徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

OLAHO物語-1

2024-06-12 08:18:13 | 店舗新築・リニューアル・リノベーション
 当事務所で設計監理させてもらい、2017年10月にオープンした「Shonai Bar OLAHO」の設計過程を再度連載で綴ります。


 2016年の6月、設計したカフェの工事現場で私がうろちょろしているとその前を知り合いが通った。

 知り合いの自宅はそのカフェのすぐそば。これからカフェを営むクライアントとも顔見知りだった。そんな偶然ばったり会った知り合いにこう言われた。

 そうか…お前がいるか…。その意味が理解できなかったが、2ヵ月後にその知り合いから電話がかかってきた。

 長男が東京のレストランで修行をしているが、夫婦で酒田に帰ってきてレストランをやる。場所は決まってる。相談に乗ってくれないか。

 まずは色んな計画をするにしても、既存建物の図面がないから平面図を作成して欲しい。

 設計を君に依頼するか否かは本人たちが決めることだから、父親の俺が決めるのもな…。

 俺からはまず既存の図面を起こすことを依頼したい…。という内容だった。

 

 この知り合いの方には、酒田に帰ってきてから大変お世話になっている。

 奥様も、娘さんも、娘さんの夫も良く知ってる。数年前の娘さんの結婚式には招待状をもらい出席させて頂いた。

 どうなるか分からないのを承知でとりあえず既存図面を起こすことに協力することにした。

 場所は酒田市の繁華街の一角の古いビル。現在は使っていない。話を聞いたらこのビル、奥様方の親の持ち物で数十年前までここでお店を経営していて上階に住んでいたと言う。

 私が高校生の頃(30年前)にはこの場所でお店はしていなかったと記憶している。

 実際現地を見てみるとRC造と木造の混構造。しかも木造のほうの外壁は朽ちていて損傷がひどい。

 この日各部の実測をしたが、レストランとして再生するには相当手を入れないといけない。

 数日後に平面図を描き上げ知り合いに提出した。これがこの計画のプロローグ、昨年の9月初旬の話であった…。

 ~つづく~

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 母校野球部の活躍に元気をもらう | トップ | OLAHO物語-2 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

店舗新築・リニューアル・リノベーション」カテゴリの最新記事