

免疫暴走(サイトカインストーム)の抑制
本来自分の体をウイルス感染から守る働きをする抗体細胞が、新型コロナウイルスの重症の患者では、体内でインターロキシン6(IL-6)インターロイキンという物質が過剰に発生し、免疫暴走(サイトカインストーム)を発生させて、暴走を繰り返して、患者を更に重篤化させているという症例が明らかになっている。
免疫暴走(サイトカインストーム)とは、本来ウイルスを攻撃してヒトの体を守る免疫細胞が通常より強く働き過ぎる状態引き起こすことで、感染初期では、肺の細胞が新型コロナウイルスに感染すると、インターロキシン6(IL-6)という物質が発生し、ウイルスと攻撃する抗体細胞を誘発させる。このインターロキシン6(IL-6)が過剰に発生すると抗体細胞が増えすぎ暴走を引き起こす可能性が生まれる。
増殖した抗体細胞は、感染した細胞だけでなく、正常な細胞も攻撃してしまい、正常な細胞まで喪失して患者の肺は機能不全に陥る。
機能不全になった肺からウイルスが血管を通って体内の他の臓器に移動してその臓器を感染させてしまし、多臓器不全を引き起こし、生命は危険にさらされてしまう。
新型コロナウイルスの感染者が数時間で症状が急速に悪化してしまう症例が多数報告されているが、その原因としてインターロキシン6(IL-6)の存在の可能性が指摘されている。
免疫暴走(サイトカインストーム)は、新型コロナウイルスだけではなく、重篤な肺炎を引き起こす原因とされている。
この免疫暴走を(サイトカインストーム)を抑える薬が、トシリズマブ(「アクテムラ」)なのである。
レムデシビルやアビガンなどの 抗ウイルス薬とは基本的に性格の違う治療薬である。

新型コロナウイルス 治療薬・ワクチン 開発最前線 ~レムデシベル アビガン モデルナ オックスフォード大学/アストラ・ゼネカ Johnson & Johnson臨床試験 勝者は誰が?~
米FDA、「レムデシビル」のコロナ向け緊急使用を承認
レムデシビル 薬事承認 厚労省
新型コロナウイルスは変異する 米英の研究者が確認
ワクチンの種類 遺伝子ワクチン ウイルス・ベクター・ワクチン プロテイン・ベース・ワクチン 不活性化ワクチン
Mederna RNA-1273 最先端の遺伝子技術を駆使して開発するmRNAワクチン
レムデシビル、米国では当初患者に十分行き渡らない見通し 患者への投与開始
新型コロナウイルス治療薬 イベルメクチン 抗寄生虫薬 大村智北里大学特別栄誉教授

国際メディアサービスシステム研究所 International Media Service System Research Institute(IMSSR)
2020年1月1日
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廣谷 徹
Toru Hiroya
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