晴れ。
疲れる一日だったのでそそくさと撤収し、ウォーキング(半分くらいはスロージョギング)の後、ひたすら読書。実は三島由紀夫著「鏡子の家」がいよいよ終盤だったのである。終盤になると、なぜか「最後はどうなるのか」早く知りたくなり、四十ページは軽く読んでしまうのです。こういう集中力がずっと持続出来ればいいんですがね……。独語はさておき「鏡子の家」。当時の批評家からはさんざんこき下ろされたようだが、その批評家なる輩は実際に自分では小説なんか書けやしないので全然信憑性がありません。各人の描写、風景の描写などあれだけ堅牢な文体で書けるものか。
悲惨な、破滅的最期を迎える(又は迎えそう)若者四人のそれぞれの人生を交錯させるような展開で進み、最後まで悲惨かと思いきや、一人だけが人生に立ち戻る終わり方が強烈な印象に残りました。終わり方を最初から予感させるように布石が打ってあったのね。読み出し時は気にも留めてませんでした。凄いね、こういう文章を書ける作家さんは今はいないな。
硬質な文体を読んだ後はお気楽に。先日の渡瀬恒彦さん出演のドラマで気になり買ってしまった、アガサ・クリスティー著「そして誰もいなくなった」をば(笑)。
……単純です、ハイ