難解さを楽しむ

2021-05-05 16:05:16 | 読書、書物

  曇り後雨。ついさっきまで、かなりの強風が吹き荒れていた。雨は昼過ぎくらいからぱらつき始めた。

 午前はアトリエ(部屋)を清掃し、本棚の中も清掃、貴重書と貴重でない書籍を開いて空気を入れ替えたりしていました。たまにこれをやらないとネ。あとはゲージツ的活動と、模型製作、読書。

 じっくり読んでいた三島由紀夫著「禁色」を読み終わりました。かなり以前に読んでおり、だいたい内容は理解している積もりでしたが、最後の場面はすっかり忘れてしまっていて驚きました。仮面の告白より掘り下げた同性愛と生への苦悩、精神の遍歴を描いた長編小説で、妙にリアルな印象です。著者である三島氏が同性愛ではないか、という議論は今はもう否定されていると思いましたが、実体験ではないか、というリアリティがあります。若く美しい悠一と、醜く、老いている檜俊輔、美醜の合わせ鏡のような錯綜した展開で、難解ですが、読み応えがあります。

 難しい本ばかり読んでいると頭がおかしくなりそう(笑)なので、次は「上品な人、下品な人」。啓発本は読まないようにしているのですが、先日床屋さんで待ち時間にチラ読みしたらなんだか読みたくなったのでメルカリで格安購入。そそくさと読破してしまいたいと思います。

 ゴールデンウィークが閉幕しました。コロナ禍による自粛と、強風のためにあまり出かけませんでしたが、思い返せばけっこうゆったりと、楽しく過ごせていたなと思います。また明日からハードな仕事ですねぇ



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