断然旧仮名版がいいと思います

2020-07-15 22:22:41 | 読書、書物

  晴れ。

 森友学園に関連する公文書改ざん問題の裁判が始まった。この件でまざまざと見せつけられたのは、民主主義・国民主権を謳う日本という国家が、いかに憲法から外れた非道な行いを平然とできるかということ。まるで映画かドラマのような暗躍がごく普通に行われていたなんて、恐ろしい限りです。奴らは国民を人間とは見ていませんね。

 コロナウイルスの拡大が止まらないにもかかわらず、どんどん経済活動が再開されています。もう慣れたの? 明日は我が身なのでこちらも恐ろしいです。森友とコロナでつい昨日まで問題になっていた西日本・東日本の豪雨被害が置き去りにされてしまっているような感があるのもどうかと思います。かと言って、豪雨問題を全面に押し出し、公文書改ざん問題をこっそり始末しようとするのもどうかと思います。どちらも国民は厳しい目を向けて政府の動向を監視しなければなりませんね。

 そんな今日この頃ですが、三島由紀夫著「豊饒の海」シリーズ、「天人五衰」を読み終わりました。現代仮名版の文庫は大分前に読んでますが、今回は旧仮名版のハードカバーです。いや、現代がいかに漢字を簡略化しているかがよく分かりました。第二巻「奔馬」は最悪旧に進まなかったぁ〜(笑)。でも無事に読破。

 本田の人生は一体なんだったのか、彼らの人生は? と恐ろしい虚無感に苛まれる最期が待っています。読んだこちらも、「あれは夢か幻の出来事を読んでいたのだろうか」と薄ら寒くなるこのシリーズ、まだ読んでない方は是非旧仮名版をオススメします。辞書がなければよめないでしょうが、明らかに旧仮名版の方が迫力があると感じられますので。

 次はフランクリンライブラリーで出版していた「平家物語」を入手していますのでそちらを。開いてみると、恐ろしい字の細かさ、そして分厚さにドン引き気味ですが頑張ります(笑)。

 明日もきっとハードなので今夜はこの辺で