名作

2015-08-31 23:32:13 | 読書、書物

  晴れ。

 数十秒に一度しか可動しないサボ(CADで線一本引くのに十数秒、キーボードで文字を一文字打つのに数十秒必要らしい。そんな動き)を傍目に間に合わない図面の作図に四苦八苦するという苦行に一時間ほど耐えて帰還した。事件が発生してはイカンので。

 メアリー・シェリー著「フランケンシュタイン」を読み終わった。いわゆる怪奇・ゴシック小説という部類だが、読んでみてそんな簡単に分類は出来ないなと感じた。己の欲望の赴くままに実験・創造した人造人間をその醜悪振りに嫌悪して放り投げ、そのまま救いの手も差し伸べないというある種マッドサイエンティストの話。読んでいると、放逐された怪物が憐れに見えて来る。どっちが悪いのか。勝手に創って放逐した側だろうな。無責任に造り、事後は一切考慮されておらず、自分達の足下を揺るがすという辺りが、現代の科学にも通じているような気にさせられる。

 次はまた日本の社会問題。「子どもを殺して下さいという親たち」を読んでみます。日本社会の暗部にも目を向けなくちゃね。

 世界陸上にかまけて通知をすっかり忘れてましたが、今年もグループ展に参加してます。「悠遊展」。東京中央区のドゥ<doux>画廊にて八月二十九日より九月三日までです。お近くに起こしの際はぜひご高覧下さい。今年は私のチョ~~大作三点出品しています(してる筈…)。無論、チョ~というのはギャグです(笑)。F4号一点、F3号一点、サムホール一点です。

 そんな訳で八月の絵。

 

 「花瓶のバラ」 F4号油彩