一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

蕨異変(前編)

2020-09-22 00:28:15 | 蕨将棋教室
蕨将棋教室はコロナ禍の関係で室内滞在人員が最大9名となった。そこで同ブログへの事前申し込み制となった。13日の該当ブログを見ると、差出人不明のコメントが3件、そのあとにYos氏と思しき人のコメントが1件入っていた。私が入っても定員内に収まりそうなので、13日の分を申し込んだ。
夕方、蕨駅の駅そばでかけそばを手繰り、「くるる」に入ったのが午後5時45分だった。
教室では植山悦行七段とOku氏が談笑中だった。「宣言法……」とかいう単語が聞こえたので、先日の倉敷藤花戦本戦のことだと思った。この準決勝で中井広恵女流六段と野原未蘭女流2級の将棋が持将棋模様になったのだが、野原女流2級が投了の時期を逸し、大変な長手数になったのだ。最近は持将棋のルールも整備されてきたが、植山七段に聞くと、両者は「宣言法」のことをそこまで詳しく把握しておらず、終盤グダグダになったものらしい。
ともあれ中井女流六段は久々の挑戦者決定戦進出である。仮に挑戦者になっても私は倉敷まで応援に行かないけれど、頑張ってください。

6時には10分前だが、「はじめましょうか」と植山七段が言う。まだW氏が来ていないが、今日は休みとのことだった。そうか、それでOku氏がスタッフ席に座っていたのだ。
そこに母子がきた。ここは初めてのようで、ブログには申し込みをしたという。
子供は小学2年生で、もちろん彼が生徒なのだが、母親が「息子は将棋のルールを知らない」というので、私たちはのけぞった。私はすごくすごくイヤな予感がした。
さらにもう一組の母子が来た。どちらかの母子の名字が「Yos」だったようで、常連のYos氏ではなかったようだ。では今日の生徒はこれで終わりか。
あとの母子は、ヤンママが小学生の子供を置いて帰った。
先の母子は、ヤンママがそのまま残った。さあこれは植山七段が大変である。植山七段は母子に駒の読み方、駒の動き、初形の配置、を教え始めた。これでは植山七段は私たちに手が回らず、もうひとりの小学生はそのまま指導対局、いっぽう私とOku氏はふたりで対局することになった。「大沢さん、Okuさんは強いからね」。
それはこちらも承知しているが、どのくらい強いのか、ようやく体感できるのだ。
Oku戦は植山七段が先手で指しているのだから、当然私が先手でいいのだが、初対局なので、Oku氏に振ってもらった。そして私が後手になった。
▲7六歩△3四歩▲2六歩。ここで△4五角戦法に誘導しようと思ったが、Oku氏はすべての定跡に精通しているとフンだ。私は△4四歩と角道を止め、四間飛車に振った。
するとOku氏は▲5八金右から▲5七銀。穴熊はなさそうだが、作戦は何か。すると▲5五歩と来られビックリした。最近マイブームの5筋位取りをやられたからで、私以外にこの手を指すアマがいるとは思わなかった。

第1図で△7三桂を考えたが、▲7七桂と対抗されるので△6三金と上がった。しかし▲6五歩から1歩交換されたのは面白くなく、してみると1回は△7三桂とすべきだったかもしれない。振り飛車側から見ると、6筋の歩交換は居飛車にとってかなり大きいと思った。
私も1歩を入手すべく△5四歩から動いたが、これはのちに▲5三桂の筋を残して、よくなかった。どうも、後手の陣立てが微妙におかしい。
そして数手進んだ第2図で、私は悪手を指す。

△6五歩がそれで、これはのちに攻撃目標になってよくなかった。さらに△3五歩▲同歩△3八歩も、相手に歩を渡して疑問。言い訳をするわけではないが、このあたり、さして読みを入れず感覚的に指してしまい、取り返しのつかないことになってしまった。

断言しておこう。振り飛車が△3八歩と垂らしたら、100%振り飛車が勝てない。
話を戻して、Oku氏相手に2つも悪手を指しては勝てず、以下Oku氏にペシャンコにされた。▲8四桂(投了図)となって、攻防ともに見込みなく、投げた。

感想戦では、やはり△6五歩と△3五歩に悪手の烙印を捺された。しかしこれはこちらも承知していたので、まあいい。もっともOku氏は手厚い指し回しで、仮に私が最善手を続けたとしても、結局は負けたと思う。植山七段がOku氏に平手で苦戦しているという話も、あながち大袈裟ではないと思った。
時刻は6時24分である。Oku氏は指導対局に入りたいだろうが、植山七段はまだ小学生君に手一杯である。しかし肝心の彼は、駒を立てて遊んでいる。ここは児童館か。
飛車落ちの小学生には、植山七段が投了していた。植山七段も小学生相手にはうまいこと負けるのである。続けて第2局が始まった。
私はOku氏にお願いし、もう一局指すことにした。もう私の先手で、▲7六歩△8四歩。私は▲6八銀とし、以下相矢倉となった。といっても昨今は後手が急戦で来るのが主流で、Oku氏も米長流急戦できた。Oku氏は意外に、昭和の指し手が多い。
私はふつうに駒組を進めたが、▲7九角が若干誘いの隙で、Oku氏は△6五歩▲同歩△同桂ときた。ここで▲8八銀は弱気で、△5五歩以下潰される。よって私は▲6六銀と上がった。
Oku氏は飛車先の歩を交換し、第1図。ここで先手には指したい手があるが……。

(つづく)
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 異例ずくめの社団戦(4) | トップ | 蕨異変(中編) »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2020-09-22 11:23:37
将棋教室は普及はしないんですね。
返信する
Unknown (一公)
2020-09-22 12:49:36
名を名乗れ、バカヤロ。
返信する
Unknown (Unknown)
2020-09-26 15:34:18
名を名乗れバカヤロ?
小学生でもそんな文章書かないよ。
蕨教室のことは書かないでください。あなたみたいな人ばかりだと思われたら困る。
返信する
Unknown (一公)
2020-09-26 23:45:16
>Unknownさん
…………。
なるほど、分かりました。ではとりあえず来年の3月まで、蕨将棋教室に行くのは控えましょう。
返信する

コメントを投稿