一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

6月のジョナ研

2013-06-15 00:19:41 | ジョナ研
7日(金)はLPSA芝浦サロンで中倉宏美女流二段の美貌に酔いしれたあと、R氏といっしょに、駒込の「ジョナサン」に向かった。
R氏はもともと、7日の女流棋士会・スーパーサロンに申し込んだが、満席で断られたという。金曜日は中村真梨花女流二段の担当だが、きょう7日は藤田綾女流初段が代打だったらしい。それで満席になったのかとR氏は嘆いた。
その綾女流初段には、私も2度ほど教えていただいたことがある。また教えていただきたいが、綾女流初段はメジャーになってしまった。もう教わる機会はなさそうだ。
午後8時少し前に駒込ジョナサンに入ると、Hon氏と将棋ペンクラブ幹事・A氏が談笑していた。これは珍しい組み合わせである。
何か食事を頼まなければならないが、どれにするか迷う。と、そこへKun氏が来た。きょうの参加はこの5人だが、のちに増える可能性もある。
R氏とKun氏の注文が終わっても、私は決めかねている。将棋の指し手はあまり考えないが、ここではなぜか悩むのだ。結局、鶏の唐揚げに大根おろしソースを載せた定食を頼んだが、これが税込1,039円だった。例えば一品料理で鶏の唐揚げは262円である。それにライスセットを頼めば、上記の定食にイメージが近くなった上に、廉価で済む。こんな裏技的頼み方の是非は、どうだろうか。
5人でしばらく談笑する。私の料理が運ばれてきた。ウエイトレスはSatomiさんだ。彼女が去ったあと、R氏が「比企理恵だ」といった。彼女が往年のB級アイドル・比企理恵に似ているというのだ。たしかに同じ系統ではあるが、Satomiさんのほうがはるかにかわいいと思う。
さて今月末から社団戦が始まるが、今年もKun氏、Hon氏、A氏が参戦する。LPSA月組と星組は解散となり、「星組2008」を再編、気分も新たに5部からのスタートなった。すなわち、同じ5部の将棋ペンクラブと当たるわけである。私は両チームから誘われたが、固辞した(この後、4部と5部の再編があり、「星組2008」は4部へ編入となった)。
R氏に、きょうの宏美-R戦を見せてもらう。宏美女流二段の飛車落ちだ。
R氏の居飛車明示に、宏美女流二段が独特の指し回しをする。好手妙手が入り乱れ、R氏の実力が遺憾なく発揮された名局だった。
続いて実戦に入る。R-A戦だ。A氏の四間飛車にR氏の▲5七銀左と、格調高い戦いになった。私は軽口を飛ばすが、対局のふたりは盤面に没入している。
序盤でA氏がしくじりR氏が優位だったが、どこかで逆転し、いまはA氏が優勢だ。しかしR氏▲2一角・2五歩、A氏△3四竜、3七と、3八飛、4三金の局面で、A氏が△2五竜としたのが意味不明の一手。▲4三角成△2八竜に▲4九金と飛車を殺して、形勢が逆転した。以下、R氏の勝ち。
この将棋は序盤がおかしかったので初手から再現してもらったが、▲3五歩△同歩▲3八飛に△4三銀がどうだったか。以下▲4六銀△3二飛▲3五銀は、ナナメ棒銀が五段目に出て居飛車成功である。
△4三銀で△4五歩はどうだろう。1.▲3五飛なら△8八角成▲同玉△4四角。2.▲3三角成△同銀▲3五飛なら△4四角の飛車香両取り。よって△4五歩なら、互角の形勢だったと思う。
10時近く、Kaz氏が来た。Kaz氏もサラリーマンとして多忙な日々を送っているが、寸暇を割いてジョナサンに来るあたりはさすがだ。
Hon氏は10時12分に退席。ジョナ研はここからおもしろくなるのに、惜しい。
続いてKun-Kaz戦が行われる。R氏、A氏と私がひとつのテーブルに集まり、雑談となった。
文章談議になるが、A氏は相変わらず私の文章を褒める。なにか小説を書いてください、と乞われるが、私にそんな文才はない。毎日の生活に、余裕がないのだ。
ところでR氏もブログにて味わい深い文章を披露しているが、意外にも文を書くのは嫌いだという。好きな作家もいなかったそうだが、知人に勧められて読んだ星新一の小説がおもしろく、それからファンになったという。A氏も同氏のファンだそうで、ふたりで話が弾む。
Kun-Kaz戦は、ふたりでむずかしい顔をして指している。ここだけ空気が違う感じだ。
こちらはさらに、ロックの話になった。R氏のハンドルネーム「RAY」は、そっち関係から来ているらしい。
ふたりの別世界の話が、私にはいいBGMだ。過去、現在、未来。さまざまな悩みが脳裏を去来する。さしあたっては、ズキズキしている左上の奥歯を何とかしなければならない。しかし次に治療したら抜歯は必至だ。
この奥歯は悲劇の象徴だ。中学2年生のとき、その前年に治療した詰めものが落ち、それをある理由で放っておいたら、ひどい虫歯になった。以後、虫歯になっていないのに幾度も治療?を重ね、気が付いたら抜歯寸前になっていた。ふつうの歯医者に通っていたら、こんなにひどくはならなかった。いまかかりつけの歯医者に不満はないが、歯医者にヤブは多い、は私の持論である。ヤブの歯医者は救いがない。内科と違い、こちらの人体の一部が削り取られてしまうからだ。
A氏は東京都下の在住で、電車の時間は大丈夫かと思うが、A氏は「西武特急・レッドアロー」の乗車券を携えていた。これがかなり夜遅くの運行だそうで、さすがにA氏、ジョナ研参加にいささかの抜かりもないのだった。
「きょうは大沢さんがよく言う『これからがおもしろい』っていう場にいれます」
と、A氏の弁だった。
行方尚史八段の話になり、八段のファンであるA氏の奥さんの話に展開する。私は奥さんと、将棋ペンクラブ大賞贈呈式の二次会で、将棋を指したことがある。
「それオレが勝ったんだけどさあ、そのとき奥さん何て言ったか覚えてる?」
私が訊くが、A氏はニコニコ笑って答えない。「『ずるいぃー』って言ったんだよ。おかしいよねえ。お互い一手ずつ指してたのに。しかもこっちは八枚も落としてるのに」
と、私もニヤニヤしながら続けた。
「女性ってそういうもんなんだよ」
とA氏。まったく、女性の考えていることは、よく分からない。
Kun-Kaz戦も終わり、この辺が味がいいでしょうと、11時20分ごろ、散会となった。レッドアローは高田馬場23時59分発で、十分間に合う。私もいろいろあるが、いい癒しの席だった。
次はいつの開催になるだろう。そのときはまた、新鮮なネタで笑い転げたい。
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