一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

11日の女流将棋2局

2014-07-12 11:23:14 | 将棋雑考
フジテレビが、社員の3分の2にあたる1,040人に人事異動を行ったという。視聴率低迷の打破のようだが、好転するかどうか。
フジテレビの視聴率が悪くなった原因のひとつは、地デジ化に際してフジテレビのテレビ欄が右端に移動し、目立たなくなってしまったことにあると思う。かつてのテレビ東京みたいなものである。
その証拠にテレ東は、テレビ欄がひとつ左に移って、視聴率も好調だという。
私の推理が当たっていれば、フジテレビは今後、相当頑張らないとヤバい。

11日は、朝日杯将棋オープン戦・伊藤博文六段VS香川愛生女流王将、女流王座戦・甲斐智美女流二冠VS清水市代女流六段の2局があった。
伊藤―香川戦は、香川女流王将の石田流三間飛車に、伊藤六段の居飛車穴熊。中盤香川女流王将の捌きが冴え、銀桂交換の駒得になった。
しかし62手目△4七銀はどうだったのだろう。私は△5七銀▲5九飛△4六銀成の一手と読み、次に△5七歩成や△4七歩を見て、香川女流王将の大優勢とフンでいた。
本譜△4七銀以下は▲5九飛△4八銀不成▲5六飛△3七銀不成と進んだ。
香川女流王将が手順を尽くし銀得になったが、先手は歩を入手しながら飛車を世に出し、後手は桂を取るために銀を手放してしまった。これではあまり得をしなかったのではないか。
ちなみに私たちの間では、中終盤の忙しいときに、持ち駒の銀を打って隅の香を取りに行くことを、「Tod銀」といって忌み嫌う。
上の香川女流王将の指し手は、レヴェルは違うものの、やっていることは同じだったのではないか。
結果も伊藤六段の勝ち。△4七銀が敗着とは言わないが、△3七銀不成までの進行を見てこの将棋、香川女流王将は勝てないと思った。
…とこんなことを書くと、素人がプロの指し手を批評するんじゃない!! という手合いが現れるのだが、そういう人には、じゃあ△4七銀は最善手だったのですか? と問うてみたい。

女流王座戦は、甲斐女流二冠の中飛車に清水女流六段の船囲い。清水女流六段の将棋は良くも悪くも、昭和の香りがする。とても平成の将棋に立ち向かえないだろうと思いきや、中盤で怪力を発揮し、いつの間にか優勢になっている。
本局も、5筋に歩を謝り、△5三銀を△3三銀と押し込まれ、作戦負けを思わせる。
しかし清水女流六段は角を1三から活用し、歩を巧みに活用し、何やかやと手にしてしまった。
最後は快勝。いまさらながら、清水女流六段の実力に驚かされた。甲斐女流二冠は、端攻めに誤算があったようである。
なおこの将棋、清水女流六段側に、△7七飛成と角を取り、▲同桂に△7六歩と桂取りに迫る手がつねにあったのだが、両対局者とも、その変化は眼中になかったようである。やはり私の読みはヘボらしい。
コメント (4)
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