一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

マイナビ女子オープン予選一斉対局公開抽選会&女流棋士会「駒桜」ファン交流イベント(前編)

2014-07-13 01:12:35 | 将棋イベント
12日(土)は、東京・竹橋に「第8期マイナビ女子オープン予選一斉対局公開抽選会&女流棋士会ファンクラブ『駒桜』ファン交流イベント」を見に行った。
同イヴェントは、いつもの「パレスサイドビル」で行われ、参加女流棋士は関東在住を中心に約20名。開場は12時30分、開始は13時。加藤桃子女王の自戦解説や、若手女流棋士によるペア将棋などが予定されている。また女流棋士の指導対局は、13時10分からと14時35分からの2回だった。
そしてメインの公開抽選会は16時30分から。ただ今年も女流棋士を中心にして行われるようで、数年前まで名物だった「一般ファンによる色紙の抽選」はなし。私たちは黙って見物するだけとなる。
ということで、私の興味は指導対局のみ。ここで室谷由紀女流初段か山口恵梨子女流初段、もしくは飯野愛女流1級、和田あき女流3級あたりに指導をいただければ万々歳だった。
なおいうまでもないが、LPSAは部外者なので、本イヴェントにはまったく絡まない。
パレスサイドビルは駅直結だから時間の計算ができる。私はそれを逆算して家を出た。この読みは正しかったといまでも思う。
大手町で東西線に乗り換え、竹橋には12時50分ごろ着いた。しかしエレベーターホールにはそれらしき客はおらず、果たしてヒトが集まっているのかと不安になった。
パレスサイドビル9階のマイナビルームAに着いたのは、52分か3分だったと思う。中には人がたくさんおり、少なくとも先ほどの心配は杞憂だった。そのとき、「これで終わりました」とかいう声が奥で聞こえた。
私は怪訝に思い謎の列の最後尾に並ぶと、近くにKur氏の姿があった。彼は和田女流3級との指導対局権を獲得したという。
と、私の前にいた棋客が「これは抽選に当たった人が並んでるんです」といった。部外者は並ぶな、という視線だった。
なるほど…。私はすべてを理解した。つまり私が入るごく数分前、すでに指導対局の抽選があったのだ。そこで当たりくじを引いた人が、指導女流棋士を決めるために、改めてここに並んでいたというわけだった。
それは分かったが、そういうスケジュールなら、駒桜には前もって発表してほしかった。
開始13時とあれば、誰だってその時間からすべてのイヴェントが始まると思う。確かに私は7分前に入ったが、断じて遅刻はしていない。それなのに入室したらすべてが終わっていたとは、ちょっとフライングがひどくはないか?
まあいい、所詮私は駒桜には入ってない、一般人である。あとは14時35分からの2回戦に賭けるしかない。私は半分不貞腐れながら、最後尾右の席に座った。
13時、イヴェントが始まる。参加(女流)棋士のすべては紹介できないので、代表して矢内理絵子女流棋士会会長、谷川治惠女流五段、加藤女王、渡辺明二冠が紹介された。
矢内女流棋士会会長挨拶。「きょうはこんなに晴れて、これは皆さまの日頃の行いがいいからだと思います…」
続いて谷川女流五段。「マイナビ女子オープンは、女性の最強者を決める、女流棋界最高の棋戦です…」
谷川女流五段は、ちょっとアガっていたか。
檀上では、加藤女王による第7期マイナビ女子オープン五番勝負の自戦解説が始まった。聞き手は藤田綾女流初段。まずは第1局である。
そして指導対局(3面指し)の1回戦は、8人が登場していた。私の右手に陣取り、奥から山口女流初段、相川春香女流2級、真田彩子女流二段、上田初美女流三段、矢内女流五段、和田女流3級、飯野女流1級、そして室谷女流初段という配置だった。なお指導対局料は3,000円(駒桜会員は2,000円)だった。
左手では、色紙へのサイン会が行われているようである。甲斐智美女流二冠そのほか、空いている面々が担当するのであろう。こちらは1枚3,000円(駒桜会員は2,000円)だった。
そして隅のほうでは、「女流棋士名鑑2014」も売られていた。先日のパーティーでは買い損ねたので、きょうこそ買おうと思う。
加藤女王の話は対局中の心理を巧みに吐露し、おもしろい。藤田女流初段は相変わらずのアニメ声である。聞き手も慣れたもので、安心して聞ける。ただし藤田女流初段は、このままいまの地位に甘んじていいのか、ということだ。なんで私が奨励会員の聞き手を務めなきゃならないのよッ! ぐらいの反骨心を持ってもらいたいと思う。
右を見ると、和田女流3級の姿が目に入る。和田女流3級は女流棋士になって3か月だが、早くも貫録が出てきている。
そしてさらに首を曲げると、室谷女流初段の横顔が目に入った。飯野女流1級のところが角になっているので、室谷女流初段は私の位置から、そう見えるのだ。その室谷女流初段と対局する客が、誇らしげに指しているように見えた。
ようし、14時35分からの2回戦こそは…と私は気合を入れるが、そのとき、室谷女流初段が2回目も指導対局を行う保証が、どこにもないことに気付いた。
(つづく)
コメント (4)
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