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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

中井広恵女流六段バースデーパーティー(前編)・前日まで

2012-07-11 01:30:41 | プライベート
「中井先生、誕生日にはプレゼントなんていらないんでしょ?」
5月の秩父合宿にて、中井広恵女流六段運転のクルマの中で、私は発した。
対して中井女流六段は否定も肯定もしなかったが、もらえればうれしい、という雰囲気だった。
そこで私は、それならいっそと、中井女流六段の誕生日パーティーを目論んだ。中井女流六段の誕生日は6月24日である。稚内合宿から帰京した6月10日、私はその旨をメールで伝えた。
しかし中井女流六段から「OK」は来ず、それなら開かないでもいいと思った。数年前に私は、高校時代のクラス会を企画したが、言いだしっぺの宿命で幹事になったものの、苦労ばかり多くて実りが少なかったからだ。
ところが16日(土)の大野教室に行くと、すでに中井女流六段のバースデーパーティーをやる運びになっていた。W氏あたりが、中井女流六段と話をつけていたらしい。日にちはもちろん、6月24日。日曜日というのはいい。
しかし幹事が私になっていたのは参った。私は、こんな苦労ばかり多いのはイヤだと拒絶したが、棋友は「大沢さんは、自他共に認める中井先生のファンなんだから、アンタがやるべきだ」と口を揃えて言う。
そこを衝かれると弱い。私は渋々、引き受けたのだった。
当日24日の行程は、一次会でカラオケ、二次会で焼肉パーティーとした。場所は大野教室の最寄駅である、JR川口駅周辺とする。
しかしそれだけでは済まない。誕生日パーティーだから、当然バースデーケーキがいる。そのほかにも何か、ジョナ研や大野教室生徒一同からのプレゼントも必要だろう。
私はインターネットでカラオケ店を調べるが、バースデーケーキの持ち込みが可能なところでなければならない。
すると、駅前にある「カラオケ館」がそれに該当した。
焼肉店は、「牛角」を候補に挙げたが、一部で不満が出そうとのことだったので、昨年12月に「大野八一雄七段・竜王戦5組昇級パーティー」で利用した店を、再び利用することにした。
21日(木)、私は、自宅より徒歩20分のところにある、フランス菓子「パティシエ イナムラショウゾウ」に行った。この店はチョコレートケーキが美味しく、全国的に有名なのである。
バースデーケーキの予約を申し込むと、チョコレートケーキ、モンブラン、フルーツケーキの3種があった。フルーツケーキと迷ったが、やはりチョコレートケーキにする。
プレゼントというのはむずかしい。事前に相手から所望されていればそれを買えば済むが、こちらで勝手に選ぶものは、ある種の賭けになる。
事実私は、以前ある女性にプレゼントを贈ったが、そのコンディションが悪く、メールにさんざん嫌味を書かれたことがある。
今度はその轍を踏みたくない。中井女流六段はどうだろうか。
23日(土)。今度は新宿に向かう。バースデーケーキは、食べればなくなってしまう。何か形に残るプレゼントも必要である。
私はサラリーマン時代、四ッ谷が最寄駅だったので、新宿にはよく出た。思えば5年前、LPSAの設立イベントは新宿で行ったが、よくあんなイベントが出来たものだと思う。あのころのLPSAは、希望に満ち満ちていた。応援のしがいがあった。しかしいまは(中略)。
新宿は伊勢丹に行く。私が新宿でプレゼントを買う時、利用するのは大抵伊勢丹である。とくに理由はないが、そうなのである。
中井女流六段にはスカーフを贈ろうと思う。中井女流六段はブランド好きと聞いている。生半可な品物では満足いただけないだろうが、伊勢丹オリジナルブランドなら、そこをクリアできると思った。
1階のスカーフ売り場で品定め。色はピンクにした。中井女流六段のスカーフ姿をイメージし、同じピンクでも、より中井女流六段が似合いそうなものを、時間をかけてチョイスしていく。
「いくつぐらいの方に贈られますか?」
女店員さんが聞いてくる。
「40代です。あっ、でも若いので、30代に見えるかも…」
私は自分の眼を信じ、これはと思うものを女店員さんに渡した。
レジの横に大鏡がある。私の頭頂部が薄い。ひどい頭だと、自己嫌悪に陥る。この頭で、よく中井女流六段、否、女流棋士の前に出られたものだ。ここ数年のLPSAブームの波に乗って、ちょっと私は、将棋にのめり込み過ぎた。このあたりで、また将棋からフェードアウトしてみるのもいいかもしれない。
せっかく新宿に来たのだ。紀伊國屋書店の漫画専門店に行く。「ナナとカオル・Black level」2巻が発売されていたので、それを手に取る。
復刊本のコーナーに行くと、石川賢・岡崎優版の「キューティーハニー」があった。いまから約38年前、「冒険王」や「テレビマガジン」に連載されたものを1冊にまとめたもので、文字どおり、キューティーハニーファン待望の復刊、である。もちろん連載時に、私はこれらを読んだ。やや迷ったが、これも手に取った。
2冊で2,469円。本をすこしでも安く買うコツは、図書カードを金券ショップで買うことである。3~4%のキャッシュバックがある。しかし手持ちの図書カードは、619円分しかなかった。ちょっとシャクだが、大半を現金で支払う。
紀伊國屋カードも忘れてきたので、ポイントもあまりつかなかった。なんだか、エラい損をした気分だった。
その後、金券ショップに入り、2,000円分の図書カードを買う。1,920円。これを「手順前後」という。
思いきって、薬局のチェーン店に入ってみる。毛生え薬を買うためである。こんなの使ったって、気休めにしかならないのだろう。しかしどんなに悪い局面でも、最善手は指さなければならない。
どこを探しても見つからないが、レジの横にあった。水谷豊が宣伝しているやつで、小売価格が7,400円だった。高い!
冗談じゃないよ…。 
私は別のドラッグストアに入る。いままで何げなく見ていたテレビCMの中に、毛生え薬のそれがあまりにも多かったことに気付き、驚く。世の男性は大なり小なり、髪の毛に悩んでいるのだ。
以前当ブログで、読者からあるメーカーの商品を教えていただいたことがあるが、それはなかった。いろいろ見たが、やはり値段がネックになって、また店を出る。
3軒目。ちょっと昔風の店構えの店に入る。ここは安くて量がある毛生え薬が売られていたので、結局それを買うことにした。
しかし、と思う。私としたことが、毛生え薬を買うことになろうとは…。何たる屈辱であろう。
レジの人に、この薬は利くのかどうか聞いてみたかったが、おじさんはツルっ禿げである。半分クサって、その隣のレジの女性に品物を差し出した。私が使うわけではないから、と主張するように、体を反らして頭頂部を見せないよう努める自分が、情けなかった。
(13日につづく)
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