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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

LPSA・扇子サインラリー

2009-07-20 00:11:20 | 将棋雑記
LPSA駒込サロンには「扇子サインラリー」という、自由参加型の企画がある。
簡単に言うと、LPSA駒込サロンで開かれている「マンデー・レッスン」「水曜サークル」「金曜サロン」の指導対局で、会員が女流棋士に勝つと、白扇子(これは有料)にサインをいただけるのだ。これは上記3教室のみに適用され、1dayトーナメントなどでの指導対局は、対象外である。
これはもともとR氏が白扇子を用意して、女流棋士との指導対局に勝ったらサインをもらう、ということを独自に行っていた。しかしあるとき、女流棋士が扇子に無料でサインをするのはどうか、という話がどこからか持ち上がったらしい。
そこで別の方がR氏のブログで、じゃあ有料にすれば、お互い割り切ってサインが貰えるのでは? と提案し、それが発展して、このサインラリー企画が始まったというわけだ。
1本の扇子に17人全員のサインをもらってもいいが、9人のサインがたまると一応ゴールとなり、LPSAの落款を捺していただき、世界に1本だけの、特製直筆扇子が出来上がる。
しかし一口に9人といっても、当然ながら集めるのは困難を極める。女流棋士に勝つこと自体が難しいのに、LPSAの指導女流棋士も多くはない。金曜サロンの場合、昼担当・夕方担当と明確に分かれている女流棋士も多いので、夜しか来られない会員は、それだけでも大変である。毎週行けない会員は、さらに難度が増す。
女流棋士側の意識の問題もある。多くの女流棋士はサイン勝負に関係なくいつもの指し方をしてくれるが、中井広恵天河などは、対局前に「サイン勝負ですか?」と軽いジャブを飛ばしてくるらしい。
扇子にサインをするということは、会員に負けたことを意味する。本当はサインをいっぱい献上して、新たに白扇子を購入してもらったほうがLPSAの収入増につながるのだが、やはり扇子へのサインは屈辱的でもあるわけで、サイン勝負なら本気を出しますよ、と中井天河はジョーク混じりにプレッシャーをかけてくるわけだ。
しかしこちらも、サイン勝負で女流棋士が少しでも本気を出してくれたほうが、指し甲斐がある。それを勝利し、サインをもらうからこそ、価値があるのだ。
いつぞやの藤田麻衣子女流1級との指導対局で、私が勝負の結果に熱くなっていたのは、そういう背景があったのだ。
現在会員でサイン勝負をしている人は、10人前後いると思う。私は10人のサインが溜まったらゴールとして落款をもらうことにしているが、おかげさまで1本をコンプリートし、現在2本目に入っている。それも9人に達しているので、リーチだ。だが、最後のひとりが難しい。
ひとつの扇子に同じ棋士から複数のサインはもらえないので(1本目と2本目が全く同じ棋士になっても構わない)、1回負けると、その女流棋士に指導いただけるまで、約1ヶ月待たなければならない。この間に別の女流棋士に勝っても、すでにサインをもらっていたら、関係がなくなる。だからサインの人数が増えれば増えるほど、コンプリートが難しくなってくるのだ。
その意味では、今回は藤森奈津子女流三段に2連敗したのが痛かった。もし1局でも勝っていれば、いまごろ扇子は3本目に突入し、すでに3人の女流棋士からサインがいただけていた計算になる。
いままで私は、指導対局の勝敗に頓着はしていなかったが、いや頓着していたが、とにかくこのサインラリーのおかげで、より一層、真剣味が増した。このキッカケを作ってくれたR氏には、あらためて感謝の意を表したい。
24日の金曜サロンは、昼が大庭美夏女流1級、夕方が中井天河の担当である。もし行けたならば、なんとかどちらかに勝って、2本目をゴールしたいと思っている。
コメント (3)
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