こんにちは いけや正の 晴れ時々スケッチ  

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教え子のひろ子さんとの再会

2023年05月15日 | 日記
 4月中旬、訃報の手紙が届いた。
私が初任で担任した教え子の父親が亡くなったとの報。
家族葬を済ませたとのことだったが、お悔やみに行かなければ、と思いつつ、
日が過ぎていた。14日の日曜日、時間が取れたので、連絡をし訪問。
当時の教え子は小学校1年生であったひろ子さん。あれから50年。
 ひろ子さん、お母さん、近所に住んでいるお姉さんの3人が歓迎してくれた。
90を過ぎた父親は、重い障害を持つひろ子さんを一生懸命、育て、見守り、
自身も歩行が困難な中、歩行用具を押して、施設から毎週帰ってくる娘のために
買い物に行き、ひろ子さんの好物を買い求めたという。
 残された母親もお姉さんもとてもしっかりしていて安心。
家族のきずなの強さを話の中から感じ取ることができた。
 またの再会を期してひろ子さんの家を後にした。
50年来の付き合いがある家族。菩薩のような穏やかなお母さんの変わらぬ笑顔。
聞き取ることは難しいが、しっかり自分の意見を話すひろ子さん。
 遺影のお父さんも安心して見守っているのでは。
 心穏やかなひと時であった。

東京国立博物館の本館展示の仏像。穏やかな表情に心ひきつけられる。