こんにちは いけや正の 晴れ時々スケッチ  

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焼き場の少年 フランシスコ教皇のメッセージ 

2019年11月25日 | スケッチ
 「焼き場の少年」と題した一間の写真。
来日したフランシスコ教皇が、平和を願い世界に発信した写真。
1945年8月9日、米軍は長崎に原爆投下。焦土と化した長崎。
その長崎の様子を撮影した米軍従軍写真家 ジョー・オダネル氏の撮影した写真。
写真とともに彼のコメントが残されている。

   焼き場の少年
1945年9月ー佐世保から長崎に入った私は
小高い丘から下を眺めていました。
10歳くらいの歩いてくる少年が目に止まりました。
おんぶ紐をたすき掛けにし
背中に幼子をしょっています。
この焼き場にやってきた強い意志が感じられました。
しかも、少年は裸足でした。焼き場のふちに
5分から10分ほど立っていたでしょうか。
おもむろに白いマスクをした男たちが少年に近づき
ゆっくりとおんぶ紐を解き始めました。この時、
私は背中の幼子が死んでいるのに気がつきました。
幼い肉体が火に溶け、ジュ―ッと音がしました。
まばゆい炎が舞い上がり、直立不動の少年の
あどけない頬を夕陽のように照らしました。
炎を食い入るように見つめる少年の唇には
血がにじんでいました。
あまりにもきつく唇を噛みしめているので
唇の血は流れず下唇を赤く染めていました。
炎が静まると、少年はくるりときびすを返し
沈黙のまま焼き場を去っていきました。
背筋が凍るような光景でした。

焼き場の少年 ローマ教皇の決意

2019年11月25日 | 日記
 日本を訪問中のローマ教皇。広島長崎での演説。
核兵器の非人道性を告発し、使用、製造、所持することを厳しく批判。
核兵器禁止条約をいち早く批准したローマ法王庁、バチカン市国として
世界各国に核兵器の廃絶をよびかけた。
 被爆者の願いをわがものとしての訴えに、多くに人々が賛同。
クリスチャンでなくとも思いは同じ。
 安倍総理、天皇との会談もあったとのこと。
核兵器禁止条約に背を向ける安倍総理。どんな思いで教皇と面談したのか。
 教皇が戦争、原爆の悲惨さを伝える一枚の写真を世界に広げている。
「焼き場の少年」
我が家のCDの一枚に「にんげんをかえせ」と題したものがある。
そのジャケットの写真が「焼き場の少年」
写真を撮った米軍従軍写真家 ジョー・オダネル氏のコメントも。
朗読・歌 横井久美子  
制作   原爆症認定集団訴訟支援全国連絡会
     原爆症認定集団訴訟全国弁護団