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努の成り立ち

2021年02月09日 | ことば遊び
「動」の偏は現在の字形では「重」だが、元の字形はだった。
 「童」は前に説明した通り、目の上に入れ墨をした人の意味で、犯罪を犯して刑罰を受けている者、または奴隷的身分の人のこと。
 その「童」(重)に「力」(鋤)を加えた「動」は農耕に従事すること。そこから体を「うごかす」「うごく」の意味となった。でも元来は偏が「童」だったから、もともとは奴隷的な召使いが農耕に従事する意味がある。

 現在は「はたらく」意味の字には「動」に「人」を加えた「働」を使っているが、これは日本で生まれた文字。
 いまでは中国に逆輸入されて、中国でも「はたらく」意味に使われている。

 「奴」は「女」に「又(また)」を加えた文字。「又」は手を表す形。つまり「奴」は「女」を「手」で捕まえて奴隷にすること。
 意味に「めしつかい」「しもべ」「やっこ」などがある。

 その「奴」に「力」(鋤)を加えて、農奴が農耕に努めることを意味する漢字が「努」。そのことから総てのことに「つとめる」「はげむ」意味となった。

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2 コメント

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漢字文化 (らいちゃん)
2021-02-09 09:08:24
日本で生まれた「働」の漢字が中国に逆輸入されて、同じ意味で使われていると聞くと嬉しいですね。
同じ漢字文化の国なので、尖閣諸島の領海侵入を繰り返すような挑発はやめて、友好の方策を考えてほしいですね。


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(らいちゃん) へ (iina)
2021-02-09 09:42:00
カーナビは日本が開発したものだったのですね。
地図型自動車用ナビゲーションシステムのホンダは、いま思えば画期的なカーナビと思います。

GPS(人工衛星)を採用したマツダからルート案内カーナビのトヨタへと発展して、なくてはならない有難いりきです。

特許技術を無料で公開するなど、「共有化が鍵」ですね。
中国の強権化は、時代錯誤もはなはだしいです。


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