日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

「平家物語」の世界

2019-01-18 | 趣味・遊び
昨夜は心躍る楽しい夜だった。

昨年に申し込んでいた世田谷パブリックシアターでの公演
「平家物語」の世界:日本人の心をうつす古典芸能

    

キャロットタワーの世田谷パブリックシアターは初めて
大きい劇場ではないけれど、
黒い石で囲まれた劇場は、いい雰囲気
(撮影禁止、スマホ撮影した人は強制削除させられていた)

  

開演になると劇場は真っ暗!フットライトが薄く光るだけ
緊張感漂う舞台の袖から現れたのは、神田松之丞(4/3ブログ)
本日の司会役らしい。

幕が上がり、舞台に浮き上がったのは
枇杷を抱えた琵琶法師ならぬ、薩摩琵琶奏者「友吉鶴心」
一糸乱れぬ姿形、瞳を閉じたままで弾き語る「壇の浦」
琵琶の上を滑る大きなバチ、艶のある語り声
初めて聞く琵琶の音色は、強くなりささやいたり・・
伝統芸能はいいな〜〜新鮮な感想

幕間に松之丞と現れた鶴心は
琵琶を奏でている時とは大分違う雰囲気(この世に帰ってきたか?)

次の講談師神田松之丞、超売れっ子になって、
朝日新聞夕刊には毎週のように取り上げられている
「講談は絶滅危惧種」の声が以前より小さくなっていた(笑)
いつもは1時間かかる「扇の的」を
担当者の「出来るだけ短く」の声で17分でお終いにした。
壇の浦の的を射った那須与一のお話し
状況説明と困難な的討ちをリズミカルに強弱自在の語り。
ヤンヤの喝采
(お隣の席の女性は明らかな神田松之丞ファン、
 それ以外はこっくり舟を漕いでいた)

後半は舞踊と琵琶「忠度/ただのり」
日本舞踊の尾上松之丞+友好鶴心のコラボ
端正な踊りと琵琶の弾き語り
バックにはプロジェクションマッピングで
和歌が映し出されては消えて行く素敵な演出
ため息が出るような雰囲気だった。

最後はがらりと変わり後方に二段に並ぶ演奏方(?)
長唄の杵屋さん三人、三味線方三人、太鼓方三人に笛一人をバックに
歌舞伎役者の尾上右近が長刀を持って舞い唄う
「静と知盛」
紋付と袴で踊る素踊り(初めて知りました)

長唄の声は琵琶の声とは発生が違い独特の声の艶
笛と太鼓で日本古典芸能一直線(?)

前半は静御前の舞い、後半は衣装を変えて知盛の舞い
しびれました。

全員大満足(多分)で幕が降りた。

素晴らしい演目に出演者に演出
今回の1回切りではとてももったいないし
もう一度開催されたらまた見たい!



キャロットタワーのエスカレーターを降りて、現実に帰りました。


コメント
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