日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

岩村暢子著「変わる家族・変わる食卓」

2010-04-01 | 読書
今日から4月、春めいた陽気になった。
今日の話題は岩村暢子著「変わる家族・変わる食卓」
この本のことはfuRuさんのブログで知った。

読んでみると、
始めショック!、中頃・驚き!、終盤・ありだよね!




表紙の写真のごとく、
ご飯+お味噌汁+魚か肉+野菜+漬け物・・のはずの食卓が見事に変身している。
食卓がコンビニ弁当化し、母親ならずともの家族食事感が変化している現状。
「朝食はパン?ご飯?」と話題になる事はあっても
「夕食は何を食べている?」と友人知人に聞く事は少ない。
これは家族のトップシークレットなのかもしれない。

時にコンビニ弁当はあっても、毎日は無いかもしれないは幻想だった。
毎日コンビニ弁当でも、変化には困らない今日この頃
「日曜日にはお料理をします」とおっしゃる専業主婦
それでも家族は仲良く暮らしている。

「食」が軽んじられている時代背景を考えると
何でも「ダイエット」につなげてしまうマスコミ関係
「ダイエットに良い」と聞くだけで嬉しそうになる女たち(男も)
この辺りに「飢えと」対極にある私たちが食卓を軽く思う根底がある気がする。

私の母親は、私たちが育ち盛りの頃、栄養学の講習に通っていて、家で実践していた。
「これは骨を丈夫にする食べ物」「こちらは元気に動ける食べ物」などと食べさせられていて
ご飯+お味噌汁+魚か肉+野菜+漬け物の日本食の定番が身に付いた。
(ところが母はひどい偏食で重度の骨粗鬆症になった)
知識はあっても実践が伴わないといけないと、最後まで教訓を残してくれた。

「変わる食卓」は一夜にしてならず
母親から子供に、子供から孫に伝わり伝って、健康で長生きの日本民族が出来ていたが
50代以上の世代の後には、長寿は続かないだろう。

近頃、スーパーマーケットで男性の姿が多くなったな、と思っていたが
家庭があっても食事が出来ていても「自分の好きなも」のを買う男性たちが多いらしい
この本で分かった。

「ありだよね」は単品単品羅列型メニュー」
料理得意の友人は「いろいろの食材を一緒くたに煮るのは貧乏人のする事」と言っていた。
何にでも大好きな人参を入れる私は貧乏人か?
空豆を茹でて単品料理を喜び、美味しいちくわを切っただけで一品にしたりする。

また何でもごちゃ混ぜにする「配合飼料型メニュー」
姉は朝食のヨーグルトに「きな粉・すりごま・蜂蜜」をまぜるという
「美味しい訳ではないけれど、身体にいから」
やっぱりありだ!

そんなこんなお考えながら読んだけれど
グルメとお腹空いたから食べる食の格差が広がる一方な気がする。

美味しくて伝統的な日本食の『食育』の必要性を実感した1冊でした.
コメント (2)
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