日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

ご近所のクレーム

2005-05-13 | 仕事・建物
住宅業界はクレーム産業と言われます。
数えきれない程の部品と大人数の人手を掛けて作る住宅ですから、もっともなこともあります。
その上ばく大な費用の投資と長年の使用。
建て主さんとは長あ~~いお付合い。

10年はあっという間に経ってしまいます。
昨日午前中は9年目の大規模改修の打合せ。
午後には3年前の建て主さんからお電話。

隣の人の相談です。
道路から少し入った通路の先に門扉と玄関があります。
その通路に止めた自転車を勝手に移動・張り紙をされてしまいました。
事情を聞くと通路を近所の共有敷地と勘違いされている様子とのこと。
「どう説明したらいいのでしょう?」

昔は敷地の境界がいい加減で、断りなしに勝手口を設けたり、敷地を横切っても誰も苦情を言わない時代でした。
そんな仲の良いご近所の世代が変わると、自分にとっていい点だけが記憶に残ってしまいます。
「自転車を止めるのは困る」とか「自転車を足がかりにして泥棒が入ったら困る」など一方的にまくし立てられました。
しかも住んでいる当人は「もういいよ」なのに、出ていった家族が言い立てるとか・・

「公図と土地測量図を、見てもらったらどうでしょう」
「話を聞いてもらってすっきりしました」
一応気分は収まった様子の建て主さんでした。
果たして見当違いのお隣さん、すんなり理解する気持ちになってくれることでしょうか?

建築中にご近所に呼びつけられることがあります。
大概「無体」なクレームです。
お役所に行っても相手にされない、感情の捌け口で呼びつけます。
一度は「出るところに出る」合法的なのに何を訴えるというのでしょう。
暗にお金を要求する「問題児」にも出会いました。
困ったものです。   
コメント
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