8月31日(日)雲多し
夕べ、夕ご飯の後テレビのスイッチを入れたら
NHKで「思い出のメロディー」が放送されていた。
歌われる曲、歌われる曲、ほとんど知っている歌ばかりだ。
つくづく自分の年齢を考えた。
今、10代や20代の若い子達がこれらの歌を聴いたら
どんことを思うのだろう・・・等と考えながら聞いた。
それと共に、(この歌が歌われていた時、自分は・・)と
歌が歌われていた年代と自分のことを重ね合わせながら聞いた。
歌い手さんは亡くなられても歌い継がれている名曲を、
他の歌い手さんが歌われた。
80才以上の高齢の方も数名歌われたが、
(高い音は出せるかしら?歌詞間違えないかしら?)
等とハラハラ心配しながら聞いていた。
以前、ある歌手が歌番組で歌っていたが
高い声が出ず、又声が伸びず、聞いていたばばの方が
胸が痛くなったことがあったからだ。
でも、夕べは無事歌い終えてくれてホッとした。
女優でもある森光子さんも出演されていた。
御年88才だという。
とてもそんな年には見えない。
林芙美子の「放浪記」では、でんぐり返りをしたりする映像を
何回か見たことがある。
88才で、よくもまぁ・・・・と感心しきりのばばである。
美空ひばりさんの「東京キッド」をきちんと歌った。
フィナーレでは出場歌手全員で「ふるさと」を合唱した。
この歌は、いつ聴いてもいい歌だなあと思う。
子どもの頃の野山の風景を遠い地から懐かしむという内容で
生まれ故郷から離れて学問や勤労に励む人の心情を歌っている。
聞きながら、自分の幼い日のこと、懐かしい風景、
今は亡き両親兄姉のことなどが思い出され胸がいっぱいになる。
人それぞれ故郷があり、生活史があるが、
聞く人それぞれが自分の生まれ育った故郷を思い浮かべながら
この歌を聴くことだろう。
ある人は北海道、そしてある人は沖縄、そして離島の小島・・・・・・
もしかしたら、今は廃村になっている村を故郷に元人たちも多いかも知れない。
その人達がこの歌を聴いたら・・・・・・・・
兎追ひし かの山 こぶな釣りし かの川
夢は今も巡りて 忘れがたきふるさと
いかにいます 父母 つつがなしや 友がき
雨に風につけても 思いいづる ふるさと
志をはたして いつの日にか帰らん
山は高き ふるさと 水は清きふるさと
ばばは、この歌を聴くと、すぐに実家のある集落の風景を思い出す。
そこで家族全員が元気で暮らしていた頃のこと、
やんちゃだった小学校時代のこと
どこまでも広い砂浜が広がっていた海のこと
目の前にそびえる山々のこと
夏の日にもぎ取って食べたトマトの味・・・・・・・・・・・・・
叶わぬことだけど
あの日に戻りたいと心から思い、切なくなることがよくある。
この歌にはふるさとの場所や人を特定する歌詞は出てこない。
だからこそ、この歌を通じて多くの人が「それぞれの故郷の光景や
家族に思いを馳せ、歌の持つ情感に共感出来るのであろう。
この歌は、マスコミでも話題になっている北朝鮮による拉致問題の
支援者団体などの集会でもよく歌われているそうだ。
世代が違うといえばそれだけだが、最近の音楽もいいけど
思い出のメロディーに出てくるような歌の方が、ばばにはしっくり来る。
情感あふれる古き良き時代の歌が
これからも世代を超えて歌い継がれていきますように。