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横浜のほほん・続

植物や生き物を見ながら歩いて感じたことなどを中心に日々を綴る。

今年もゼフィルスを見た

2016-05-21 06:01:11 | 日記



新治市民の森を歩いていて、最初これを見たとき蝶のカップルだと思った。






真上から見ると、こんな感じ。






長い間ずっと観察していても飛ばずにあたりを歩いている。






カップルではなく1頭のウラナミアカシジミだった。ただ翅が丸まっている。
後で先生の解説を聞くと、羽化に失敗して翅が十分に開かなかったそうだ。
残念ながら、もう飛ぶことはできない。






更に歩いていると別の草むらにアカシジミもいた。






アカシジミやウラナミアカシジミはゼフィルスの仲間だ。
ゼフィルスはミドリシジミ類の仲間。 卵で越冬し年に初夏から夏にかけて一度だけ出現する。
尾状突起があってその基部の翅が赤く目立つので、そちら側が頭と勘違いしかねない。




朱い花と白い花

2016-05-20 05:23:13 | 日記



瀬谷市民の森の入り口近くの道の中央部に草が生えて、そこに朱色の花が見える。






キクノハアオイ(アオイ科)
帰化植物のキクノハアオイだ。帰化植物にしてはさほど拡散していない。
菊の葉葵という名前に皇室と徳川家を感じて面白い。






花径は1cmぐらい。芯に丸い子房が見え、紅い雌しべと黄色い雄しべが多数ある。






実が出来始めていた。アオイの仲間に多く見られるように多数の分果が円形に並ぶ。






フタリシズカ(センリョウ科)
林床ではあちこちでフタリシズカの花が見られる。
名前通り二人のものだけでなく、三、四人は普通で五人静のものもあった。
見るからに賑やかだ。






センリョウ科のフタリシズカには花弁がない。
白く見えているのは雄しべで、雌しべはその陰に隠れていて見えない。






果実が出来始めているのもあった。


立つ・・・

2016-05-19 06:03:23 | 日記



いま林床などでタツナミソウの仲間が咲いているのを見つける。






オカタツナミソウ(シソ科)
オカタツナミソウは茎の上に数個の青い花が横に並んで咲く。






タツナミソウ(シソ科)
タツナミソウは縦に並んで下の方から咲いていく。下の方は実になり始めている。






シソ科らしい花の一つ一つの姿が波頭のように見えて立浪草と呼ばれたらしい。






タチイヌノフグリ(オオバコ科 旧ゴマノハグサ科)
立つ・・つながりでオオイヌノフグリの仲間のタチイヌノフグリがある。
イヌノフグリに似た小さな花が20cmほども立ち上がった茎の先に咲く。
タチイヌノフグリは林の中ではなく田畑の畦や草原で見られる。



高く鳴く、寂しく鳴く

2016-05-18 06:44:13 | 日記



道路を歩いているとどこかから鳥の高い声を聞くことがある。
見上げると電線の上でホオジロがさえずっている。






地鳴きは薮などの低いところで聞き、さえずりは高いところのような気がする。
ピッピピ・・・という声は「一筆啓上仕り候」と聞こえるということになっている。






逆に低いところ地上でチュンチュンと寂しげに鳴くのがいた。スズメの雛だ。






まだ嘴も黄色く羽も十分に伸びていないので飛べないようだ。
樹上から落ちたのだろうか。親を呼ぶように盛んに鳴くばかりだ。
親が食べ物を運んでやってくることを祈るばかりだ。


今頃の木の花

2016-05-17 06:20:17 | 日記



神奈川県自然環境保全センターの数本のユリノキに花が咲くころとなった。
同じモクレン科のホオノキとほぼ同じ時期に花をつける。
あちこちの街路樹とか国立博物館の庭にもあるが、毎年ここで見るのが楽しみだ。






黄緑色の花弁にオレンジの模様が入った姿は木の上のチューリップのように見える。
英名の tulip tree を納得できる。葉の形からハンテンボク(半纏木)ともいうらしい。







同じ季節、保全センターの数本のセンダン(センダン科)の木に薄紫の花がいっぱいつく。






10本の雄しべが合着して紫色の筒を作っているのがユニークだ。






センダンの花はアゲハ類に人気があるらしく今回はアオスジアゲハが来ていた。

羽状複葉の葉は大きくて長さ50cmほどにもなる。