「消せない火」揺れる、揺れる。3、11の再来か・その15

2013-06-28 11:25:49 | 日記
 4.4
   低濃度といえども海への放水は心が痛む
 
「漏れたのではない、流したのである」。高濃度の汚染水の貯水を確保するために、法の基づき「低濃度の汚染水」を海に流し始めた。これは、冷却作業を優先させるための非常手段であるとの説明である。そして今回もまた、「この低濃度汚染水による影響は、成人が近くの魚や海藻を毎日食べた場合でも、その被曝線量は自然界の線量の四分の一」と説明している。そして「さして健康への影響はない」と。
 海水の汚染は漁業関係者だけの問題ではない。我が国では「水俣チッソ」の苦い体験をしている。そして、その被害者の救済も未だ完全に解決していない。
 
 なんとかならないものか。盛んに言われてきたフランスの汚染水対策の技術と専門家の支援はどうなっているのか。頼れるのか、頼れないのか。別な手段はないのか。八方ふさがりなのか。対策を講じているのだろうが、それらが見えないだけに不安が募り、心が痛む。
     
 4.11 
   揺れる、揺れる。来たか「3.11の再来」 
 
 3.11以来、人々の間では1ケ月後に大きな余震が来るとの噂がまことしやかに流されていた。いわゆる風評である。それが来たのである。
 午後5時16分頃、携帯電話とテレビから例の警報が流された。大きな揺れがやってきた。身構えて戸をあけた。目の前の電柱が左右にゆさゆさ、ぎしぎしと動いている。
 一瞬であったが、私の脳裏に浮かんだのは、これで原発は「決まった」ということである。福島県浜通り沖が震源。マグネチュード7。
 福島県浜通り6弱、中通り5強の震度である。幸いにして揺れは短時間であったため被害は小さく、それでも死者1名、重軽傷者5名との報道があった。津波はこなかつた。
 
 しかし、原発現場の情報が流されない。どうなっているか不安は高まる。
 やがて、「原発に新たな被害はない」との報道が入りホットしたものの、以来大きなそして長時間の揺れの再来がないことを祈るのみである。そして原発のさらなる破壊がないことを。
 
 またぞろ、今日の揺れが「5月11日に余震」の噂の元となって広がっていく。 
「不安を煽る噂」。いつの時代にもあることであり、そして人心はその噂に左右される。                                                                 
                                                          

最新の画像もっと見る

コメントを投稿