「消せない火」福島ナンバーが嫌がられます。灯油がありません・その8

2013-06-19 08:21:47 | 日記
 3.22
燃やしてはならない火を私たちは燃やしてしまいました

「燃やしてはならない火を、私たちは燃やしてしまいました」。そして津波から逃れた命を、今避難先で失おうとしています。この悲しい、悔しい事実はこれからも増大するでしょう。
また阪神淡路大震災を大幅に上回る災害になってしまいました。それでも他県の一部では「仮設住宅のつち音」が響くようになりました。しかし福島県においては、「原発の不安」はますます深刻になっています。仮設の住宅どころではありません。原発災害の説明も修復も聞けないし、見えないのです。
 また、原発基地から40㌔も離れているいわき市の市民は、隣接しているということで脱出は収まっていません。「見えない不安、想定できない不安」と電気・水道の復旧がままならないところに灯油がありません。親戚などを頼っての避難です。災害発生の翌日からの二晩で「数万人規模」の市民が脱出したと言われています。
 また、行く先々で福島県人ということで、また福島ナンバーということで忌避される事実が報道されています。農作物の出荷停止と摂取規制、菅首相が「光明が見えてきた」と述べても、佐藤福島県知事の「助けてくれ」という叫びが私たち現地の心情です。
 メールを通して、県外の皆さんに「現地の言葉」を送り続けていきます。東海、関西、四国の友人にも送信しています。

 灯油を得るにも一苦労です。
 
 今1時間並んで灯油を買い求めてきました。何せ灯油抜きの暖房は考えられません。 となると、高齢者一人暮らしの方や車を持たない方は大変です。そのような方はどうしているのでしょうか。電気はきていますのでコタツにもぐっているのかもはれません。
 ようやく、原発炉を冷却するための「注水特殊車」が現地に到着しました。キリンのような長いビームを持った車です。これで冷却は可能になるのだと自分に言い聞かせていますが、再び大揺れがきたらとの心配はついてまわります。
 放射線の被曝に対する知識は、長崎大学の山下教授の講演がラジオを通して何回も報じられました。県民の多くの皆さんが正確とは言えないまでにも知識を得たものと思います。しかし、その間にも地震警報アラームが流れます。このアラームは嫌です。戦時中の「空襲警報」のサイレンを思い出します。アナウンサーの声が流れます。「落ち着いて行動をして下さい。安全なところに避難して下さい。家具の倒れ、落下に注意して下さい」と。何回も、何回も。

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