気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

奈良公園にも会津八一の歌碑が

2015-04-20 11:15:18 | 会津八一の歌碑
会津八一先生の自筆歌碑が先日訪れた中宮寺にもあったのでどうしてと思い、
奈良公園にもあるとのことで、散策がてら探してみました。



東大寺南大門から50mにある歌碑
 おほらかに もろて の ゆび を ひらかせて おほき ほとけ は あまたらしたり
(おほらかに両手の指を開かせて大き仏はあまたらしたり)
  


興福寺 五重塔から塔の茶屋を50m過ぎ
 はる きぬ と いま か もろびと ゆき かへり ほとけ の には に はな さく らし も
 (春来ぬと今かもろ人行き帰り仏の庭に花咲くらしも)
 
会津八一先生は奈良を愛し、
万葉調の平がな書きによる芳醇な歌風で詠まれておりますね。

安納芋とコゴミの砂糖づけで山吹きんとんを

2015-04-19 08:57:57 | 主菓子とお干菓子
今朝も雨がしとしと、
お稽古は一人です。
気合を入れて、作ってみました。



安納芋にコゴミの砂糖づけの細切りを上に載せ、山吹きんとんと名づけました。


こごみぜんまいの砂糖づけ
10日ほど前にこごみをいただきました。


写真はやや葉が開いており、昨日もらったものです。、

山菜のこごみを調べると、クサソテツ、シダなんですね。
若芽はコゴミ(屈)、渦巻状に丸まった幼葉のことで、
私たちはこれを食べていたんですね。
成長の速さから一夜こごみとも称されるそうです。
成長した姿、シダですね、日本庭園の下草としてよく目にしますね。

料理法は簡単ですが、もえぎ色がなかなか上手く残りません。

前回分は塩茹で(短時間)にして、1/3をおしたしに
1/3は砂糖づけ、


残りは冷凍して保存しました。


さあ昨日の分はどうしましょうか。

筍、木の芽、山菜、春は楽しいですね。

花山椒の佃煮を作るため山へ

2015-04-18 09:37:51 | 散策

花山椒の佃煮です
他に花山椒は、料理の彩り、佃煮、
当座煮などに用いられるそうです。



自宅の山椒:花が咲いています。

山椒の花を摘みに友達から行こうといわれながら、雨のため、
のびのびになっておりました。
今朝もまだ降っていましたが、
晴れてきたので、思い切って出かけました。
 
国宝で、日本三大名鐘がある鐘楼から下がると
夏には源氏ホタル(大仏蛍といいます)
の見られる小川もあります。

山椒の木がまばらに生えており、花が咲いておりました。
小一時間、棘に気を付けながら、花を摘むと木の芽の香り
(若々しく、ほのかに薫ります)が鼻先に
ひたすら花だけを摘み取りました。
採れたのは小さな袋にすこしだけです。

修二会(お水取り)で残った大たいまつの竹がひっそりと
東大寺ミュージアムの大仏様の御手
(実物大にレプリカ)大きいですね。




帰宅後、花山椒の佃煮を作りました。(はじめの写真です)
この季節だけですが、かぐわしい香り。

明日の主菓子は吉野山です。

2015-04-17 18:22:01 | 主菓子とお干菓子

ゴマ(花びらになるかも)を散らすのを忘れました。


夜桜

真昼の桜                                

水曜日のお稽古の菓子を取り忘れたため、再度作りました。
吉野山としておきましょうか、明日のお稽古に。

西行さんや芭蕉さんが吉野の桜にちなんで和歌や俳句を読んでおられますが、
さまざまのことおもひ出す桜哉  芭蕉

吉野山の上千本にある竹林院群芳園のお庭は千利休さんが作庭し、細川幽斎が改修したといわれており、大和三庭園のひとつにもなっています。


白玉粉、水、砂糖が材料です。


・白玉粉は水を多く入れるとダマになるため、1時間ほどかけて
少しずつ水を入れながら、よくかき混ぜる。
・濾してから電子レンジ(蒸しても可)にて
・8個に分けました。


手亡豆(てぼうまめ)のこしあんにピンクの天然色素(紅麹から)を入れております。


完成です。(最初の写真)

ピール系3種類のお干菓子です。

2015-04-17 09:17:54 | 主菓子とお干菓子

水曜日のお稽古にお出ししたお干菓子です。

やっと3種類揃いました。
色合いがよくなりました。
黄色はばんぺいゆで、茶色はつくしのピールで、自分で作りました。
つくしの色合いがあまり出ていませんね。

淡緑色はカボスのドライフルーツで昨年12月に湯布院で買ってきました。

ククチというお店で、採取時期により2種類ありました。
淡緑色(新鮮なカボス)黄色(完熟したカボス)

また喫茶もあり、ゆっくりできますよ。

平城宮跡第一次大極殿にて春を

2015-04-16 08:22:06 | 散策

平城宮跡大極殿

昨日は風の強い日でしたが、陽ざしに誘われ、平城京跡の第一次大極殿

正面約44m、側面約20m、地面より高さ約27mの大きさで、直径70cmの朱色の柱44本と屋根瓦約9万7000枚を使った平城宮最大の宮殿です。
その建物は奈良時代の中頃(740年)に、一時都とした恭仁(くに)宮に移築され、山城国の国分寺金堂になっております。

今日はその恭仁宮跡を訪れる予定です。


鴟尾(しび)


宝珠形大棟中央飾り

内部で、観光ボランイティア(5名)の方々が説明をされておりました。

高御座:天皇が着座される


南を表す朱雀です。
4面それぞれに東:青竜、西:白虎、北:玄武の4神を表しております。
上村淳之画伯が描いておられます。


風が強く、風鐸がゆれて音をたてており、

帰りは雨に降られました。

桜川棗をつかって

2015-04-15 16:47:46 | しつらえ



桜川棗

全体に網目が施されており、蓋裏に桜の花びらが数片蒔絵された平棗です。
裏千家十四代 淡々斎好みの薄器です。

【桜川】はお能の演目の一つで、常陸の国の桜川で、桜子という娘が、母と再会する物語で、
そのくだりに、母がわが子を求めてすくい網で桜の花びらをすくいあげ狂い興じたことをもとにしています。

この桜川棗は染付桜川水指や桜川釜などと一緒に
桜の花が散り始めるこの時期の茶会には、その華やかな風雅さも合うようです。     

さらに歌枕としても使われております。
常よりも春辺になれば桜川 波の花こそ間なく寄すらめ」   
 (後撰和歌集) 紀貫之

この桜川とよまれているのは、
古来より「西の吉野、東の桜川」と並び称されるほどのサクラ(山桜)の名所でした。
茨城県桜川市(岩瀬地区)にある「桜川のサクラ」のことです。
残念ながら、紀貫之自身は訪れてはいませんが、東国の桜川の評判が遠く
平安京の都人にまで届いていた証しでもあります。






ユリ根きんとんの下準備。

2015-04-15 07:48:02 | 主菓子とお干菓子

冷凍保存したユリ根団子

季節も変わり、新しい和菓子を作ることにしました。
ユリ根が昨年末から残っており、そうだ!
ユリ根きんとんを作ることにしました。

ユリ根にも種類があり、今食用にしているのは、コオニユリの栽培品種だそうです。
便秘の改善にもいいそうですよ。




後日きんとんにするため、
裏ごししたユリ根を20gずつ団子状にして、冷凍しました。



ユリ根は冷蔵庫に入れたままで、少し痛んできており、鱗片を剥がし、
包丁で傷んだところを取り除き、水で洗って下準備しました。
糖蜜を作ったとき、水の分量が多かったのか、時間がかかりました。

レシピです。ユリ根2個(200g)、糖蜜(グラニュ糖100g、水300g)
・糖蜜をつくる。
・鱗片を外したユリ根を沸騰した糖蜜に加え、中火で煮て、
 竹串が通るようになれば、日を止めて冷まします。
・冷めれば、裏ごしをするのですが、私はフードプロセッサーを使います。
・ラップで20gずつ包み、冷凍して保存しておきます。

・後日、冷凍しているこしあんで好みの大きさに仕上げます。

菴羅樹(あんらじゅ)とは

2015-04-14 07:01:49 | 季節の花々
 
菴羅樹

12日の日曜日に中宮寺の献茶に参加させていただいたおり、
お庭に見たこともないような花が咲いていました。
菴羅樹(あんらじゅ)?
帰って調べてみると
中宮寺で実っている写真がありました。

日本には藤原鎌足を祭る談山神社に植えられた菴羅樹は鎌足の長男にあたる僧侶・定慧(じょうえ)が、唐から持ち帰り、霊木とされています。

2つの意見がありました。
*花梨(カリン)・バラ科の原種になる樹木
菴羅は梵語の音写。。マンゴー樹のことウルシ科の植物。熱帯果実の王女と称され、花は無数に咲くが,結実の少ないことから,宗教上の悟りの困難さを示唆する木ともいう
マレー半島、ビルマ、インドの各地に産する常緑樹で高さ30メートルほどになる。冬季に 白い小さな花(菴羅樹の花)を開き、夏季5、6月ごろに果実を実らす。その果実は卵形・長 楕円形などで、長さ5~10㌢であり、ふつう黄色であるが草色もある。ほとんどインド全土に産出されるが、特にボンベイのものは美味とされる。

悟りへの困難さをしめすことから
日蓮上人のおことばにもでできます。

菴羅樹の花は多くさけども 菓になるは少なし
 出展:松野殿御返事(聖寿五十五大歳・昭定一二六九頁)




4月は透木釜です。

2015-04-13 09:50:10 | しつらえ


4月のしつらえは、
透木釜(すきぎがま)敦香合(たいこうごう)です。
仕事の関係でお一人がおくれてこられましたが、
透木釜の初炭、薄茶御茶の平点前をさせていただきました。






なお透木釜は表千家では3月、裏千家は4月と相違があるそうです。