気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

桜川棗をつかって

2015-04-15 16:47:46 | しつらえ



桜川棗

全体に網目が施されており、蓋裏に桜の花びらが数片蒔絵された平棗です。
裏千家十四代 淡々斎好みの薄器です。

【桜川】はお能の演目の一つで、常陸の国の桜川で、桜子という娘が、母と再会する物語で、
そのくだりに、母がわが子を求めてすくい網で桜の花びらをすくいあげ狂い興じたことをもとにしています。

この桜川棗は染付桜川水指や桜川釜などと一緒に
桜の花が散り始めるこの時期の茶会には、その華やかな風雅さも合うようです。     

さらに歌枕としても使われております。
常よりも春辺になれば桜川 波の花こそ間なく寄すらめ」   
 (後撰和歌集) 紀貫之

この桜川とよまれているのは、
古来より「西の吉野、東の桜川」と並び称されるほどのサクラ(山桜)の名所でした。
茨城県桜川市(岩瀬地区)にある「桜川のサクラ」のことです。
残念ながら、紀貫之自身は訪れてはいませんが、東国の桜川の評判が遠く
平安京の都人にまで届いていた証しでもあります。






ユリ根きんとんの下準備。

2015-04-15 07:48:02 | 主菓子とお干菓子

冷凍保存したユリ根団子

季節も変わり、新しい和菓子を作ることにしました。
ユリ根が昨年末から残っており、そうだ!
ユリ根きんとんを作ることにしました。

ユリ根にも種類があり、今食用にしているのは、コオニユリの栽培品種だそうです。
便秘の改善にもいいそうですよ。




後日きんとんにするため、
裏ごししたユリ根を20gずつ団子状にして、冷凍しました。



ユリ根は冷蔵庫に入れたままで、少し痛んできており、鱗片を剥がし、
包丁で傷んだところを取り除き、水で洗って下準備しました。
糖蜜を作ったとき、水の分量が多かったのか、時間がかかりました。

レシピです。ユリ根2個(200g)、糖蜜(グラニュ糖100g、水300g)
・糖蜜をつくる。
・鱗片を外したユリ根を沸騰した糖蜜に加え、中火で煮て、
 竹串が通るようになれば、日を止めて冷まします。
・冷めれば、裏ごしをするのですが、私はフードプロセッサーを使います。
・ラップで20gずつ包み、冷凍して保存しておきます。

・後日、冷凍しているこしあんで好みの大きさに仕上げます。