気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

サークルのお稽古も今年度最後に

2018-03-14 20:00:06 | お稽古
7℃と暖かい朝なのに、晴天で昼間には22℃と5月初旬の気候、
初夏の陽気になり、近くの小学校から帰宅する子供達も半袖姿、
その道端にはオオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)、ホトケノザや
ナズナ(ぺんぺん草)も今盛りと咲きほこっていました。
  

昨日も晴天で4月下旬の気候の中、ボランティアでサークルの
お茶のお稽古に行ってまいりました。
季節は弥生で「啓蟄」、次候は「桃始笑」にあたりますので、
床のしつらえは「雪洞香合」に花は鶯神楽と有楽椿
軸は『桃花笑春風(とうか しゅうぷうに えむ)』

充実・茶掛けの禅語辞典、淡交社によれば
”「人面は知らず何れの処にか去り、桃花旧に依りて春風に笑む」
 (探していた人はどこにいってしまったかわからないけれども、
  桃の花は昔のままに春風に吹かれてほほえんでいる)に依る。
 思い出の女性との再会を、果たせなかった春の日の情景を、
 詠んだ詩の一節。”と
出典は槐安国語、で『人面不知何處去 桃花依旧笑春風』
去年見た人はもはや居ないという意味で、
人の世の無常観が現れております。つまり
”今年も同じく花を見ることが出来た、そんな日々の暮らしに
 感謝して一日一日を過ごす”と

菓子は、京都の雛祭りに欠かせない『引千切(ひちぎり)』を


お稽古も今日で今年度の最後になりました。
 
あっという間の一年になりましたが、少しでもお茶の面白さ、
楽しさ、そして奥深さを体験して頂けたでしょうか。
お茶をできる喜びに感謝して一日一日を過ごしましょう。
そして来年度も一緒に精進し、勉強させて頂けますね。