気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

「桃季自成渓」の掛る小山園

2018-03-27 18:25:42 | 散策
富山へ先週末から出かけており、春を連れていったはのように、
帰る昨日には富山でも桜の蕾がほころび、数輪が咲きだすも、
ソメイヨシノ桜は蕾で、30日が開花予想、松川沿いも賑やかに
屋形船も出るのでしょうか?。


今回の富山への帰省は相方とだけでなく、春休みになった孫娘
連れで小旅行気分、ちょっと早くも寄り道、京都宇治市内へ、
抹茶を買い求めに、いつもの『宇治丸久小山園』さんに、
入り口の土間からガラス戸を通して、応接室に掛る曼荼羅が
 

店先に入り、注文している間にちゃっかり相方は抹茶ソフト
クリームを買い与え、点数をあげておりました。

応接間に掛る軸は、大徳寺管長 高田明浦老大師の
桃季自成渓
  
多分、「桃季不言下自成渓」から取られた言で、
桃李(とうり)言わざれども下自(したおの)ずから渓(けい)を成す
”桃や李(すもも)は言葉を発しなくてもその花や実を求めて人が
 集まって来て、その下に自ずと道ができる。
 徳のある人はあえて言葉で招かなくても、そこには自然に人が
 集まることの比喩。「花無心招蝶」花は無心にして蝶を招く
 これも同趣旨の語。出典は史記”充実茶掛けの禅語辞典より

待合いに、久次郎煎餅と煎茶が運ばれてきました。
麩焼煎餅で上質の和三盆糖の甘味と抹茶風味が美味しい。
 久次郎煎餅
そしてその壁には、茶関係の本が並べられ色紙に
一つは雀の絵、大野藤三郎さん

もう一つは「桃花春」建仁寺管長 小堀泰巌老師
桃花春風に笑む」から取られた言葉ののでしょうか。
お雛様の時期だったらよかったのですが・・・

今年はここの庭先の梅もすっかり散っており、近所に咲く
桃も桜より一足早く満開、でも桜が咲いたことで人は移り気、
寂しく散りはじめようとしています。