気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

法華寺御流いけばな展へ

2018-03-05 16:37:37 | 散策
奈良は13℃台の暖かな雨の朝に・・・
心配なのは東大寺二月堂で修二会本行中の連行衆の方々にとり、
寒さより暖かすぎる方が困ったことになると今年大導師になら
れた上司永照・持宝院住職から聞き及びます。
何故なら紙衣は、厚手の紙衣紙を揉んだり縮めたりして柔らかく
された後、刷毛で寒天糊を塗った紙を何枚も貼り合わせ、裏地に
は木綿を寒天糊で糊付けされており、木綿と紙が汗を含みむと、
その冷たさと破れやすさで始末に負えないそうです。

今朝は雨が激しくならない間に、近鉄百貨店奈良店で3月1日~
3月6日まで開催中『法華寺御流いけばな展』にお伺いしました。

星霜千二百六十余年、草木の生命を輝かせて」と前書きが、
HPによりますと法華寺御流は”光明皇后が法華寺を建立され、
広く女人の修行場とし、心身修養のため草木幽美の風情を花瓶に
挿す
ことを奨励されたことに始まります。

青竹に挿された花々が迎え入れてくれました。
床飾が二つ、
一つは花入れに壇香梅、アイリスと撫子、奈良絵の香合
  
『いゃひろく 人を導ゖ八千草の 花の錦を おりいだしつゝ』
というお軸が掛けられておりました。
 
光明皇后さまの御意志を継がれているのでしょう。

そしてもう一つは桃の節句、雛飾りが彩りを添えており、
  
このお雛様も歴代の門跡様の古代雛なのでしょうか。
というのも、歴代の門跡が持参された御所人形や、一刀彫り
人形等の『御所人形 古代雛人形展』が法華寺・東書院にて
3月11日まで開催され、仙洞御所移しの紅梅も見頃だとか。

さらに会場の奥に進みますと、お雛様の短冊と掛け花等と共に
杜若だけが・・・有名な歌が思い起こされますね。
 

最後に呈茶席にと足を延ばしますと、法華寺の写真に囲まれ
お花の素晴らしさの余韻を味わいながらの一服に。
  

草木特有の美を堪能させていただけた時間になりました。