気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

台目棚は葭棚とも

2018-03-22 12:58:15 | お稽古
今朝も小雨が降っていましたが、徐々に陽も射すようになり、
咲き遅れていた我が家の『のりこぼし椿』も蕾から・・・
週末は自宅稽古はなく、残念ですね。

また近くの保育所の桜(ソメイヨシノ)も蕾が膨らみ、数輪
咲いていますが、お昼までには奈良の開花宣言はありません。


先日の日曜日の自宅稽古の話、
釣り釜と「台目棚」を使っての台目初炭、薄茶と台目薄茶を。
「台目棚」は小間が狭くなるので、本来は使われませんが、
お稽古用の台目棚をだし、釣り釜のお炭をしていただくと、
台目のお炭も一緒に学べるのでは・・・との思いからです。
 
『台目棚』は、新版・茶道大辞典(淡交社)によれば、
”藪内十八種棚の一つで、広間などで台目点をするために
 好まれた。客付に中柱があり、風炉先窓に障子を入れた
 組立式。材は杉。⇒葭棚(よしだな)”と
何か違います。『葭棚(よしだな)』を見ますと
”利休好み、台目棚ともいう。杉木地で客付の台目柱は赤松の
 皮付丸太を用い、吹抜けの上から風炉先にかけ葭簀(よしず)
 を張りめぐらせ煤竹で押さえてある。客付向隅に一尺八寸と
 八寸四分角の棚板が白竹で釣ってある。”と
これでしようね。

他の記載も合わせると、
『葭棚』を元にして台目棚が広間などで台目点ができるように
考案され、炉、風炉にも使用できるそうです。また
表千家十三世 即中斎(無盡宗左)も好まれたようです。

床は『華』の軸に「野に山に春夏秋冬と・・・」
木瓜、貝母と春風椿を
 
南の四畳半でのお稽古、春の陽を感じて頂けたでしょうか。