気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

名水百選、水無瀬神宮「離宮の水」でお濃茶を

2018-03-13 15:50:35 | お稽古
昨晩の東大寺二月堂修二会、11本の大(籠)松明に導かれ、
連行衆の方々が一人づつ二月堂へと登廊され、その度に舞台の
欄干から降り注ぐ火の粉の舞に、グループ分けされた約12000人
(読売新聞)の参拝者の方々もその度の歓声が・・・。
気温は7時過ぎでは9℃と例年より暖かい上、例年は3万人以上
ですので、今年の参拝者の皆さまはラッキーでしたね。
共同通信 毎日新聞45秒

未明にはご本尊の十一面観音菩薩様に供える香水「お水取り
の儀式が行われました。

3年前二月堂のご香水を掌に少し載せていただき
その甘美さを思い出させる「お水」に出会いました。

日曜日の自宅稽古、釣り釜に使った大阪府三島町の景勝地、

水無瀬神宮境内の井戸に湧く『離宮の水』で、
お濃茶の美味しかったこと、この上ないものでした。

この水は、清流・水無瀬川の伏流水で全国名水百選に選ばれ、
硬度は平均87.0㎎/lで軟水になり、水質検査も非常に良好で
ペットボトル3本まで持ち帰ることが出来ます。
なお近くにあるサントリー山崎蒸留所の仕込み水と同じ源水で、
神宮の神饌に用いられている神聖な井戸水が、茶道の初期から
その水の良さで茶の湯にも利用され続けており、現在成人の日
水無瀬神宮では大茶盛が催されます。さらに神宮内の庭園には、
重要文化財の茶室「灯心席」または「灯心亭」と呼ばれる
数寄屋風書院があり、江戸時代初期に後水尾天皇より下賜され、
御所から移築されたと伝えられています。

内部は三畳台目の席と、同じ面積の勝手が並べられた造りに。


なお「水無瀬神宮」は後鳥羽天皇が造営された水無瀬離宮跡地に
あり、水無瀬信成・親成親子が、菩提を弔う御影堂を建立され
たのが始りで、現在は後鳥羽天皇・土御門天皇・順徳天皇が祭ら
れ、特に後鳥羽天皇は、配流先の隠岐にあっても水無瀬の地を
好まれたようで、次の歌が遺されております。
水無瀬山わがふるさとは あれぬらん  
          まがきは野らと 人もかよわで

軒あれて 誰か水無瀬の 宿の月 
         すみこみしままの 色やさびしき

上皇はこの景勝地への行幸の度、歌合や蹴鞠、狩猟、刀剣鍛作等
をされていたようで、本当に水無瀬の地が好きだったのですね。

修二会も残り二日、15日の未明には終わり、奈良にやっと春が
訪れるはずが・・・、一足早くもう昨日から春本番、今日からは
5月の気候になりそうで、桜の開花も早まるのでは?。その
奈良の桜の開花予想、ウェザーマップは3月21日(12日現在)と
最早、ウェザーニュースは23日、気象協会は25日(7日予想)
どの社が当たるのでしょうか?。