気軽に茶道をしてます。

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お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

「菜の花忌」を思い出す

2016-02-25 16:21:15 | 日記
修二会のことを少しでも知りたいと思い、
一冊の本を手に取りました。それは
司馬遼太郎さんの『街道をゆく24』近江・奈良散歩。
なかを読み返しておりますと
連行衆の第三座『咒師』のところで、
咒=呪、”インドのまじないことばという意味で”と続き
昭和20年代・・・「上司海雲」さんという名が、
志賀直哉が去った高畑サロンを引き継ぎ、書も一流、
観音院サロンを主催されるほどの文化人だそうで、
親しみを込めて「観音院さん」とよばれており、
今年の咒師は、上司永照
先日の講演「阿留辺畿夜宇和」の講師は上司永照さん
同じ苗字で、・・
なんと、観音院さんのお孫さん?なんですね。

修二会のこれからの予定です。
二十七日からは、『惣別火』で、外出できず
精進潔斎された後は、白鼻緒の草履を履いて歩かれ、
「てしま」というござ(敷物)にしか座れません。
この週末最後の寒気が押し寄せ、最低気温は-4℃ですが、
暖を取れるのは、自分の火鉢だけにしか当たれず、
2月の晦日の午後には、二月堂の参籠所に移られます。
 

司馬遼太郎さんは、菜の花を好まれており、
作品にも「菜の花の沖」も書かれていることで、
忌日を『菜の花忌』と呼ばれていることを思い出しました。
その日がいつだったのでしょうか・・・?
2月12日、もう過ぎてしまいましたね。
今年はなんと没後20年、早いものです。

東京都内では没後20年を迎え、この20日に、
「司馬作品を語りあおう−−今の時代を見すえて」をテーマに
「第20回菜の花忌シンポジウム」
司馬遼太郎記念財団主催で行われたそうです。

大阪ではといいますと
司馬遼太郎さんは、最後まで大阪を離れらえず、
東大阪市民でおられたそうです。この自宅含め
安藤忠雄さん設計の『司馬遼太郎記念館』が建てられており、
ここで、「司馬遼太郎没後20年記念講演会」が開かれます。
日時:3月1日(火)15時、
場所:司馬遼太郎記念館(東大阪市下小阪3)
講演:「二十一世紀に生きる君たちへ 安藤忠雄」
料金:入館料込み1500円。先着順です。
問い合わせ:電話(06・6726・3860)
     FAX(06・6726・3856)