気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

「柊南天」の小さな黄色い花が

2016-02-23 13:27:35 | 季節の花々
立春を過ぎ、庭の隅にある柊南天(ひいらぎなんてん)に、
小さな蕾が鈴のように付き始めており、よく見ると
柄のある蕾が花茎に均等についております。

数日後には、黄色がかった小さな蕾もちらほら、
雨水を過ぎると、
一雨毎に寒暖の差が激しいですが、雨の中
その蕾に、数輪ですが黄色い花が咲きだしました。
 
今朝からは曇り空の中、こもれ陽とともに、
ぶどうのような匂いがしました。
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小さな花なのに、なんて可愛いいんでしょうか。
春告ぐる 黄の花房を ひそと抱く 
        柊の葉に 陽のやはらかし

                  紫苑
花辞典によると、
花弁は6枚で、先が浅く2つに裂けており、
萼片は9枚で、雄しべ6本と雌しべ1本からなり、
開花時、雌しべに触れると、その外側にある雄しべが
雌しべの方向に動く様子が観察できるそうで、
昆虫が雌しべのブドウのような匂いにひきつけられ訪れると、
自然に雄しべが動き、昆虫の体に花粉を付着させます。
そしてほかの花へと花粉が運ばれるのだそうです。

尚、柊南天の名は、
葉っぱにのようにノコギリの歯のような刺があることからで、
この棘が、古くから邪気を払うされており
南天は、その読みが「なんてん=難を転ずる」に
通じることから縁起が良いとされております。
この二つの植物の名前を併せ持つ『柊南天』は、
名前からも極めてありがたい木であり、
花と果実、緑の葉や紅葉したの葉と、
見た目にも、一年中楽しめますね。