気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

立春の陽射しで

2016-02-04 10:11:06 | 日記
立春の奈良の最低気温は-2.8℃、
玄関を出るとちょうど春日山からの陽が射し始め、
おもわず、頭を垂れました。
日陰の椿は、寒さで凍りついておりますが、

真冬日にして立春の日差しなる
                野沢しの武
庭の小松菜の葉にも立派な霜が降り
日向は立春の陽射しで溶け、小さな水滴に
 
陽の強さは、もう春で、旅に出たくなりますが・・・
何かと忙しくてそれもかないませんね。
先日の京都散策で、知らなかったことが、
三条大橋の付近、

カモメが舞っています。
この鳥は、『ユリカモメ
名にしおわば いざ事問はむ 都鳥 
       わが想う人は 在りや亡しやと

       (在原業平 伊勢物語 第九段)
隅田川のほとりで詠まれており、
ミヤコドリとユリカモメどちらなのかの論争があり、
「都鳥」はユリカモメを指す説が強いそうです。
なお旧都、京都で見かけるようになったのは1974年からで、
平安の世の鴨川の河原、どんな鳥が舞っていたのかな。
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そして今はカップルが並んで座っている
三条河原は平安の世から江戸時代まで
処刑場やさらし場というのは知っていましたが、
高野山で切腹した豊臣秀次一族39人処刑の塚が
河堤改修で、見つかり、
今は直ぐ近くの『瑞泉寺』で祀られていることです。
  
山門に掲げられた「漸到確境」の扁額。 意味は
「漸(ようやく)確かな悟りの境地に到った人々の霊位が眠る」
「蠟梅」・・が冬の終わりを告げておりますね。


また1601年(慶長6年)に徳川家康によって定められた
東海道五十三次の西の起点なんだそうで、

1994年に、弥次喜多像が建てられており、
像の側にある「なで石」を撫でられ、
旅の安全の祈願もできるそうです。