気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

床は大津絵の寒念仏で『福は内』

2016-02-02 20:30:37 | しつらえ
明日は節分、
昼からのお稽古で、
お軸は『福は内』で大徳寺派玉瀧寺住職、戸上明道師
大津絵画家の槇岡芦平さんによる
大津絵の寒念仏さんが描かれています。
  
鬼が僧衣をまとっている絵なのですが、
慈悲ある姿とは真逆の偽善者が書かれており、
鬼の住まいは人間の心の内にあるということです。
また描かれた鬼の角は、
佛様の教えである三毒(貧欲・瞋恚・愚痴)を示すそうで、
つまり、人は
自分の都合で考え、
自分の目でものを見、
自分にとって欲しいもの、利用できるもの、
自分により良いものと、
限りなく角を生やしますね。

福は内、鬼も内」という地域もあり、
痛くない豆をと考えて、
主菓子は、手作りの淡雪かんに
金沢西茶屋街の「甘納豆かわむら」の
甘納豆をトッピング
 
お味はいかがでしたか。

南側の四畳半、光あふれる中でお稽古となり、
極寒の季節、定番のお点前「絞り茶巾」を。
少しでも温かさを感じていただけたでしょうか。
筒茶碗はそのままでは、口当たりが冷たいですから、
予め温めておくのを忘れないで下さいね。