気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

玄関に『糊こぼし』を

2016-02-24 07:34:17 | お稽古
二十日から始まった東大寺二月堂の修二会
本行入り前の『試別火』という修業中ですが、
昨日二十三日に、『花ごしらえ』という
仏前にお供えするツバキの造花を手作りされ、
その数四百個の造花が次々と出来上がっております。
毎日新聞より
このツバキの造花には、こんなお話があります。
その昔『お水取り』に使う造花の椿を作っていた時に、
その赤い紙に糊を誤ってこぼしてしまい、
白い斑点のある赤い椿になってしまい、
その造花のツバキが二月堂の南西にある開山堂の庭に咲く
椿の花、『良弁椿』に似ており、『糊こぼし椿』と呼ばれ、
糊こぼし椿
以後この造花のツバキも、
花の芯は、タラの木で作り、
雄しべの黄色は、くちなしの実の色素で、
色付けし、芯に黄色い紙を巻きつけます。
花びらの赤色は、白の和紙を紅花色素で色付けし、
そして今まではこの赤色の和紙だけだったのが、
白色の和紙も交えて張られるようになりました。

玄関に、昨年同様『糊こぼし』を飾っております。
  
玄関が華やかになりました。
きっと、ほんのいっときでしょうが、
別火坊も華やかな雰囲気に包まれた事でしょう。