気軽に茶道をしてます。

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お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

解体修理中の薬師寺東塔覆屋内は基壇のみ

2015-10-28 15:43:19 | 散策

今日は立冬から18日、土用の丑の日ですが、
水煙で有名な、現在解体修理中の薬師寺東塔を、
僧侶、村上定運さんの案内にて
伺った時のお話をさせていただきます。
東塔は平成21年から解体修理がはじまり、
平成31年春に、修理完了予定ですが、
今の『東塔』の覆屋内へ入らせて頂きました。

東側からヘルメットをかぶり、覆屋内に。
 
基壇の写真は撮ってもいいのですが、
ブログ等に載せないでほしいということで

2月に実施された修理見学会のパンフレットから、Pと記す)
なにもありません。
二メートル上からですが、目の前に基壇だけが。
P基壇全体図P
薬師寺のあたりは本当に湿地なのですね。
基壇の廻りの溝からは、水が浸み出しており
水が⇒ P
その上に十何重にも版築で堅く突き固められており、
コンクリートと同様の堅さだったそうです。
 
心礎も遠いですが、何とか
P
心礎レプリカ
明治時代に、心柱の下が腐り、継ぎ足すための工夫が
しかし防腐剤を塗った跡が取れないそうで、
将来の技術の進歩待つしかないそうです。
 
30メートル最上階からの眺めは、
また100年近く待たなければなりませんね。
  
廻りは吹き抜けとして網目のシートが、
やはり雨が降り入り込んでおりますが、 
廻りには、避けるように古材が所狭しと置かれており、
修復作業をされておられました。

向こうには、西塔が
 おまけ
奈良時代の技術にも感心しましたが、
守ることの大切さ、困難さがひしひしと
伝わってまいりました。