気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

ツワブキで、「着せ綿」を思い出し、明日は寒露

2015-10-07 11:01:00 | 季節の花々
昨日は朝から自分の稽古に。
伺えば、いつも宿題を抱える感じで、嬉しい反面、
帰ってからの復習が、なかなかです。
こんな日常を過ごしておりますが、庭には秋の深まりが。
庭の隅にある「ツワブキ」(石蕗、艶蕗)の株に蕾が、
いつ咲くかなって覘いていると、奥のほうに、
椿に隠れて、伸びた小さなツワブキの株から
小さな花が二輪咲いておりました。
レモンイエローの花は情緒のある秋の花で、
本当に美しいです。
 
今年は梶の葉があまり大きくならず、
葉蓋の扱いのお稽古に、ツワブキの葉を使わせていただきました。
葉は、腎臓形でやや厚く濃緑で、表面には光沢があり、
種により、斑入りのツワブキの葉も、
面白いですね。

葉や茎は料理法により、食用にもなります。
九州では葉は、炒め物や味噌煮にもなり、
茎は「つわぶき佃煮」となり、
広島でも「つわぶきの佃煮」として名産品に。

明日は寒露で、
季節が深まるにつれ、草木にも露がおりますね。

小林一茶は、ツワブキの花に露が降りている様子を
「ちまちまと した海もちぬ 石蕗(つわ)の花」
一茶らしい花への思いやりのある句に。

この「露」で思い出しました。
露と菊香りが浸み込んだ「菊の着せ綿」で、
体を拭いて長寿を願う重陽の節句のことも。
旧暦の重陽の節句(9月9日)は、10月21日(水)で、
菊酒でもいただきましょう。