生憎の雨模様です。
横浜に向かっています。
高倉健さん逝去のニュースが流れてから2日経ちました。
かつてこれほどまでに大きなニュースになった俳優さんはいなかったのではないでしょうか。
高倉健さんと言えば思い出すことがあります。
35年以上も昔のこと。
私は2人の弟と原宿に遊びに行っていました。
あの頃から日曜日の原宿は若い人で溢れていました。
人通りの少ない場所に移動し喫茶店に入ったところ、そこには2人の男性客のみ。
そのお二人は言葉を交わすこともなく黙々と新聞を読んでいました。
小さな小さな喫茶店でしたから、ほとんど隣り合わせになりました。お二人ともすごいオーラ。
高倉健さんと北大路欣也さんでした。
プライベートでくつろいでいるお時間を邪魔しないようにしていたところ、幼かった下の弟が突然「天は我々を見放した」と、無邪気に口走ったのには驚かされました。
その頃上映中の映画「八甲田山」の健さんの名台詞だったのです。私も上の弟も赤面しました。
健さんは新聞を読みながらちょっと首をすくめておられました。
懐かしいです。
寂しくなりましたが、晩節を全うされたかたでしょう。
最後まで輝き続けた理想的な生涯ですね。(荻山貴美子)
相手がゴージャスすぎましたね。
健さんについては、私はずっと好きじゃなくて、その良さがわかりませんでしたが、最後の作品「あなたへ」は素晴らしくて、遅ればせながらファンになりました。
ご冥福をお祈りします。