日本ヨーガ学会

ヨーガ的生活

アッシジの聖フランシスコ

2018年07月10日 22時24分11秒 | 思うがままに
今号の『ヨーガの四季』は文字が大きくなったり、気をつけてご覧いただくと微妙な変化があります。

その中で、質問がありましたのでお答えします。

アッシジの平和の祈りの訳が変化していることです。

今回、英訳とよく擦り合わせてみました。

一般的な訳
争いあるところに赦しを
分裂あるところに一致を
 ↓
 それを、『ヨーガの四季』では、いままでは、
分裂(あらそい)あるところに和解を…と二つを一つに訳していました。

田原豊道先生の深い境地を、二つを一つにして分かりやすくなさったのです。

イタリアのアッシジに行ったご縁でずっとお付き合いいただいていた谷村達郎神父様はこの訳を美しい!と絶賛してくださっていました。

そのままでもそれで素晴らしいと思いますが、私は、カトリックなので、あえて英詩にある「赦し」を入れたい…と、田原先生にお伝えしました。

injuryは直訳は障害、危害、損傷で、どなたも「争い」と訳していますが、カトリックの原罪を考えるとき、ここは「罪あるところに赦しを」と一行入れたい…と。

田原先生は大賛成してくださいました。
つまり、英詩と行数を合わせ、今回から一行増えています。

そのほかにも邦訳の順序を2箇所入れ替えています。

この詩は聖フランシスコが自ら書き残したものではありません。

聖フランシスコを敬愛する神父様が、英語で作った詩です。つまり聖フランシスコの精神をこの詩に託したわけです。

その詩をある日本人が転写し、日本でも、つとに知られるようになりました。

素晴らしい詩です。

あの絶賛してくださった谷村神父様は、数ヶ月前にお亡くなりになったそうです。寂しくなりました。

いよいよインドが間近になりました。まだ、何も支度していませんが…。

今日はザ•ニュースペーパーの公演に行ってきました。(荻山貴美子)
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