”外断熱” ~人に勧めるなら自分から~

店舗も高気密・高断熱に!
今年も子供たちは元気いっぱい!!
乗るゼGT-R、MY・・・15!?

外断熱ブーム

2006-11-03 20:10:24 | Weblog

みなさん、こんばんは。

今日も暖かったですね。3連休続くみたいですので、みなさんは楽しみな3日間となることと思います。

※今日は字ばっかりです!

■外断熱ブーム

いまや多くのメディアで取り上げられているほど、外断熱に対する関心は大きくなっていると思います。
しかし、外断熱ブームとはいえ、外断熱住宅が多くなっている印象があまりありません。それはなぜでしょうか?

あたかも、本屋さんで立ち読みしている人は多いけど、本は売れていない かのよう。

「史上最大のミステーク」「『いい家』が欲しい」、 「外断熱が危ない」など、内・外断熱を比較した本がたくさん出ています。どの本を読んでも、お互いの欠点を挙げ、ユーザーに分かり易く白黒を判定させる、という印象があります。

お金が湯水のようにあれば、”白い”家を建てられると思います。

ところが、実際は限りある予算の中で、譲れる部分を妥協して”限りなく白に近いグレー”の家を建てるのだと思います。

その”グレー”の家で、黒い絵の具になっているのが”内断熱”なのかもしれません。

つまり、設備や意匠などのグレード落とすと売れなくなる(と思っている)ので、これを優先して”白く”したいから、コストアップの外断熱は増えないのだと思います。

現在建築中の外断熱住宅は、断熱・構造が”白”で、内外装など意匠・設備が”黒”です。まあ、あまり派手な内外装は好きでないので、”黒”とはいえ”白”に近いですけどね。

断熱を内と外の違いで、次のようなデータがあります。

・内断熱
ビニルクロス→石膏ボード→断熱材コンクリート→モルタル→タイル
の一般的な内断熱について、冬を想定した場合、
室内外湿度が同一の場合、内外温度差13度以上で内部結露が発生

・外断熱
ビニルクロス→石膏ボード→コンクリート断熱材→モルタル→タイル
の一般的な外断熱について、冬を想定した場合、
室内外湿度が同一の場合、内外温度差21度以上で内部結露が発生

※各素材の厚み・熱抵抗・水蒸気透過率などは私が任意で決めていますので、全ての内断熱・外断熱が該当するわけではありません

内部結露とは、すごく簡単に言えば、壁の中の見えないところで水滴が出る、ということなんですが、これがカビの原因となり、アレルギーを引き起こす・・・と言われれば内部結露の怖さを分かって頂けると思います。

の色違いの部分で内部結露となるんですが、断熱が内だろうと外だろうと結露は発生します。ミソは、結露が発生する場所です。

つまり、内断熱である限り、室内部結露は防げないということになり、イコールとして不健康の原因となっている、と「史上最大のミステーク」は書いてあります。
最後の最後で、発言の責任を転嫁している!?

この問題はコンクリート造における要素であり、木造では該当しない部分があります。コンクリート造といえばほぼマンション。

ということで、外断熱マンションが増えない限り、外断熱住宅が増えたと思えないのです。

一戸建てと違い、マンションはオプションで外断熱にして下さいと言っても不可能です。そもそも外断熱のマンションを選ぶしかありません。

ただ、耐久性を半永久的に保つコンクリートの登場で、断熱方法の図式も変わるかもしれませんね。
外断熱は、内部環境の安定と結露の防止、コンクリートの酸化遅延などのメリットがあるんですが、コンクリートが耐えうるなら、コストのかからない内断熱で良いと判断する業者もあるかもしれませんね。