みなさん、こんばんは。
今日は、八王子の住宅展示場にある
土屋ツーバイホームへ。
所長さんと話をしてきたんですが、予想通り”熱い”方でした。
土屋ツーバイホームは、軸組み工法の土屋ホームと違い、枠組壁工法で建物を建てるメーカーです。
軸組み工法の土屋ホームの大きな特徴は外張り断熱の採用なんですが、これは断熱性能の確保ということよりも、気密性能を上げるためには外張り断熱でないと・・・ということなんです。
軸組み工法の構造上、室内側に防湿防水シートを張るのが困難なため、外張り断熱にして気密テープで目張りし、気密性を上げる構造になっています。
軸組み工法の土屋ホームは、現実的には構造用合板を用いた耐力壁を採用しているため、筋交いの数を制限することができます。
筋交いを入れることにより、例えば充填断熱がうまく入らなかったり、コンセントなどの通線に影響が出たりするんですが、外張り断熱を採用している限り、筋交いを入れて更に耐震性を上げるのは良いことでしょう。
ただ、高断熱を進めていくと、外張り断熱+充填断熱の付加断熱になっていくため、充填断熱性の悪い軸組み工法を採用するのはどうかと・・・
ということで、今回は土屋ツーバイホームに行ったわけなんです。
土屋ツーバイホームの商品には、ツーバイフォーの構造体が木であるものと鉄であるものの2種類があります。
ツーバイフォー材の材質を鉄にすると、単純に静荷重に対する耐力が増すため、階数を多く取ることができます。
基礎のアンカーボルトとスチールツーバイフォー材が連結すると、そこがヒートブリッジになるため、スチールツーバイフォーは外張り断熱+基礎外断熱が標準となります。
この構造はシロアリ対策的な要素が大きく、事実、基礎はシロアリの食害を受けづらいビーズ法ポリスチレンフォームを使い、構造体は鉄ですから問題ないため、防蟻処理のための殺虫剤を噴霧する必要がありません。
木製ツーバイフォーの場合も外張り断熱になるんですが、充填断熱を付加するにもただ単に断熱材と防湿防水シートを足し算すれば済みます。
また、木製ツーバイフォーも基礎外断熱になるんですが、ツーバイテンの床下断熱にすることもできます。
屋根断熱はツーバイテンの垂木にポリスチレン系の断熱材を使い、サッシはカネカ製樹脂サッシ、ガラスはLow-Eペアガラスとなっています。
断熱性能的には、Q値で1.3くらいでしょうか。
C値も0.7くらいの性能が出るので、熱交換型換気システムが使えますので、全体としてかなりの省エネ住宅になるかと思います。
この所長さんと話をしていて面白かったのが、この方は数年前まで北海道の支店を任されていたそうで、来るお客さんは当然のようにQ値・C値で建物を選んでいるそうです。
しかし、都内に来てみると、建物の性能について興味がないお客さんがほとんどで、ブランド志向的な話が多く、大変”つまらない”とのこと。
確かにもっとお客さん側が勉強して、建物に対する知識を増やし、本当の快適さを得えられる住宅作りを心がけていかないとダメだと思います。
そういう住宅を提供するメーカー側の責任が問われることがありますが、ニーズがなければメーカーも成長しないですからね。
Aさんのメーカー候補として、セルコホーム、インターデコハウス、土屋ホーム、土屋ツーバイホームの4つが揃ったことになります。