押し競饅頭(おしくらまんじゅう)
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みんな背中丸めて
寒そうにしていると
先生が
全員外に出て~~~
今から「おしくらまんじゅう」をする
冬の遊びの定番だった
子どものころ
今は誰もやらない
我が家で・・
「おしくらまんじゅう」しよう
まったくの反応なし
逆に「なに・・それっ」
こうこうこういうもの~だよ
やだっ・・さむい・・
やれば面白いから~
やだ・・痛そうっ・・
何とか説き伏せて庭に
しかし やがて
熱を帯びてきた・・
もう疲れたから終わりというと
なんと・・まだぁ~~あっ!
え?あれほど嫌がってたのは君きみたちだよ
知らないことへの
積極的な挑戦
今の子はすべて
現状維持を良しとする
まだまだしばらくは
体で教える
体力勝負になりそうだ
・・・
***
歌うように話す
寒い日の子どもの遊びの定番でした
みんな背中合わせて
押し合いへしあいいているうちに
体がぽかぽか温まってきたものです
~おしくらまんじゅう 押されて泣くな~~
昔の遊びは大勢で遊べて
歌がついているものが多かった
かごめかごめ 花いちもんめ だるまさんがころんだ・・・
遊びの中に歌があり
子どもたちは
日常会話にも節をつけて
何かと声を合わせて歌っていたような気がする
「○○するもの この指とまれ」
「カラスが鳴くから か~えろ」
声に出して日本語を読む効果が
話題になっていますが
歌うように日本語を話す効果も
大きいのではないでしょうか
(山下景子著「美人の日本語」より)