御降(おさがり)
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天空から
メッセージが降りてくる
・・・
コノ星ハ水ノ星
キミタチハ水カラウマレタ
・・・
流れゆく水
洗う水
心動かす涙の水
水の恵を思い出せと・・
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空から舞い降りる新年の祝福
御降(おさがり)
元旦や正月三が日に
降る雨や雪のことを言います
めでたい正月に不吉な言葉は
口にしないという言霊信仰から
「雨降り」や「雨注ぐ」は
「涙」にかかる詞(ことば)として忌み
かわりに「おさがり」となったといわれています
御降(おさがり)が降れば
その年は旱(ひでり)に苦しむこともなく
天がその年の豊作を
約束してくれたしるしとして
たいへんめでたがられたものです
だから
御降のある正月は「富正月」ともよばれました
昔の日本人の
豊穣への期待と祈りの強さを感じる言葉です
(道行めぐ著「美しい日本語帖)より)