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万両を兎の目と見えし千代女かな
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大盤振舞(おおばんぶるまい)
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植木や花の特別セール
近くの花屋さんの
大きなチラシ
オークション形式
万両 千両 百両 十両 一両
まとめて千円から
大盤振る舞いだよ~~
この掛け声に
殺到する人々
落札価格
5千円
別々に買った方が
安いの声
見てるだけでも楽しい
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一膳のご飯から
もとは「椀飯振舞」と書いて
「おうばんぶるまい」といいました
「椀飯」とは
お椀に盛ったご飯のことです
平安時代
宮中に参上した人々を
お椀に山盛りのご飯で
もてなしたことに由来するそうです
白いご飯は
この上もないご馳走だったのですね
江戸時代には
正月に親戚など集めて
催す宴会のことをこう呼んでいました
そして 「椀飯」は「大盤」へ
つまり
食べ物を盛った器をのせる台へと
変化していきます
今では
盛大なご馳走を意味するようになりました
気前よくお金や品物を
振舞うときにも使われます
どこまでエスカレートしていくのかわかりませんが
すべては一膳のご飯から始まったことです
(山下景子著「美人の日本語」より)