常初花(とこはつはな)
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日曜の朝
カメラを持って公園に
日差しがぽかぽか
二人で出かける最初のお休み
今年はどんな花が迎えてくれるだろうか
美しい花でなくても
きれいな花でなくても
一生懸命咲いている花が素敵
花とふと目が合って
静かにお話が出来る
今日の出会いの花はなんだろう
少しだけわくわくしてくる
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心に初花を
初花とは
その季節季節で一番初めに咲く花
新しい季節の到来を告げる花というわけです
特に 新年になって
一番に咲く花をさす場合もあります
やがて
若い女性の事をさすようになり
そのうち年をとっても
新鮮な相手に対しても使われるようになりました
常初花は 初花の
いつまでも変わらないという意味合いを
強調した言い方です
いつまでも初々しくありたい
それは女性にとって永遠の願いでしょう
初々しく見られるための
ちょっとした秘訣・・・
それは~
相手のことを
新鮮な気持ちで見ることです
あなたの心に
初花が咲いたとき
相手の心にも
きっと それが映るのではないでしょうか
(山下景子著「美人の日本語」より)