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若菜摘む親子のような嫁姑
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若菜
一月七日の夕食は
祖母を真ん中に
七草粥
なんといっても祖母の作る
味は誰よりもおいしい春の味
来年もまた作ってね
ずっとずっと・・
うれしそうな笑顔を
みんなで祝う春の味
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萌え出た緑は「春の七草」
中国には昔から
正月には上の子の日(かみのねのひ・現代の三月ごろ)に
新鮮な青物を食べて
無病息災を祈る行事がありました
それが日本に伝わり
平安時代の朝廷では
正月の最初の子(ね)の日
七種類の若菜を
天皇に献上するという行事を
恭しく行われていました
新年の初めに七種類の若菜を食すことが
万病を防ぐと考えられたためです
野山に入って萌え出たばかりの
緑を摘むことを「若菜摘み」
その若菜を入れるかごを「若菜籠」といいます
今も行われる正月七日の七草粥は
宮廷行事が一般の人々の間に広まったもの
松の内の最後の日に
「春の七草」といわれる七種類の若菜を入れた
おかゆを食べることで
一年間の無病息災を願う風習です
(道行めぐ著「美しい日本語帳」より)
芹 なずな ごぎょう はこべら
ホトケノザ スズナ(ダイコン) スズシロ(蕪)が春の七草ですが
仏の座は写真の紫色のしそ科の花ですが
食されたのはキク科のタビラコ(田平子)の葉や茎です