その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

伊呂波歌(いろはうた)

2008年01月16日 | Weblog

 

伊呂波歌(いろはうた)

 

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毎年カルタ大会の

 

優勝者だったきみが

 

はじめて

 

百人一首カルタに

 

挑戦

 

みごと惨敗

 

どれ見ても同じに見えるらしい~

 

泣きっ面解消は

 

坊主めくりに勝ったころ

 

きみは正直で熱心だ

 

すぐに態度でわかる

 

暇さえあれば・・

 

わからない文字を見つめて

 

ひたすら記憶のノートに書き込んでいる

 

来年のカルタ大会は

 

きっと泣かずにすむだろう

 

・・・・・・

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究極のパズル

~色は匂へと 散りぬるを

我かよ誰そ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて

あさき夢見し 酔ひもせす~

仮名四十七文字(「ん」を入れた場合四十八文字)

全部を一回ずつ使って歌にした

「いろはうた」見事ですね

ちゃんと意味も通じます

他にも あめつちの歌 とりな歌など

名作が残っています

ちなみに・・あめつち歌は

~天(あめ) 地(つち) 星 空 山 川 峰 谷

雲 霧 室 苔 人 犬 上(うえ) 末(すえ) 硫黄(ゆわ) 

猿 生(お)ふせよ 榎(え)の 枝(え)を 馴れ居て~

とりな歌は

~鳥鳴く声す 夢覚ませ 見よ明けわたる 東(ひんがし)を

空色映えて 沖つ辺(へ)に 

帆舟(ほふね)群れゐぬ 靄(もや)の内~

昔の人は

いろいろな言葉遊びをしてきましたが

伊呂波歌(いろはうた)は

究極のパズルといえますね

(山下景子著「美人の日本語」より)