のたりずむ♪ぷれ ~門耳(カドミミ)~

門耳=聞。小耳に挟んだ歌舞伎関連情報や見たお芝居の感想メモです。

2009年3月:歌舞伎座 夜の部 +本日ののたりあれこれ

2009-03-10 23:23:36 | 観たぞ: 観てきて一言
久々に通信エラーが起きて チケット取りにちょっとあせった本日。
3/20の五月演舞場ゴールドと矢車会との発売日のガチンコの際には、
まず入れない予感に満ち溢れました・・・
お願いだから松竹さん、優待会員増やすなら通信回線増強するとか、
発売日のガチンコを避けるとか、ちゃんと優待になるように環境整備してくれい(/_;)

さて、チケ取りを終えて午後。
昼の部最後、前回は見損ねた仁左さんの「御浜御殿」のリベンジから
始まる予定だったんですが、ついでに「パスポートの更新も~」と
欲を出したおかげでまた見損ねました・・・(/_;)
混んでるんですねぇ、パスポートの更新って。

ようやくパスポート更新の申し込みを終え、途中でジェラート
(いちごみるく。今の時期、苺がおいしいですねぇ♪)
で、のどを潤しつつ、夜の部に間に合うようへ歌舞伎座へ。

さて、歌舞伎座は目前。
と、そこで信号待ちしてたら目についた「レインボー宝くじ」。
「地域医療振興に役立てる」という文句に、

まぁ夢も見れて、そういう役にも立つならたまにはいいか。
1枚100円だし、本日最終日なのも目に付いたのも何かの縁だ。

とフラッと買ってみたり。
でも、これって、どこで当選番号わかるんだろう・・・

そんなこんなで、ようやくここから夜の部です。

今月の夜の部は上演時間がだいたい80分程度の演目が3つ並びます。
見ごたえはありますが、すべからく場内真っ暗になるので、
1:開演に遅れると、席につくのが大変かも。
2:睡眠は十分とっていきましょう。


あ、そうだ。場内に掲示がありましたが、宗之助さんが今月休演だそうです。
病気のためだそうですが、「急遽代役」ではなく、「今月」とあったので、
3日で復帰というわけではなさそうです。
どうされたのか、ちょっと心配です。
あ、ちなみに代役に芝のぶちゃんの名前が挙がってました。

さて、1本目「南部坂雪の別れ」。
團十郎さんの久々の歌舞伎座出演演目ということで期待してたんですが・・・
・・・すみません、これは「観た」と言ってはいけないと自分で思うほど、爆睡しました。_| ̄|○
パスポート申請の待ち疲れがかなりあったのと(ずっと立ってまってたし。)、
最大の誤算は「新歌舞伎は場内が暗くしたまま上演することが多い」
ということかと・・・(-_-;)

ちなみにどのくらい記憶があるかといいますと、
前半に関しては、
家橘さんが、なんかすごい長いセリフをしゃべっているなぁ・・・
なんか芝のぶちゃんのしゃべってるのが聞こえる、あぁこれが宗之助さんの代役なのか・・・

という2点しか記憶がございません。

後半に関しては、芝翫さんの瑶泉院さんが出てきた場面、
東蔵さんだー♪高麗蔵さんだー♪と、観た記憶はしっかりあるのですが、
話がアタマに入りませんでした・・・<(-_-;)

最後の場面は、我當さんの大きな声で意識を取り戻したものの、
ハッと気が付いたら、瑶泉院さんが叫んでいるラストでした。

あぁちっとも筋がわからなかった_| ̄|○
おまけに配役みたら松江さんもどっかに出てきてるはずなんだけど、
まったく記憶がない・・・_| ̄|○

ここまで行くと、正直、舞台でがんばってる役者さんに申し訳ない気がするほどです。
ほんと申し訳ありません。m(_ _;)m

そういうわけで、1本目はちょっとスルーしまして
2本目「仙石屋敷」。
どんなお話かな~と思っていたのですが、あぁ、これか!と
見てて前回の国立で観ていたことを思いだしました。(^_^;)

幕開き、梅玉さんのところの梅丸君がでてきます。
梅之さんのブログで、梅丸君がそろそろ声変わりの時期を迎えてると
出てたので、大丈夫かな~と思いましたが、そんな気になりませんでした。
先を楽しみにしてる子役さんなので、声変わりの時期でも、めげずにがんばれ~

それから弥十郎さんが声量があって、やっぱりすごいなぁと思ったのですが、
ただ、今回の忠左衛門という60過ぎのじいさまとしては、ちょっと
声量ありすぎかも(^_^;)。

浪士が直訴に来たと知り、飛び出してきて、色々話を聞く仙石伯耆守。
好きですわ、こういう偉い人なんだけど、すごく楽しそう・嬉しそうな大人
また、梅玉さんがうまいんですよね、こういう役♪

でも、梅玉さん、昼の部では内匠頭をやっていることを考えると、
浪士たちにむかって「内匠頭殿は幸せだ」みたいなセリフを言っているところを
「あんたのためでしょうが」と突っ込みたい気持ちでいっぱいになってしまいます(^_^;)

「仮名手本」の方もそうですが、忠臣蔵の内匠頭役者に限っては、通しの中で他の役は
やらない方がいいのかもしれません。(^_^;)

浪士全員が一間に座るところは、圧巻。
46人いるか数えましたとも、えぇもちろん♪

巳之助さんはやっぱり紅をさしてると、ちょっと妖しい艶が出て、いい感じです。
中性的というか、なんというか。
兼ねる役者でいけるんじゃないかな~とやはりこの先が楽しみです。

あと、この場面、照明の具合か、なんか、みんな微妙に茶髪に見えました(^_^;)
最初、磯貝十郎左衛門だけかと思ったのですが、舞台手前の方に出てくると、
みんな同じように茶髪な感じになってたので。

仁左さんの大石は、とてもよかったです。
懐の深い感じがして。特に最後の場面、父親としての一面をチラっとだけみせる
あの大石がよかったです。

ただ、たしか「大石最後の一日」ではなくて、こちらだったと思うのですが、
最後の所、大石は他の浪士と同じように花道を通って引っ込むのかと思ったら、
上手の袖にひっこんでしまって「あれ?」と思いました。
花道ひっこませてもよさそうなのになぁ。

そして最後は「大石最後の一日」。
うーん、これはイヤホンガイドでも言ってましたが、この通し狂言の中で、
1番最初に発表されて、1番の傑作だと思います。
何度か観てますが、いつも最後はグッときます。

他の演目とちょっと毛色が違う感じがするのは、この男ばっかりの演目の中で、
このお話は男女関係がからんでくるからかなのかもしれません。

それから、この演目、いつもおみのちゃんのいう「嘘を真にかえす」の意味するところが
こういうことかな、となんとなくわかってはいても、なんかしっくりこなかったんですが、
今回、何度目かにして、ようやく自分の中で納得できたような気がしました。

しかし・・・歌六さんは号泣するし、福助さんも絶叫するし、なんとなく轟音・高音度合いが
高い演目でした。(^_^;)
福助さん、もう少し抑えてもらうと、もう少しセリフがはっきり聞こえるかも。
ちょっと聞き取りにくい気がしました。

それにしても、うーん、歌六さんの演じた 伝右衛門って、以前からあんな熱を入れて語ってたっけ・・・
おみのちゃんの絶叫は覚えていたのですが・・・うーむ。さすがアテにならない私の記憶。(^_^;)

それから、なぜか、これだけは、前回の国立の通しと一緒で、幸四郎さんの大石なんですよね~。
うーん、確かに、この大石は幸四郎さん適任なんですが、せっかくだから、違う配役で
観たかった気も。

吉右衛門さんの大石もいいと思うのですが、いっそここは前回の通しにでなかった人
ということで、それこそ、團十郎さんか仁左さんか・・・あと、まだちょっと若いのかな~とも
思いますが、三津五郎さんの大石もそのうち観てみたいなぁ。

配役つながりでついでに余談ですが、この演目、どうにも男率が高い。
というか、女性が少ないですね。
そのせいか、女形の人的資源が今月も勿体無い!!
芝雀さん除いて、みんなひと役のみ!!
まぁ芝翫さんは体力的なことがあるからひと役は仕方ないとして、
福助さん、秀太郎さん、魁春さんがひと役だけなのは、勿体無いなぁ ほんと。

ちなみに忙しいのは高麗蔵さん。
昼夜に3役、みんな違う人物です。おまけにひとりは腰元ということで
男女入り乱れです。
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