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のたりずむ♪ぷれ ~門耳(カドミミ)~

門耳=聞。小耳に挟んだ歌舞伎関連情報や見たお芝居の感想メモです。

2007年8月:リーディングスペクタクル「ミッシング・ピース」

2007-08-18 03:32:33 | 書いたぞ: 感想書きました~
観劇日:2007/8/10(金) 18:30~21:20(予定5分オーバー)【初演】
会場:ル・テアトル銀座
観劇位置:1階6列ほぼ中央

【公演情報】
公演期間:8/10(金)11(土)12(日)
劇作・脚本:売野雅勇
演出:市川右近さん
出演:市川右近さん/市川春猿さん/市川段治郎さん/古藤芳治さん/宮本笑里さん(ヴァイオリン)

◆演目について
2001年2月に2日間だけ上演された音楽劇「ミッシング・ピース」。
「伝説の」といわれたその舞台の再演です。
ちなみに前回(2001年)上演時出演者は、 右近さん・緒川たまきさん・武田真治さん
という顔ぶれだったらしいです。

前半が45分 休憩20分をはさんで後半100分。
の予定が5分オーバーでした。

あ、ル・テアトル銀座さん、休憩時間表示、5分刻みでいいんで
残り時間表示に行進してください~(^_^;)

◆登場人物
【遠い遠い時代の人たち】
ヘンリク・ヴィエニャフスキー
享年44歳の1835年ポーランド生まれの実在の音楽家。
晩年は酒におぼれるような生活で 早死にしてます。
ジプシーの少女
ヴィエニャフスキーの片思いの相手。
未発表の幻の曲「ミッシング・ピース」はこの少女のためにつくられた
メック夫人ヴィエニャフスキーの晩年のパトロン


【現代の人たち】
ロネン・ヴァインフェルトヴィエニャフスキーを愛好する音楽家。客員教授として来日。
タキグチ周子ヴィエニャフスキーを愛好する音大生
ヒモリタツヤワルシャワに音楽留学中の日本人学生。
精神科医周子がかかっている精神科の医師。



◆人物相関関係
前世現世 ??界
ヴィエニャフスキーロネン 双子の天使の片割れ(♂)
ジプシーの少女周子 双子の天使の片割れ(♀)
メック夫人ヒモリ君悪魔


◆話の流れ
表をつくってみました(^_^;)

こちら参照
※別窓で開きたい場合はこちら


◆あらすじ
情緒もへったくれもなく言えば…

1人の女性が 過去の作曲家の幻の曲の探索と復元を縁に、年上の教授と運命を感じて恋におち、
その後、同じくその曲を探し求める悪魔的な魅力のある若者と出会って、そっちに乗り換え、
失意の教授は酒びたりになって早死にし、
若者は彼女の真意と、自分たちの探す幻の曲の完全な形の再現には自分の存在が邪魔であることを察して絶望して自殺し、
結局、その幻の曲にたどりついたのは彼女ひとりだった。

という感じでしょうか。


「ミッシングピース」復元という視点から言えば、

最初は1本だった「ミッシングピース」復元への道が、
ヒモリ君の登場により途中から元々の「インスピレーション復元」派のロネンと
「実証(楽譜)積み重ね(発見)」派の周子&ヒモリ組の2つに別れ、
最後はまたひとつに融合した。

という感じです。

また、次元的には世界は3つ。
前世と、現世と、善悪
これを重ね合わせたり、クロスさせたりして多層的に見せてくれてる感じです。

◆配役:
ヴィエニャフスキー
ロネン・ヴァインフェルト
右近さん
ジプシーの少女
タキグチ周子
春猿さん
メック夫人
ヒモリタツヤ
段治郎さん
ナビゲーター
精神科医
古藤さん


◆のたりの目
・古藤さん
うぉー 襟付き!さらにタキシードスタイルのコートまで!
めずらしい… っていうかTシャツでない古藤さんは初めて??(^_^;)

おまけに今回は役付。周子さんがかかる精神科医です。
あと、段治郎さんの夢の回想・再現シーンでは、段治郎さん役もされてるようです。
(はっきりわからなかったですが、多分)

とぉい とぉーい所へ あなたは帰っていきます。
あなたが1番帰りたかった 時の彼岸へ…



・段治郎さん
最初の登場は客席から。
じつは、私ここ、寝とぼけてたんです。
で、私の席の列の下手の通路側に、だれかが来て立ち止まっているのは
家人につつかれて気がついたんですが、最初、ねとぼけてたはずかしさと、
話の流れのわからなさから、ろくすっぽそっちを観れなかったんですが
「立ってるのは古藤さんかな~」とか思ってました。
そこに、さらに家人にささやかれて「えっ」とびっくり。

そこにはスポットライトをバリバリに浴びて段治郎さんが立っておられたわけです。
黒シャツにスーツは わりと身体にぴったりとしたデザインで、
段治郎さんのスタイルのよさが際立ってました。
その後、舞台に立たれたときに赤い靴を見たときにも「えっ」とびっくりでしたが。(^_^;)

後半ではジャケットを脱がれて、多分、黒シャツにベスト といういでたち。
舞台暗いし、服の色も黒いしで、ちょっとわかりづらかったです。
こちらもえらくかっこよかったんですが、なんといっても、この後半では
メック夫人にはびっくり!

キラキラの黒い大判ショールをまとって登場してきた時はどうしたのかと
思いました(^_^;)。
あれで髪の毛を黄色にしたら、三輪さんのご兄弟?(^_^;)。
なんか こう「黒蜥蜴」といった感じで…。

そして極めつけ…高笑いがでましたよ、高笑いが!!
なぜか違和感があんまりないのが 恐ろしい…(^_^;)

ただ、ひとついただけないのはヒモリ君の自殺のシーン。
あれ、演じたりせずにセリフだけでやって欲しかったです。
段治郎さんの声なら、それでも 十分に迫力はだせたでしょうに…
いや、しかし段治郎さん、なんてそんなに絶叫が似合うんでしょう…(^_^;)

カーテンコール(カーテンないですけど)で、出演者が舞台奥から登場してくる時は
1人なんですが、また舞台中央に引っ込む時は古藤さんとならんで引っ込まれます。

その前にひっこむ天使ちゃんたちが、左右から来て、中央で後ろを向いて並んだところで
手をつないで、引っ込んでいくので、おなじように左右から来て中央で後ろを向いて
並ぶ段治郎さんと古藤さんも、まさか手をつないだりは…
と、ちょっと期待?してしまいましたが、さすがにそれはありませんでした(^_^;)

でも、ご贔屓お2人がならんで引っ込んでいくその後ろ姿が、これまた、
ものすごくかっこいいんです♪
さながらパリでメンズのファッションショーを観ているような心境になりました。
あぁ、眼福♪

・右近さん/ロネン・ヴァインフェルト
この人がヴィエニャフスキーの生まれ変わり??
ロネンという名はロンド(輪舞)から来ているそうな。
それが周子さんの「周」(円周の周)と「円つながり」ということになるそうな。

ロネンさんはパリに住む外人さん。どうも日本のどこぞの大学の客員教授として
日本にいたときに周子さんに出会ったらしい。

「生まれて初めて、満開の桜を見た人の心を 君は想像できるだろうか」

周子さんとの出会いを回想する場面でリフレインされるセリフです。
外人さんには結構、衝撃的でしょうねぇ。日本のあの満開の桜は。
で、それと同じくらい衝撃的だったわけですね、周子さんとの出会いは。
でもねぇ、やっぱり、教授と生徒というのは、悲恋なのかもしれませんねぇ。

・春猿さん/タキグチ 周子
周子の「周」は円周の周で、そこがロネンさんの名前の由来の「ロンド(輪舞)」と
「まぁるく円になっている」という共通項になるそうで。

はっきりいって、魔性の女です、この周子さん(^_^;)
この人のために、結局、2人の男が不幸になったあげく お亡くなりになりましたもんねぇ。

そんな魔性の女を春猿さんが 魔性を感じさせない軽やかな声でやるから
よけい魔性ポイントが高くなる感じです。

主宰者である売野さんがリーディング・スペクタクルのスローガンとしてあげていらっしゃる
言葉の音楽・声のエロティシズム」に、この春猿さんの声が果たす役割は
かなり大きいのでは と思いました。

そのせいかどうかわかりませんが、今回、春猿さん、ほぼ出ずっぱりです。
H2O(=男2人に女1人)な出演陣なんで 仕方ないんだとは思いますけど。

今回、衣装は、前半は 水色のシャツにグレー?のショールを首にかけ、
ベージュのコートに明るいグレーのパンツ。
後半に入ってからは、上は白のシャツに首にはくすんだ系の濃い緑?のショール。
うーん、着替えた…のかなぁ<(ーー;)。
でも、もしかしたら、照明の加減で、シャツもショールも違う色に見えただけ
なのかもしれませんが…

後半の最終場面では また最初の衣装に戻ります。

ちなみにこの方、ヴィエニャフスキーの足跡をたどっている間、生活費とかって
どうしてたんでしょうねぇ…


・天使
かわいらしいいお2人だったんですが…
・どうも男の子と女の子の双子 に、見えない…(両方女の子に見える~(^_^;)
・一切しゃべらない方がイメージが膨らみそうな気がします。
(セリフはスクリーンに映し出すとか、役者さんのモノローグにするとか…)
・そもそも子役を使う必要があったんでしょうか?
(もっと音や光(スポットライトとか)だけで その存在をイメージさせる方法が
とれたんではないでしょうか…<(ーー;)
話の筋として、この天使の存在自体は、多少の疑問はあるものの、
いいとは思うんですが、あそこまではっきり具体化してしまうのは どうかと。

ちなみに、最後に周子さんの前に現れた二人が すごくいい匂いをさせてたそうなんですが
その匂いというのは、周子さんとロネンが、初めて「ミッシング・ピース」という
共通項によるつながりを得た、2001年7月10日の あの日の青空の匂いだそうです。

で、結局、この天使はなんだったんでしょう?
ヴィエニャフスキーとジプシーの娘の、さらにもっと昔の、
それこそ「とぉい、とぉーい」時代の姿 ということなんでしょうか?
そのへんが なんだかよくわかりませんでした。


【その他】
・演奏
ヴァイオリンのソロ演奏を考えていたんですが、弦楽器ひととおりに
ピアノ・フルートなどの管楽器の大所帯。

ヴァイオリンソロ演奏はマイク付。→音が録音ぽく聞こえてしまった。
音量十分だし、あの会場なら マイクなしでもいけたのでは。

ちなみにピアノの人が指揮者も兼ねてるようでした。

・演出
後半、椅子を取っ払ったあたりから、踊りで言えば素踊りのような感じで
半分芝居が入ってきてしまったのは、正直、残念というか、勿体なかったです。
出演者のみなさんなら言葉の力だけで、あのくらいのイメージを聞いてる人の
脳内に喚起するのは十分可能だと思うので。

「下町日和」のところでも書きましたが、こうしたビジュアル的な演出を、
多く取り入れるのが、DVD録画向けの対策なんでしょうか?
リーディングスペクタクルは「言葉の音楽・声のエロティシズム」だったはずですし、
十分、それが可能な朗読劇になっていると思うだけに、あまりビジュアルに
傾いてしまうのは なんだか勿体ないし、残念です。

・舞台装置
舞台はすこーし、前方(客席側)に向かって傾斜(下り)がついてる??
前方の方のせきでしたが、かなりよく舞台面が見えました。
最後に白い布で遠近法の道を作る演出なんかもあるから、舞台面を見せるために
わざわざそうしたのかもしれません。

うまいのは背景の2本のレースのカーテンのようなたれ布。
この布に 光を反射する糸がランダムに織り込まれているっぽいうえ、
このカーテンのそれぞれの裏に、ワイヤー入りのリボンで作ったような
古木の樹皮とも岩肌ともとれるような天井まで届くオブジェがくっついて?
いるんですが、これが、ライトの色や光の量で、ものすごく表情がかわるんです。
上手い!!

また、この2つのカーテン、左右に動いて、夢の中の回想とのフィルターの役割も
果たしてくれます。
これは まさにイメージをかきたてる舞台装置です。

ちなみに…この2つのカーテンが舞台の中央でくっついて、オブジェがまるで
太陽の塔のような巨大なオブジェに見えることがあるんですが…
下手のオブジェの頂上の方の一部が なんかちょっと黒髪の女の人の顔に
見えなくもないような…(^_^;)

・本の表紙の色
右近さん:多分、白
春猿さん:水色
段治郎さん:赤かと思ってたら紫だった

・彼を さもなくば私が
HIMORI=HIM OR I だそうです。
なるほど、たしかにそうなりますね。
日本語訳がまたドラマを感じさせますね~。

・愛してる
今回、えらく「愛してる」系のセリフがたくさん出てきます。
ただ、今回の「愛」は 個人的には ちょっとむずかしくて苦手な「愛」でした。
苫小牧徹君と絹江ちゃんの「愛」みたいな方が 好きなもんで(^_^;)

・まだです(^_^;)
後半の後半、照明の落ちてる舞台に、スタッフの方が椅子を撤去しに舞台の奥の方から
でてくるんですが、このスタッフになぜか客席から拍手。
多分、これで舞台がおしまいで、役者さんが最後のご挨拶に出てきたのだと
勘違いされたのかと。(でも それもちょっと無理ないかとも思いました。

私も 「あれ?」と一瞬思いましたから(^_^;)(私の場合、終演予定時間が
まだまだだったんで、気がついたんですが)


・エンディング
最後に宮本さんによる「ミッシングピース」の演奏があります。
この演奏中に、右近さんたち出演者が舞台の奥からでてくるんですが、
なんとなく「これ、テレビのドラマだったら、エンディングでキャストとかが
流れている感じだなぁー」と思いました。
コメント (3)
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2007年8月:リーディングスペクタクル「ミッシング・ピース」◆話の流れ

2007-08-18 01:58:31 | 書いたぞ: 感想書きました~
出来事ミッシングピース復元進行状況悪魔と天使の関係人物関係
2001年春:ロネン、周子と出会う。    ロネン→周子(関心なし)
2001/7/10(ヴィエニャフスキー誕生日):ロネンと周子 「ミッシングピース」を仲介に互いに運命的なつながりを感じる。最初のモチーフの楽譜 復元  ロネン→←周子
周子、精神科医にかかる。      
ロネン、パリに帰国。周子を誘うも卒業までお預けをくらう    ロネン→←周子
周子、ヴィエニャフスキーゆかりの地:ワルシャワへ卒業旅行
「ミッシングピース」を知るヒモリ君と出会う。
  ヒモリ君、この頃から天使殺しの夢を見始める
ロネン→←周子
ヒモリ→?周子
周子、ヒモリ君と「ミッシングピース」を探す  ヒモリ君、周子に天使殺しの夢の話をする
ロネン→←周子
ヒモリ←周子
捜索開始後6日目:周子ロネンと決別    
ロネン→周子
ヒモリ→←周子
周子、ヒモリ君、「ミッシングピース」を探してサンクト・ペテルブルクへ。断片を見つけるもうひとつのモチーフの楽譜 復元     
ロネン、1人で「ミッシングピース」復元を着々とすすめているが、ヴィエニャフスキーの晩年同様酒びたりの日々に。      
周子、ヒモリ君、「ミッシングピース」を探してモスクワへ ここでも断片を発見
周子、これまでの捜索場所をマーキングした地図からそこに「HIMORI」の文字が浮かび上がることに気がつく。
ヒモリ君も自分の存在に疑問を抱く
    
ロネン→周子
ヒモリ→周子(不審感)
ヒモリ君、前世の夢を見る。
「ミッシングピース」が邪悪なものを封印する力を持つ音楽であること
その存在を悪魔が狙っていることが判明
ヒモリ君、自分がメック夫人の生まれ変わりであり、「ミッシングピース」の完成を阻む悪魔であることに気がつく。  
?年夏:ロネン死亡。享年45歳?(45回目の夏と言ってた) ロネンの復元は、少なくともほぼ完成まで行っていたことが判明  ロネン→周子
?年夏?:周子、ヒモリ君、パリへ
ヒモリ君、周子と決別し、13階から飛び降り自殺
    
ロネン→?周子
ヒモリ→?周子
周子、天使の来訪を受ける
ロネン(の霊)と再開
・周子たちがまだみつけられない最後の8小節は元々存在しないこと、そうやって未完成にすることがヴィエニャフスキーの悪魔対策だったことが判明(byロネン)
・最後の8小節はロネンが作成したものと判明(by天使)
天使の来訪は、ヒモリ君が夢に見た天使殺しと同じシチュエーションだったが、今回は、天使殺しが行われなかった。
双子の天使は周子とロネンであることが判明。(byロネン)
  
周子、天使の言葉に導かれて「ミッシングピース」の最後の楽譜を発見。完成。    

:片思い
:失恋
:両思い
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2007年8月:歌舞伎座:八月納涼歌舞伎 第3部

2007-08-16 00:57:18 | 書いたぞ: 感想書きました~
観劇日:2007/8/14(火) 18:00~21:25
会場:歌舞伎座
観劇位置:3階正面後方

終了予定時間が当初のタイムテーブルより10分短くなっていました。
詳しく、何処が変わってそうなったのかは確認しませんでしたが、
休憩時間の長さは最初と同じだったので、中身のテンポアップを図った
結果のようです。

そういえば、歌舞伎とは関係ないですが、帰り道、虫のかすかな声を聞きました。
セミの死骸も、道で大分頻繁に見かけるようになってきましたし。
もう秋が 近づいてきているんでしょうか??


■通し狂言 裏表先代萩
序 幕花水橋の場
二幕目大場道益宅の場
三幕目
足利家御殿の場
床下の場
大 詰
問注所小助対決の場
控所仁木刃傷の場


◆配役
犬に200両とられた下男


小助
乳人:政岡
仁木弾正
勘三郎さん
気持ちのよい裁き役
倉橋弥十郎
細川勝元
三津五郎さん
仁木妹八汐扇雀さん
助平医者

大場道益
横井角左衛門
彌十郎さん
沖の井孝太郎さん
松島高麗蔵さん
気持ちのよい赤っ面荒獅子男之助勘太郎さん
足利頼兼七之助さん
渡辺民部松也さん
山中鹿之助新悟さん
絹川谷蔵亀蔵さん
老体にムチうつ渡辺外記左衛門市蔵さん
家主:茂九兵衛家橘さん
下女:お竹福助さん
栄御前秀太郎さん

◆演目について
四世鶴屋南北先生が、すでにあった「伽羅先代萩」を改作したものらしいです。
その名の通り、いつもの「伽羅先代萩」を表に、小助という小悪党が
主殺しの罪を主がいいよってたお姉ちゃんになすりつけようとして
「伽羅先代萩」の対決の場をパクッたお裁きの場で断罪されるという
お話を裏として、交互に展開させていきます。
「伽羅先代萩」は 御殿の場まま炊きすっ飛ばしバージョンから入ります。

◆のたりの目
【役者さん/お役】
・勘三郎さん/小助・政岡・仁木
うーん、政岡のお声がきびしい。千松に向ける眼差しとかは慈愛のあふれる
母親の感じがあって、さすがだな~と思ったんですが、やはり、どうもお声が…<(ーー;)

仁木は、忠臣蔵の定九郎に勝るセリフの少なさなのに ものすごい存在感の「床下」といい、
「刃傷」でのヤケと狂気とあきらめの悪さを併せ持った感じといい、
幸四郎さんとは、また違う、どちらかというと猿之助さんに近いような、
それでいて、やはり勘三郎さんならではの仁木だと感じました。

そういや、刃傷でも、あんまりセリフないんですよね~仁木。
「対決」がないと、セリフ激減なんですね。

小助は、一番、勘三郎さんが好きそうなタイプのお役だと思います。
イキイキしてます、やっぱり(^_^;)
でも、この小助、悪知恵が働くようで、いまひとつ抜けてるというか、
運がないというか・・・(^_^;)
そうそう、犬、グッジョブ(^_^)b

・福助さん/お竹
最初の場面、なぜか、異様に声が高いように感じました。
対決の場では、そんなに高すぎるようには感じなかったんですが。
うーむ??

・勘太郎さん/荒獅子男之助
口跡がとてもよく、セリフがはっきりわかりました。
男之助のセリフを全部もらさず追えたのは、今回が初めてかも(^_^;)
今回、勘太郎さんのこのお役、結構、合いそうだな~ と期待してたんですが、
その期待に十分答える気持ちのよい男之助でした♪

・家橘さん/家主
どうしたんだろう。なんとなく たどたどしい。
なんかこう、急に代役ふられて まだ慣れてない というような
感じです。うーん??

・市蔵さん/外記左衛門
「刃傷」の場面を見るのは、多分、2度目です。
1回目は團十郎さんの仁木と、段四郎さんの外記でした。
仁木も外記も酸欠で倒れるんじゃないかと、ハラハラした記憶がうっすらと(^_^;)

さて、今回、勘三郎さんの仁木に追っかけられるのは 誰だろう?
彌十郎さんあたりかと思いましたが、彌十郎さんはすでに二役、されてますしねぇ。
と、思ったら、今回の外記は 市蔵さん。
ちょっと若いような気もしますが、でも、今回は外記の体力切れを心配せずにみれました(^_^;)


・芝のぶちゃんと七之助さん
御殿の場で伊達家の方の腰元の中に芝のぶちゃんもいました♪
じつは、最初の花水橋の場、今回、少し遅刻してしまったので、
最後の方だけの観劇になり、それも双眼鏡つかわなかったもんで、
声だけ聞いて、七之助さんの足利頼兼を 「え?芝のぶちゃん??」
と思ったりしてしまいました(^_^;)

・松也さん・菊十郎さん・菊史郎さん
どうも、今月、菊五郎さんとこから 何人か出張っておられるようです。
お竹さんのおとっつぁんに菊十郎さん(今回は花売りでした。
なんか菊十郎さん、行商率、高いな~(^_^;)

刃傷の場面で外記左衛門の部下の1人に菊史郎さん
(もしかして、最後、仁木に足を刺された??)、
そして、外記左衛門の息子に松也さん

松也さんなんか、3部通してコンプリート出演まで、あと1歩ですよ(^_^;)
(ちなみに、今月のコンプリートは七之助さんお1人だけでした。)


・澤瀉屋のみなさん
刃傷の最初の場面で欣弥さん、最後の細川さんが出てきて、後ろに諸士がズラーっと
並ぶところで、(多分)喜之助さん(下手から2人目)を発見。
喜之助さんの左右の方もそうかな~と思ったのですが、すみません、お名前と顔が
一致しなくて(ーー;)
それから、御殿の場で栄御前のお付の腰元の中に(多分)笑子さん

・道益の弟さんのソウ益さん
イヤホンガイドの配役聞きそびれました。どなただったんでしょう。
あー、お顔に覚えはあるんですが、名前と一致しない~っ

・吉五郎さん
対決の場で、同心姿のお2人のうちの下手側の方。
あれ?松江さん??」と思ったら吉五郎さんでした。
ちなみにもうお一方は延郎さんです。
延郎さんも、この座組みのご出演はめずらしい??

・書記さん
すみません、役者さんはどなたなのかわからなかったです。
対決の場で、上手で記録をつけている書記さんがです。、
こういうのは、書くふりだけのことが多いかと思ってたのですが、
今回は、実際に、白いページに墨で文字を書いてらっしゃいました。
ちょっとびっくり。

でも、ほんとサラサラサラサラと書き連ねていらっしゃって、
ほんとにセリフを書き留めてるのかはわからないんですが、すごく雰囲気でてました。
字までは はっきり見えませんでしたが、かなり達筆なのかと。


【その他】
・紙をぬらしたのは
小助が、道益からお金を掠め取る準備として、お盆に水を注ぎ、半紙のようなもの
広げて浸します。
これは道益の寝ている顔に押し付けて息を止めるため。
じゃなくて、いわば 銀行強盗のストッキング がわりだったんですね~。
てっきり、もうこの時点で道益を殺す気、マンマンだったのかと思ってしまいました(^_^;)


・三階席からの仁木引っ込みの楽しみ
床下で「ざんっねぇんだーっ」という男之助を舞台に残して定式幕が引かれた後、
七三で待機してる仁木が、無言で悠々と花道を引っ込んでいくわけですが、
これが3階B席からだと、ほとんど見えない(^_^;)

でも、花道脇から強烈なライトで引っ込んでくる仁木を照らしているらしく、
そのシルエットが定式幕に映ります。
これが花道引っ込むほどに、そのシルエットがだんだん、だんだん大きくなっていくんです。
このシルエットを見ているだけでも、なんとなく仁木の不気味さ、存在の大きさが
実感できるようで、いつも、仁木そのものは観えなくても、このシルエットを観て
結構、満足しています♪

・仁木の額を割ったのは?
荒獅子男之助だと思ってたんですが、最後の刃傷のとこで
外記左衛門にも割られてるんですよね。
まぁ、こっちはジィ様の力だし、鉄扇でもないから、傷にはならなかったかも
しれませんが。
でも、そういえば、この刃傷の時、仁木の額に傷は・・・あれ?なかったような??

・200両と裏表の話
結局、一介の町医者が200両の金、それも伊達家の刻印入りを持っていたことに
疑惑は抱くものの、その辺は追求しないんですねぇ倉橋さん。
このお金は「表」と「裏」をつなぐ、結構重要なアイテムだと思うんですが。
だからでしょうか、なんか裏と表のつながりが いまいち弱いというか、
あんまり「表裏一体」といった感じがしないんですよね~。
倉橋さんが細川さんの家臣だったり、一応、接点はあるんですが、その接点を
あんまり生かしきれていないような。

でも、歌舞伎では、こういう二つの全く違う筋のお話を交互に同時進行する演目って、
わりと 2つの世界があんまりクロスしないで終わっちゃうこと、多いですね(^_^;)。
どうせなら、表が裏に、裏が表にとってかわったりするくらいのお話が、
あると面白いと思うんですが。
まぁ、そうなったら、そうなったで、「わかりにくい<(ーー;)」とか言いそうですけど♪

あと、毒薬作りのお礼の金に、わざわざ自分の藩の刻印入りを使うっていうのは
どうなんでしょう(^_^;)


・刃傷の間
「刃傷」の場は最初の場面は壁が一面真っ白しろですが、舞台がまわって別の部屋になると
水墨画の雲龍図が全面にほどこされた部屋になります。
この部屋、なかなかかっこいいと思います♪
まぁ、オプションで仁木みたいのが出てくる。となると、また話は別ですが(^_^;)

しかし、伊達藩さん、捕まえておこうよ、罪人は。しっかりと・・・(ーー;)

・細川さん
前回も思ったんですが。
瀕死の外記左衛門に血止めの生薬配合のお茶を飲ませ、
自分の乗り物駕籠を城内まで引き入れて使わせてやろう、
というのは、いいと思うんです。

が、やはりどうしても、その乗り物に乗り込む前に、「めでたいから舞え」というのは
瀕死のジィ様に向かって命じることではないような・・・<(ーー;)
っていうか、「そんなことさせるから、余計にジィ様があちら岸に近づいちゃってるじゃ
ないですかーっ」 と思ったのに、細川さん当人は「メデタイ!」と…_| ̄|○

うーん、どうしてもこのへんの細川さんの感覚に、違和感を感じてなりません・・・

それから。
あれだけの家来をひきつれてくるんだったら、絶対絶命状態のジィ様の助っ人に
その家来を一刻も早く派遣してあげてください(^_^;)

仁木が最後にあんなところ(ジィ様の上にのりかかり、身動きできない状態にもちこんだ)
で 見得きったりしないで 一気にブッスリいってたら・・・
今頃、外記左衛門さんはあちら側の人ですよ・・・<(ーー;)

◆花道度:高
やはり仁木のひっこみ。あれだけで十分「高」です。
あとは栄御前の出入りもポイント高いですかね。
個人的には、菊十郎さんの 駕籠を担いだ出入りがあったのと、
最後の刃傷の場で、場面転換のあと、仁木がものすごい怖い顔
(してるんだろうと思うんですが)で、出てくるところが
もう少し、はっきり間近で観たかったところです。
コメント (2)
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2007年8月:歌舞伎座:八月納涼歌舞伎 第2部

2007-08-13 01:02:35 | 書いたぞ: 感想書きました~
観劇日:2007/8/12(日) 14:45~17:40
会場:歌舞伎座
観劇位置:3階11列上手より

※今回の席は花道が全くみえなかったため、花道度はなし。
※ネタバレになってるところもあるかと思いますので、これから舞台を
ご覧になるかたは、あらかじめご了承の上、この先お読みくださいませ。


1:ゆうれい貸屋
◆配役
桶職人弥六三津五郎さん
一仕事済んでる幽霊芸者染次(お染)福助さんさん
家主平作彌十郎さん
生前30人斬りの惚れっぽい幽霊お千代七之助さん
鉄造の女房お勘右之助さん
お隣の魚屋鉄造秀調さん
弥六の女房お兼孝太郎さん
屑屋幽霊又蔵勘三郎さん

◆作品について
山本周五郎先生の小説が原作。
5月に「泥棒と殿様」で周五郎先生作品をやった三津五郎さんが
再び、周五郎先生小説に挑戦。
歌舞伎では48年ぶりの上演になるそうです。

◆のたりの眼
半ばすぎまでとても面白かったんですが、
最後が個人的にはちょっと。
あれでは、お染ちゃんが、可哀相かと。

その前の場面で、お染ちゃん、弥六に「1000両稼いでやろう」
と言っているんです。

自分が欲しいわけじゃなくて、恋しい弥六のためなんですよね。
そういう、好きな人に一生懸命な気持ちは、生きてても死んでても
同じなんだと思うんです。

そういうお染ちゃんを、誤解したままの状態で成仏させちゃおう
というのは、弥六、ちょっと冷たくないか と
言いたいところなんですが。

それから、これまでで「ゆうれい貸屋」の商売で稼いだという
50両、あれ、弥六はどうするつもりなんでしょう?
50両もってて、まともに仕事する気になれますかねぇ…

【役者さん】
・三津五郎さん
ナマ足 ナマ足♪ 三津五郎さんもいい足の形してますね~♪
しかし、この格好、なんか菊五郎さんを思い出しちゃいました。
ちょっとこういうお役をやるときの感じが似てきたかな??

・福助さん
うーん、やっぱり、幽霊とはいえ、福助さん、こういう芸者さん、
似合いますねぇ♪

【幽霊トリビア】
・幽霊の足。
あるそうです。「幽霊が言ってんだから間違いない」(byお染ちゃん)だそうで。
ちなみに、福助さんは裸足でした。

・成仏
恨み死したお化けさんというのは、どんなに徳の高いお坊さんが
お経読んでも成仏はダメらしいんですが、身内が成仏させようと
お経をよんだりすると、イチコロらしいです。
ついでに 読経の途中で鐘を叩くと、仏様が、読経の邪魔をしよう
とする幽霊を蹴散らしてくれる(で、よかったかな(^_^;)らしいです。
意味があるんですねぇ、あの「カーンッ」という音にも。

【その他】
・衣装
お化けの姐さん達の着物が美しいです♪
福助さんは最初が濃いグレーに赤系の帯。
白地に藍模様のすっきりした衣装もありましたし。
最後の場面の衣装は白地?に刺繍(稲妻?)がきれいでした。

お化け仲間のお千代さんの衣装も黒地に赤の映える、
かっこいい衣装でした。

・タイトルは確認しましょう
私、ゆうれい「長屋」だと思ってました(^_^;)。
貸屋」ですね。

それも最初は「貸家」の方だと思ってました…。
復讐するゆうれいに部屋を貸すのかと…(^_^;)
借家」と書いてあるようにも見えたし。
まぁ、暑いですからねぇ(^_^;)

・ポスター
先週の月曜日に「アマテラス」を観にいった時には
なかったと思うのですが、この「ゆうれい貸屋」のポスターが
出てました。
三津五郎さんと福助さんが並んで大きく写ったポスターですが、
この福助さんが、とても艶っぽい♪♪ こう、壮絶な感じというか
すごみがあるようなキレイさです♪

終わってから気がつきましたが、このポスターのお衣装は、
最後の呪い殺しバージョンの時の衣装なんですね。

こういう演目ポスターもチラシで作ってくれるとうれしいのですけどね~
そういえば、以前、ポストカードがあったことがありました。
確か、玉さんの八ツ橋かなんか。それでもいいんですけど。
どうでしょう、松竹さん。



2:新版 舌切雀 ―花鳥の森・夏の星―
◆配役
玉婆勘三郎さん
すみれ丸
蓮の精
福 助さん
鷹蔵彌十郎さん
孔雀王孝太郎さん
森彦勘太郎さん
お夏七之助さん
芥子丸松 也さん
ひばり新 悟さん
梟の局亀 蔵さん
鷲丸市 蔵さん
高麗蔵さん
村長秀 調さん
蚊ヨ扇 雀さん
小人
与太郎
三津五郎さん


◆作品について
渡辺えり子さんの新作歌舞伎第2弾。
第1弾では 勘三郎さんが勘九郎時代の最後の演目ということで
「桃太郎」をとりあげましたが、今回は「舌切り雀」。
個人的には、観ようか、観まいか、ちょっと悩んだ1本でもあります。

◆のたりの眼
前半、特に森彦の家の場面は、とても面白かったんですが、
なんか テレビのバラエティ番組を思い出すような、
なんか歌舞伎でなくてもいいような、そんな舞台でした。

後半、雀たちと蚊たちの対抗戦あたりから、
歌舞伎らしさが増えてきた感じがしました。
三津五郎さんと勘三郎さんの踊り比べなんてめったに
みれなさそうなものも観れましたし♪

ただ、幕切れは、なんかどうもよくわかりませんでした。
花の精が出てくる必然性も、結局、森彦たちがどうなったのかも
なんだか、さっぱり。

【役者さん/お役】
・勘三郎さん/玉婆
まぁ、なんか、こう見事に「勘三郎さん」な役ですね(^_^;)
結局、与太郎に対する態度は、本当のところ、どういう気持ちから
でてたのか、も少し、はっきり知りたいところでした。

・扇雀さん/蚊ヨ
あー、「カヨ」って、こう書くんですか(^_^;)
なんか、こう 着物の柄といい、髪飾りといい、
みてるとなんか、かゆくなってきそうな感じがしてくる
お衣装でした(^_^;)
しかし、そうか…30年ものの蚊って、あのくらい大きくなるんだ…(ーー;)

・三津五郎さん/森の賢者兼小人・与太郎
…なにかを捨てられたんでしょうか(^_^;)
設定はいいんですが、あの小さく見せる演出は必要だったのかというのが
正直、とても疑問です。
最後のドンデン返しは 予想外のまさにドンデン返しでした。

・福助さん/すみれ丸・蓮の精
福助さん、2部は2演目とも宙吊りされるんですね(^_^;)。
黒子として出てきた時のお姿が、なんか妖しくキレイでした♪

あの黒子さん、赤リボンつけているんですね。
「日高川」かなんかでも、みたな~ 赤いリボン付の黒子さん。
黒子なれども黒子にあらず といった印なんでしょうか?

退場するときに、ちゃんと頭をさげて行ったところが、
なんか新鮮且つ黒子として印象的でした。
しかし、普通の黒子さんは 退場するとき、頭下げたりしませんよね。
いない存在のはずですから。
印象的に思えたのはそのこともあるのかも。

・芝のぶちゃん/白鷺…王妃? 孝太郎さん/孔雀王
これまた、なんと美しい!!
いやー、もう、これは絶対、舞台写真チェックです!!

ちなみに、最初観たとき、イヤホンガイドから「孝太郎」と聞こえたので
あれ?なんか芝のぶちゃんに見えるんだけど…(?_?)と
思ったら、孝太郎さん、王様だったんですね(^_^;)
最近、時々、立ち役をされてますね、孝太郎さん。
孔雀王、仕草がナイスでした♪

・高麗蔵さん/きじ 新悟君/ひばり
出てきた瞬間、「あの真ん中の美人ふたりは誰ーっっっ」
と目が釘付けになってしまいました。
高麗蔵さんは わりとすぐわかったんですが、新悟君の方は、
観た覚えがあるんだけど…うーん、誰だーっ??
という状態でした(イヤホンガイドさんありがとう^_^;)
新悟君、別嬪さんになりましたね~♪
他にもお2人別嬪さんが。
イヤホンガイドでお1人は京蔵さん/ウグイスと判明したんですが、
もう一方、ツバメの役者さんがわかりませんでした。
どこかで観たような覚えはあるのですが…

・松也さん/芥子丸
菊五郎劇団ではないところにご出演はめづらしい?
しかし、この人、最初に天井からスミレ丸(雀の模型?)が落っこちてきた時、
「大丈夫かっ!」と駆け寄って介抱するそぶりを見せながら、
投げましたよね、下手に。(^_^;)

まぁ、次の展開のために、ああするしかなかったんでしょうが、
でも、そのあと人型になったスミレ丸(福助さん)が口から血を流しているのを
観たとき、「もしや、今、松也君になげられて、ケガ???」
とか 思ってしまいました(^_^;)

・亀蔵さん/梟の局
アイテムがナイスです♪暗闇に光る 梟の目~♪

・洋モノのみなさん
筋書きをまだ買っていないので、未確認なんですが、イヤホンの案内では、
どうもこのあたりに澤瀉屋の役者さんたちがいるらしい。
特に、ペンギンのとこでははっきり「延夫」という声を聞きました。
「あの真ん中あたりにいるのが、そうなのかなぁ…(ーー;)」
と、ちょっとアンニュイな気持ちで 探してしまいました…

【その他】
・舞台装置

面白かったです。デザインもひな壇の使い方も。背景のビニール紐による?滝も。

・義太夫
前後に2段。下が太夫さんで 上段がお三味線。3人づつ。
2段というのは、めづらしいような気がします。
ちなみに下手黒御簾前にはお琴部隊さん(3人)がいます。
で、下段の真ん中で1人 花咲か爺さんのような帽子かぶって、派手な衣装着てるのが
清太夫さん。ナンだろうと思ってたら、実はお芝居の中で一役買ってまして、
通訳能力に長けたオウムなんだそうです。
それであの衣装も納得(^_^;)

・洋モノの踊り
琴で「白鳥の湖」って、演奏できるんですね(^_^;)
初めて、聞きました。意外とコレはこれで、風情があっていける感じがします♪
他のクラシックのアレンジも聞いてみたいかも。

が、あの踊りは…チュチュを意識した衣装とか、色々工夫はしてあるんですが、
あれは…なんかこう、「俳優祭」のノリですねぇ。

うーん、まぁ、確かに「洋モノ」ということでわかるんですが、不自然ではないんですが、
でも、やはり、日本舞踊でない踊りをあれだけ長く踊るのは、
なんかちょっと違うような気がしてしまいました。

まぁ、役者さんも楽しんでやってるかもしれませんが…
でも、個人的には、役者さんにも「あれはどうよ」とちょっとは思ってほしいような…

そういえば、白鳥のみなさん、花道での踊りが大分長かったんで、
これは花道「高」かも。

・考えてしまうこと
しかし、勘三郎さんの新しい舞台を見てると、いつも考えてしまいますねぇ。
歌舞伎っぽい現代劇と、現代劇っぽい歌舞伎と、その違いは、区別は。
現代劇が別に確立している現代での、時代を反映した新しい歌舞伎って、
こういうことなんだろうか?

というようなことを。
うーん、むずかしいですねぇ。個人のそのへんの定義によって
そのへんの捕らえ方に大きく違いが出てきそうですし。

えーと、最後の2つあたりの感想は なんか底なし沼な話になりそうですんで、
「そんなこと考える人もいるのね」程度でスルーしてくださると助かります(^_^;)。
コメント (5)
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2007年8月:アマテラス

2007-08-07 01:39:55 | 書いたぞ: 感想書きました~
観劇日:2007/8/6(月) 13:00~15:08
会場:歌舞伎座
観劇位置:3階2列目中央より

鼓童meets玉さんのこの舞台。昨年の世田谷パブリックシアター、
京都南座とだんだん広い舞台に移っていき、ついに今年は歌舞伎座公演となった
1本です。
3日間限定で、この公演が千穐楽。とあって、全席完売だったようです。

昨年も気になっていたのですが、料金の高さに見送り。
今回も結構いいお値段でしたが、夏休みだし~♪ と会社半休とって、
目と耳の保養に行ってまいりました♪

◆構成
一幕目(38分)
  休憩:20分
二幕目(70分)

◆あらすじもどき
アマテラスが荒ぶる神のスサノオをなだめようとしたけど
上手く行かなくて、拗ねて?天岩戸にこもってしまいました。
おかげで世の中真っ暗け。
人々はアマテラスに出てきてもらおうと 天岩戸の前で
踊れや 叩けやとにぎやかにやります。
ようやく、そのにぎやかさにつられたアマテラスが出てきて、
みんなと楽しく踊ります。
こうして、世界に明るさが戻りましたとさ。

というスジですが、セリフは一言もありません。

アマテラスが天岩戸にこもるまでが前半、
残りが後半になります。

◆舞台構成
正面に表彰台のように中央が一段高い櫓が組まれ、ドラがたくさんぶら下がっています。
この左右の櫓が、岩戸になります。(開閉の移動は人力(^_^;)
舞台の左右、普段だと黒御簾音楽の窓があったり、床があったりするところは
黒ののっぺり板で覆われています。

◆のたりの眼
あんまり上手くまとまりませんでした。
かなりダラダラですがご容赦を。

【一幕目】
アナウンスひとつなく、暗転から始まります。
櫓には左右中央にひとりづつ、ドラ演奏者がおり、左右のドラ演奏者の脇には
控えの人らしき人が体育ずわりしてるな~
と思ってたら、上手のそれはなんと玉さんでした(^_^;)
ちなみに、下手のそれは3大登場人物のひとりツクヨミでした。

中央の櫓のドラ演奏者は3階席からだったんで、上半分が見切れてしまい、
よく見えなかったんですが、このドラ演奏者がスサノオだった??

この公演のNHKの特集番組もしっかり録画したくせに、見てなかったもんですから(^_^;)
てっきり純粋に太鼓と玉さんだけかと思っていたんですが、
この場で櫓の前に並んだ楽器は、太鼓のほかにも琴や笛や胡弓のような弦楽器など
色々。さらに歌もあって、その多様さにちょっとびっくりしました。

この幕のスジの詳細は、あとで筋書き読んでわかったんですが、
あらすじはわかっていたので、出てきたのがアマテラスと
スサノオとツクヨミだ。というのはわかりました。

で、アマテラスが織ってあげた?マント?(スサノオカラーの青をベースにした
テラテラの長い布)を身につけるのを、
スサノオはえらく拒否して地面に投げつけます。
この拒否っぷりが、まるでちゃぶ台をひっくりかえす親父のごとく。(^_^;)

で、アマテラスは、この所業にショックを受けながらも、辛抱強く
何度もスサノオのこのマントをつけさせようとするのですが、
スサノオがこれまた 頑固親父のごとく激しく拒否。

果ては、しつこいアマテラスに太鼓を叩いて激しく攻撃的に威嚇?
まるでDVをする夫のごとくです。

太鼓の音に圧倒されて 身も心もアマテラスは、自らのマント
(アマテラスカラーの黄色とオレンジの同じくテラテラの長い布)
を翻して、ついにシェルター もとい天岩戸に、おこもりになってしまうわけです。

なんか、こう「頑固一徹親父と献身的な妻」というような構図に見えた
この一幕ですが、アマテラスとスサノオって、夫婦じゃないんですよね。
兄弟なんですよね(^_^;)

玉さんは最初の方で、なにやらインドの踊りのような、ちょっと
変わった踊りをします。
こう、片足を上げて、足をチラッと見せるように、スカートの裾を持ち上げる
そんな仕草を繰り返す踊りなんです。日本舞踊ではまずなさそうな振りで
なんか新鮮でした(^_^;)

・おみ足チェック
玉さんはキンキラくつ?をはいておいででしたが、
スサノオとツクヨミは裸足でした。

・スサノオ
スサノオを演じられた藤本吉利さんは、歌舞伎調のメイク。
そしてなんといっても、あの太鼓の叩きっぷり!
その廻りで玉さんがマントと戯れるようにの、美しく、のたうちまわって
いらっしゃったんですが、なんかスサノオが酸欠起こして倒れてしまうんでは
ないか とそちらの方が心配になるくらい(^_^;)の激しさでした。

そして、最後、アマテラスが隠れてしまい、闇に覆われた舞台の中。
アマテラスを怒らせて、隠れさせてしまった自らの所業に対する後悔のように
思い出したように断続的に噴出する、怒気をはらんだ撥さばき。

しかし、それも 太鼓が去り、バチも失われ、憔悴?の態を見せるところは、
奥さんに逃げられて初めてその存在の大きさに気がついた旦那(^_^;)のごとくで
ございました。

・ツクヨミ
ツクヨミは最初に笛吹いて出てくるだけなんですが、
うーん、その役割がいまいちよくわかりませんでした。
しかし、ツクヨミのお兄さん、腰が細いな~。

・鼓童の皆さん
白い法被姿で統一しています。(上半身スッパな方もいらっしゃいましたが。)
さすがというか、みなさん、いいガタイ♪
余分なお肉がほとんど感じられないような筋肉のつきっぷり。
余分なお肉に溢れる身としては、まぶしく、うらやましいところでした…。

【二幕目】
同じく アナウンスもなく暗転から始まります。

前半2/3は、鼓童の本領を存分に味あわせてもらえる舞台です。
鼓童の舞台をナマで見るのは初めてなので、圧倒されました。

「一打入魂」という言葉(があるのかは知りませんが)を体現したような、
全身全霊、精根を惜しみなく注ぎ込んでいるような演奏ぶり。

さらに、複数の演者が太鼓を次々と乗り換えて演奏する、
一分の隙もない、ローテーション演奏。
どれだけ、イキがあって、どれほど身体で覚えれば、あんな演奏が
できるんだろう。とそれを思うと途方にくれてしまうほどのすばらしい
コンビネーションです。

また、あれだけの人数で、あのスピードで、指揮者もなしに一糸の乱れもない演奏。
そろった時の迫力。また和音の絶妙な響き。
本当にものすごいことだと思います。

そういえば、鼓童の皆さんのそうした一糸乱れぬ演奏振りを見ていたら、
ふと、澤瀉屋のみなさんの一糸乱れぬ舞台ぶりを思い出しました。

大人数の動きが、ピタッとそろってる というのは、大きな動きではなくても
観る側にひそやかに、でも確実に、大きなインパクトを与えるもんですね~。

太鼓の種類や、叩き方も色々あるというのを堪能させてもらいました。
個人的には、床に置いた太鼓を、足をうんと開いた、腰がこれでもかというほど
落とした状態で、全身を投げ出すようにして叩く、あれが一番、印象に残りました。

みんながみんなではなかったのですが、中にとても楽しそうに太鼓を叩いているかたが
いらっしゃいました。
太鼓叩くのが、すごく好きなんだな~ 楽しいんだな~というのが伝わってきて
こちらもなんか楽しくなる思いでした。

それからコミカルな一面も楽しませてもらいました♪
こういう面もあるんですね~。

鉄筋のような金属系の打楽器もあるんですね。これもなんか意外でしたが、
キンキン響くというわけではなく、自然に太鼓の音と一体化していました。
それから、口笛までもが入ってくるとはびっくりでした。
それも違和感なく演奏に溶け込んでいるのが、またすごい。

・太鼓
キャスター付の台に乗せてあるのでしょうか。
鼓童の皆さんが左右の袖からツーッと押して出てきて、
演奏が終わるとまたひっこめて。と、かなり機動性のある太鼓です。

あれ、ストッパーか何かがついているのでしょうか?
というか、ついてないと、あれだけの力とスピードで叩いたら
太鼓が動いていっちゃいますよね(^_^;)

今回、3階席でしたが、それでもズンズンした響きを身体に感じました。
1階席の人はさぞやズンズンきたことでしょう(^_^;)
あと、家人がとても心配しておりました。
「あんなにズンズン響いて、歌舞伎座、どっかひび入ったり、崩れたりしない?」 と。
えーっと、それは…(^_^;)

・ライトの演出
アマテラスが天岩戸から出てくるところの神々しさの演出がすごい!
アマテラスがのぞいたその時、暗幕の隙間から見える、暗幕の向こうに
広がる光の世界。
「アマテラスあっての光なんだ」 という感じがして、とてもわかりやすいし
うまいと思いました。

・玉さん
天岩戸から出てきたあと、鈴の束を手にひと踊りするところがあるんですが、
あれだけの迫力の鼓童の演奏の後なんですが、
玉さんが鈴の束を鳴らす、その一瞬に「ゾクッ」ときました。
やっぱり、玉さん、すごいです。

それにしても、天岩戸から出てきたあとのアマテラスは、とても楽しそう♪
観てる方も楽しいですね♪~あれは。

・掛け声
上演中では、アマテラスが天岩戸から姿を見せたときに「大和屋っ」とかかったのが唯一でした(と思います(^_^;)。
あとはカーテンコールの時にかかっていたようですが、これは拍手の音で
はっきりとは聞こえませんでした。


【カーテンコール】
3・4回ありましたか。まぁ千穐楽でしたからねぇ。
最後は鼓童のみなさんが歌ってくださいました。
ただ、個人的にはカーテンコールは2回くらいまでが限度かと思うので、
今日のはちょっと過剰に感じてしまいました。
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2007年8月:リーディングスペクタクル「下町日和~人情編~」

2007-08-05 23:54:59 | 書いたぞ: 感想書きました~
リーディングスペクタクル「下町日和~人情編~」

観劇日:2007/8/5(土) 13:00~15:45
会場:ル・テアトル銀座
座席:1階9列上手ブロック

演出:市川右近さん 
劇作・脚本:売野雅勇さん
出演:
市川右近さん/市川春猿さん/市川段治郎さん/古藤芳治さん
高橋かおりさん/宝生舞さん/中村中さん(ディーバ)

今回は昨年無料配布されてた「筋書き紙」がありませんでした。
この「筋書き紙」演目と配役が書いてあるだけですが、
結構便利だっただけに残念。
(ないなら、有料でかまわないのでパンフレット販売して欲しかった~。)

でも、中身は昨年のリーディングスペクタクルの最終日にやったものと
ほぼ同じだと思います。
(微妙に違うところもあるのかもしれませんが)

というわけで、参考までに昨年の構成はこちら。


第1幕 
1:失われた風景
古藤さん登場 今回はここだけ。今はない東京球場のお話。

2:下町日和
苫小牧徹と絹江ちゃんと うさぎと ゆであずきと

歌:友達の詩

休憩 20分

第2幕 
歌:林檎の木の下で
しっとりと

3:歌舞伎町
ポン引き銀二に風俗嬢の彼女の妖しいお誘い♪

4:聖夜のリボン
苫小牧徹と絹江ちゃんの原点

歌:「星に願いを」
歌詞、外国語です。

5:妖精の足跡
元ジャンキーなトルコ嬢と銀二の共通点は 亡くした大事な人

6:花火
祝♪絹江ちゃん御懐妊!

7:エピローグ
苫小牧夫妻、バズーカ法もマスターして赤ちゃんお迎え準備万端?

歌:林檎の木の下で
ポップに♪



ちなみに昨年の感想は↓こちら。
2006年8月リーディングスペクタクル「下町日和」
http://blog.goo.ne.jp/hm_notari/e/d0e8befe8386533b067bb11136040d2f

もひとつちなみに・・・
すみません、今回、2幕目の「聖夜のリボン」と「妖精の足跡」
爆睡してしまいました・・・_| ̄|○
そういや、「聖夜のリボン」は今回で5回目だしな~(^_^;)
「妖精の足跡」は 今回もやっぱりよくわからなかったし・・・
(と、ちょっと言い訳してみる(^_^;)

◆のたりの眼
昨年と違う点として気がついたのは、演出。
ビジュアルと効果?音が増えました。

・ビジュアル
主だったビジュアルは、多分以下の3つ。

最初の東京球場お化け煙突
これの写真が背景に映し出されました。
これは・・・うーん、どうかな~。

特に球場の方は、古藤さんの語りで想像力をかきたてられた
昨年の方が、わくわく感は大きかったかも。
お化け煙突の写真は うれしかったです。
が、1枚だけだったのは残念。
できれば違う角度から見て、実際に本数が減って見える写真も見たかった~。

あと、絹江ちゃんが妊娠を告白するシーンでの花火。
これも背景に花火の写真+客席にも花火の照り返し?のライトが。
これは、なんか臨場感増しますね~♪

それから最後の桜吹雪の写真
陣痛が始まった絹江ちゃんが、徹君に手を握られて病院へ向かう車が
この桜吹雪の下を駆け抜けていくわけです。

夜桜でしょうか。でも真ん中に淡く虹がかかってて
とてもきれいな写真でした。絹江ちゃんビジョンなんだろうなぁと。

うーん、「朗読」ということから考えると、あんまりビジュアルは
提供しないほうがいいような気がしますが、
「リーディングスペクタクル」という形を考えると、こちらが
目指す方向なのかもしれません。

特に、昨年、おととしと、この公演、DVDになってますもんね。
そうなると、やはりビジュアルがあるほうがDVDとしては見栄えがする
ということもあるのかも知れない なんて深読みもしてみました(^_^;)

・効果音
もうひとつの気がついた違いである「効果?音の増加」ですが・・・
うーん、これも「朗読」の点からいくと、いささか過剰?
「リーディングスペクタクル」という形としては目指す方向かもしれませんが、
せっかくセリフで説明していることの音をだしてしまうのは、ちょっと勿体ないです。

例えば昨年の公演でもあったラマーズ(^_^;)バズーカ砲の効果音。
あれのように、どうせ入れるなら、セリフにない点を補ったり、
セリフにかきたてられた想像をさらにかきたててくれるような、
そんな効果音(って、難しいと思いますが、これ(^_^;)だと、
楽しいんですけどね~♪

そういえば、ラマーズ・バズーカ砲の効果音。
昨年、この絶妙なタイミングの効果音が個人的にツボにはまったんですが、
今年のそれは、タイミングと迫力がちょっと物足りなかったような。
昨年、一度聞いてるからそう思ったのかな~。


・シルエット
背景に朗読者のシルエットが映ることがあります。
これが、「歌舞伎町」の段治郎さんと高橋かおりさんの時
(だったと思うのですが)は、上手に座ってる段治郎さんのシルエットが
下手に座ってる高橋さんの背後に、
高橋さんのシルエットが、上手の段治郎さんの背後に
と入れ替わって映し出されていました。

それから、最後のエピローグでは、
お2人の背後に映るシルエットは、横から光を当てた状態のシルエットの
ようでした。

どういう仕組みなのかわかりませんが、ちょっと面白かったです。

・椅子の色
舞台は幕がありません。
舞台には最初から椅子が二脚、上手・下手においてあります。
椅子は木製の四足、肘掛つきで一脚分のソファのような椅子です。
ソファの部分の色は、濃い目の青だと思ってたんですが、
エピローグの最後で中村さんが歌うときに明るく照らし出された
舞台にあったソファの色はえらく明るい水色だったのでちょっと
びっくりしました。

途中で取り替えたとは思えないので、それまではかなり舞台のライトが
暗かったのでしょうか?

・銀二のお話
今回も、いまひとつよくわかりませんでした(^_^;)
ただ、やっぱり、気になるのが、歌舞伎町でお姉さんに誘われた銀二君。
で、結局、したの~???
(あ、私、去年の感想では、「お姉さんの部屋に行ったかどうか」
が気になってる。ってことは、今年はちょっと感想も成長?(^_^;)

・表紙の色
朗読者のもってる本の表紙。
段治郎さんと高橋さん、宝生さんのはチェックし忘れました。
右近さんは水色。春猿さんは黄色でした。

あと、ディーバの中村さんも 最初の2曲は本を手にもって
でていらっしゃるんですよね~。
でも、開いて読んだりすることはないんですが。
こちらの表紙の色は、最初が緑で次は黒でした。
しかし、中村さん、マイクいらないんじゃないですかね~
あれだけ声量あれば(^_^;)。なんかマイク通しちゃうの、勿体ないくらいでした。

・エピローグ
これから子供が生まれるご夫婦に、ぜひみて欲しい一幕ですね。
あ、でも、もうお子さんがいるご夫婦にも、ぜひみて欲しい一幕かも。
短い幕ですが、とても大事な、夫婦の原点、親心の原点のようなものが
盛り込まれているような気がします。

あと、キーワードになるセリフですが、
「愛しているといわずに、愛さなければならない」(でよかったかな(^_^;)
というサンテグジュペリのセリフのままでした。
今回のキーワードになってる
「明日はきっと、もっといい事があるよ」でも、結構、しっくりきそうな
感じもしますね♪

・右近さんの声
最初、ちょっとかすれ気味??と心配しましたが、後半は気にならず。
大丈夫かな?今週末は「ミッシング・ピース」もありますし、
右近さん、どうぞ、のどを大事にしてください~っ。

【おまけ】「苫小牧徹 変換辞書」【補完版】
「下町日和」より
・トラウマ⇒トラクマもしくはトラグマ
・コミュニケーション⇒コミミケーション
(↑これ、もしかしたら、違うかも(^_^;)

「エピローグ」より
・エピグラム⇒エビピラフ
・オマージュを捧げる⇒おまんじゅうを差し上げる
・ラマーズ法⇒バズーカ法
・プリンセス⇒プリン

・おまけ
やった~っ、ようやく三越歌舞伎のチラシ、ありました~♪♪
見開きです!サイトになかった中の写真もかっこいい!!
みなさんが紙面の下辺に1列にならんでいます♪
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2007年7月:巡業 中央コース

2007-07-25 23:20:25 | 書いたぞ: 感想書きました~
観劇日:2007/7/24(火) 16:00~19:00ころ
会場:日本青年館 大ホール
座席:1階D列下手より
短い花道の七三に当たる部分の真正面♪
今回の座席はプレオーダーでゲットしたんですが、
それにしては、大当たりな席でした。


1:歌舞伎のみかた
◆配役
解説員:
笑三郎さん・春猿さん
助手:
笑子さん・笑羽さん・裕喜さん・笑野さん・
喜昇さん・喜久於さん・喜太郎さん・猿紫さん

◆のたりの眼
澤瀉屋さんの名コンビによる解説。
お2人は紫帽子をつけて、羽織を羽織っての登場。
紫帽子(って名前でいいのかな?)は左端に澤瀉屋さんの三ッ猿の紋が
抜いてありました。
あ、この解説では、マイク バリバリでした。
なくても大丈夫そうな気もしましたが(^_^;)。

解説では、笑三郎さんの義太夫や、春猿さんの立ち役の喜怒哀楽。
左バッターの笑三郎さんに澤瀉屋の藤原紀香さんが登場するわ、
ご本人たち、淡々としつつも、しっかり面白いところが、さすが♪

大向こうや見得の体験もありました。
見得は希望者を舞台に乗せてくださると、既にこの公演を見た方から
聞いていたので、もっと希望者がでるかと思いましたが、結構、
女性数人+坊やとお母さんと、思ったより少なかったです。

そう、一応、ホールの外の注意書きには「未就学児童の入場はダメ」と
いうようなことが書いてあったのですが、お母さん、どうどうと坊やを
参加させちゃってました。いいのかなぁ(^_^;)
まぁ、この後の「俊寛」の時は、席を外してくれたので、個人的には助かりましたが。

最後は「俊寛」の説明。
実際のお写真からつくったお面をつけた助手のみなさんが登場。
なぜか千鳥の笑也さんのお面が、なんとなく三津五郎さんの女形の時の
お顔に似ているような気がしました(^_^;)
あと、段治郎さんのお面かぶってた方(残念ながらどなたかわからなかったんですが)、
リアクションが、とってもかわいらしかったです♪


2:平家女護島 俊寛

◆配役
俊寛僧都右近さん
海女千鳥笑也さん
丹波少将成経笑三郎さん
平判官康頼段治郎さん
瀬尾太郎兼康猿弥さん
丹左衛門尉基康門之助さん


◆のたりの眼
浅黄の振り落とし幕で始まったんですが・・・
すみません、前半、ウトウトしてました(^_^;)。
でも、最初の方って、出演者のみなさん、舞台に座ってるじゃないですか。
なんか、ちょうど目線がくるんですよ、D列(4列目)なのに(^_^;)。
(立ってると、もうちょっと後ろの方に目線が行くんだと思うんですが・・・)
そんな出演者の方の視線を感じつつ、抗いがたい眠気に襲われつつ
ココロの中で「ゴメンナサイ ゴメンナサイ~っ(ーー;)」と思いながらの前半でした。

舟が出てきたところからは、もう、目が離せませんでした。
というわけで、
【役者さん/お役】
右近さん/俊寛
右近さんに限ったことではないんですが、わりと、この俊寛って人は
いい大人、それも元僧侶だった人にしては、嘆きっぷりが激しい人だなぁ
という印象があります。
まぁ、流人生活というのが、それだけ人の心を弱らせるほどのものだということ
なんだろうと思いますが。

右近さんの俊寛は、奥さんが殺された話を聞いたところで、
わりとすぐ、その事実を受け止めての嘆きっぷりとなります。
個人的には、奥さんが殺されたということは、そんなすぐには
受け止められないんではないだろうか、という気がするので、
ここは、も少し、放心状態の態があってもいいのかな~
と思ったりしました。

終盤の瀬尾との対決のあたりや、舟がさってからの独壇場に至っては
ほんとに、一挙一動に目が離せないという感じで、グッとくるところも
多々ありました。
特に、最後の崖の上で松の陰から「お~~~いっ」と
言う声の弱弱しさ。これには、特にグッと来るものがありました。

あと、個人的には、なんとなく終盤の方は、幸四郎さんの俊寛のイメージと
ダブルような感じがありました。
うーん、目の表情、ですかねぇ、似てるのは。

ところで。
俊寛って、本当に謀反に加担してたんでしょうか?
それとも、ぬれぎぬ、とばっちりの類だったんでしょうか?

もし、前者だとしたら、瀬尾の言うとおり、目をかけてもらってたのに
謀反を企てたのは、やはりまずいですよね。
そうすると、俊寛1人、赦免されなかったのも、なんか自業自得という気が
してきてしまうんですが(^_^;)

猿弥さん/瀬尾太郎
私、俊寛の瀬尾って、すっごく憎らしく感じることが多いんですが、
でも、結構、好きだったりするお役です。

で、今回は猿弥さん。ちょっと声があぶなくなってきてるような気もしましたが
途中で気になるほどではありませんでした。
真横からお顔を見ると、うーん、眉が動く動く♪すごいぞ猿弥さん♪

瀬尾のセリフの中では、「慈悲も情けもみどもはしらぬ」というのが好きなんですが、
今回の猿弥さんの瀬尾ではその後の「見ても見ぬふり、知らぬふり
という方が印象的でした♪

笑三郎さん/丹波少将成経
白塗りのお兄さんです。
この配役でも、段治郎さんとお役をチェンジしてもいけそうな気がしてしまう
笑三郎さん。以前は女形というイメージが強かったんですが、
最近、立ち役でも違和感がほとんどなくなってきました。
今回も、細かい動作まで少将としての神経がいきわたってる感じで
自然な感じの少将でした。

笑也さん/千鳥
舟が来たところへ、みんなと一緒に行くんですが、船から下りてきた瀬尾や
成経達の様子をみて、どうしたもんか、と躊躇しながらも とりあえず岩陰に
隠れることにするところが、なんか、そうした感じがよく出てて、千鳥の戸惑いが
わかりやすかったです。

しかし、千鳥の願いは「せめて一夜の契り」だったようですから、
この島に一泊すれば瀬尾も死なずにすんだわけですよねぇ。うーん・・・

段治郎さん/平判官康頼
これも今回の段治郎さんに限らず、前も疑問に思ったことがあるんですが、
どうして、康頼の髪の毛は茶髪なんでしょう・・・なんか気になるところです。

門之助さん/丹左衛門尉基康
スキッとさわやかなお役人です。
「慈悲も情けも・・・」をそっくりそのまま瀬尾に返すところは、
いつ見ても、爽快なところです♪

その他、ご贔屓のみなさん♪
欣弥さんが瀬尾の家来で、
延夫さん、猿四郎さん、瀧之さんは丹左衛門尉の家来で登場です。
なんと、ご贔屓ぞろい♪

ただ、丹左衛門尉の家来は 上手の床の前に並んで控えて、下手の方には
全然来てくれないのは残念でした。
でも、ご贔屓がズラッと並んだ所はなんかうれしい♪
ところだったんですが、が、ですよ。
家来の左お2人(弘太郎さんと延夫さん)は、俊寛や丹左衛門尉のいる
舞台中央に視線を向けられているのですが、
なぜか右お2人(猿四郎さんと瀧之さん)は、客席の方に視線を向けられて
いたんです。

本当は前から4列目でも双眼鏡でじっくり見たいくらいのご贔屓の整列だったんですが
お2人と目が合ってしまいそうで、あんまり見れませんでした。
・・・あぁ、私の根性なし_| ̄|○

でも、お2人、私が見れないのはおいておくとしても、やはり舞台の役者さんの方を
見ていて欲しかったな~。なんか家来衆が違う方向見てるのは、ちょっと違和感でした。

ちなみに、猿四郎さんと瀧之さんはセリフはありません。
が、丹左衛門尉と一緒に一度引っ込んだ後、瀬尾との対決シーンで
再登場する丹左衛門尉の腰掛を持ってきて、その後、脇に控えているのが瀧之さん、
対決の後、俊寛を置いていくことに躊躇する千鳥の突き飛ばし舟乗せ係で出てきたのが
猿四郎さんでした。(^_^;)

ちなみに最後に舟のとも綱をといて俊寛の方になげる水夫は喜之助さんでした♪

あと、水夫といえば、舟から島への上陸用の板を支える二人の水夫が、皆が渡り終えたあと、
ちゃんと2人で「うん」とうなづきあってから引っ込むところが、細かいところですが
リアリティが感じられて好印象でした。

今回、何度か見てる演目と踊りだから とイヤホンガイドを借りませんでした。
が、義太夫さんもハキハキとして、わかりやすかったし、イヤホンなしでも
大丈夫でした。

が、家人は、大体の筋はわかるんだけど、やはりあった方がよかったかな~
と思うところが、何回かあった。
といってました。

たしかに、「地獄道がウンタラ」 というあたりとかは、唐突にでてくるので
初めて見る人には、ついていきがたいものがあるかもしれません。

◆花道度:中
最初の方での、成経と康頼が登場するところと、
康頼に呼ばれて出てくる千鳥の出戻りと再度の出
だけだと思います。
あ、あとは、最後に俊寛が、舞台転換の間に「おぉ~い~」と叫びながら
七三あたりまで来ます。


3:お祭り

◆配役
鳶頭段治郎さん
芸者春 猿さん
鳶頭猿 弥さん
芸者笑三郎さん
芸者笑 也さん
鳶頭右 近さん


◆のたりの眼
今回も 始まりは浅黄幕の振り落とし。

あ”
清元は家元さんでした・・・(^_^;)

【お衣装】
芸者さん
うーん、みなさん、キレイですね~♪♪
同じ黒地に裾に波の模様なんですが、裏地が
みなさん、違ってました。
・春猿さんは白地に薄紫の波。
・笑三郎さんはもえぎの吉原つなぎ
・笑也さんはエンジの吉原つなぎ

あと、帯も面白い結び方だったみたいです。
正面に来る部分がクロスするような結び方になってたみたいです。

そういえば、笑三郎さんが、途中、帯の表に出てた赤いしごき?の端を
「あら」という感じで帯と着物の間に押し込んでしまう場面があったのですが、
あれは、アクシデントだったんでしょうか??

春猿さんの芸者さんも艶っぽかったですが、
微妙に酔態の笑三郎さんの芸者さんも絶品!
笑三郎さんは最後の総踊りでも、一番、艶っぽかったし、
柔らか味があって素敵でした♪

鳶頭
段治郎さんだけ、金糸銀糸でお獅子?の刺繍。
他の鳶頭さんは、首抜きでした。

で、段治郎さんは途中、片肌脱いで真っ赤な鮮やかな襦袢を見せた上、
最後はそれも脱いで 刺青ご披露。
でも、ナマ足はなかったのがちょっと残念。せっかく舞台に近い席だったのにな~(^_^;)

いや~ でも、そんなことを差し引いても、かっこよすぎますわ、段治郎さん♪
まぁ、もてちゃって もてちゃって♪
いいアニさんがいい姐さんにもてる図というのは、どこを斬っても絵になるって感じで
いいですね~♪

あ、リズミカルに足拍子をダンダン打つところも好きです♪


【その他】
・棒
最初のところで、頭がもって出てくる棒。
地面にドンと突くとシャランと金属音をたてるやつ。
あれ、吉原の花魁道中で先触れがもってるやつだと思うんですが、
私、あれ、大好きなんです♪

で、今回、めずらしく間近に見れたんですが、
なるほど、上の方が棒がちょっと細くなって、その部分にその長さよりちょっと短めの
筒状の同じ金属をかぶせてあるんですね。

私は、いままでこの棒で「ドン!」と地面を突いたとき、
音を出すのは棒の天井についてる銀の輪束のみだと思ってたんですが、
この筒状のが跳ね上がって戻って、本来の太さの部分にぶつかる時の音も
入っているんですね~。

・外は暑いが・・・
最後はみんなで牡丹の模様の扇でパタパタとあおいでいるところで幕となるんですが、
立ち回りをこなした段治郎さんは、本当に暑そうでした(^_^;)

しかし、この最後は、なんとも涼やかな感じがしますね~♪
観ている方もなんとなく涼やかな感じになります。
ここで、「そういえば、外はものすごい炎天下だったんだよな」と
ふと思い出しました。

・しんがり
段治郎さんの鳶頭を襲撃すべく、鳶の者たちが走り出てきますが、
この時、しんがりにいたのが(多分)喜之助さん。
そういや、喜之助さん、こういう たての時、しんがりになることがわりと多いような?

・タテ師は
もちろん、猿四郎さんと瀧之さんのお2人です♪♪

◆花道度:高
段治郎さんの鳶頭、弘太郎さんの出、
笑三郎さんの引っ込み
右近さん、笑也さん、猿弥さん、笑三郎さんの出
あと、鳶の若いもんの出入りがあります。

【おまけ1:筋書きのお写真】
表紙は、チラシの時のように、出演者のみなさん横並び。
格好はチラシと同じですが、手にはお写真、もってません。
裏表紙は、その後姿。

同行した家人に「どれがだれだかあててみ」
といわれまして、一応、全部あたりましたが、家人は
真ん中と両端のお2人はわかるものの、間の皆さんが区別がつきにくい。
と申しておりました。
うーん、言われてみればそうかも。

あと、立ち姿、特に足が、みなさんそれぞれで面白かったです。
段治郎さん、右近さんは 男の人らしいゆるさがありますし、
笑三郎さんと春猿さんは女らしさが。
立ち方がきれいだなぁと思ったのは門之助さんと猿弥さん。
笑也さんは、ちょっと足の感じがわかりにくいおズボンでした(^_^;)。

中にも、それぞれの立ち姿全身のお写真があるんですが、
ここではなぜか笑也さんが「ドドン!」という感じの仁王立ち(^_^;)
笑三郎さんも仁王立ちなんですが、笑也さんのは なんかこう、
「この先は一歩も通さんっ!」という意気込みが感じられるような仁王立ちでした。
どうしたんでしょう笑也さん(^_^;)。

あと、ここでも立ち姿がきれいだなぁと思ったのが猿弥さん。
そういえば、猿弥さんはチラシでも写真の持ち方が1人だけ片手なんですけど、
なんかそれがかっこいいですね~♪

あ、役者さん紹介のところのお写真には、先月の中日のお写真も出てます♪
あと、国立のとヤマトタケルの時と、あと、今年5月のかな、玉さんとの舞踊公演の
お写真の方もいらっしゃいました。

どれも、舞台写真の販売がなかった(すみません、5月の舞踊公演は
販売があったか知りません)公演なので、結構、うれしいところです。
ただ、1ページ丸ごと使って載せてる、今回のお役のお写真の方が
ちょーっと、ピンボケ気味な気がするのが、ちょっと気になるところでした。


【おまけ2:開演前余談】
開演時間の1時間くらい前についちゃったんで、炎天下にあたりをウロウロしてました(^_^;)。
なんか、オミソが幾分蒸発したような・・・(^_^;)
(脂肪が蒸発してくれるなら、砂漠でもどこでも歩いてやるのに・・・(ーー;)

すぐお隣の神宮球場では夏の高校野球の真っ只中。
ちょうど1回戦が終わったあとで、吹奏楽部らしき 楽器をもった一団などが
わさわさおりました。

行きはJRの千駄ヶ谷から行ったのですが、
「たしか神宮の近くには地下鉄の駅があったはず。
帰りはそっちから帰ってみよう。」
と思い、「駅はどこだ~」と神宮周辺を歩いていたのですが、
あんまり来たことないところだったので、暑かったですけど、ある意味、面白かったです。

神宮球場の、道をはさんだ向かいには、都立と私立の高校が隣り合って建っていました
ちょっとめずらしいですね。こういうふうに隣接しているのって。

【おまけ3】
あ”、そういえば・・・三越歌舞伎のチラシ、ありませんでした・・・(/_;)
コメント (6)
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2007年7月:国立劇場 社会人のための歌舞伎鑑賞教室

2007-07-21 00:42:55 | 書いたぞ: 感想書きました~
※今回も「のたりの眼」のみです。

観劇日:2007/7/19(木) 19:00~21:17
劇場:国立劇場 大劇場
座席:3階12列中央より

1:歌舞伎の見方
仕事が終わらず、余裕で間に合う予定が5~10分ほど遅刻。
通路際の席にしておいてよかった♪

松江さんが司会で、十二支の動物を順々に紹介。
(私が行った時は、荒獅子男之助が鼠を踏みつけてるところでした(^_^;)
始まったばっかりだったかな?
しかし、この動物紹介も、演出の違いはあるものの、よく
この解説に取り上げられる企画ですね。

目新しいところでは、客席からのゲストに
猪を実演をさせてあげたこととか、かな。

それから下手の簾内の前の壁をとっぱらって、中を
赤裸々なまでに見せてくれたところ。(^_^;)

うーん、この「歌舞伎の見方」もう少し、新しい企画つくってくれると
うれしいですねぇ。
例えば、女形大集合(娘役からオババ役まで)+早替わりとか。
いろんな悪役大集合とか。
あとは、今回の野崎村の文楽公演の一部とか。
今の野崎村のあたりの様子とか。

あ、いっそ、松江さん、舞台で久松の準備して、
その過程をみせちゃうってのもありかも。
(でも、これだと松江さんが役に集中できないか(^_^;)

最後、5分くらいで、野崎村の今回上演部分までのあらすじを
説明するイラストスライド上映。
BGMがなんか モダンで(^_^;)
あ、これも、文楽の映像使ってもいいんじゃないでしょうか?

スライドのナレーションは福助さん。
各役の声は実際に演じる役者さんでした。

しかし、私、野崎村は以前にも見てるはずなんですが、
ほとんど話しの筋を理解してなかったかも(^_^;)

あ、そうそう、客席から本舞台にやってきたお百姓さんが
とってもナイスでした♪
残念ながら、どなたかまではわからなかったのですが。


・休憩
会場に着いたとき、なんか入り口の正面に机だして準備してたんで、
なんかあるのかな~ とは思ってたんですが、やはりありました。
新潟沖地震の義援金募集で、福助さん(他の方もいたかも。真上から
ロビーを覗き込んだだけだったかったので、いらっしゃるところは見えませんでした)が、おそらく拵え済の状態で、
そこでパンフレットにサインをしてあげてたみたいです。
ロビーに、あっという間に大行列。
私は食い気に負けて並びませんでしたが、あれ、休憩時間中に最後までは
いかなかったんじゃないかなぁ・・・

ほかにも歌舞伎の見方 に出てきた役者さんや、犬さんなんかも
ロビーや客席で募金箱を手に募金を呼びかけてました。
いっぱいあつまるといいな~

2:新版歌祭文 野崎村
【役者さん/お役】
福助さん/お光
最初、舞台に出てきてすぐ、「両親のおかげ」と、お辞儀をするところで
髪から櫛が落ちてしまったのは、あれは、ハプニングだったのかな?

紙で眉を隠してみようと思ったけど、その前に誰も見てないかを
念入りに確認するところが、ドキドキしている感じが出てて、好きなところです。
が、お染が出てきたあたりからの態度は、個人的には、オーバーアクションに思えて
「なんか勘三郎さんに似てきたなぁ<(ーー;)」という感じがしてしまいました。

勘三郎さんみたいなアクションじゃなくても、ああいう娘心を出すのは
上手い福助さんだけに、なんか、今回は残念でした。

あと、終盤、下げ髪姿を現したあたりの複雑な思いを表情に出すところも
ちょっとオーバーアクションというか、リアルすぎるというか・・・
あそこまで百面相状態にならなくても・・・(^_^;)
「相手のいいたいことは わかるんだけど、その言い方では、ちょっと
大げさではないかなぁ(^_^;)」 という感じです。

うーん、福助さん、口が大きいのかなぁ・・・・?

で、このサトリを開いたあとのお光ちゃんですが、
声が高いせいか、かえって、幼さがあるように感じられました。
まぁ、ここまでの態度も、十分、大人気ないといえば大人気ないんですが、
その前に、お光ちゃんは一体、いくつくらいの設定なんでしょう(^_^;)
なんか、その辺がわからなくなってきてしまいました。

でも、最後の最後、お父さんに泣きつくところは、すごくグッときました。
あの泣き声が、とてもグッときます。
あそこもリアルといえば、リアルなんですが、あそこはリアルでもいいんだろう
と個人的には思います。だって、グッときましたもん。

あ、あと、福助さん、たしかもっと背丈のある方だと思ってたんですが、
芝のぶさんのお染ちゃんと並んでもほぼ同じくらいの背丈。
あれ??と思ったら、よくみたら、やはり、かなり膝を折っていらっしゃったようです。
うーん、すごいなぁ。


芝のぶさん/お染
お染の衣装って、いつもあんなたくさん模様のはいった
派手なお着物でしたっけ?
も少し、シンプルな黒地の衣装だったような印象もあるんですが。
でも、やっぱり、きれいですね、芝のぶさん♪

ただ・・・なんとなく、物足りないものを感じたところもありました。
なんでしょう、こう、「世間知らずのお嬢様」には、何かが足りないような。
それが何かはよくわからないのですが。

セリフもおとなしめなトーンが多かったせいか、いつもの芝のぶさんのよさが
いまひとつ発揮しきれていなかったような感じもしました。

あと、心配なのは、ちょっと端々でお声が枯れ気味に感じたこと。
まだ、先もありますし、ひどくならないといいんですが・・・

そういえば、芝のぶさん、お顔に大分、汗をかいてらしたようで、
久松と1対1でやり取りするところで、かんざしのピラピラの
紐の一部が、頬に、くっついちゃったんです。

あれをこっそりにせよ、堂々とにせよ、手で払ったりすると、
その仕草は、見ている方には、目立つ可能性はありそうだけど、
あれ(紐が顔に張り付いてるの)は、芝のぶさんも、結構、
気になるんじゃないかなぁ。

とか思いながら見てたんですが、芝のぶさん、そうした仕草は全然、
されませんでした。
もし、私の考えたように気になっていたとしたら、それを
微塵も感じさせない演技を続けたところは、さすがプロ。

今回のお染の動きで、例えば、涙をぬぐう袂をちょっとずらした位置にあてれば
こっそり、あの紐を手で払ったりできたかもしれません。

でも、それをやったら、確実に目立ちそうです。
つまり、あのお染の一連の動作・仕草ってのは、全体が計算された動きで、
そこに勝手な仕草を挟むのは 難しいのかもしれません。

ってことは、役者さんが既存の型を壊すってのは、全く新しいものにしてしまうのも
そうですが、既存のものを、全体のバランスを崩さず、すこーし、変えるというのも、
実は、すごく難しいことなのかもしれません。

今回、芝のぶさんの心中を思いながら、舞台を見てて、ふと↑こんなことを
思ったりもしました。

松江さん/久松
う~ん・・・今の松江というお名前を襲名したあたりから、いろんなお役に
挑戦されてる松江さんですが、今までに比べて、キビキビした武士の方で、
そのよさがメキメキ出てきて、ちょっと意外さを感じた覚えがありますが、
今では、すっかり、その良さが私の中にイメージとして定着しているせいか、
今回のような、ナヨナヨ系のお役は、ちょっと・・・<(ーー;)

なんというか、こう、ナヨナヨ系への思い切りがちょっと弱いというか・・・
中途半端にナヨナヨしていて、ナヨナヨ系のよさが出せてないような感じがしました。

それから、1点、最後の土手の場面、松江さんの草履が床とキシュ・キシュと、
こすれる音が、最後列の席の私のところまで、やけにはっきり聞こえてました。
ちょっと、あれはどうにかならないもんですかねぇ。

東蔵さん/久作
セリフの強弱で時々、聞き取りにくいところもあったんですが、
その強弱は、さすが、東蔵さん、うまいし、自然な感じ、でもリズミカル という
ところが 際立って感じられました。

ただ、顔の拵えで皺を描かれているんですが、ちょっと線が濃すぎるところが
あったような(^_^;)

あと・・・筋書きの役者さんの紹介ページにある 「趣味 勝負事全般」の
勝負事の詳細がとっても気になったんですが(^_^;)

お馬様?お舟?それとも銀の玉突きとか?
はたまたリーチかけたりするやつとか・・・猪鹿蝶やサイコロだったり??(^_^;)

芝喜松さん/お染のおっかさん:お常
個人的に、出てきてうれしい役者のお一人。
さすが、後家さんの風情はばっちりですが、なんかちょっと態度が
硬い感じがしたのは、元々、そういうお役だからなんでしょうか??


【その他】
・駕籠かきのお2人
最後の場面、駕籠かきをやってたお二人は、まさに身体を張った熱演(^_^;)
でした。あの棒を突くリズミカルなところ、結構好きです♪

個人的には、後棒やってた 福太郎さんが、気になる方でした。
ちょっと菊市郎さんに印象にてるかな~?

・葵太夫さん
後半は葵太夫さんの語りでした。
あいかわらず、いいお声で、耳福でした♪


・年末なんだ
久作と、お染めのおっかさんとのやり取りの中で、このお話が年末の
お話であることがわかりました。
私は、咲き誇る梅から、てっきり春先かと(^_^;)

◆花道度:中
お染の出と駕籠に乗った久松のひっこみ くらいかな?

そういえば、このお芝居の最後は、歌舞伎座なんかだと、両花でやるんですよね。
今回も、両花にすればよかったのにな~。
本舞台、両花道を使った演出 というだけでも、結構、学生さんの目を
ひきつけることは出来ると思うんですが。
コメント
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2007年7月:大阪松竹座_昼の部

2007-07-16 21:22:33 | 書いたぞ: 感想書きました~
今回は、のたりの眼のみで失礼します。

観劇日:2007/7/13(金)
会場:大阪松竹座
観劇位置:3階3列正面上手より

■筋書き
写真は17日頃はいるそうです。
今日のニザさんの与兵衛が撮影されていましたので、
ニザさんの写真も入るのかな

私は写真が入ったのを送付してもらうことにしました。
送料は¥390でした。


■舞台写真
出てました。が、海老蔵さんのだけはまだです(く~っ残念!!ーー;)
愛之助さんのも昼の部の開演前には、まだだったんですが、
最初の休憩時間に行ったら、張り出しになってました。
弁慶の迫力あるお写真がありますよ♪

■感想
1:鳴神
◆のたりの眼
【役者さん/お役】
海老蔵さん/鳴神上人
お口の端の黒くしたところが、ちょっとホクロっぽく見えることも。
鼻筋もかなりはっきり白く入ってました。

あと、海老蔵さん、こうやってみると、耳、大きいですね~。
十五世羽左衛門さんも耳の大きな方だったな、とふと思い出しました。
(↑ナマは観てませんよ!お写真です(^_^;)

余談ですがオールバックだったせいか、ドラキュラも似合いそうだな~と思いました。
(残念ながらドラクルは見に行かない予定)

演技の中では、絶間姫に迫られて飲んだことないお酒を
「のんでみよ」とボソッと低くいうところが、なんか微笑ましい感じでした。
あと、爆発頭(とてもキレイな丸型でした(^_^;)になってから
所化たちにからむところや、最後のひっこみで帯のダラリの部分を振り回して
引っ込むところは、キレイな型が多かったです。
海老さんは絵になりますねぇ。

このときは、ほんと、スケベ心たっぷりの
絶間姫の尻にしかれ具合ばっちりの とお元気だったんですよねぇ。
まさか、これが最後の目撃になるとは・・・

孝太郎さん/雲の絶間姫
イヤホンガイドによれば、紫帽子をつけてるときは、眉は逆八文字になるそうです。
初耳 初耳。今回の孝太郎さんもばっちり逆八でした。

お声の調子がちょっと高めの一本調子なところがあり、この調子で
全部通されると、耳がキンキンになるかも。と思いました
+なんとなく、声の雰囲気があれです、あの遊郭の女将のような
そんな感じがありました。

でも、絶間姫って、姫さんだけど、結構、世慣れた感じがあるし、
そういう意味では、あってるのかな??

お上人様が酒を飲もうと提案したところで
「こりゃもう、おうたり、かのうたり」
とこそっとつぶやく?ところが一瞬、本性が垣間見えた感じで
印象に残りました。

あそこで、絶間姫もお上人様なみにベロベロに酔っちゃってたら
また、面白かったかもしれませんね♪

あとは、最後の引っ込み。
少しは、お上人様のこと、ほんとに好きになってくれてたら
いいのになぁ。と思ったのですが、どうなんだろうなぁ。


【その他】
・上人様が破った戒めの読み方。
お上人様が破ってしまった戒めは「飲酒戒」と書いて「おんじゅかい」と
読むそうです。

・チチを知らずして床入りを知る?
チチを知らぬお上人様。そんなお上人様でも、絶間姫の床入りの話には
興奮して転び落ちちゃったりするんですよね~(^_^;)

◆花道度:高
絶間姫が出てきて、黒雲坊・白雲坊がひっこんで、絶間姫がとんずらの引っ込みをして、
所化大勢が出てきて、最後はお上人様 怒りの引っ込み。
黒雲坊・白雲坊が引っ込むときの「♪ずぼんぼえ ずぼんぼえ」がなんか
好きです♪


2:橋弁慶
松羽目です。
◆のたりの眼
【役者さん/お役】
愛之助さん/弁慶
最初は「船弁慶」の弁慶のこしらえです。
この後、引っ込むと、次に出てくるときは薙刀もった扮装になります。
衣装チェンジがあります。

舞台写真も買いましたが・・・なんとなくマツケンに似てるなぁ(^_^;)
と思った写真が1枚♪

宗之助さん/従者
おぉ、珍しい立役だ!それも眼力が強い♪
金地に墨絵?の松の扇が派手ながらかっこいい♪
長袴だったので、踊るところで、ちょっと大変そうでした。(^_^;)

そういや、今月はなんでこの座組に??と思いましたが
そういや今月は、高麗屋さん、どこの舞台にもでてないですね。
ということは、いつも高麗屋さんとこに出てる錦弥さんとかも
出てるかも♪ と思ったらやっぱり出てました~♪
(渡海屋と油地獄で発見♪)

壱太郎君/牛若丸
え~と・・・萬屋さんだっけ、成駒屋さんだっけ?(ごめんなさい^_^;)
と思ってたら夜の部で「成駒屋!」とかかって思い出しました。
(多分)翫雀さんの息子さんだ。

動きに若さの軽やかさがありました。
端正でソツない、きれいな動きの牛若丸ではあったんですが、
華という感じはいまひとつだったかな~。
まぁ、なくてもいいのかもしれませんが(^_^;)。
なんにせよ、壱太郎さんくらいの年頃の役者さんが
最近、どんどん出てきてます。ライバルいっぱいですが、
壱太郎さんもこの先、どんなに化けていくか楽しみです♪

【その他】
・大太鼓
イヤホンガイドの観翁さんに教えてもらいました。
こういう実在の人物をやるときは、囃子方に大太鼓が入らない場合が
多いそうです。
これは初耳でした。 なるほど~。

確かに、夜の部の「身替座禅」では、大太鼓さんが入ってました。

・先に橋に出没してたのは・・・
それから、「義経記」だと、弁慶のほうが辻斬りめいたことをやって、
牛若丸がそれを退治に来る という運びらしいのですが、
能になると、先に辻斬りめいたことをしているのは義経の方になるようです。

◆花道度:高
愛之助さん・宗之助さんの引っ込み、牛若丸の出、
弁慶の出、牛若丸のひっこみ、弁慶のひっこみ。
牛若と弁慶の出の七三がかなり長いです。

3:義経千本桜~渡海屋・大物浦~
◆のたりの眼
【役者さん/お役】
仁左衛門さん/銀平・知盛
おぉぉ、仁左衛門さんが出てくると、拍手の量があきらかに違う!
大阪の人にいかに愛されてますね~仁左さん♪

渡海屋後半での血糊がすごい(^_^;)
血しぶきのとび具合、しみ具合が、やけにリアルに見えます。
ギャー 舌もまっかっかだっ!!

しかし、喉が乾いたから と自分の血をなめる知盛ですが、
血って、結構、しょっぱいんじゃないかなぁ。

ところで、この場面の知盛って、あんなにはっきり青隈入ってましたっけ?
入ってたような気もするし、なかったような気もするし・・・
うーん??

「昨日の敵は今日の味方」となって最後は「あら ここちよや」
言えるこの知盛さん、仏門はいらなくても、なんか悟りが開けてるような
気がするのは私だけでしょうか(^_^;)

それから、最後に碇のある岩山に上るところ。
「俊寛」や「鳴神」の岩場だと、ちゃんと登る用に、のっぺり平らな
通路があるんですが、今回の岩場はその辺がうまく隠してあるのか
ほんとになかったのかわかりませんが、見た目にはかなり足場の悪いところを
登っていったように思えました。
手負いの知盛を演じながら、あれを登るのは、かなり大変なのでは・・・


歌六さん/弁慶
今回は 渡海屋での弁慶の登場シーンがカットされてるので、
歌六さんの出番は大物浦のそれもクライマックス直前から。
少ない・・・・(/_;)

でも、最後は幕外のほら貝の引っ込みでばっちり、みせてくれます。
この幕外の引っ込み、シンシンと場内に響く付けの音がグッときます。

それにしても、あの渡海屋での、弁慶が安徳帝を踏みそうになるところ
がないと、なんで弁慶が銀平たちのたくらみを見破ったのかが、
全く筋を知らない人にはわかりにくいかもしれませんね。

ところで、弁慶さん、手負いの知盛に「仏門に入れば命だけは助けてやろう」
というようなことをもちかけてますが、あの傷じゃぁ、
出家したところで助からないのでは・・・(^_^;)


あとこしらえで、気になったところが2点。
1点は、なんか眉の上に角のようある赤い隈取。
弁慶さん、あんな隈入ってましたっけ?

もう1点はひげ。あんなあごひげ、あったっけ??(^_^;)


秀太郎さん/お柳・典侍の局
安徳帝が「波の下に一人でいくのか」というのに
「もったいない」というところが、すごく思いがこもった言い方で
なんか印象に残りました。

愛之助さん/相模五郎
男女蔵さんと魚尽くしのところは、魚を強調しすぎて、
なんとなく不自然な感じが。
以前、だれだったかの魚尽くしが、えらく自然で、でも
ちゃんと魚がはっきりわかって、ウマいなぁと思ったことが。
歌六さんだったかな?

ご注進に出てきた愛之助さん、なぜか右近さんにちょっと似ているように
思えました。

しかし、この相模五郎と入江丹蔵、渡海屋の魚尽くしとか見てる限りからは
銀平とグルとは思えないんですよね~(^_^;)
伏線らしき出来事とか、あったかなぁ

安徳帝
渡海屋でのお安ちゃんのときの髪型が不思議。
おでこの上にドームのようにまとめてあるんです。
この後の「油地獄」の子役の子もそういう髪型してましたが
あれは上方の子供のポピュラーな髪型なのかな?

薪車さん/義経
びっくりしました。
その直前に出てきた四天王に「錦弥さんや又之助さんがいる~♪
わ~い♪」と思ってたら、その後 義経さんが出てきたところで、
ワッと拍手がわいたんで、あぁ、海老蔵さんだから、と思ってたんですが、
最初見えなかったお顔が、前に進んできて見えたら、(3階からは出直後の
立ち位置ではお顔は見えません(^_^;)
ありゃ?あれ、薪車さん?? え?え?え~? となってたら、
さらに、なんか3階までばっちり聞こえるすごいプロンプが(^_^;)

その時点で、「海老蔵さんの急遽代役に薪車さんが立った。」
というのは 予想がついたんですが、なんせこちらも突然。
プロンプは気になるし、なんで海老蔵さんが出てこないのかも
気になるし。

周りでも、あれ??と思った人が 筋書きとかチラシの配役を
確認して なんか不思議そうにしてました(^_^;)

でも、薪車さん、突然の代役なのに、口調はしっかりと義経。
プロンプで、セリフはわかっても、それを自然な口調でしゃべるの
大変だと思うんですが、そうした不自然さがなく、お見事でした。
演技も堂々としてましたし。

ただ、義経一行の花道引っ込みのところでは、四天王のみなさんの
引っ込んで行く義経を心配そうに見守ってるような気がしました。
私がそう見えただけかもしれませんが、事実としたら
その気持ちはすごくわかります。(^_^;)

【その他】
・蓑の紐の先
義経一行が、渡海屋から出発するときに、蓑を羽織るんですが、
蓑の紐の先って、刀の柄にひっかけるんですね~。
ちょっと発見。

◆花道度:高
最後の弁慶のひっこみもそうですが、血まみれになる前の知盛の引っ込み
なんかもかっこよいです。
あとは 前半の相模五郎と入江丹蔵のひっこみが 個人的には好きです♪
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2007年6月:中日劇場:「獨道中五十三驛」 ようやく

2007-07-01 01:26:28 | 書いたぞ: 感想書きました~
余韻もへったくれもないくらい遅くなりましたが、
(・・・あぁ 7月入っちゃってるよ・・・_| ̄|○)
ようやく「獨道中五十三驛」、実況?レポートできました♪

↓こちら。
http://notarism.net/temp/200706cyunichiRepo_1.html

※地図もあり。
非常に長いので、お時間あるときにでも、お読みいただければ幸いです。(^_^;)


レポートなどを作ること自体は、楽しかったんですけど、
なんか色んなものくっつけたりして、この一週間、これにかかりきりに
なってしまいまして・・・・
その分、仕事や、メール・コメントをいただいたみなさまへのお返事が
ひじょーに滞っております。申し訳ありませんm(__)m
メールの方は順次お返事しますので、もう少しおまちくださいませ♪

なお、しばらくは、仕事の方も忙しくなりますし、
こんな手のこったこと、この先はおそらくやらないかと(^_^;)
あと、ついでに予告ですが、この夏(7・8月)の観劇レポは 仕事の都合もあって、
ちょっとおサボりになるかもしれません(^_^;)

あ、もし、レポートに間違いなどありましたら、ご指摘くださいませ~
コメント (10)
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