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のたりずむ♪ぷれ ~門耳(カドミミ)~

門耳=聞。小耳に挟んだ歌舞伎関連情報や見たお芝居の感想メモです。

2007年6月:歌舞伎座 昼の部

2007-06-18 00:45:14 | 書いたぞ: 感想書きました~
観劇日:2007/6/16(土) 11:00~15:48
会場:歌舞伎座
観劇位置:3階正面後方上手


1:妹背山婦女庭訓
   小松原/花渡し/吉野川
◆配役
●小松原
久我之助清舟梅玉さん
采女の局高麗蔵さん
宮越玄蕃松江さん
太宰娘:雛鳥魁春さん

●花渡し・吉野川
太宰後室:定高藤十郎さん
久我之助梅玉さん
雛鳥魁春さん
荒巻弥藤次亀鶴さん
蘇我入鹿彦三郎さん
大判事清澄幸四郎さん


◆演目について
元は全五段の人形浄瑠璃で、今回の「小松原」は初段の一部、
「花渡し」「吉野川」(=山の段)は三段目に当たります。
ちなみに、先月の演舞場であったお三輪ちゃんの御殿の悲劇は
このあとの四段目に当たります。

初演時、歌舞伎に押されていた人形浄瑠璃が、この演目の上演で
イキを吹き返したとか。

◆のたりのねぼけ眼
自慢しちゃうと、ほぼ8割爆睡(^_^;)
いやー タイムテーブルみて、「2時間弱休みなしの「吉野川」は
危ないかもなぁ」 とは思ってたんですが、
初めて見る「小松原」「花渡し」に興味は結構あったのになぁ・・・<(ーー;)

そして、しまった、花道、両方とも、かろうじて本舞台と花道の
口のあたりが見えるだけで、ほぼ見えない(^_^;)
まぁ、「やっぱり」でもあったんだけど。

というわけで、以下、かろうじて目撃した部分から。

【小松原】
・梅玉さんの袴
花と紅葉の流水の刺繍入り。
狩に行く格好としちゃ 派手ではないかと。
蓑となんかアンバランスをかもし出してるし~(^_^;)

・歌六さんに似ている
姫のお付の腰元:小菊ちゃんが、なんとなく歌六さんに見えてしまうのは
私の気のせいなんだろうけど・・・(^_^;)
ちなみに演じているのは松本幸太郎さんです。

・吹矢の筒を使うと
矢を入れてフッとやりたくなるなぁ♪ とか思ってたら、
小菊ちゃんが ホントにやってくれた(^_^;)

・松江さんの赤っ面
うーん、格好は立派なんだけど、なんとなくセリフまわしが
ぎこちないような???
ここんとこ、いいなぁ~と思ってただけに、今回はそこが
ちょっと残念。

・せっかく
高麗蔵さんがお姫様だったのにっ!!
出てきたところは目撃したのに、気がついたら、梅玉さんと
引っ込むところだった~っ(/_;)

あぁぁ、釆女の局がいったいどうスジに関わってくるのか
ちっともわからない~っ"<(ーー;)>”
と思いましたが、幕間でイヤホンの解説でなんとか追いつきました(^_^;)


【花渡し】
最初は起きてたんです。
腰元に京妙さんがいる~っ とか、彦三郎さん、セリフが難しくて
セリフははっきりしてるのに、なに言ってるのか よくわからない~(ーー;)

とか思ってたんです。

で、気がついたら、入鹿が大判事と定高に桜の枝を渡してました(^_^;)
そうか「花渡し」ってのは このことか。
そういや、「吉野川」の2人の両花の出、桜の枝をもってたな~
あれはここから来てたのか。
で、「この桜の枝が河に流れるかどうかを入鹿側の手の者が監視してる」
と、イヤホンガイドの説明があったような気がしましたが、
いまいち うろ覚えです(^_^;)

そして・・・どうも、亀鶴さんの出番は知らないうちに
終わってしまったらしい・・・_| ̄|○


ちなみに「雛鳥の入内」はわかるとして、どうして「久我之助の出仕」が
難題なんだろう?と思ったんですが、これは、打倒入鹿作戦に加担の疑いがある
久我之助が出仕したら拷問にかけられること間違いなし状態だったからのようです。


【吉野川】
このお芝居、舞台装置が、とても素敵なんですよね~
クルクルまわる河といい、その河を中心上手下手に対称的な
舞台配置といい、上手下手にわかれる山台といい・・・
この舞台演出を最初に考えた人は、ほんとにすごいと思います。

・義太夫
上手と下手に小さな山台。太夫さんとお三味線一人づつスタンバイです。
これが、結構、入れ替わり立ち替わり。
上手下手それぞれ3回以上は変わったかと。(4回かな?)
霞幕、大活躍です。

常磐津と義太夫とか異種の掛け合いは 時々ありますが、
同じ義太夫のかけあいというのは、珍しいですね。

あと、すごく面白い!と思ったのが、義太夫さんのハモリ。
普段も聞いてると思うのですが、今回は1対1なだけに、
ハモリ具合が顕著で、聞いてて、すごく面白かったです。
あ、面白かったってのいうのは、「おかしみ」ではなくて
「聞きごたえがあって」という意味での面白かったです(^_^;)

・河ローラー
河の上手のローラーがクルクル回るのが なんか好きです♪
でも、思ってたより、ゆっくりとした回転でしたし、
最初の義太夫の演奏とともに動き出したと思ったら、演技が始まったら
止まってしまいました。
あとは、最後の河渡しまでストップしたまま。
前見たときも、そうだったのかな~。多分、そうだったんだろうけど、
なぜか、私の記憶の中では、ずーっとくるくる回ってるイメージがあったので、
その点では、ちょっと物足りなかったです。

・河
イヤホンガイドの解説によると、幅は100mくらいとお考えください
とのこと。(確か。違ってたらスミマセン。)
結構、ありますよね、100m。

まぁ、河ですし、そりゃ~ 防水処理も施さずに手紙なんか流したら、
間違いなく、墨がながれるか、沈むかどっちかだろうなぁ
とか

終盤、定高と大判事が、障子を開けて、互いに事態を理解するところ、
定高が刀を手にしてたのは、わかったとして、定高はよく
切腹してる久我之助が見えたもんだなぁ。

とか、

いくら緩やかな流れでも、幅100mの河にモノを流したら、対岸着くまでに
相当流されちゃうよなぁ。

とか。

考えてもしょーがないことをつい考えてしまったのは、半分以上
爆睡してて、話の感情の流れに乗れなかったからかと(^_^;)

そう、昔の人は、眼がよかったんですね。きっと。

ちなみに、河を渡らないかと持ちかけられた腰元の小菊ちゃんが
「海まで流されたら鮫の餌食」なんてこともいってました。
(最初、河で鮫が??と思ったんですが、よくよく考えたら
「紀州浦」といってたんで、多分、海に流されたら だと思います)
流れが結構、速いってことですかね。

・妹山+背山=妹背山?
下手のレディースサイドが「妹山」
上手のメンズサイドが「背山」
となるんですね。

・定高
最後、大判事はちゃんと草履履いて庭におりてきますが、
定高は、縁側から入ったはずなのに、いつの間にやら
草履が消えてて、最後の場面ははだしです。
まぁ、取り乱してるから、そんなことは気になんないとは
思いますが。

今回私が目撃できた範囲で、一番かっこよかったのは、
娘の首を落とした刀を手に、河側の障子を ピシャッとあけて
驚愕して静止する一瞬
です。
あの形はとてもキレイでした。

・大判事
最後の乗り地(←これで、字はあってるんだろうか??)のところが、
イマイチはっきり聞こえなかったのは、残念でした。

それから「覚悟の切腹、せくことはない」というなら、刺す前に
せめて1回くらいは、引きとめてあげてください~(^_^;)
まぁ、できないのかなぁ、それは、武士として。<(ーー;)

・久我之助
最初の場面、袴は「小松原」の時と同じもののように見えました。

腹を斬ってからは、「あっ、まだ生きてた!」と思ったことが
3回くらい(ゴメンなさい^_^;)
勘平なみに 息が長いです。
しかし、梅玉さん、腹に刀を刺したまま、ピタッと静止してる時間が長いなぁ。
あれ、体制的に腰にきそうです。

あと梅玉さん、ちょっと声が枯れ気味でした。大丈夫かな。

・雛鳥
「小松原」では 朱鷺色の着物でしたが、「吉野川」では赤姫です。
この雛鳥も、結構、大役の赤姫だと思います。

・静止
話の進行は、終盤までは、片方が進行しているときは、
片方の障子が閉まるか、もしくは静止です。
静止は結構、きついと思うんですが、なんかこう、
スポットライトが反対サイドに移ったような効果があって
観てる方としては、面白いところです。


【その他】
・両家の不和は領地の境界争いが原因とか。
雛飾りの犬がかわいかったです。金ぴかで派手でしたが(^_^;)
あれ、お嫁入り道具なんですね。犬は安産と関連あるからでしょうか?

◆花道度:高
やっぱり両花ですし。
しかし、それ以上のこと、例えば、
上手の花道が、「吉野川」の最初以外に使われたかどうか。
また、他にどんな花道の出が、入りがあったのか。
なーんてことは、ほぼ9割寝ぼけ眼+両花ほぼ9割見えなかった
今回のワタシに聞いてはいけません(^_^;)


2:閻魔と政頼
◆配役
鷹匠:政頼吉右衛門さん
赤鬼歌六さん
青鬼歌昇さん
閻魔大王富十郎さん


◆演目について
狂言の『政頼』をもとにした松貫四(=吉右衛門さん)の脚本・構成による
新作歌舞伎です。

◆のたりの眼
これ、すっごく、楽しかったです♪
わたし、こういうの大好きです~♪


※以下ネタバレあります!
これから舞台をご覧になる方は、その点 ご了承の上、お進みくださいませ。



・タイトル
タイトルの「政頼」は「まさより」ではなく「せいらい」と読むのですね。
実在?伝説?の鷹匠だそうです。

・舞台
元が狂言 ということで、舞台は松羽目ですが、まぁ、そこはこだわらなくても
よかったんじゃないかな~と。
なんとなく閻魔様や鬼たちと松羽目がアンバランスな感じが(^_^;)
まぁ、そこも面白さなのかもしれませんが。
でも、松羽目って、無駄に明るいですし、やっぱり、も少し、薄暗い舞台の方が
閻魔様たちにはやさしいかと(^_^;)


【役者さん】
・富十郎さん/閻魔様
いやー、もう、すっごく、楽しんでらっしゃるみたいです♪
セリフが面白い上に、富十郎さんの言い方が、それをまたとっても
楽しくしてくださるんですよね~。

お、なにやらちっこい後見さんが(^_^;)
いや、鷹之資君まで出てくるとは思いませんでした。
というか、あんなに目立つ後見ってありなんでしょうか(^_^;)??

でも、この共演が、また富十郎さんには楽しいみたいです。
なに、鷹??」といって鷹之資君と顔を見合わせ、
わしは鷹には弱いのじゃ~っ」って、ベタなんですが、
なーんか、富十郎さんがやると、ほほえましくて♪

最後に「褒美を取らそう」まではよかったんですが、
「なんなりと申せ」はマズかったですねぇ(^_^;)
まぁ、そのなんともいえない人間くささ漂うマヌケ具合が
また、いいんですけど♪

ちなみに、富十郎さん、まだ、プロンプついてるみたいでした(^_^;)

・歌六さん・歌昇さん/赤鬼・青鬼
・・・げ、原型留めてないかも(^_^;)
ちゃんと手足に3本指手袋靴下つけてるところが細かい(^_^;)

・吉右衛門さん/政頼
出は、花道だったんですが、「チャリン」が聞こえなかったんで
七三からだったのかな?一応、亡者だし。

着けてる肩衣の絵はご自身のデザイン とイヤホンガイドの解説があったような。
図柄は富士山に丸々とした茄子。
一富士、二鷹、三茄子」がモチーフなんですね♪(鷹は手に止まってます)

踊りの中には ハイジャンプあり。吉右衛門さん、そんなに軽くないだろうに。
すごいなぁ。

・後見さん
吉之助さん発見♪
閻魔様の前に出てきたあたりからの吉右衛門さんの後見が吉之助さんでした。
最後のところで、鷹の差し金を扱いますが、さすが、鷹っぽくみえる飛ばし方でした。

・鬼のみなさん
総勢10人ほどでしょうか。赤と緑の鬼軍団です。
緑ってのは、めずらしい?

・義太夫・長唄・お囃子
最初は上手の山台に4丁4枚の義太夫のみなさんでしたが、
途中、吉右衛門さんが踊るところで、背景の松羽目がはねて
7丁7枚の長唄連中+お囃子が登場します。

しかし、義太夫の歌詞で
地獄の沙汰ぁもぉ~ 金次第っ!!
というのは、初めて聞きました(^_^;)
清太夫さん、ああいう面白い歌詞をマジメに語ってくださるので
とても楽しいです(^_^;)

◆花道度:低
多分、政頼の出くらいです。


3:侠客春雨傘
    藤間 齋 初お目見得
◆配役

大口屋暁雨染五郎さん
逸見鉄心斎彦三郎さん
傾城葛城芝 雀さん
傾城薄雲高麗蔵さん
幇間善孝錦 吾さん
和泉屋女房お吉吉之丞さん
番新豊花歌 江さん
和泉屋新兵衛友右衛門さん
高麗屋齋吉
初お目見得
藤間 齋
(染五郎長男)
大尽高砂屋梅玉梅 玉さん
鳶頭仁左衛門仁左衛門さん
播磨屋吉右衛門吉右衛門さん
高麗屋幸四郎幸四郎さん


◆演目について
筋書きをまだ購入してないので、詳しくはわかりませんが、
どうもこの大口屋暁雨(「ぎょうう」ではなく、「きょうう」
と読むらしい)さんは、かの助六のモデルになった方とか。

私はこの名前を聞いて、よく時代小説に出てくる
吉原十八大通」のひとりの?
と思ったんですが、これも当たりのようです。

◆のたりの眼
染五郎さんが、斎ちゃんを もう、不自然なくらい、
本当に心配そうに、じ~~~っと見つめていらっしゃるんですよ(^_^;)
いや~、いくらおじいちゃんがいるとはいえ、お父さんは不安ですよね~♪

そのおじいちゃんは、予定のように斎ちゃんがリアクションしてくれず
ちょっと困った(^_^;)

本人は、もう悠々たるもんです。(^_^;)
まぁ、ひととおり、お辞儀も手振りもしてくれたし。
弁慶の六法もどきと思われるパフォーマンスもしてくれましたし(^_^;)

今までの2歳児のお目見え舞台の中では、1番マシだったかな~。
まぁ、他の方は、結構、演技させようとしたりしてましたからね(^_^;)
今回みたいに、シンプルにご挨拶だけの方が成功率高そうです。

お付き合いのご挨拶陣は 梅玉さんに、仁左さんに、吉右衛門さん
うーん、なんて豪華な。

そして、斎ちゃんを見ようと、観客の皆さん(3階)も、身を乗り出す乗り出す(^_^;)
なんかすごい人気者状態でした。

さて、本筋。
高麗蔵さんの傾城が、とってもきれい~♪
やり手に歌江さんがいたり、和泉屋の女房に吉之丞さんがいたり、
個人的には要チェックの人が多いうれしい舞台でした。

暁雨さんは 黒地に浅黄色の帯。この帯が波と金の魚と面白いデザインでした。
しかし、黒に浅黄は映えますね~♪

最後に止めに入る芝雀さんは 墨絵の鶴と梅と松の打掛。
これも素敵な打掛でした。墨絵の打掛って、かっこいいですね♪

◆花道度:高
まぁ、斎ちゃんはじめ お歴々が出てくるし、(引っ込みは上手揚幕。)
暁雨さんの出はほとんど助六状態で傘を使った七三の見せ場がありますし。
コメント (2)
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2007年6月:国立劇場「6月歌舞伎鑑賞教室~引窓~」

2007-06-03 02:49:35 | 書いたぞ: 感想書きました~
◆観劇日:2007/6/2(土) 11:00~13:10
◆会場:国立劇場 大劇場
◆観劇位置:3階9列中央

歌舞伎鑑賞教室 ということで、1階席は制服の学生さん
(3階から見る限りでは みんな女の子でした)で埋め尽くされています。
まぁ、開演前や休憩時間のにぎやかなこと、にぎやかなこと(^_^;)
うーん、声が甲高いのは、若さゆえ??

1:解説 歌舞伎のみかた
◆解説者:亀寿さん

◆内容:
・歌舞伎基本事項の説明
 七三・定式幕・析・上手/下手・床・義太夫・黒御簾・風音
 見得・附け・女形 などなど

・引窓の登場人物・人物関係紹介

・濡髪殺し場の実演
 濡髪:三津右衛門さん(多分(^_^;)

・与兵衛さんちにいらっしゃい♪
 学生さん2人と亀寿さんが与兵衛さんちに不法潜入。

◆のたりの眼
 お、今年は弟さんですね。亀寿さんも声がよく通るので
とても聞きやすいです。
学生さんの反応をあまり期待せずに ズンズン解説をすすめているように
みえますが、多分、それで正解かと。
反応まってると、なかったとき、さみしいし(^_^;)

殺し場の実演がみれたのはラッキー。確かに、これがあったほうが
濡髪が人を殺してきた というのが、わかりやすいですよね。
今までの上演では、この場面って、みたことがない・・・ような気がするけど
国立でこの話の通しを一度みているはず。(確か歌昇さんが、放駒だった。)
とすれば、見たことあるのか、私??

人物関係も事前に説明しといた方が、わかりやすいですね。このお話の場合。
舞台観ながら、役者さんのセリフから、人物関係図をアタマのなかで引くのは
結構、大変ですから(^_^;)

でも、贅沢をいえば、もう少し、言葉の解説があったほうがよかったかも。
「放生会」の説明とか。
それともイヤホンガイドが解説してくれてるからいいのかな?
今回、ケチってイヤホンガイドをかりなかったので、そのへん、どんな風に説明
してたのか、わかりませんが。

与兵衛さんちにお邪魔 というのは、面白い企画ですね。
あ、亀寿さんてば、(一応)両手に花?
そういや、この部分の解説を見ていて気がつきましたが、
最初の基本事項の説明の中に、黒子さんはなかったですね。
重要事項なのに!

【覚書】引窓は、紐を引くと開く。はなすと閉じる。


あと、解説とはちがいますが、うれしい無料配布のパンフレット。
江戸の時刻を特集してくれてるのが、個人的にはうれしいところ。

出演者のインタビューは、薪車さんの写真がさわやか+なんかセクシー?
屋号の説明が注釈で出てたりするのが、さすが鑑賞教室。

さすがといえば、もうひとつ。
最後のページの囃し方さんの名前にちゃんとルビがうってあるのが
なんか新鮮(^_^;)


2:双蝶々曲輪日記 -引窓
◆配役
南与兵衛後に南方十次兵衛扇雀さん
与兵衛女房:お早孝太郎さん
濡髪が兄の仇:平岡丹平亀寿さん
濡髪が兄の仇:三原伝造薪車さん
濡髪の母・与兵衛継母:お幸竹三郎さん
濡髪長五郎彌十郎さん

◆演目について
作者は三大名作作者トリオの竹田出雲・三好松落・並木千柳。
元は人形浄瑠璃。
全九段のうち、この話は八段目。
・・・九段目も観てみたいですねぇ。どうなるんだろう・・・・

◆のたりの眼
正直、前半はちょっと、うつらうつらと(^_^;)
というわけで、薪車さんと亀寿さんの2人は出てくるところは
目撃してたんですが、最後に引っ込んだところは 意識がうっすらとしか
ありませんでした(^_^;)

解説の時にもアピールしてた、与兵衛が手水鉢に映った影で濡髪を見つける
あたりからはしっかり起きてました。

【役者さん/お役】
・彌十郎さん/濡髪
足の形のよい彌十郎さん。今回、せっかく?足の露出度高いのに、
足にも肉襦袢(T_T)。

あれ、ちょっと、お声が枯れ気味? まだ2日目なのに。大丈夫かな。

・扇雀さん/与兵衛
扇雀さんは、私の中では女形のイメージも強い役者さん。
でも、お父さんと同じで兼ねる役者さんなんですよね~。
お兄さんは完全に立ち役みたいですが。
その女形のイメージが、随所でかぶります。
立ち役の場合と女形の場合の声の出し方に、あんまり違いがないのかな?
別に、それが変とかいうわけでは、全然ないんですけどね。
そのたびに「あぁ、兼ねる役者さんなんだよなぁ」と思ってしまっただけで(^_^;)。

後半、戸外でたたずんで中の様子を窺っているときの後ろ姿が、
絵になる後ろ姿。とてもいい形でキレイでした。

・孝太郎さん/お早
孝太郎さんのこういうお役、結構、好きです♪
今日の観客の皆さんには孝太郎さんは
「『白い巨塔』に出てた・・・」
といったほうがピンとくるのかな~(^_^;)

・竹三郎さん/お幸
筋書きのインタビューによれば、意外にも今回が初めてとか。
ちょっとびっくりです。

今回もお幸さんのセリフには、かなりグッときました。
そこまでして濡髪の絵姿を買いたいのか、との与兵衛の問いかけに
搾り出すような声で

「未来は奈落へ沈むとも、今の思いには替えられぬ」(だったと思う)

というところや、

「死ぬるばかりが 男でないぞや」
「逃げられるだけは、逃げてくれ」「生きられるだけは、生きてくれ」

というセリフ。
個人的には、かなり涙腺を刺激されたこのセリフ。
学生さんは 泣かんかな~と思ったんですが・・・
・・・見渡せば、1階席のほぼ8割のアタマは横に傾き、前にうなだれ・・・_| ̄|○
あぁ、惜しい。このあたりの場面だけでいいから、しっかり見てほしかった。<(-_-;)


・その他
演目的には、スジさえわかれば、義理人情の話し出し、学生さんにみてもらうには
いい選定だと思ったんですが、ちょっと言葉遣いがむずかしいですかねぇ。

先にも書いたように、今回、イヤホンなしで観劇だったんですが、
観ながら「この言葉、学生さんに意味わかるのかな~」と思う言葉がたくさんありました。
学生さんはイヤホンかりてたみたいですが、あれを全部説明・もしくはわかりやすい
言葉に言い換えると、ほぼ二ヶ国語放送状態になるんじゃないだろうか(^_^;)
と いう感じでした。

歌舞伎を観なれた身には、おなじみの言葉でも、普段、テレビで時代劇みるわけでもない
人には、「なんだろう?」という用語が結構、多いんですよね。
「相撲取り」を(たしか)「すまいとり」と読んだり、「笑止」という言葉も聴くだけでは意味わからない人も
いるだろうし、ましてや、それが廓特有の言葉といわれてもピンと来ない人は
たくさんいそうだし。

そういう意味では、大半の学生さんの頭が傾いて行っちゃうのは無理ないのかも
しれません。
用語の説明も字幕にださないとダメかなぁ(^_^;)

それか・・・以前、社会人のための鑑賞教室にも行きましたが、こちらは 今回みたいに
簡単には書いてないかわりに、脚本全文掲載で、用語の解説は結構、
充実してたように思います。

あれを事前に配布しといて、古典の授業の一環で予習してくる。というのは
どうでしょうねぇ。
一度読んだ話の舞台だと、関心寄せやすいと思うんですよね。

とにかく、惜しいです。あの おっかさんのセリフを大半が聞いてないのは。
先生、がんばって、もう少し工夫してくれ~っ

あ、そういや、今の学生さんは、邦楽とかは音楽の授業でやったりしてるそうですね。
となると、三味線とかは、結構とっつきやすいのかな。
解説は、みんな起きてたみたいだしな~

◆花道度:中
濡髪の出
与兵衛と敵討ち2人の出
敵討ち2人の引っ込み(多分あったと思う(^_^;)

最後、濡髪が花道を駆けていくのかな~と思いましたが、本舞台にとどまったまま
幕でした。

◆おまけ
帰りに伝統芸能情報館に寄り道してきました♪
前回はスルーしてしまった絵葉書コーナーで、今回は遊んできました♪

絵葉書コーナーというのは、プリクラの背景が歌舞伎の道具帖になったようなものです。
¥500/枚ですが、結構、色々編集もできて面白かったです。

背景に選べる場面は
・「妹背山」の 吉野川の場
・「三人吉三」の雪の火見櫓と大川端の場
・「勢獅子」の・・・なんていったらいいのかな、アレ(^_^;)
・「鏡山」の新清水の場
・「助六」の三浦屋前
・「仮名手本忠臣蔵」の一力茶屋と最後の雪の中の泉水の場
・「千本桜」の川連法眼館と道行きの場
・「紅葉狩」
・「菅原傳授」の車引の場

ちなみに私は今月の歌舞伎座にちなんで 吉野川の場を背景を
遠見しているように作ってきました♪

これで¥500が高いか安いか。
・・・まぁ、記念ということで(^_^;)

あと、「歌舞伎入門-歌舞伎の情景表現-」という特集をしてまして、
いろんなお芝居の道具帖が実際の舞台の写真と一緒に展示してあります。
個人的には、「藤娘」の垂れ下がる藤の花房の実物がさわれる状態で
展示してあったのがうれしかったです♪
藤は意外と花びら硬かったです(^_^;)

あと、花吹雪と雪も触れました♪

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2007年5月:歌舞伎座 夜の部

2007-05-24 01:14:09 | 書いたぞ: 感想書きました~
最後にちょっとボヤきが入ってます。(^_^;)

◆観劇日:2007/5/23(水) 16:30~20:40
◆会場:歌舞伎座
◆観劇位置:3階10列上手より

◆構成
1:女暫 約55分
  休憩:25分
2:雨の五郎/三ツ面子守 約30分
  休憩:30分
3:神明恵和合取組 約105分

 ※終演:20:40


1:十七世市村羽左衛門七回忌追善狂言:女暫

◆配役
巴御前萬次郎さん
轟坊震斎松緑さん
女鯰若菜菊之助さん
成田五郎海老蔵さん
江田源三亀三郎さん
紅梅姫亀寿さん
木曽次郎松也さん
木曽駒若丸梅枝くん
手塚太郎光君
東条五郎男女蔵さん
武蔵九郎亀蔵さん
局:唐糸右之助さん
家老:根井主膳秀調さん
猪俣平六團蔵さん
清水冠者 義高権十郎さん
舞台番三津五郎さん
蒲冠者 範頼彦三郎さん

※都合によりパス。


2上:雨の五郎
◆配役
曽我五郎松緑さん


◆演目について
長唄舞踊です。
今まで 吉右衛門さんので見たことがあります。
あと、歌舞伎フォーラム公演で、梅之さんのも観ました。
曾我五郎がこっそりお姉さんのところにあそびに行く途中に
若いもんに絡まれる
という ストーリーです。多分。

◆のたりの目
・五郎の衣装
おぉぉ?? 五郎、衣装が紅白??
・・・たしか、以前私が見た「雨の五郎」は、みんなかっこいい
黒の衣装だったような・・・

まぁ、蝶の刺繍入りで、確かに五郎なんだけど・・・
赤が血気にはやる五郎なんだけど・・・
なんかオメデタイんだけど・・・
でも、この五郎は、一応、お忍びの逢瀬に向かうところなんじゃなかったろうか・・・(^_^;)

・傘
五郎の持ってる傘の内側の骨がカラフルです。
実際、傘の骨って、こんなにカラフルなものだったんでしょうか?
あ~、あの感じ、なんか、どっかでみたことある と思ったら、江戸東京博物館の
歌舞伎フォーラム公演をやるホールの天井だ!
ということは、あのホールは傘をイメージして作られた??

・達筆
カラミのお兄さんたちが持ってる傘に書いてある「音羽屋」の文字が
えらく達筆。
なんか、かっこいいな~ あの傘。

◆花道度:中
最後の最後に五郎が最初の格好にもどって引っ込みます。
あんまりはっきりは見えなかったんですが、七三で舞台を振り返って引っ込む時に
一瞬、ニヤっとしたように感じたんですが、気のせいかな~

でも、本当にニヤっとしてたなら、それはそれで、結構かっこいいんじゃないか
と思うんですが。

2下:三ツ面子守
◆配役
子守三津五郎さん


◆演目について
常磐津舞踊です。
子守のお姉ちゃんが おかめ・恵比寿・ひょっとこのお面を
かわるがわるつけて泣いてる子をあやす
というストーリーの踊りです。多分。
子守の子がいくつなのかわかりませんが、
結構、おませさんなお姉さんの気がします。

◆のたりの眼
・あ、似てる。
子守の三津五郎さんは、すっかり女の子。
違和感ないです。女形もけっこういけますね、三津五郎さん。
で、なんかどっかで見た顔のような・・・と思ったら、
思い当たりました。
朝丘雪路さんだ!
口元の感じかな~

しかし、愛嬌たっぷりですね~三津五郎さん♪
ほどよく 楽しく、ほどよく かわいく。
観てて気持ちのいい踊りです。

あの、お面は口でなんかをかんで つけてるんじゃないかと
思いますが、そうだという前提で行くと、
あれだけ踊って、あれだけ早替わりして、
結構、口の力がいりそうですし、息がきれても、
口で息ができないとなると、大変ですよね~。

なんてことを考えたりしてたんですが、前提から違ってたら
すみません(^_^;)

あと、お面をかぶって踊るところ、ずいぶん、背が低くみえたんですが、
(筋書きの写真で観ても低いような気がします)
あれ、かなり、ひざを折って踊ってらっしゃるんじゃないかと。
かわいく見えたり、ひょうきんに見えたり、踊りの感じは軽いですが、
踊るほうはかなり大変なのかも(ーー;)。

・ひょっとこの
鼻毛の出具合が気になりました
ひょっとこの鼻毛って、みんなあんなだったのかな~

◆花道度:高
最初、上手奥から走り出てきて、一気に花道七三まで駆け出ます。
で、「♪あいたちこ」と常磐津が始まるところから ずいぶん長い間
ず~っと 七三にいます(^_^;)
はやく本舞台に戻ってこ~いっ!」と心の中で叫びました(^_^;)

ただ、その後、本舞台に戻ると、あとは最後まで本舞台です。


3:神明恵和合取組:め組の喧嘩
    品川島崎楼より 神明末社裏まで
◆配役
め組辰五郎菊五郎さん
辰五郎女房:お仲時蔵さん
辰五郎伜:又八虎之介君
鳶:柴井町 藤松松緑さん
九竜山 浪右衛門海老蔵さん
島崎楼女将:おなみ萬次郎さん
鳶:宇田川町 長次郎権十郎さん
鳶:おもちゃの文次翫雀さん
鳶:三ツ星半次亀蔵さん
鳶:背高の竹市蔵さん
三池八右衛門右之助さん
葉山九郎次家橘さん
露月町 亀右衛門團蔵さん
座元:江戸座喜太郎左團次さん
尾花屋女房:おくら田之助さん
焚出し喜三郎梅玉さん
四ツ車大八團十郎さん
鳶:芝浦の銀蔵亀三郎さん
茶飯屋:藤助鳶:狸穴の重吉菊十郎さん
時廻り:杢蔵権一さん
鳶:烏森の竹次菊市郎さん
茶屋娘:およし菊史郎さん
茶屋女:おまつ升寿さん
力士:神路山花五郎欣弥さん


◆場面構成
序幕第一場島崎楼:広間の場め組VS四ツ車たち力士の火種がここに
第二場八つ山下の場だんまりあり
二幕目神明神社内:芝居前の場お仲・又八・九龍山登場
三幕目浜松町 辰五郎内の場前半の喜三郎内の場面は今回カットになってます。辰五郎・お仲夫婦の危機?
大詰第一場神明町 鳶勢揃いの場め組大集合
第二場角力小屋の場め組を迎え撃つ準備万端の力士サイド。
第三場喧嘩の場菊五郎劇団を満喫できる立ち回りなどなど
第四場神明神社境内の場め組のみなさんの屋根上りはこの場面です。


◆作品について
作者は黙阿弥先生のとこの高弟:竹柴其水。なんですが、
序幕は 兄弟子の竹柴新七さん、三幕目は師匠の黙阿弥先生が書いたそうです。
3人合作ってことにすりゃぁいいのになぁ。

このお話は実話をモデルにしてるそうで、実際にめ組とお相撲さんたちとの
争いがあったそうです。
実際の争いは、どう、決着がついたんでしょうねぇ。
このお芝居を観ている限り、お相撲さん優勢??

◆のたりの目
【役者さん/お役】
・團蔵さん/露月町亀右衛門
かっこいい~♪ 手足がスラッと長いので、
鳶姿はもちろん、腕まくりしたりすると、とても絵になります♪

最後の喧嘩場では、一人だけ鉢巻ではなく手ぬぐいで頭を覆ってるんで、
見つけやすくて助かりました。

で・・・・相撲小屋に駆け込んでいくときに、滑ってコケたように見えたのは、
私の観た幻ですね、きっと・・・


・菊五郎さん/辰五郎
子供に泣きつかれて弱るところが、とても菊五郎さんらしくて(^_^)。
最後にめ組大集合でみんなで末期の水をとるところでは、後れ毛が艶っぽさをだしていました。
あと、この場面で、塩の入った皿を地面にたたきつけて割るところ、
これは、もう、ホントにゾクゾクするくらいワクワクしてしまいました♪

・時蔵さん/お仲
うーん、いいな~♪ こういう姐さんな女房の時蔵さん、私、大好きです♪

・虎之介君/又八
扇雀さんの息子さんとか。筋書きによれば今回がお父さんと離れての初舞台だそうです。
でも、おじさんの翫雀さんが一緒だったのは、大分心強かったのでは?
そのせいか、とてものびのびと、又八になってました。

裾をふわっとさせて胡坐をかいて座る仕草なんかも 上手くて、
辰五郎とお仲の間で、いい感じの倅でした。
楽しみな次世代がここにも一人♪

・團十郎さん/四ツ車
團十郎さんの独特のマイペースな口調が、なんかとっても(^_^;)
最後の場面は長髪。長髪です。サラサラストレート。
うーん、なんか不思議な感じ(^_^;)

・海老蔵さん/九龍山
うーん、後れ毛がこれまた艶っぽい。
でも、肉襦袢の露出度が高い時は、なんかちょっと違和感が(^_^;)

喧嘩場では、松緑さんの鳶が九龍山の髷に鳶口を引っ掛けて引っ張るところで
「髷がひっぱられて、いてーっ」という表情がとってもリアルでした(^_^;)

いやー、でもあの低音で、あのゆったり口調で、後ろから耳元でボソボソと
ささやかれた日には、ゾクッときそうです(^_^;)
海老蔵さんがお姉さんにモテるのには、あの声もかなり貢献してるんじゃないかなぁと
おもったりしました。

そういや、最後の締めの場面、九龍山、いなかったような気がするんですが・・・
早退??

・梅玉さん/喜三郎
最初の出番はだんまり場、次は最後の締め とわりとキーマンな役なんですが、
出番自体は少ないです。
でも、最後の締めの場では、はしごを使って派手なパフォーマンスで、め組と
力士の間に強引に割って入ってきます。
でも、せっかくの見せ場の締め場なのに、梅玉さん、なんだか声のとおりが
いまいちでした。うーん??
そこまで、散々、め組の木遣りの大音声の大合唱を聞いたから、そう聞こえるだけなのかな?

・萬次郎さん/島崎楼女将:おなみ
・田之助さん/尾花屋女房:おくら
・左團次さん/江戸座座元:喜太郎
みなさん、出番はちょっとですが、やはり菊五郎劇団といえば、
かかせない方たちです。

萬次郎さんは「女暫」の評判がかなりいいようなので、観そこねたのが、くやしいです。

田之助さんのおくらは、四ツ車を送ってて、だんまりにまきこまれるとばっちりをくらった人。
きっと泥だらけになったんじゃないかと。

左團次さんは、ちょっとですが、おいしい役。
でも、なんか今月の左團次さん、ちょっと覇気がないような気がするのは
私の気のせいでしょうか。

・亀三郎さん/鳶:芝浦の銀蔵
亀三郎さんも鳶姿の立ち姿が絵になりますね~♪
屋根にかけたはしごに手をつかずに駆け上る場面では、はしごを押さえてる係です。
で、亀三郎さんが最後にはしごをのぼるんですが、さすがに手はついてました(^_^;)

・菊十郎さん/茶飯屋:藤助・鳶:狸穴の重吉
菊十郎さんの演じる江戸時代の物売り(特に食べ物系)は、とても雰囲気が出てて
私、大好きです。
今回は屋台の茶飯屋。こんな屋台もあったんですね~(^_^;)
そうそう、江戸の屋台も、形といい、機能といい、合理的だな~と
いつも感心してしまいます。

・権一さん/時廻り
時廻りってのは、時間をつげてまわる番太のようなものなんですかね。
しかし、権一さんてば、セリフはないわ、打たれるは、蹴られるわ、髷つかまれるわ(^_^;)
ちょっと損な役回りかも。

・菊市郎さん/鳶:烏森の竹次
・菊史郎さん/茶屋娘:およし
・升寿さん/茶屋女:おまつ
喧嘩場直前のめ組勢ぞろいの場面でセリフありました~♪菊十郎さんの次でした♪
あと、最後の場面でも、発見。
弟の菊史郎さんも、芝居小屋前の茶屋のお姉さんで出てました♪
あ、その姐格の茶屋女には、昼の部の勧進帳で端正な後見姿を見せてくれた
升寿さんでした。升寿さんの女形姿はきれいだし、味がありますね~。
よし、今度から要チェックだ♪

・欣弥さん/神路山花五郎
お相撲さんです。セリフもあり。喧嘩場の最初の場面では見つかったんですが、
その後は見失ってしまいました(T_T)

・左十次郎さん/職人 御成門の松蔵
芝居小屋の場面で、「お、あの酔っ払いいい男だ。」と思ったら左十次郎さんでした。
その後の喧嘩場では、こちらは力士になっておりました。
二役掛け持ちの役者さん、結構いますね、この演目(^_^;)

【その他】
・酒に酔ってせつない
辰五郎が喜三郎のところから戻ってきて酒に酔った態で寝ようとするときに
言う言葉なんですが「せつない」という言葉の感じがなんかすごく
生きる使い方ですね~ さすが粋だな~ と思ってしまいました。

・末期の水
め組のみんなが 末期の水を取ると称して、ひしゃくで口にふくんだ水を、
プーッと片足づつ両足に吹きかけるんですが、これが鳶流の末期の水なんですかね~
ちなみにこの時の水はホンモノです。
舞台、水の跡だらけ(^_^;)

・義太夫
江戸の世話モノなのに、上方が起源の義太夫が入ります。
ってイヤホンの解説で言われるまで、あんまり違和感感じてなかったんですが、
言われてみれば、確かにめずらしい。
これは、黙阿弥先生の頃がもう明治の頃で、あんまりそのへんのことが
うるさくなかったのと、黙阿弥先生とよく組んだ俳優:市川左團次が上方の出で
「忍ぶの惣太」だったかで、ためしに義太夫を取り込んでみたらうまくいったので、
以後、積極的に入れるようになった というような理由があることを
イヤホンの解説に教えてもらいました。なるほどね~。

・ひと場所は
10日なんですね。この頃は。
あと、お相撲さんは帯刀を許されるくらいだから、結構、扱いはよかったんですね~。
さすが国技。

・鳶の役名
別にセリフの中で 名前が出てくるわけではないんですが、みなさん、「●●の■■」
と二つ名がついてます。
自分の好きに決めるんでしょうか、この役名って(^_^;)。
それとも 原作にこれだけ色々名前があって、役者さんが自分の好きなのを選ぶとか(^_^;)。

・江戸座の出しもの
  碁太平記白石噺 一幕
  日高川入相花王
  義経千本桜(渡海屋と四の切?)
いや、別に目についただけで、意味はありません(^_^;)

◆花道度:高
どの場面も結構、満遍なく花道の出入りがあります。
が、鳶の連中が走りこんでいくのが、やはり圧巻かと。
個人的には纏を担いだ團蔵さんの入りが気になりますが。


◆おまけのぼやき
前の席、ほぼひとブロック、がら空きでした。
団体客のキャンセルだったのでしょうか?

おかげで私の席は舞台の見晴らしよくてうれしかったんですが、
が、ですよ、「め組」の前に3階B席からこの空き席に移動した方が数名。
で、私の席は、ちょっと舞台が見えづらくなってしまったんです。<(ーー;)

私、横の席とかなら、あいてるなら移動してもいいかな~と思うんですが、
席種をまたいでの移動ってのは、どうなんでしょうね。

上記のように、個人的に「ラッキー」と思ってたこともあって、
この移動した方にはちょっと「ムっ」ときました。

電車でも自由席から指定席、指定席からグリーン車に移動する場合は、
追加料金払うわけですし、席種によって値段が違うのは、それなりの
メリットがあるからなわけで、そのメリット(劇場の席でいうなら
舞台の見え具合かと思うんですが)を享受したいなら、やっぱり
対価は払いましょうよ。
と思う私としては、やはり、席種を越えた無断の席移動は、いかんと思います。

が、その人たちに対して、そんなことを言う勇気もなく。
舞台の観づらさにちょっとイライラしたりしながらの観劇になってしまったのは
残念なことでした。(途中からそんなイライラはわすれましたが(^_^;)

これは・・・そーですねぇ、やはり劇場の人に注意して欲しいもんです。
結構、堂々と移動してる方もいましたしね。

以上、ちょっとした皐月晴れの夜のぼやきでした。
コメント (4)
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2007年5月:新橋演舞場 夜の部

2007-05-20 01:53:25 | 書いたぞ: 感想書きました~
◆観劇日:2007/5/17(木)
◆会場:新橋演舞場
◆観劇位置:3階2列上手より

1:妹背山婦女庭訓:三笠山御殿の場
◆配役
杉酒屋娘:お三輪福助さん
烏帽子折:求女
実は藤原淡海
染五郎さん
入鹿妹:橘姫高麗蔵さん
豆腐買:おむら歌六さん
漁師:鱶七
実は金輪五郎今国
吉右衛門さん

※都合によりパス。


2:隅田川続俤:法界坊
◆場割
序幕第一場向島大七入口の場
第二場同座敷の場
第三場向島牛の御前鳥居前の場
第二幕向島三囲土手の場
大喜利隅田川渡船の場:浄瑠璃「双面水照月」


◆配役
序幕~第二幕
聖天町法界坊吉右衛門さん
永楽屋の娘:おくみ芝雀さん
若党:五百平歌昇さん
永楽屋手代:要助
実は吉田家嫡子:松若
錦之助さん
松若許婚:野分姫染五郎さん
丁稚:長太玉太郎さん
永楽屋:おらく吉之丞さん
大阪屋:源右衛門歌六さん
道具屋:甚三富十郎さん
番頭:長九郎吉三郎さん
荵売り:おせん・おはな京妙さん
京蔵さん
大喜利
法界坊の霊
野分姫の霊
染五郎さん
渡し守:おしづ福助さん
手代:要助
実は吉田松若丸
錦之助さん
永楽屋娘:おくみ芝雀さん


◆演目について
作者は奈河七五三助。初演は大阪です。
ベースは謡曲の「隅田川」。
法界坊の存在自体は近松先生の「雙生隅田川」に出てきたのが最初のようです。

吉田家の重宝をめぐって 松若が出てきたり、
元吉田家家臣:軍助だったという道具屋甚三がでてきたり、
と、なんか「桜姫」ででてきた覚えのある名前がポロポロでてきます。
あの世界のお話です。

この演目自体は、以前、勘三郎さんの法界坊で一度見ています。

◆のたりの目
【役者さん/お役】
・吉右衛門さん/法界坊
勘三郎さんの法界坊より、ちょっとお客さんがとっつきにくいすべりどころが
あるような気がしますが、勘三郎さんの時にちょっと感じてしまった
過剰なお客様サービス感ではなく、純粋にご本人が楽しそうなのに加えて、
こちらも楽しませてもらった というようなほどよいサービス感だったのが
個人的には好印象でした。

あと、勘三郎さんの法界坊は、面白かったけど、極悪非道の鋭さに、
あんまり愛嬌を感じなかったんですが、今回の吉右衛門さんのは、
やってることは確かに極悪非道なんですが、そんなに憎憎しく思わなかったんですよね。
なんとなく憎めないものを感じる という点では、吉右衛門さんの法界坊の方が、
私の法界坊像に近いのかもしれません。

時代的には勘三郎さんの法界坊の方がお客さん受けはいいのかもしれませんが、
個人的には吉右衛門さんの法界坊の方が、気持ちよく観れるようです。

あ、掛け軸すり替えシーンでは イナバウアー(でいいのかな(^_^;)がでました。

ちなみに、最後の幽霊になってのシーン、
甚三に斬られて穴に落ちたときはもろはだ脱いでたのに、
幽霊になったら、きっちり着物着てた
ついでに髪の毛も大量増殖してた。
なんてとこは、あんまり気にしちゃいけないんでしょうか(^_^;)

・芝雀さん/おくみちゃん
芝雀さんが、役にのってて違和感なく観れます。
充実してますね~ 今月の芝雀さんは。
それにしても、おくみちゃんってのは、まぁ よく色んな人に惚れられる
お嬢さんだなぁ(^_^;)

・錦之助さん/要助
まぁ、ほんと「金も力も(ついでに甲斐性も)なかりけり」な色男です(^_^;)
錦之助さんも 役にはまって違和感がありません。
今月の方が、のびのびしてますかね錦之助さん。

・染五郎さん/野分姫・野分姫と法界坊の亡霊
うーん・・・とってもキレイなんですが、ほんと一瞬、これダレ??と
思うほど、キレイなお姫様なんですけど・・・
うーん、声が・・・
どうも、あの声だと、「お姫様」というより、「脂の乗った粋な年増」という
イメージになってしまうんですが・・・<(ーー;)

三廻土手の場面では、冒頭、雷の音にびっくりして倒れたとき、
アタマをちゃんと浮かしていたようなのが、「すごいな~」と思いました。
あれ、かなり首の力いると思うんですよね(^_^;)

「双面」では、法界坊の声になる時、「あっ 吉右衛門さんに似てる!!
と思うところが数箇所ありました。さすが血縁。
あ、「双面」、最後はお立ち台です。


・玉太郎君/丁稚
松江さんの息子さんです。今回、大活躍です♪
大七の座敷の場面で「えんこしなはれ、ととしなはれ・・・」というオウムになるセリフ。
最初が 番頭さん、次が法界坊、最後が玉太郎君の丁稚なんですが、
正直、一番、イントネーション的に自然だったのは、玉太郎君なんじゃないか
と思いました(^_^;)
ちょっと要注目次世代です♪

・富十郎さん/道具屋甚三
二幕目の三廻土手の場面では、土手の登り降りに数段の階段をつかってますが、
この登り降りが、ちょっと大変そうでした。
先月痛められてたひざ、まだ、完全復調とまでは行ってないのかな~。
そういや、一幕目でも ほとんど立ったままで座るところはあんまりなかったような。

今回、観ていて、富十郎さんと、大阪屋源右衛門の歌六さん、チェンジしても
いけそうだなぁ と思ったんですが、大阪屋の役はすわったり立ったり、結構ありますから
今の富十郎さんだと、キツイかもしれませんね。

・歌六さん/大阪屋源右衛門
甚三さんでもいけると思います♪
勘三郎さんの法界坊の時は、たしか、この役にあたる役を勘太郎さんが
三枚目な感じにやってたような記憶がおぼろげにあるんですが、
どっちがいいかは・・・、まぁちょっとわかりませんねぇ(^_^;)
どっちもあり かな。

・吉之丞さん/おらく
うーん、さすが、吉之丞さん。
ピシッとした女主人ぶり。締まりますね~舞台が。
やっぱり、好きだな~ 吉之丞さんのおっかさん て。

・歌昇さん/五百平
最初の場面しか 出てこなかった~(T_T)


・吉三郎/番頭長九郎
玉太郎君と同じく、思いがけない大活躍の役者さんです。
最後は駕籠かついで花道退場、ご苦労様でした!

・京妙さん・京蔵さん/荵売り
おぉ、粋な荵売りさんだ~♪ 

・福助さん/渡し守おしづ
うわー、かっこいい~♪ すごく粋ですわ 福助さん!
あの 船頭さん特有の大柄なはおりものが、また艶気をましてるんですよね~♪


【その他】
・黒子に手をひかれる黒子
大七の座敷の場で、履物をそろえに出てきた黒子さんが、
小さな黒子さんの手を引いて下手に引っ込むのに気がつきました。
黒子に手をひかれる黒子・・・あれはもしや鷹之資君??(^_^;)

・鯉魚の一軸
イヤホンガイドによると、
中国の王様だったかが、夢の中でのどに針をひっかけた鯉の針をとってやったら、
その鯉がお礼に一生守護してくれるといったとかで、
目が覚めてから、その鯉を絵に描いてみたところ、最後に目を入れる前に
尾ひれが動き出したとか。
そこで、これで目を入れたら、この鯉は掛け軸から出ていってしまう。
と思い、眼をいれないで完成にした。
という由来の掛け軸。
遣唐使だったかが、拝領して、日本に持ち帰って朝廷に収めたのを、
吉田家がお預かりして管理していたらしい。

・耳も楽しい
♪露は尾花と寝たといふ、尾花は露と寝ぬといふ
♪あれ寝たといふ 寝ぬといふ、尾花が穂に出て あらはれた


劇中、簾内から流れる端唄ですが、これ、なんか艶っぽくっていいですね~♪
このお芝居、ほかにも佃の合方がたくさん使われたり、
セリフの繰り返しが多用されたり、耳にも楽しい趣向が色々です♪

・上手揚幕からの出
けっこー多いです。

・桜餅
長命寺の桜餅が出てきます。さすが隅田川。
あれ、結構、好きです♪

・季節逆行。
イヤホンガイドのよると、
最初の大七の場面では、季節は秋。
二幕目の三廻土手では、季節は夏。
一幕目から二幕目までの間に1年以上の年月がたったのか
もしれませんが、そうでないとすると、季節が逆行してる
という感じです。

まぁ、イヤホンガイドの方も言ってましたが、
「歌舞伎だもん、なんでもありさね」
という方が、1年以上の年月がたった というより、
説得力ある説明になりそうです。(^_^;)

・マイク
「双面」の時、下手の常磐津の山台と、上手の竹本の山台の上に
マイクがあるのに気がつきました。
いっつもありますっけ、マイクって。

普段はないと思うんですが・・・あ、もしかして収録はいってたとか??

・響くツケ
同じく「双面」、荵売に身をやつした(といっても結構イキなペアルック
だったりする)要助とおくみちゃんの花道の出で、ツケがパタパタと入るんですが、
なんか この音がちょっと違和感でした。
なんか、今日のツケはえらく反響してるように感じたんですが、そのせいかな~。

・連理と比翼
天にあれば比翼の鳥 地にあれば連理の枝 
という言葉がありますが、今回、イヤホンガイドで「連理」と「比翼」が
2つとも出てきました。
ちょっとうろおぼえですが、
2幕目の最後のように、幽霊が主人公を霊力で引き寄せることを「連理引き
「双面」の要助・おくみのように、男女の衣装がおそろいなのが「比翼
というそうです。
それぞれ違う解説員の方だったので、偶然なんだと思いますが、ちょっと
面白いな と思いました。


◆花道度:高
おくみ親子と要助の出、法界坊一行の出、甚三さんと道具屋仲間の出、法界坊の引っ込み
駕籠をひとりでかついだ番頭さんのひっこみ
桜餅もった道具屋仲間のひっこみ
甚三さんと人を殺してアワアワな要助とおくみちゃんの引っ込み
要助とおくみちゃんの引っ込み(野分姫の霊にとめられかける)
甚三さんのひっこみと出戻り(法界坊による連理引き)
荵売スタイルの要助とおくみちゃんの出
野分姫の霊のスッポンからの出

くらいかな。
「双面」の荵売スタイルの美しい要助とおくみちゃんの出は、
特に七三での所作が長いです。
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2007年5月:新橋演舞場 昼の部

2007-05-04 01:24:17 | 書いたぞ: 感想書きました~
◆観劇日:2007/5/3(木・祝) 11:00~15:15
◆会場:新橋演舞場
◆観劇位置:3階2列中央より

昼の部は楽しいお話3本立て。
特に「大川の隠居」では、ハプニング続発!
お茶目な「演舞場の怪人」ってのが、いるのかも(^_^;)と思ったくらい。
今月の観劇のスタートは なんとも楽しく、気持ちのよい舞台になりました♪

◆上演時間
1:歌舞伎十八番の内 鳴神 (約80分)
  幕間   30分
2:鬼平犯科帳 大川の隠居 (約90分)
  幕間   20分
3:釣女          (約35分)


1:歌舞伎十八番の内 鳴神

◆配役
鳴神上人染五郎さん
雲の絶間姫芝雀さん
黒雲坊由次郎さん
白雲坊吉之助さん


◆のたりの眼
きもちよ~く、爆睡(^_^;)。要所要所で意識はあったものの・・・8割は寝てたな~。
終盤、絶間姫が綱を切りにいくあたりからは しっかり起きてました。

【役者さん】
・染五郎さん/鳴神上人
最初のところでは、張りがあって、お上人さま、いい声だな~と思ったんですが、
個人的にもっと迫力が欲しいと思う場面(絶間姫の正体を疑ったところと「堕落した~」
のところ)では「ちょっと声が弱いかな~」と思いました。
身体の向きで、声がちょっと聞こえづらくなるのかな?これは仕方ないのかな~。

・芝雀さん/絶間姫
最後のひっこみが、とてもキレイでした。
形がとかいうより、なんというか、絶間姫の色んな気持ちが現れてて、
一人の女性として、とてもキレイでした。
といっても、テレビごしでみただけなんですけど(^_^;)。

・吉之助さん/白雲坊
わーい♪吉之助さんだ。


【演出】
・大薩摩
上手の山台に現れるのは、大薩摩連中。そうか、これ、大薩摩だったんだ。
こういう大薩摩もあるんですね。なんとなく大薩摩というと、長唄の途中に
入ったり、幕外スタンディングなイメージがあったんですが、今回は、なんか竹本連中
みたいな顔して、でも大薩摩。というのが新鮮な感じでした。
って、私、この演目見るのは、もう、何回目かのはずなんけどな(^_^;)


・上人様の変身場所
たしか、最後、泥酔したお上人様は、苫屋に御簾が降りて、その中で変身する
と記憶してましたが、今回は滝の前に緋色の消し幕がでてきて、その裏で変身。
なんで いつもどおりじゃなかったんだろう??

・狩衣復元
絶間姫の最後の引っ込み、だんなの形見と偽った狩衣が一瞬にして復元するところは
後見さんとの息がピッタリ。ところで、いつも、狩衣かついで退場でしたっけ?絶間姫って。

・裃後見さん
怒りに燃える上人様が所化たちに経文を投げつけるところ、
ごく当たり前の態で次々に上人に経文を差し出す裃後見さんと、
それをなんのためらいもなく受け取ってなげるお上人様のコントラスト。
黒子でなく存在感たっぷりの裃後見さんなだけに、なんか不思議な光景に
思えてしまいました(^_^;)。

・統一しましょうよ(^_^;)
ぶっかえりして 怒りの独白をするお上人様を恐れて下手で「ちょっとまって」ポーズで
固まってる所化さんたち。
出した手はぷるぷる震わすのか、ピタッと止めとくのか、統一したほうが
キレイかもしれません(^_^;)

・黒の威力
お上人様のぶっかえりの衣装、すその部分にすごく濃い黒がはいてあります。
この黒が入ると、なんか凄みが増しますね~。

◆花道度:高
所化2人の出。
絶間姫の出。
所化2人の引っ込み。
絶間姫の引っ込み。
キレたお上人様の六法のひっこみ。

最後の2つが見ものです。


2:鬼平犯科帳:大川の隠居

◆配役
いわゆる鬼平長谷川平蔵吉右衛門さん
元:良い盗賊、今:船頭のじいさま友五郎歌六さん
鬼平の奥さん長谷川久栄福助さん
若さの同心酒井祐助錦之助さん
間の抜けがちなお年頃?な同心木村忠吾松江さん
元:盗賊、今:鬼平手下小房の粂八歌昇さん
さすが与力佐嶋忠介段四郎さん
鬼平のお友達岸井左馬之助富十郎さん


◆演目について
これ、テレビでやったの、録画はしてあるんですが、見てないんですよね~。

◆のたりの目
まずは↓これから。
【続発ハプニング】
・その1:友五郎、川面を走る
最初の場面でのことです。
平蔵さんにタバコ盆を渡したあと、船に戻った歌六さん演じる友五郎さん。
うっかり、屋根舟の屋根の上においてあった竿のでっぱったところに当たってしまい竿は屋根から転げ落ち、川にどぶん!
友五郎さん、とっさに船から飛び降り、川面を走って(^_^;) 竿を回収!

観客からも笑いがおき、吉右衛門さんから「今の身のこなしは・・・」とつっこまれ・・・(^_^;)
いや~ナイスでした 歌六さん♪


・その2:定式幕、反乱
3幕目の終わりでのことです。
舞台の中央で、平蔵さんが、これからの仕掛けのキーアイテムになる印籠を見つめながら
ニヤニヤとあごを手でさするところで、チョンチョンチョンチョンチョン・・・と析がなり、
普通なら、そのままジャァ~~~ッと幕を引く音とともに定式幕が引かれるのですが・・・

・・・ありゃ?こない。

と思ったら、上手の裾のあたりで、大道具さんが幕を引っ張ろうとしてるんだけど
上の部分が引っかかってるらしくて、出てこれない(^_^;)
一度、ちょっと析が途切れ、そのあと、ついに緞帳がおりてきました(^_^;)

そのすぐ後、緞帳がはねると、そこにはちゃんと下手まで引かれた定式幕が!
観客席から、少しですが、拍手が上がりました(^_^;)


・その3:危ない、危ない
最後の場面でのことです。
そこは船宿の離れ座敷。

外からお酒を持ってきたお女中さんが、私のみ間違いでなければ、
上がりかまちで、ちょっとつんのめりかけてました(^_^;)
危ない、危ない(^_^;)


一体、今日の舞台はどうしちゃったんでしょう(^_^;)
オペラ座ならぬ演舞場にも怪人がいて、G.W.だから、サービスしてくれたんだろうか?
とさえ 思いたくなりました(^_^;)

でも、見てるほうは、楽しいからいいんですが、当事者の役者さん、大道具さんは
顔から火が出る思いですよね~。
そう思うと「笑っちゃって悪かったな~」と思うんですが・・・
すみません、やっぱり、笑っちゃいます(^_^;)
お客さんが楽しんでくれたってことで、チャラにしてもらえるとうれしいんですが。


【役者さん/お役】
・吉右衛門さん/鬼平
最初の登場場面では、「吉右衛門さんにしては、なんか声が聞き取りにくいな~」
と思ったんですが、最初のうちだけでした。病み上がりの声ってことなのかな?

最後の場面では、裸足の足が、そこに酔いが出てるように赤く見えました(^_^;)
ついでに、ここ、プロンプがかかってるような気がしました。
吉右衛門さんにかかるのはめずらしいかも。
結構、見せ場の場面だけに、間違えるとまずいというのもあったのかもしれませんが、
それだけに、結構、音が響く場面なんで、プロンプもよく聞こえてしまうのは
難点かも(^_^;)。

・歌六さん/友五郎
最近、老け役が多いなぁ(^_^;)
やっぱり、ちょっと「造り老け」の違和感のような感じは否めません。
が、上手いんですよね、歌六さん、中にギラギラした部分を秘めたような老け役。
今回もあの「キシャシャシャシャ」という感じの笑い声(^_^;)、
うーん、ナイスジジィぶりだ(^_^;)
あと、いい歌声もきかせてもらいました♪

中盤でのそばやに化けての引っ込みも、友五郎らしさが出てて、見てて楽しくなります。

あと、最後の場面での平蔵さんとのやり取りが、また秀逸。
吉右衛門さんとがっぷり四つで 楽しませてくれます。

・歌昇さん/粂八
吉右衛門さんと歌昇さんのイキの良さが、そのまま平蔵さんと粂八のイキの良さに
現れてて、見ててきもちよいほどです♪

・松江さん/木村忠吾
松江さん、こういう軽さのある役でも、違和感なくなってきました。
きっちりとしたお堅い人物も上手いし、着実に役の幅が広がってるような気がします。
これからも楽しみ♪

・富十郎さん/段四郎さん/錦之助さん
お三方とも 登場はほんのちょっとなんですが、ピリっと舞台を締めてくれます。
富十郎さんなんか花道ひっこみつきだし。
段四郎さんは、古参の部下?として鋭いところを見せるし。
錦之助さんも一直線な若者風で、なんかイキイキしてますし。

もうちょっと長い舞台だったら、お三方とも もっと活躍場面があって
いいと思うんですが。次回作に期待??

・福助さん/久栄
うーん・・・・久栄さんのイメージは、わかるんですが・・・
うーん、福助さんで適材適所かな~と思うところもあるんですが、
個人的には、時蔵さんとか、魁春さんの方がしっくりくるかもなぁ
と思ってしまうところもありました。

・京妙さん
最初の場面で、友五郎さんの操る屋根舟に乗っるお客です。
うーん、粋な姐さん♪美人ですね~♪

【その他】
・幕開き
佃の相方でひとしきり情緒をかもしたあと、定式幕が開きます。
ワンクッションあるのが、面白いです。

・「大川の隠居」とは・・・
あ、鯉なんだ! はー うまいネーミングだな~
最後に、ちゃんと姿を見せてくれたところがナイスです♪

・最後の場面
最後の場面、気持ちよい話ではあったんですが、ちょーっと長い
+くどい 感じがしました。
友五郎さんの息子さん云々のあたりが、も少しコンパクトにまとまるといいのかな~。
平蔵さんと友五郎さんのやりとりも、どれも面白いんですが、ちょっと長いのかな~。

・テレビ版
テレビ版のを見ないで観たのは、正解かもしれません。
先に見てたら、色々違和感があったかもしれませんから。
でも、純粋に、歌舞伎の舞台としても面白かったです。
他の話も歌舞伎の舞台にしてみてもらいたいですね~♪
これから5月の演舞場は、毎年1本、新作鬼平入れるってのは
どうでしょう?

◆花道度:中
最初の場面で吉右衛門さんと歌昇さんが船にのって登場。
二幕目では富十郎さんがひっこみ
三幕目ではそばや屋台と歌六さんのひっこみ
くらいですが、どれも七三あたりで セリフがあります。
演舞場は花道を2・3階席下手のテレビに映してくれるので、ありがたいです♪


3:釣女

◆配役
太郎冠者歌昇さん
上芝雀さん
大名某錦之助さん
醜女吉右衛門さん


◆のたりの眼
前の2つの演目で楽しくなった気持ちを壊すことなく、
さらに磨きをかけてくれるうちだしです♪

・歌昇さんの太郎冠者
よいお声が聞けました♪
キレのよい踊りも見れましたし♪昼の部は歌昇さんご贔屓として大満足~♪

・吉右衛門さんの醜女
かわいかったです!そんなに嫌がんなくてもいいじゃん、太郎冠者。
といいたくなりました。・・・ちょっとデカイけど(^_^;)。
声もそんなに違和感・聞き苦しさなし。吉右衛門さん、高い声もきれいですね~。
しかし・・・さっきまで鬼平だったのに・・・(^_^;)

あと、「錦ちゃん!待ってましたー!」「すてきー!」にはびっくりしました(^_^;)
結構、こーいうの、好きですね、吉右衛門さん(^_^;)

・後見さん
歌昇さんの後見さんが、息子さんだったように思います。
錦之助さんの後見さんは、ちょっと段治郎さんに似てるかな~
と思ったりしたんですが、どなただったんだろう?

・上手の山台
もひとつ、めずらしいかなと思ったのが、常磐津連中さんが上手の山台だったこと。
昼の部は3本中2本で上手に山台がでますが、いずれも竹本でないのが
また、めずらしい。

◆花道度:なし
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2007年4月:歌舞伎座_夜の部

2007-04-24 01:41:38 | 書いたぞ: 感想書きました~
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
昨夜、ネットで中村四郎五郎さんの訃報を知りました。
最近、役者さんの訃報を書くのが多いことが、なんだかとても寂しく
悲しくなりまして、1つの記事としてあげるのは避けました。

しかし、聞けば、今月も11日までは歌舞伎座にご出演されていたとか。

でも今日、購入した筋書きを見ましたが、お名前もお写真もでてませんでした。
写真入版と差し替えるとき、代役の方のお名前に変わったのかもしれません。

なので、何のお役をされていたんだろうと思い、場内に代役の張り紙等が
ないか、ちらっとチェックもしたんですが、見当たりませんでした。
ちょっとさみしかったです。
【追記】歌舞伎美人のニュースに出てました。
夜の部『実盛物語』の庄屋太郎右衛門、『魚屋宗五郎』の岩上典蔵
だったそうです。


中村屋さんを支えてきた 味のある役者さんである四郎五郎さん。
心より ご冥福をお祈り申し上げております。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

◆観劇日:2007/4/23(月) 16:30(18:02)~21:16
※都合により「口上」から
◆会場:歌舞伎座
◆観劇位置:3階10列中央より

1:源平布引滝:実盛物語

◆配役
斎藤実盛仁左衛門さん
葵御前魁春さん
瀬尾十郎彌十郎さん
太郎吉千之助君
郎党宗之助さん
郎党猿弥さん
郎党吉之助さん
郎党又之助さん
九郎助亀蔵さん
小よし家橘さん
小万秀太郎さん


久しぶりの千之助君登場を楽しみにしてたんですが、
仕事の都合で、涙をのんでパス。

が。筋書きみたら・・・実盛の郎党!!
猿弥さんに吉之助さんに又之助さんに宗之助さん!!

なんてご贔屓ぞろいの郎党!!
くぅ~っ やっぱり仕事サボるべきだったか~っ(>_<)

2:二代目中村錦之助襲名披露 口上
  信二郎改め錦之助さん
  雀右衛門さん・富十郎さん・芝翫さん
  時蔵さん・歌六さん・歌昇さん
  仁左衛門さん・我當さん・秀太郎さん
  吉右衛門さん・梅玉さん・東蔵さん・魁春さん
  勘三郎さん・福助さん
  門之助さん・彌十郎さん
  勘太郎さん・七之助さん・獅童さん
  種太郎君・隼人君
  
23人! 多いな~(^_^;)。人数的にこんなたくさん並んでる口上は始めてかも。
個人的には歌六さん・歌昇さん、門之助さんが
列座してるのが、なんかめずらしくてうれしいところ♪

そして面白かったのが、人数多すぎるがゆえに
最後の 「右みて~ 左みて~ 正面みて~ はい、も一度お辞儀。」
というのが、ものすごいバラバラだったところ。
もぉ~ みなさん、マイペースなんだから~(^_^;)

よかったな~と思ったのは、雀右衛門さんの声が、かなりしっかり出てたところ。

やっぱりな~と思ったのは、富十郎さんのご挨拶が、かなり長かったところ。
富十郎さんと言えば、最後の締めの口上、言葉の力強さはさすが長老クラス。
朗々とした響きがありました。
マイクつかわずに あれだけ声がでるんだから、やっぱり歌舞伎役者さんてすごいです。

今回、見てて今さらながらに気がついたのは、萬屋さんて、女形、時蔵さん以外、いないんですね。ってこと。
その上、時蔵さん、口上の時はしっかりと立役姿になってしまうんですよね~。
うーん、なんか勿体ないような。

しかし・・・も少し、人数減らしてもいいんじゃないでしょうかねぇ(^_^;)


3:双蝶々曲輪日記:角力場

◆配役
放駒長吉山崎屋与五郎信二郎改め錦之助さん
藤屋吾妻福助さん
平岡郷左衛門彌十郎さん
仲居おたけ歌江さん
角力弟子閂隼人君
三原有右衛門獅童さん
茶屋亭主金平東蔵さん
濡髪長五郎富十郎さん


◆演目について
これも三大狂言作家トリオ:竹田出雲・三好松洛・並木千柳の合作。
全九段の浄瑠璃です。

「双蝶々曲輪日記」といえば、真っ先に私のアタマに浮かぶのは
この「角力場」ではなく、「引窓」。
ちなみに今回の「角力場」は二段目、「引窓」は八段目に当たるそうです。

以前、吉右衛門さんの濡髪に、歌昇さんの放駒長吉で観た時のことを
よく覚えています。
最近では 幸四郎さん・染五郎さん親子で上演がありましたね~

◆のたりの眼
【役者さん】
・錦之助さん
今回、みてて、染五郎さんの演じた長吉・与五郎が時折フラッシュバックしました。
比べてしまうと・・・うーん、やっぱりちょっと錦之助さんの方が
インパクト弱いかな~<(ーー;)
錦之助さんは、ちょっと声が高めのせいか、どうもセリフにインパクトが。
今回、ちょっと声が枯れ気味だったせいもあるかもしれないんですけどね。
長吉は後半、だんだん、濡髪の言わんとするところを理解していくところの
表情がいいな~と思いました。

つっころばし風の若旦那より、意志を秘めた強い眼差しのお役の方が
錦之助さんには あってるような気がします。

・福助さん
うーん、声がキンキン~(ーー;)
すみません、私、福助さんのキンキン声がニガテで・・・

余談ですが、昨日、取りためた歌舞chの録画をDVDに落としてる間、
ずーっと歌舞伎chを流し見してたんですが、なぜか福助さん・橋之助さんが
出てくる演目が続きまして、それを見ながら、私、ウツラウツラしてたんですね。
その眠りが浅くなるのが、福助さんのキンキン声が聞こえた時で・・・(^_^;)

・彌十郎さん
放駒長吉に 関取らしい歩き方を教えるところで、「こう、ズシーン、ズシーンと」
とやって見せてくれるんですが、なまじ背のある彌十郎さん。
ほんとに「ズシーン ズシーン」と音がしそうな気がしてしまいました(^_^;)

・隼人君
う~ん~ 相撲取りにしては、ちょっと細すぎるかな~(^_^;)
昼の部で聞きそびれたお声の方も、まだちょっと安定してないというか、
バランスが微妙な感じですね~。
でも、まだ中学生。これから、これから♪

・富十郎さん
筋書きによると、今回、濡髪の衣装を新調したそうです。
今までは黒ベースだったのを、グレーベースにしたそうです。
若さをだしたかったとか。
筋書きでお写真見たときは、なかなかいいんじゃないかな~
と思ったんですが、実際、舞台を見てみると、ちょっと背景の小屋の色なんかに
溶け込んでしまうというか、いまいち、輪郭がはっきりしなくて、
ちょっと インパクとが弱かったです。

もう少し、濃いグレーにするか・・・いっそ真っ青とかすごく濃い紫とか、
いずれにせよ濃い色の方が、輪郭ははっきりしそうな気がしました。

でも、富十郎さん、お膝の具合、よくなってきているのか、
夜の部を見る限りでは、お膝を痛めてるようには見えませんでした。

・東蔵さん
以前、藤十郎さんに教わったのが上方型だったそうで、今回の茶屋の主人も
関西弁になっているようです。
濡髪をほめながら、若旦那から あれこれまきあげ?ちゃう茶屋の主人の
ちゃっかりさ加減が出てるように感じました。

【その他】
・濡髪長五郎
放駒長吉との一件は、個人的には、全面的に濡髪が悪いと思います。
長吉の言うとおり、スポーツマンなら、やっぱり長吉と全力・真剣勝負した上で
頼みごとをすべきです。たとえ、それが長吉を土俵にねじ伏せる結果になっても。
頼みごとをするために八百長するなんて、勝負師としてダメです!!

もひとつ。
この場では スーパースターで、鷹揚としたかまえで とても大人物に見える
濡髪ですが、この濡髪が人を殺め、逃げに逃げる末路が「引窓」。
この場で見せる鷹揚さは なりを潜め、そこには 一人の人の子としての
濡髪が姿を見せます。
その間の変化の過程を、歌舞伎で通しで見たい気がしますが・・・暗いのかな~
やっぱり(^_^;)

・葵太夫さん
簾内の語りでしたが、葵太夫さんでした。
が、こちらも、結構、お声がきてました。今月、のどやられてる人多いなぁ。

・ご贔屓さん
瀧之さんが出てました♪ 放駒長吉にプレゼントの目録もって来る3人衆の先頭きってる
人です。多分。(^_^;)

◆花道度:高
放駒長吉が 関取らしい歩き方を教わって引っ込もうとするところが
面白いですし
与五郎と茶屋の親父の二人羽織の引っ込みも面白いですし
贈られた着物に着替えた放駒長吉が花道を一散にかけっての出も華やかですし

4:新皿屋舗月雨暈:魚屋宗五郎

◆配役
魚屋宗五郎勘三郎さん
女房おはま時蔵さん
小奴三吉勘太郎さん
召使おなぎ七之助さん
父太兵衛錦吾さん
磯部主計之助信二郎改め錦之助さん
浦戸十左衛門我當さん

  

◆のたりの眼
インフルエンザ以降、めっきり自分の抵抗力に自信がなくなっている私は
後ろの席の方の咳が気になったりしてまして、この演目、
あまり集中してみてませんでした(^_^;)
寝たりはしなかったんですが。
なんで、かなり手抜き(目抜き?)なのたりの眼です。

・宗五郎
個人的には、この演目に関しては、菊五郎さんの宗五郎が大好きなので、
今回の勘三郎さんの宗五郎については、可も不可もなし というところです。(^_^;)

最近では、幸四郎さんが宗五郎にチャレンジしてましたが、
勘三郎さんの方が、やっぱり愛嬌みたいなものが、溢れてるところが
大きく違うかな~と思います。

しかし、勘三郎さんも、かなり、声、きてますね~(^_^;)

・おなぎちゃん
・・・衣装は、いつもこれでしたっけ??
それから、時折、七之助さんの表情が、芝翫さんに似てるな~と思いました。

・おはまさん
うーん、時蔵さんが、すっぴん?状態。
ちょっとさみしいですが、でも、女房ぶりは絶品♪
酔いが頂点に達した宗五郎が、外へ行こうとするのをやさしい口調でなだめながら、
「殿様の屋敷へ行く」と行き先を聞き出したところで「そんなこったろうと思った」
(だったかな?)と、うってかわった必死な態度でひきとめにかかるあたりに
女房ぶりのよさを感じました。

・足軽のおふたり
山左衛門さんと仲二朗さん。
宗五郎の家老への独白の間、舞台の下手で所在なげしてるのが 
なんか自然な感じで、いい感じでした。
メインの役者さんが演技している時に、控えている脇の役者さんが
ただいるだけでなく、ちゃんと演技しているとわかると、
舞台全体がしまった感じになって、いいなぁと思います。

しかし、おふたり見てたら、四郎五郎さんのことを思い出して、
ちょっと寂しくもなりました。
でも、舞台にいるおふたりや勘三郎さんたちは、もっと寂しい・悲しい
思いを感じているんだろうなぁ。

・錦之助さん
殿様。うん、個人的には、今月、これが1番、錦之助さんにしっくり
きてるような気がします。

・宗五郎のセリフ

「なんだか心が面白くって、
あっちが笑い、おやじが笑い、こいつ(おはまさん)も笑い、
おもしろおかしく暮らしやした。」

ずーっとそうしているのは、現実的に難しいかもしれないですが、
こういう瞬間がたくさんもてる家族・家庭というのは とってもいいなぁ
と思いました。そうなるように、がんばろう♪

で、↑のセリフを言ったあと、少し間があって

「あ~ 面白かったね、うん。」

と、言うんです。他の役者さんの宗五郎の時に、このセリフがあったかどうか、
定かではないんですが、勘三郎さんのこのセリフの言い方は、絶品でした!

・ご贔屓さん
殿様のお屋敷にて、松之助さん、錦弥さん発見!
おふたりとも 悪者です(^_^;)

◆花道度:中
眼目は殿様の屋敷を目指して、角樽ぶんまわして引っ込む宗五郎と
それをおいかけるおはまさんの引っ込み。

続いて、宗五郎が殿様の屋敷に到着する出と、
それに遅れてやってきたおはまさんの出もあります。

宗五郎の家にやってきたおなぎさんが、角樽を届けた帰り道の
小僧さんとすれ違い時に言葉を交わすのなんかもあります。
コメント (5)
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2007年4月:歌舞伎座_昼の部

2007-04-16 00:46:37 | 書いたぞ: 感想書きました~
観劇にはあんまり関係ないかもしれませんが、歌舞伎座近くにチケット屋さんが出来てました。
日曜日もあいてたのが個人的にはひとつうれしいところですし、あと、今日、行きがけに寄ったら、今日の夜の部のチケット(1等席)が半額で出てました。
こまめにチェックすると思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません♪

あと、1回の売り場に、私の好きな金つば屋さんが来てました。
この時期に出てくるのは珍しいような・・・うれしいですけど♪

◆観劇日:2007/4/15(日) 11:00~16:00
◆会場:歌舞伎座
◆観劇位置:3階11列上手より

■全体に
昼の部で1番見ごたえのあるドラマは「頼朝の死」でした。
この前後に踊り2題。
最初の「當年祝春駒」は若さでみせるし、
後の「男女道成寺」は腕でみせる。
結果、最後の襲名公演がかすむのかな~(^_^;)

1:當年祝春駒(あたるとしいわうはるこま)
◆配役
曽我五郎獅 童さん
曽我十郎勘太郎さん
小林舞鶴七之助さん
茶道珍斎種太郎さん
工藤祐経歌 六さん


◆のたりの眼
・長唄の詞章が 
  ♪萬屋の 曾我に移して~ 
 と今回の演目にカスタマイズしてるらしい。
ちなみに囃子は田中伝左衛門さん社中です。

・最初は大ゼリが下がってる状態でスタート

・セリフは最後の場面のみ。あとはずーっと踊り。
でも曾我兄弟の話とわかってみるので、みててわかりやすいです。
みんなで揃って足拍子踏んだり、首振ったりするところが、そろっててキレイ♪

【役者さん/お役】
・種太郎君/坊主
おぉ、かっこいいぞ。りりしいぞ♪これは楽しみだな~♪
玉子色の羽織に蓬に花模様の袴。足袋は黄色~

・獅童さん・勘太郎さん/五郎・十郎兄弟
2人ともお兄ちゃんの定番衣装。蝶の刺繍の入った浅黄色の衣装に帽子をかぶってます。
五郎だけは中が緋色の襦袢。

手には馬のアタマのおもちゃ。これが「春駒」というらしい。
鈴がついてるらしく 時々しゃらしゃらと音がしてかわいい♪

2人の登場のところで
 ♪まわる杯 よいなかむらの~ 
とまた名前が入れてあるように聞こえたんだけど、気のせいかな?

五郎が足をガバっと開くところが何回かあるんですが、
獅童さん、すごく足が開くのに、なんかヘン。
開きすぎ??と思ったんですが、もしかしたら、足を開いてるのに、
それに見合うだけ腰が落ちていなかったのが違和感の原因かも(^_^;)

終盤、五郎はお色直しのために緋色の消し幕が出てきます。
でも、何が変わったって、頭巾をとってもろ肌脱いだだけだったんですよね。
それだけのために、あの派手な幕がいるのかなぁ??

十郎は踊りに柔らか味が出てて、上手いな~。
勘太郎さんは五郎みたいなのも 十郎みたいなのも、どっちも上手いですね。

・七之助さん/舞鶴
もろ肌脱ぐと、中は赤の市松の襦袢。
舞台の背景が浅黄の市松なので、それと対比になって映えます♪


・歌六さん/工藤佑経
若手の中でビシッと締めます。かっこいいなぁ~♪

◆花道度:中
五郎と十郎が出てきます。
で、七三のあたりで春駒を手になにやら踊ってるようです。
今回、ほとんど花道みえなかったんで、確証はないんですが。



2:頼朝の死
これだけ、長くなっちゃったんで、別記事立てました。
↓こちらをご覧ください。
2007年4月:歌舞伎座_昼_2:頼朝の死
※別ウィンドウで開きます。

3:男女道成寺(めおとどうじょうじ)
◆配役
白拍子桜子実は狂言師左近仁左衛門さん
所化獅童さん/七之助さん/種太郎さん/宗之助さん/猿弥さん/勘太郎さん
白拍子花子勘三郎さん

◆のたりの眼
・「道成寺」じゃないんですよね~「おと」なんですよね~。
それにしてもこの読みなら「道成寺」でもいいと思うんですが、
なんで「」なのかな~
男尊女卑の思想がこんなところにも??


・鐘の位置
鐘が舞台のど真ん中にあるのが、なんか珍しいです。
二人道成寺の時は、上手だったからな~。

・最初の場面
仁左さんは桜子、勘三郎さんが花子です。
桜子仁左さん、うーん、キレイといっていいもんか。
キレイだとは思うんですが、やはりなにか違う。(^_^;)
狂言師をちゃんと出してるってことなのかな~

ちなみに同じ2人でも、二人道成寺は2人で同じ動きで、
今回のは、鐘を真ん中に対称的な感じになります。

二人道成寺では、2人の動きがほんとにピッタリと一致している美しさが
目を引きましたが、今回のお2人は、男と女という違いもあるのかもしれませんが、
おなじ動きなんですが、それぞれの個性が色濃くでている感じで、
でも、違和感があるわけではなくて、違うんだけど、イキはあってる、
そんな感じの踊りでした。
あと、扇の動きは、仁左さんの方が、幾分なめらかなように感じました。

しかし、茶筅アタマで あの赤い花子の衣装は・・・<(ーー;)
でも、その格好での仁左衛門さんの、愛嬌のあることあること♪

その後もスタンダードな道成寺を2人で踊り分けていく
(仁左さん担当のところは男バージョンな踊りになっているようです)
ような感じで進んでいきます。
今回は仁左さんが踊るところで 常磐津が入ってきます。
これも同じ道成寺の詞章なのに、同じだったり、違ってたりと面白いです。

・衣装
今回、衣装が色々と面白かったです。

まず、男姿の左近さんは、基本的には花子と同じデザインの着物なんですが、
着流しではなく、狂言袴というんですか、そういう袖口を絞った袴を着けています。

引き抜きも結構あります。
花子の引き抜きの印象が強いだけに、男姿で同じように引き抜きがあるってのが、
なんか珍しく感じられます。

私が個人的に好きな鞨鼓をつけて火炎太鼓の衣装のところ(山づくしの部分?)では
仁左さんは玉子色の地に火炎太鼓のデザインで、勘三郎さんは白地に火炎太鼓。
鞨鼓にも、仁左さんは丸に二引きの松島家の紋がついてて、
勘三郎さんは舞鶴の絵、と微妙に違いがあるのが面白いです。

ちなみにこの山尽くしの部分、仁左さんも勘三郎さんも花四天とのからみながらの
踊りになります。
といっても、勘三郎さんの方は一瞬です。

あと、「ただ頼め」が出てくる娘踊りのところでの勘三郎さん花子の衣装は
初めてみるデザインでした。
紫紺地の破れ桜つなぎの麻の葉模様 とイヤホンガイドでいっていたように
思うのですが・・・ ちょっと面白かったです。

・最後。
蛇の鱗を連想させる最後の引き抜き結果ですが、
勘三郎さんはスタンダードに白地に銀糸の桜
仁左さんも同様の衣装ですが、こちらは白地にしだれの葉桜のようです。

2人でものすごい勢いよく音立てながら振り鼓を使って踊り狂い、
クライマックスはお決まりの鐘です。
鐘に登るのは勘三郎さんのみ、仁左さんは下手のしたから鐘を上の花子を
見上げて決まるんですが、ここで、最後のぶっかえり。

勘三郎さんの花子は赤地に金の三角形。
仁左さんは 黒地に金の三角形と派手ですが、対比が効いてきれいでした。

・所化
仁左さんとからむのは 種太郎君・猿弥さん・宗之助さんの3人です。
獅童さん・勘太郎さん・七之助さんは、最初だけ。

・後見さん
どちらもお家カラーの裃着用です。
仁左さんが松之助さん(これは確実)と松太郎さん(多分(^_^;)。
勘三郎さんが仲二郎さんといてうさん(多分(^_^;)。
引き抜きいっぱいで大変ですね~道成寺は。

◆花道度:低
道行なしでいきなり本舞台からはじまりましたし、七三行って鐘をにらむ
とかもなかったですし・・・
そうそう、多分、唯一、冒頭に所化の出がありました。

4:鬼一法眼三略巻 菊畑
劇中にて襲名口上申し上げ候
◆配役
虎蔵実は牛若丸信二郎改め錦之助さん
智恵内実は鬼三太吉右衛門さん
笠原湛海歌昇さん
腰元白菊隼人君
皆鶴姫時蔵さん
吉岡鬼一法眼富十郎さん


◆のたりの眼
うぅ、ごめんなさい、錦之助さん~(ーー;)
要所要所しか記憶にありません~(V)o¥o(V)
どうも、この演目、相性が悪いようで、過去、この演目を
まともに見通した記憶がありません・・・

でも、今回、ちゃんと要所要所は押さえてたと思うんですよ。

まず、最初、幕開きから新錦之助さんが登場するとこまでは、
ちゃんと起きてました。
最初は定式幕の代わりに高島屋調整の祝い幕がひかれて幕が空き、
浅黄幕が振り落とされると、いきなり智恵内があごひげ抜いてました(^_^;)

あと、虎蔵の衣装の「」の字と智恵内の衣装の「智恵」の文字が
面白いなぁ~♪と思ってみてました。

それから鬼一法眼の侍女に芝のぶちゃん発見。
ほかにも京蔵さんや、わりと私でも名前のわかる女形さんがたくさん登場。

で、この後 ふと気がついたら、いつの間にか舞台に
時蔵さんと歌昇さんと隼人君が増えてて、口上が始まるところでした(^_^;)
全員ご挨拶かと思ったら、富十郎さんと、吉右衛門さんとご本人だけなんですね。
ちょっと残念。

で、口上が終わって、お芝居に戻って、鬼一方言が虎蔵・智恵内の2人に
クビを言い渡して引っ込んでいき、その後2人のこった虎蔵・智恵内が、
本来の主従関係の態度に戻って・・・というあたりまでは、記憶があります。
そういや虎蔵、素足なんですね。草履ははいてますが。

次に気がつくと、時蔵さんのお姫様が 智恵内を間にはさんで虎蔵と、
なにやら微笑ましいやりとりをしているところでした。

そして最後に気がつくといつ出てきたんだか、出演者がせいぞろいしてて、
湛海があっけなく殺されて、定式幕のかわりに祝い幕が引かれておしまい。
というところでした・・・(^_^;)

あ、義太夫、終盤は葵太夫さんでした。

◆花道度:
錦之助さんが出てきたところは覚えているんですが、あとは皆無(^_^;)
当てにならないんで今回はランク付けなしです。
コメント (2)
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2007年4月:歌舞伎座_昼_2:頼朝の死

2007-04-16 00:44:42 | 書いたぞ: 感想書きました~
これだけ、長くなったんで、別記事にしました。
他の昼の感想は↓こちら
2007年4月:歌舞伎座_昼の部

頼朝の死
◆配役
将軍:源頼家梅 玉さん
畠山重保歌 昇さん
小周防福 助さん
小笠原弥太郎家橘さん
別当定海亀蔵さん
別当慈円坊祐玄錦吾さん
藤沢清親松江さん
榛谷重朝門之助さん
大江広元歌六さん
中野五郎東蔵さん
尼御台政子芝翫さん


◆演目について
真山青果先生の新歌舞伎。
初めてみる演目です。

梅玉さんはこの演目の頼家で真山青果大賞を受賞したほどのこなれた役。
芝翫さんもこの役は4度目だし、歌昇さんもこの役は2度目。
歌六さんは初役ですが、今回、かなりのゴールデンな配役らしいです。

◆あらすじもどき
源頼朝さんの、

夜中に人目をさけるため女装して夜這いをかけにいって
賊に間違われて家来に斬られた。

という衝撃(笑撃?)の死の真相を隠し通すために、
 頼朝を切った重保、
 頼朝が夜這いをかけに行った相手で、重保が好きな小周防、
 事実を知る尼御台と大江広元
という隠す方と、
真相を隠された方である、頼朝の息子で二代将軍の頼家、
それぞれが だれが悪い(あえて言えば頼朝さんが悪い(^_^;)のでもない
底なしの悩みに苦しむ というお話。

◆のたりの目
【役者さん/お役】
・東蔵さん/中野五郎
うーん、東蔵さん、今回はバリバリに男だ。ほんとなんでもできるな~。
しかし、最初の場面で、この中野五郎が、裏から女人禁制の頼朝の墓所に
しのび行った小周防たちをとがめるのは、無理ないわな。
だって小周防たちは 自分の名前も明かせない、自分にこの使いを頼んだ人も
明かせない。って状態だもん。

・歌昇さん/重保
最初の場面で登場した時、刀の鞘が・・・金と黒のナナメストライプ・・・(^_^;)
主君の法要に参加するのにそれはちょっと派手では・・・(^_^;)

門前での歌昇さんと歌六さんの大江広元とのカラミは兄弟共演♪
なんかうれしい♪
あと、門之助さんと松江さんと東蔵さんと歌昇さんがそろう
同じ場面は、口跡がいい人がそろってて、ほんと耳福♪
特にこういうセリフ劇では、こうした配役はうれしい♪

しかし、この重保って人は・・・役目一途のマジメな人だったんだろうけど、
最初の場面での泣きつきを見てると、
男なら潔く、一生、堂々と黙ってろ!!
といいたくなりました。
この人、とっとっと出家するべきだったんですよねぇ。<(ーー;)

まぁ、この人が悪いわけではなくて、この人はむしろ被害者。
出家を認めてもらいに頼家のところに行って、
尼御台と大江広元の前で、頼家に真相を話せと詰め寄られるところは
ほんと可哀相です。

おまけに、自分を好いてくれる女性を、自分の手で斬る羽目になるわけですし。
「いくら尼御台の言いつけとはいえ、斬るなよ」というつっこみを
入れたくもなりますが。(^_^;)

ん?この人、結局のところ、小周防のこと、本当に好きだったのかな??

・梅玉さん/頼家
今回は梅玉さんのナマの歌声に加えて、珍しい高笑いも聞かせてもらって
なんか得?したような気分になりました。

しかし、この頼家という人、イヤホンの解説によると理詰めの独りよがりで
家臣にも煙たがられてたとか。
梅玉さんが演じる頼家は最初の方見てると、結構、かくれ明君だったんじゃないか
とも思ったんですが、段々、土地の境界線をめぐる別当(山伏みたいなもん?)たちの
争いを強引に決着したときの「うまれながらの将軍ぞ」という傲慢かつ尊大な態度には
「やっぱりいやな奴か<(ーー;)」という感じがしました。

でも「うまれながらの将軍ぞ」という態度も、突き通すだけの人間の太さがあれば
信長みたいに上手くいったかもしれませんけどね~。

それと、尼御台と大江広元を説き伏せて、または裏をかいて、ことの真相を聞きだせる
くらいの人物だったらねぇ。
まぁ、今回、いいとこまでは行ってたと思うんですけど。

あと、もう1点。
頼家さんね、

神、仏とも慕う父親が 安徳天皇の亡霊を見て落馬したこと
なんかが原因で死んだ

というのがどうにも納得できないようですが、

神、仏とも慕う父親が女装して、奥さんの女中に夜這いをかけに行って
家臣に斬られたのが原因で死んだ
 
という真相を知ったところで、この人の頼朝像崩壊には変わりがないかと
思うんですが(^_^;)

まぁ、それでも真相を教えてもらえた、打ち明けてもらえた、または聞き出せた。
となれば、この人にとっては いくばくかの自信になったかもしれません。

今回、結果的には、尼御台様が生きてる間は負けフラグが決定的になっちゃった
わけですが。

まぁ、仲間はずれはつらいですよね。うん。

・芝翫さん/尼御台
最初に出てきて座るところ、ちょっともたついたように見えたので、
芝翫さんも膝が??とちょっと心配になりましたが、クライマックスで
槍を手にして頼家に穂先を向けるあたりの動きは機敏だったので、
気のせいかもしれません。
この槍を手にするところ、かっこよかったです、芝翫さん♪

しかし、この尼御台様もいかんのよね。
頼家に話してもいいじゃないか と思うんですけど、なんで隠したのかなぁ。
頼家の頼朝像崩壊を心配したのかと思いましたが、
あの「家は末代、人は一世」という力強い言い切りを聞いてると
どうも、そんなことを心配してあげたわけではなさそうですし。

それに「自分の存命中は、何人にも秘密の扉は開けさせない」って言葉からは
それは、自分の恥になるから秘密にするのか?という気もしてきちゃいますし・・・

どうもわかりません。<(ーー;)

・歌六さん/大江広重
うーん、後半はほとんど座ってるだけだったな~。
ちょっと勿体ないです。

・福助さん/小周防
「こおう」と読むのですね、この役名(^_^;)

かわいそうな人ですよねぇ、この人も。
最初はなんにも知らなかったんですから、この人は。
それを重保がばらしちゃったもんだから、かわいそうに悩み仲間の
巻き添え食らっちゃって・・・・
そういう意味ではやっぱり、重保も被害を拡大させてるなぁ<(ーー;)

ちなみに、この小周防が、頼家に真相を言えと詰め寄られても口を割らないのは、
 ①頼朝さんの夜這いの行く先が自分だったからなのか、
 ②それとも頼朝さんを斬ったのが重保だとわかったら、重保がタダではすまないと
 思うからなのか。

最初は①なのかと思ったんですが、頼家の「罪に問わない」という言葉に心が動いた
ところをみると、②だったんですね。

福助さんの小周防は、「頼家に真相を言ったら・・・」と、詰めより返すあたり
ところが、女の強さと弱さが見え隠れするようで目がひき付けられました。

・瀧之さん/町人
幕開きに1番上手に出てきて
「噂の通り新将軍は不幸者じゃ~」と叫び、
その後1番下手に移動して
「不幸者じゃ~ 不幸者じゃ~」と叫びます。

事前の筋書きチェックで、この演目に町人の一人で出るというのは
わかってたんですが、かなりの人数の町人が出るようなんで、見つかるかな~
と心配してましたが、見つかった~♪

・芝のぶちゃん/小周防お付の侍女
芝のぶちゃんは こういう主人をいたわるお付の役、うまいです。
笑三郎さんに通じるものが。

・別当
錦吾さん・錦弥さん組と亀蔵さん・だれかさん(すみません、もう一人確認しそこねた)
の二派にわかれて、土地の境界をめぐってもめる別当で出てきます。
うーん、お顔も声も、渋く、濃いラインナップ。好きですね~この顔ぶれも♪

・梅丸くん/若王だったか春王だったか・・・<(ーー;)
こちらも先が楽しみな高砂屋さんの子役さん。
今回は 後半の場面、最初の方にハキハキとしたセリフに好印象を覚え、
途中からは苦悩する梅玉さんの脇にずーっといました。(酒つぎ係だった(^_^;)

結構、長丁場なのに、ユラユラしたりせず、自然に場に溶け込めてたのは
すごいんだと思います。ほんとこの先、楽しみな子役さんです。

【演出】
・最初の法要の寺の門前の場面では、法要の読経の声に眠気を誘われました(^_^;)
あと、ドラの音はちょっとうるさい感じがしました。

・頼家さん登場シーンの、透ける御簾の向こうで、差し込む月の光の中でくつろぐ姿が
とてもキレイです。照明、上手く使ってるな~

・同じくその部屋にある行灯でしょうか、立てた棒の真ん中あたりに円盤がついてて、
その下の方に灯がついてる。(油の受け皿がある?)
初めて見るタイプの行灯です。どんなつくりになってるんだろう?
もう少し近くでみたかった~

◆花道度:低
使ったのは最初の場面での重保の引っ込み・・・だけ??

他の昼の感想は↓こちら
2007年4月:歌舞伎座_昼の部
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2007年4月:松竹座:浪花花形歌舞伎_第1部

2007-04-09 00:34:53 | 書いたぞ: 感想書きました~
敵討天下茶屋聚
  序 幕 四天王寺の場
  二幕目 東寺貸座敷の場
  大 詰 福島天神の森の場
      天神の森川下の場
      天下茶屋村松並木の場
      同 敵討本懐の場

◆観劇日:2007/4/7(土)
◆間隙位置:3階3列中央上手より

途中10分の休憩1回だけの結構、強行軍。

それと、やはり座席は1列目より3列目の方が舞台はよく見えました。
花道も見えるし。


◆配役
弥助の兄で酒乱奴から悪人道へまっしぐら安達元右衛門翫雀さん
大阪城執権片岡造酒頭
以前早瀬家に奉公してた人形屋幸右衛門進之介さん
色悪早瀬兄弟の父の仇東間三郎右衛門愛之助さん
元右衛門弟で早瀬兄弟に仕える兄思いの奴安達弥助薪車さん
がんばれ仇討ち兄弟の弟早瀬源次郎亀鶴さん
伊織の奥さん染の井孝太郎さん
悲劇の仇討ち兄弟の兄早瀬伊織扇雀さん
三郎右衛門に仕える奴腕助橘三郎さん


◆演目について
実際にあった仇討ちがモデルになったお話です。
「実際にあった仇討ち」というのは、
日本史で名前を聞く宇喜多秀家の家臣:林源三郎という人が、
父:玄蕃と兄:重次郎の仇:当麻三郎右衛門を天下茶屋で討ち取った
というものです。
父の名前は同じですが、弟の名前が兄と合作されており、仇の苗字が
別の字を宛ててあります。

ついでにイヤホンガイドの解説によると、片岡造酒頭は、
摂津国茨木城主 片桐且元がモデルだそうです。

ちなみに、演目名は「てんゃや」と読むんですね。
「てんゃや」と思ってました(^_^;)

初めてみるお芝居です。
前日3部を観た時に購入した筋書きであらすじを読んでみたら
最後はめでたく本懐を遂げるとはいえ、そこまでがあまりにも暗いので
観るのやめちゃおうかと思ったぐらいだったんですが(^_^;)、
観たら思ったより悲愴な気分にはならなかったです。

ちなみにどのくらい暗いかというと

仇討ちを目指す早瀬兄弟ですが、弟は眼病を病み、兄の嫁は盗まれた家宝を
買い戻す代金のために身売りをし、
兄弟仕える奴兄弟の兄が仇サイドに寝返った上、忠儀の奴である弟を殺し、
早瀬兄の足に傷をつけ、早瀬兄弟は乞食同然の状況に陥り、
先の傷が元であるけなくなってる兄は裏切った奴と仇とになぶり殺しにされ、
残された弟も仇に仕える奴にボコボコにされた挙句、川に投げ落とされ・・・

といった具合。

うーむ。
1部が最後は天晴れ仇討ち達成とはいえ、↑こういう状況のお話で、
2部が陰惨な殺しの美学の「かさね」に続いて、心中で終わる「曽根崎心中」で打ち上げて、
続く3部も舅殺しで破滅を暗示して終わる「夏祭」 
と、どうも今回の花形歌舞伎、演目の選定にナンがあるような気が<(ーー;)


◆のたりの眼
【役者さん/お役】
・翫雀さん/元右衛門・造酒頭
元右衛門って奴だったんだ(^_^;)
筋書であらすじ読んだだけでは、なんとなく御家人くずれっぽい
イメージを持ってたんで最初の登場シーンでちょっとびっくり。

序幕では腕助・三郎右衛門にはめられて、禁酒の誓いを破らされて、
酒乱になって、主従・兄弟の縁をきられちゃうものの、
紛れもなく、いいヤツサイドの人だった。

それが二幕目では一転、裏切り者になり、実の弟(それも兄思いのいい弟)を
何の躊躇もなく殺す。

一体、なんで早瀬兄弟を裏切ったのか。
三郎衛門に家老職や酒飲み放題の生活をにんじんにぶら下げ
られたのかもしれないけど、一幕目の酒乱になる前の姿を
見てる限りでは、その辺の説得力がいまいち弱いように思えるんですよね~。

三幕目では腕助を手下としてあしらうほど出世?して
悪人ぶりをみせてくれますが、この悪人ぶりが2幕目のおかしみとは
一転してなかなか渋い。

三郎右衛門が伊織をなぶってる間、刀を地面につきさして、
腕助に、その柄に輪にした火縄をひっかけさせて(つばに引っかかって止まる)
それを火種にタバコをすう姿は なんかイキで、ずぶとさがあって
三郎右衛門と伊織そっちのけで(^_^;)、そっちに見入ってしまったほど。

まぁ、伊織の死体につば吐きかけたり、自分に様をつけて語ってみたりと
なんかおかしみのある部分もまざってはいるんですが。

それが最後の大詰めでは、また一転して、おかしみを前面にだして
討たれる。
最初の場面の酒乱の態と、その後の弥助殺しの場の
おかしみはおもしろかったし、その後の伊織嬲り殺しの場でみせる
悪人態もよかったけど、最後の討たれるとこをおかしみで見せちゃうのは
個人的にはちょっと許せませんでした。

実の弟を躊躇なく殺し、旧主をなぶり殺しにした悪人には
やっぱり、それなりに報いを受けた悲惨な討たれ方をしてほしい。
というのは個人的な望みなんですが。

もう一役の造酒頭のほうは、役者さんのイメージアップのための
おいしい役どころ、という位置づけかと思われますが、
それだけにあんまり存在意義を感じない(^_^;)
三郎衛門が造酒頭と姿が似ていることの必然性もあんまり感じなかったし。
ちなみに造酒頭は実在モデルがいるそうです。

・愛之助さん/東間三郎右衛門
こちらもドス系の声音でうれしい♪
が、この悪人もいまいち・・・<(ーー;)

瀕死の伊織が必死に浴びせた一太刀による腕の傷が、最後の場面で
なんか意味を持つのかと思ったけど、
(例えば伊藤将監=東間三郎衛門の証になるとか、
肝心なところでその傷がうずいて、その隙をついて源次郎が必殺の一太刀
を浴びせるとか)
何にも出てこなかったのもなんとなく不完全燃焼。

最後の場面の家老姿はちょっと仁木弾正みたいで、かっこよかったけど、
愛之助さんは着流しのほうが似合うかも(^_^;)

しかし下に帷子着込んで襷がけまでしてたってことは
じつはこういう事態がおこりうることを予測してたか??

・扇雀さん/伊織
悲惨な兄ちゃんだ(T_T)
元右衛門につけられた傷が元で立てなくなり、乞食同然の暮らしの中で、
頼るものが弟ただ一人という状況に対する心細さ、
扉代わりのむしろをおろすにも一苦労することへの苦悩。
「鬼玄蕃」と呼ばれた父親の息子だし、それなりに強い人でも
あったんだろうに・・・
ほんとかわいそうな兄ちゃんだ。最後、仇討ちの場面では化けてでてきても
おかしくなかったぞ。

・亀鶴さん/源次郎
うーん、この弟、いったいいくつくらいなんだろう?
前髪だし・・・でもあだ討ちの旅に出てから7年たってるとか言ってるし。
兄ちゃんがなぶり殺しにされた後戻ってきて、
兄ちゃんが死んでるのに気がつかず、戻ってきたと挨拶したりしてるのは
なんかちょっとズレてるぞ(^_^;)って感じだったし。

ちなみにイヤホンガイドによると、この兄弟のおっかさんって人は、
「向後の憂いがないように」と自害して兄弟をあだ討ちに送り出したとか。
うーん、孟母だなぁ。


・孝太郎さん/染の井
登場シーンで染の井を追いかけてた悪者って、だれだったんだろう?
この場面、爆睡してしまったため、染の井が出てきたところは観たけど、
次に意識が戻ったときは、もうかごにのせられて売られていくところだった(^_^;)

・橘三郎さん/腕助
前日の3部では ただでさえ汚いジィ様が泥まみれになって壮絶な状態だった
橘三郎さん。
この演目では、奴姿が似合って、う~ん、かっこいい♪

そういや、筋書き読んだとき、なぜかこの役を「わんすけ」だと
思い込んでいたんですが「うですけ」でした。(^_^;)

・進之介さん/幸右衛門
なんかおいしい役だ。

・嶋之亟さん/茶屋の女房
サクラギ屋! と大向こうがかかっていたような・・・
と思って調べてみたら「桜喜屋」という屋号なんですね。
初めて聞く屋号だな~。

【その他】
・中間カラー
弥助:青
元右衛門:緑
腕助:黒


◆花道度:中
幕外のひっこみや出が結構あります。
が、個人的には見えにくくてくやし~ という思いにまで
なるほどの場面はなかったかと。
コメント (4)
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2007年4月:松竹座:浪花花形歌舞伎_第3部

2007-04-08 23:21:56 | 書いたぞ: 感想書きました~
夏祭浪花鑑
  序 幕 住吉鳥居前の場
  二幕目 難波三婦内の場
  大 詰 長町裏の場


◆観劇日:2007/4/6(金)
◆観劇位置:3階1列下手

120分ノンストップぶっ通しの3幕。
最後の幕は本水に本泥に、なかなか大変そうです(^_^;)

座席は3階1列目の花道のほぼ真上。
それはよかったんですが、どうにもガラスの柵の厚みが視界を
邪魔するのが、えらく気になって目がつかれました。
深く越しかけると花道もほとんど見えないし。
2・3列目くらいの方が見えはいいかも。

◆配役
魚屋だったらしい(^_^;)団七九郎兵衛愛之助さん
三婦曰く忘れ物をして生まれちゃった一寸徳兵衛奥さんお辰扇雀さん
団七子分?一寸徳兵衛亀鶴さん
団七恩人のどーしょもない息子玉島磯之丞薪車さん
団七の業突張り舅義平次橘三郎さん
三婦恋女房おつぎ竹三郎さん
団七奥さんお梶孝太郎さん
団七の年齢差を越えた友人でもと侠客釣船三婦翫雀さん


◆演目について
三大歌舞伎作者トリオの作。大阪は堺で起きた事件をモデルにしたお話。
だから上方バージョンがホンモノなんですね。
去年かな、多分お江戸仕様で、吉右衛門さんの団七と 
段四郎さんの三婦、歌六さんの義平次、福助さんのお辰 
という 充実の配役で観ています。
どうしてもそれと比べちゃうんですよねぇ<(ーー;)


◆のたりの眼
【役者さん/お役】
・翫雀さん/三婦
うーん、三婦が太い。(^_^;)
まぁ こういう恰幅のいい三婦もありかもしれないけど、
個人的なイメージは、もっとこうしまった身体つきの鋭いじい様
なんですよねぇ。

それにやっぱり貫禄がちょっと足りないかな。
と、思ったんですが、でも、面白かった。
ナチュラル関西弁の威力かも。
そのせいで「マジで怖い」と思うくらい迫力のあるところもあったし。(^_^;)

段四郎さんとはまた違うタイプの三婦です。
上方の三婦といわれれば納得できそう。

・松坂大地君(子役)/団七倅:市松
ありゃ?愛之助さんになんか似てるぞ~

・愛之助さん/団七
ご赦免団七の眉がすごいことになってます(^_^;)

口調は私の好きなドスの利いた声音だったんでうれしかったんですが、
でも、うーん、なんかちょっと軽い?

舅を切ってしまったとわかったときの
「しもた~」のセリフがとってもいい感じでした。

殺しの場では、団七が舅に止めを刺すとき、祭り囃子に乗って
後ろ姿に決まるところが、とってもかっこよかったです。

舅に止めを刺した後、近づく神輿の声にあせる団七は、
手が震えて刀を鞘におさめられません。そこで、ひざ裏で鞘をはさんで固定して
刀を納めていました。
吉右衛門さんのときはあったかな?

最後、神輿の衆に本人はまぎれたつもり(^_^;)の花道引っ込みの手前で、
道から足を踏み外してしゃがみこんでしまうとこでのあの息切れ。
あれは本物だなぁ(^_^;)

そしてそこでの「舅は親」のせりふのところ、仁左さんに、びっくりするくらい、
ものすごくそっくりのお顔になってました。

で、結局、団七はどうなるんでしょうねぇ。
やっぱりコトが露見して死罪かなぁ。
あの狼狽ぶりではしらを切りとおせないだろうし、
池に沈めたとはいえ、あのジィさまのことだ、執念で浮き上がってきそうだしねぇ(^_^;)

・薪車さん/磯之丞
うーん・・・お声の調子がいまいち?
というか、なんかちょっと違和感が。
ニンじゃないというのはこういうことでしょうか。
なんとなく似合いそうな気もするんだけどなぁ、この手のお役。

・千壽郎さん/琴浦(磯之丞のお相手)
いい声でした。しっとりした声にのびがありますね~

・亀鶴さん/徳兵衛
徳兵衛と団七の立ち回り、徳兵衛の方が腰が落ちてて形としては
キレイですな。

・たか志さん・千蔵さん/悪役2人組:権・八
ジャンプ力がすばらしい!
2幕目の獅子舞でみせた軽やかさといい、
バッタのまねをして飛び跳ねるとこといい、
結構背もあるお二人なのに、すごい!

・竹三郎さん/三婦女房
うーん 若いねぇ~♪心意気が若い!
竹三郎さんの、だんなに心底ほれてる年季の入った女房ぶりは
さすがに見事です。

・孝太郎さん/お梶
うーん、あれだけしか出番ないのは、なんかもったいない。
団七と徳兵衛の喧嘩を止めるところは、見せ場といえば見せ場ですが・・・

・扇雀さん/お辰
うーん・・・どうしても福助さんのと比べちゃうんですが、
全体的にちょっと、弱い。
きっぷのよさはそんな弱くは感じないんですが
磯之丞さんが 思いのほかで惚れちゃうかもしれないくらいの色気
というのがちょっと弱い感じです。

・橘三郎さん/義平次
なんかとってもナチュラルなごうつくジィさんです(^_^;)
しかし、義平次って、足の形がきれいな人がやりますねぇ。
かなり汚れ果てたナマ足なんですが、形のよさに目を見張ります。


それにしても、歌六さんの義平次の時はあそこまで泥だらけに
なってたかなぁ?
かなりドロドロになってましたが(^_^;)

【その他】
・旗のお話♪
三婦は赤旗~

団七は本来白旗らしいんだけど、三婦に借りて気に入ったのか
舅殺しの場面では赤旗でした。
それも化粧まわしのようなつけ方。
なんとなくエプロンつけてるかスカートはいてるみたいです(^_^;)

ちなみに義平次は黒旗です♪

・縞の衣装
団七・徳兵衛の二人は白地に色違いの格子柄。
同じ模様だけど、色の違いで名前も違って
赤い方は「団七縞」、青いほうは「一寸(いっすん)縞」
(徳兵衛の異名は一寸徳兵衛)というらしい。

・カンカン タカタ タカタ タカタ
という速間の祭囃子、結構好きです。これが始まると
なんか盛り上がるのは、さすが祭囃子。


◆花道度:中
結構使います。
でも上手揚幕を使っての出入りも多いし、
花道の出入りも見えにくくて残念だったのは
団七が舅を追いかけていくところの七三で決まるところ。
勘三郎さんの写真によく出る、あれくらいでしょうか。

団七最後のひっこみは、なんか ちょっとかわいそうなくらいの
取り乱し具合で(^_^;)。
個人的にはあんまりじっくりみてられませんでした。

あと、上手揚幕をよく使ってるのが目につきました。
コメント (4)
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