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のたりずむ♪ぷれ ~門耳(カドミミ)~

門耳=聞。小耳に挟んだ歌舞伎関連情報や見たお芝居の感想メモです。

2008年9月:新橋演舞場 新秋九月大歌舞伎

2008-09-07 01:02:04 | 書いたぞ: 感想書きました~
今月の楽しみだった海老蔵さんの岩藤を堪能してきました♪

◆概要
公演日程 2008/9/1(月)~25(木)
劇場:新橋演舞場

観劇日:2008/9/5(金) 16:30~21:15
観劇位置:3階正面
【注意】ネタバレありです。


◆演目・構成・タイムテーブル
1:加賀見山旧錦絵
序幕      40分
  (幕間 5分)
二幕目     35分
  (幕間 30分)
三幕目・大詰  100分
  (幕間:25分)
2:色彩間苅豆 かさね 50分

◆余談
・新秋って
初めて聞くような気がしたので、WEBで検索してみました。
 三省堂 デイリーコンサイス国語辞典三省堂 によれば、
(1)初秋. (2)陰暦7月の別称.
だそうです。陰暦7月ってのは9月にあたるのかな。

・休憩時間
最初の幕間は5分だったんですが、最初、場内表示に30分と出ました。
すぐ消えましたけど。で、
「只今の幕間は5分間です。あしからずご了承ください」みたいな
場内放送も流れたんですが、やっぱりちょっと混乱もあったみたいです。
二幕は開幕、少し遅かったんじゃないかな~

しかし、初日でもないのに、めずらしいポカだったかな、と。

・テレビ
下手袖のありがたい花道中継テレビ。
いつのまにか薄型になったんですね~。
あれがあると3階席でも七三の様子がよくわかるので、
見たいのに見えない~ とモヤモヤせずに助かります。
歌舞伎座も入れて欲しいなぁ・・・

================
1:加賀見山旧錦絵
  序 幕 営中試合の場
  二幕目 奥殿草履打の場
  三幕目 長局尾上部屋の場
      塀外烏啼の場
      元の長局尾上部屋の場
  四幕目 奥庭仕返しの場

◆配役
役名    役者
中老尾上  時 蔵さん
召使お初  亀治郎さん
庵崎求女  松 也さん
奴伊達平  巳之助さん
牛島主税  萬太郎さん
息女大姫  梅 枝さん
剣沢弾正  團 蔵さん
局岩藤  海老蔵さん


◆のたりの眼
【注意】
以下はネタバレが含まれています。まだ舞台をご覧になっていない方は
その点ご了承の上、この先をお読みください。



【役者さん】
・團蔵さん
開演前にチラシみて、「あっ、團蔵さん出るんだ!」と(^_^;)
不覚にも海老蔵さん岩藤の配役のインパクトに気を取られて
見落としてました・・・
でも、うれし~♪

しかし、海老蔵さんの岩藤が妹・・・
うん、なんか妙に迫力のある兄弟ってことで、納得できるな。

そして・・・出番は、あの幕だけなのか~(/_;)
かっこいいのに~

・海老蔵さん
うーん、怖い(^_^;)
眉があるけど、グレーアウトしてるところが、なんか怖い(^_^;)
目尻も髪まで届いてる~っ
と思ったら、これは後の場面で、髪の毛の影だったことが判明(^_^;)

しかし、なんで眉なんでつぶさないんだろうな~。
お付の腰元連中は鉢巻でつぶしてるんですけどね。
うーん?

声は・・・まぁ、その・・・まぁ岩藤はあれでいいんだろうな~(^_^;)
あ、最初、登場前の第一声は、海老蔵さんの声とわからなかったです。

笑顔がステキです。ある意味。
なんというか、まぁほんと、うれしそーな(^_^;)
晴れ晴れとした という表現すら当てはまるかも(^_^;)

でも、團蔵さんの弾正ともっとアイコンタクトがあってもいいのにな~

あと、最後の格闘シーンは黒い衣装とあいまって、艶気がありました。
美しかったです。ちょっと大きいけど。

そして最後はお女中が6人がかりで倒れた岩藤を運び出し。
うーん、重そう(^_^;)


・門松さん
岩藤のお付のお女中6人衆の上手から3番目に発見♪
襖開け係でした。
門之助さん出てるんで、出演されてる可能性は高いと思ってましたが
まさかここに(^_^;)
でも よろこんじゃいましたが♪

門松さんの女形姿は初めてでしたが、背筋がスッとして
凛とした感じが漂ってて、かっこよかった♪
襷がけ姿もかっこよかったです♪

白粉がないお顔だったからかもしれませんが、
花車方とか結構いけるかも。と思ったりしました。

イヤホンガイドで役目を言ってくれるかと思ったんですが、
残念ながら出ませんでした。(聞き逃したのでなければ)

・岩藤お付のお女中衆
筆頭に松之助さん。
一幕目と二幕目で衣装が替わります。
一幕目ではお互い助け合って襷がけに。
(そういえば、岩藤は襷がけしないんですよね)

やはり普段は立役の皆さん、女物の着物は
慣れないのか、ちょっとぎこちない感じが
するのも、またアクセントに。

・梅枝さん
きれいですねぇ♪ 今回は1幕目だけでほとんどセリフも
動きもないのは残念ですが、やっぱり先が楽しみだな~♪

そういや、今月、梅枝さんは、松也さん・海老蔵さんと並んで
4本中3本にご出演。昼の部も楽しみです。


・時蔵さん
2幕目の重い(思い)引っ込みのあと、3幕目で花道から
その思い(重い)のままという感じで出てきます。
こっちがのんきに飲み食いしてる30分休憩の間も、
時蔵さんはじっとあのテンションを保ってたんだろうな~
きついな~ それは。
そうと知ってたらもっと休み短くてもよかったのに(^_^;)

あ、2幕目の最後は尾上のひっこみにあわせて、定式幕も
いつもより重々しくゆっくりとひかれていきます。

お客さんの反応は私もそうでしたが、最初

「え、なに?なんであんなに幕閉めるの遅いの?
どうしたの?なんかあったの??」

という感じでしたが、すぐに尾上のひっこみにあわせている
と気がついた感じでした。

・亀治郎さん
健気な感じがとても自然でリアルでした。
一瞬、亀治郎さんに見えなくなるくらい。
でも、そのせいか、主役の華やかさ という点では、
海老蔵さんの悪の華にちょっと押され気味かな~。

最後の対決シーンはかっこよかったんですが。

【その他】
・背景
春のお話なんですね。桜が襖の模様とか随所で。

・お初ちゃんが知ってた作法 覚書
北枕・うちかけ・逆さ屏風・魔よけの薙刀・足袋脱ぎ・経机

・屏風
お初ちゃんが屏風を広げる場面、実に上手く黒子さんが
移動して、目立たずに屏風を広げ津のを助けていました。


・♪羊の歩み ひまの駒
3幕目だったかの尾上の出で、という浄瑠璃の詞章があったんですが、ん?羊??
と思ってこれも調べてみました。

「羊の歩み」は、場に向かうヒツジの歩み 
ということで、死に近づくものの喩え、

「ひまの駒」は、「ひま」は「暇」ではなくて
「隙」の字で、月日が早く過ぎ去ることの喩えのようです。

でも謡とかでよく出てくるようで、その場合は
「羊の歩み隙の駒」で、時が過ぎ行くことの意味になるようです。


・実説の地
実は新橋演舞場はこの話の元になった実説が繰り広げられた
場所なんだとか。

【訂正】すみません、↑これ、間違いでした。
 「実説が繰り広げられた藩の藩邸があった場所」
でした(^_^;)


劇場の切符売り場の裏手だったかに「お初稲荷」があるそうです。
知らなかったな~。昼の部に来たときにのぞいてみよ♪

・作者:容楊薫
ん?日本人・・・ではないの??

◆花道度:高
團蔵さんのかっこいい出と入り
尾上の痛々しい引っ込み
嫌な予感を感じたお初ちゃんの駆け出し
などなど、見せ場な出入りも多いですし、七三での演技も多いです。

ただ演舞場はテレビのありがたさ。3階でも結構見えます。

================
2:色彩間苅豆~かさね~
◆配役
かさね   亀治郎さん
与右衛門  海老蔵さん


◆のたりの目
【全体】
うーん、あの二人の加賀見山を見た後に、同じふたりでこれってのは
どうなんだろう?
なんかイメージひきづっちゃうんですが・・・

前半の踊りの部分はきれいなんですが、ちょっとまったりしちゃう感じで、
後半、かさねちゃんの顔が崩れるあたりから、どんどん勢いが増してきて
最後、殺されたかさねちゃんが与右衛門を呼び返すあたりは
もう「怖くて目が離せない」感じの壮絶さがありました(^_^;)

女の子騙すのはやめましょうね。ほんと。
怖いよ、後が。(^_^;)

しかし・・・これ、ほんと、上演順序、逆の方がいいんじゃないかなぁ(ーー;)
これで帰るの、ちょっと怖い(^_^;)

【役者さん】
・海老蔵さん
裸足、裸足。
所作台についてる白い跡は海老蔵さんのひざのあとか。
あ、ひざが白粉が落ちて色がちがう(^_^;)

・亀治郎さん
あれ?なんかお着物の袖口が小さい??

うーん、なんか与右衛門を見て・・・る??


【その他】
・題名
「間」をちょっと と読ませるのは面白いですね~
「ちょっと」というと「一寸」という字を思い浮かべるんですが。

・山台
浅黄幕が落ちると 水車小屋があおりかえって清元登場。
これは初めて見ました(^_^;)。インパクトありますね~

あ、家元だ(^_^;) なんか久しぶりかも

・歳の差
与右衛門 35・6、かさねちゃん 16
・・・うーん 犯罪レベルだよねぇこの歳の差は(^_^;)

◆花道度:高
使うのは最初の出と、最後の引っ込み戻りくらい
なんですが、戻りの方は特に場内暗くなるんで、
頼りのテレビも画面が暗くてよく見えないのが残念。

かといって赤外線カメラってわけにもいきませんしねぇ(^_^;)
コメント (5)
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2008年7月:7月大歌舞伎 昼の部「義経千本桜」

2008-07-27 23:04:05 | 書いたぞ: 感想書きました~
■概要
観劇日:2008/7/26(土) 11:30~15:15
劇場:歌舞伎座
観劇位置:3階正面
【注意】ネタバレありです。

なぜだかわかりませんが、今月の昼の部はいつもより30分遅いスタート。
でも、そのおかげで、寝坊したんで慣れない地下鉄乗って行こうとしたら
快速で東銀座を通過されましたが、
無事開演に間に合いました(^_^;) あーよかった。


■演目・構成・タイムテーブル
義経千本桜
市川海老蔵宙乗り狐六法相勤め申し候

1:鳥居前 約45分
 幕間   35分
2:吉野山 約40分
 幕間   35分
3:四の切 約70分

■配役
役名        | 鳥居前  | 吉野山 | 川連法眼館
-------------------------------
佐藤忠信実は源九郎狐| 海老蔵さん|海老蔵さん| 海老蔵さん
ホンモノ佐藤忠信  |      |     | 海老蔵さん
静御前       | 春 猿さん|玉三郎さん| 玉三郎さん
源義経       | 段治郎さん|     | 門之助さん
早見藤太      | 市 蔵さん|     |      
武蔵坊弁慶     | 権十郎さん|     |      
駿河次郎      | 新十郎さん|     | 薪 車さん
亀井六郎      | 猿三郎さん|     | 猿 弥さん
伊勢三郎      | 門 松さん|     |      
片岡八郎      | 猿四郎さん|     |      
川連法眼      |      |     | 寿 猿さん
妻:飛鳥      |      |     | 吉 弥さん




1:鳥居前
■のたりの眼
・義経と四天王
いゃ~、いい四天王ですねぇ♪
段治郎さんの義経を中心に左右に門松さんと猿四郎さん。
うーん、いい構図だ♪

猿四郎さんは椅子持ちですね。
椅子をセットして定位置に戻るとき、
クルッと前を向くのが目に付くのは、一旦止まってからまわるから
でしょうか?

あと、静が出てくるところで、上手に行きかける義経と四天王の歩みが
ピタッとそろってます。キレイですねぇ。
このへんは玉さんの美学かな~。

・佐藤忠信
揚幕内からの声がこれだけよく聞こえる役者さんも少ないのでは(^_^;)
3階の住人としてはありがたいことなんですが。

で、すみません、後は 四天王が再登場するところと引っ込みは
バッチリ見てたんですが、あとはあんまりキヲクが…


■花道度:高
今回のお席、花道がほとんど全く見えなかったんです。
それでも結構、ガマンできたんですが、その中でも
「うー、見たいな~」と思ったのが この場面の忠信の最初の出と
最後の引っ込み。

最初の出は、七三で、イヨォ、イヨォ、イヨォ という掛け声にあわせて、
多分、首振ってるところです。
好きなんです、私、この掛け声に合わせた首ふり。

最後の引っ込みは、幕外。
海老蔵さんの六方は豪快なんで見てて気持ちいいですからね~。


2:吉野山
・義太夫さん
■のたりの眼
4×4です。多いですね~

・舞台装置
いわゆる普通の吉野山とは大分違います。
まず、幕が開くと満開の桜の書割が舞台全面に。

書割が左右に分かれていくと、舞台は下手に吉野川。
これは、アレです、妹背山の「吉野川」と同じで、
水の流れをあらわすクルクルロールが回ってます。
私、この川の装置、好きなんですよね~♪ ちょっとうれしい♪

玉さんは上手にある山道から下って登場です。
山道のかなたにぼんやり見えるのは蔵王堂だそうです。

・静御前
なんか 内掛けがいつもよりズルズルなような気がしたのは、
多分、私の気のせい…ですよね。
あ、ポスターと衣装が違いますね。うちかけも真っ赤でした。

あと、この吉野山は何度も観てるはずなんですが…
静御前が忠信と戦物語を一緒に踊っちゃうのは、玉さんバージョン
なんでしょうか。
なんか忠信と同じ振りで並んだ姿が新鮮な気がしたんですが…うーん?


・忠信
裾の源氏車の模様が大きいですね~ ほぼ身幅。
あ、この衣装、無地じゃないんですね。よくいたら地模様入ってます。
あ、この衣装もチラシ・ポスターと違いますね。
チラシ・ポスターの方は袖とかにも小さめの金糸の源氏車が散らしてありますが、
舞台の衣装は裾以外は紋のところに銀糸かな、で入っているだけです。

この源氏車、一皮向けた後の真っ赤な襦袢にも金糸で散らしてあります。

海老蔵さん、ずいぶん腰を落としているんでしょうか?
玉さんと並んだ時玉さんより小さく見えます。

あれ、笠はまったいらなんですね~。盾みたいだ。


・扇
二人とも金銀のリバーシブル。忠信の扇には日の丸入りです。
海老さんからの扇投げは、ちょっと危なかったけど、玉さん無事キャッチ。
落としちゃったことってないのかな~。


・人形遣いと白狐
配役に人形遣いとあったんで、なんだろう?と思ってましたが、
これでしたか!
静の出発の支度のお手伝いをするんですね、狐さんは。

あれ?静の支度のお手伝いって、なんか操られた藤太が
やるんじゃなかったっけ?
と、ここで気がついたんですが、そういえば、今回、逸見藤太が
でてこないんですね。
鳥居前で 早見藤太が出てきちゃったからかな。

あ、そういえば、3階からだと、桜の書割の合間を通って引っ込んでいく
人形遣いと黒子の皆様の姿が見えます(^_^;)


・幕切れ
いつもだと、ひとりづつ花道を引っ込んだような気がするんですが、
今回は二人とも舞台にいるままで幕でした。

■花道度:
忠信がスッポンから出てくるくらいです。
でも、見えなかったのが悔しかったんで(^_^;)

3:四の切
■のたりの眼
・法眼夫婦
幕が開くと既に法眼夫婦がいます。
この間、国立のを観たばかりなので気がついたのですが、
これって、あの法眼さんが奥さんを疑う振りをする件はカットされたって
ことなんですね。ちょっと勿体ないな~

・飛鳥さん
黒髪の眉なし。…眉なし…だよな、多分。
うーん、これだと年齢の検討がつかない~

・駿河次郎・亀井六郎
お二人ともタイプは違うんですが、大きさといい、感じといい、
いい声だすなぁと思いました。

・女中さん6人衆
こちらもみなさん、しっとりといいお声♪
京妙さん 守若さん 笑子さん 喜昇さん 玉男さんもいい声だな~

動きに一瞬でもそろったストップがあると、動きがそろってキレイですね~
女中さんは大体動きがキレイだけど、今回のこの統制のとれた動線は
やっぱり玉さん美学によるものなのかな~。

・狐。
家人曰く、「ギョロ目でワイルドでデカくて…うーん、子狐のイメージじゃない~」
うーん、まぁ…そうかも(^_^;)

海老蔵さんの狐観るのは今回で2度目なんですが…
うーん、やっぱり大きいなぁ(^_^;)
狐コトバも…う~ん、なんか伸びるのが長すぎるし、なんかこう、
発音も、こう…う~ん…<(ーー;)

歌昇さんの狐に理想的な狐コトバを感じたばかりのせいか、余計に
なんか、こう…

でも、回転数やスピードはやはり海老蔵さんの方がキレがあって
大きいだけにダイナミック。

あと、奥から出てきた義経の声を聞いて、慌てて起き上がって控えるのは
自然ですね。
国立は、義経に気がつかないのか、しばらくジタジタしてたままだったと。

アレ?一旦引っ込むところ、黒御簾とは、面白いところに飛び込んでいきますね~

・替え玉
うーん、ものすごく堂々と替え玉だ(^_^;)

・荒法師
6人です。最後の方のどんどん間合いの短くなっていく連続股くぐりがすごいです。
この場面が国立より長いような気がしましたが、ああそうか、宙乗りの準備が
ありますもんね。

・空飛ぶ狐
あのデッカイ海老蔵さんが、あんなに暴れて大丈夫なのか歌舞伎座~っ!!
なんか違う意味でドキドキしちゃいます(^_^;)

■花道度:
亀井のひっこみと出。あと 忠信と狐忠信の出。荒法師の出。
最後は空飛んでくれますからね~


■余談
・筋書き写真
あ゛、澤瀉屋さんのシングル写真がないっ。う~む…(ーー;)

・照明
3階の袖の先端の席にライトが鎮座。
普段はなかったと思うんだけど…夜の部で使ってるのかな?

・筋書きより
昼の部の話じゃなくなっちゃうんですが、
男女蔵さんのコメントに書いてあったんですが…
さ、左團次さんがテレビで「高野聖」の宗朝さんをやったことが???

どれ、WEBで検索…お、ビデオのケースの画像だね…

…お?おぉぉぉぉぉっ(V)o¥o(V)

み、見事なハゲだ。

いや、そうじゃなくて。
うーむ、これは………う~む(^_^;)

も少し調べてみたところ、1979年に「日本名作怪談劇場」の中で最終話として
放送された番組のようです。怪談、そう、怪談なんだな…

というわけで、ビデオのパッケージに興味のある方は、
ご自身で検索して、確かめてみてください♪
コメント (2)
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2008年7月:国立:社会人のための歌舞伎鑑賞教室

2008-07-20 10:58:37 | 書いたぞ: 感想書きました~
ついに東京も梅雨明け。ベランダの水溜りの水面がキラキラ光って、
プールが恋しいHineMosNotariです。
まぁ、プールでさらせるような体型ではないので、行けませんけど(^_^;)。

というわけで、連休前の夜、国立劇場に行ってきました♪
演目少ないと、結構早く感想かけるな~ と思う今日この頃です。


■概要
観劇日:2008/07/18(金) 19:00~21:15(予定5分オーバー)
劇場:国立劇場大劇場
観劇位置:3階正面下手より
【注意】ネタバレありです。


■演目・構成・タイムテーブル
1:歌舞伎の見方 30分
 幕間   20分
2:義経千本桜  85分

■配役
佐藤忠信/源九郎狐:歌昇さん
      源義経:種太郎さん
     川連法眼:橘三郎さん
      妻飛鳥:京蔵さん
     駿河次郎:幸太郎さん
     亀井六郎:宗之助さん
      静御前:高麗蔵さん


1:歌舞伎の見方
■のたりの眼
・オープニング
セリが上下しつつ盆がまわる。
最近、このパターン、多いですね~(^_^;)

でも、今日はひとつ発見が。
奥の大きなセリは太いコンクリのような柱なんですが、
その手前の中くらいのセリは筋交の鉄骨でした。
どちらも強度がありそうですが、違うのにはなんかわけが
あるんだろうなぁ。

・解説は宗之助さん。
最近、解説の人は、演目の方にはでないことが
よくありましたが、今回の宗之助さんは演目の方も参加です。

・白狐
あぁ千本桜だからか と思いつつ、そういえば、千本桜には、
まんま狐 はでてこないな~。と思ったり。
そのせいか、先代萩のネズミさんのような白狐の登場は
なんか新鮮な感じも。

・義太夫求人(^_^;)
義太夫さんからお知らせって、公演会のお知らせでも
するのかと思ったら研修生募集中だそうで(^_^;)
でも、あれって、確か年齢制限が・・・
と思ったら、宗之助さんもそこをつっこんで
くださいました。

原則、14~23歳(でよかったかな?)だそうで、
今回の観客はちょっと制限ゾーンオーバー…(^_^;)
と思ったら、
あくまで原則です!

もしかしたら 学生さん相手よりも、社会人に
売り込みかけたほうが、案外応募者多いかもしれませんよ~♪


・ライジョ
狐の出に使われる、「狐のテーマソング」(^_^;)な鳴物。
あ、ライジョって「雷如」って書くのかな。
雷の如し になりますもんね。うん。


・ツケ実演
あー、やっぱり、女形の方がしっくりくるというか、
うまいな~ 宗之助さん。

・鼓メモ
胴:桜の木の硬いところ
調:麻。紅花染め
 ってことは、朴清さんの紫はなに染だったんだろう…
音:握るとチで高音。はなすとポンで低音
皮:馬~。牛もあるけど、馬がベスト。
キツネは使わないんですよね~(^_^;)

2:義経千本桜 
 ~河連法眼館の場~

前半、ちょっと睡魔に揺さぶられちゃいました(^_^;)
でも、後半、狐忠信はもう目が釘付け♪

同じ月に海老蔵さんが歌舞伎座で、宙乗りでこの役を
やると知った時、

「人気がそっちに集中しちゃうんじゃないかなぁ…
あ~もう、せっかく、歌昇さんが主役なのに~っ!!」

と、ちょっとヤキモキしたんですが…
(そんな風に思ってしまってすみませんっ、歌昇さん。m(__)m)
公演が始まってみれば、新聞とかの批評は、とっても好評。
うれしかったですね~♪

で、私もとても楽しみにしてたんですが、いやーもう、歌昇さん
たっぷり見れて、たっぷり幸せでした♪


・京蔵さん
眉だけ茶色がかった白髪で、髪は黒髪でした。
一応、老けてる…のかな。髪は染めてるのかな。

・種太郎さん
おぉ、種太郎さん、もう20歳なんだ(V)o¥o(V)
道理で、声も変じゃないし、結構、よかったです。
結構、貴公子役もいけそうな。

・宗之助さん
筋書きによると赤っ面は初めてだそうです。
意外なような、納得できるような。楽しみ~♪

で、実際観たところ、最初はちょっと、
赤っ面なのにやさしい感じもしたんですが、
なんというか、こう、力自慢なんだけど、
朗らかさがあるような、いい赤っ面な感じで、
全体に違和感はなく、いい感じでした♪

それにしても、赤っ面までできる女形さんは、
そうそういないのではないでしょうか。


・高麗蔵さん
なんかすごく衿が抜けてるように見えましたけど、
静御前って、いつも結構、衿抜けてるのかも。
…高麗蔵さんの赤っ面は見たことない…かな?


・歌昇さん
ちょっと丸め(^_^;)で、どっちかというと犬的な…。
それに、考えてみればこの役、飛んだり跳ねたり、
まわったりと体力的にもは結構、大変なんですよね。

その辺の動きのキレとかは、まだ観てないんですが、
今月、歌舞伎座でこの役をやってる海老蔵さんの方が
勢いはあるのかもしれません。

でも、声。あの特有なキツネコトバが、自然な感じに
聞こえるんです。違和感がないんです。
無理や力みを感じないんです。
これはちょっと初めての体験でした。

それから、仕草がまた、かわいらしいんですよね~♪
特に手の動きがとても♪

そうした声と仕草からにじみでる、違和感のない、力みのない、
自然な健気さが、じんわりとヒタヒタと胸に来る感じがしました。

宙乗りはないですが、「いいキツネを見せてもらったな~」
と思える一幕でした。


・荒法師
3人でした。澤瀉屋さんの大人数の荒法師の方が回数多く観ているせいか、
つい「少ないな~」と思ってしまいました(^_^;)

あと、私、ここの音楽好きなんですが、いつもは聞き流して
コトバの意味とかを考えてないのですが、今回は電光掲示版のおかげで
詞章もしっかりわかったのは、ちょっとうれしかったです。

結構、難しい言葉が使ってあるんですね(^_^;)

・窓
上手の屋台に窓がありませんでした。
ここからホンモノの忠信がのぞいて…という
あの早替わりは、澤瀉屋さん独自の演出なのかな?

■花道度:低
宙乗りありませんし。やはり国立。
ありがたや、高いところからでも、花道がよく見えます。
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2008年7月:7月大歌舞伎 夜の部

2008-07-13 00:20:52 | 書いたぞ: 感想書きました~
すみません、真夏の暑さの中、相変わらず絶賛放置中の「のたりずむ」です。
相変わらず、なかなか書き込みできない・感想をまとめる余裕がない
状況がつづいていますが、今回はわりと早々にまとまったので、
アップします。

■概要
観劇日:2008/7/10(木) 17:00~20:45
劇場:歌舞伎座
観劇位置:3階正面上手より
【注意】ネタバレありです。

■演目・構成・タイムテーブル
夜叉ヶ池 約95分
幕間   45分
高野聖 約80分

【余談】
今月の夜の部は、2演目とも最初真っ暗になるので、
始まると入場制限かかります。
ので、劇場入りの時間には余裕を持ったほうがいいですよ~

今回、私は、自分もわりとギリギリで入ったところに
このアナウンスを聞き、まだ来てなかったツレが
間に合うかドキドキでした(^_^;)


【注意】
以下はネタバレが含まれています。まだ舞台をご覧になっていない方は
その点ご了承の上、この先をお読みください。


■1:夜叉ヶ池
■配役
     百合:春 猿さん
    白雪姫:笑三郎さん
    萩原晃:段治郎さん
   穴隈鉱蔵:薪 車さん
  畑上嘉伝次:寿 猿さん
  黒和尚鯰入:猿 弥さん
    万年姥:吉 弥さん
   山沢学円:市川右 近さん

■のたりの眼
前回の公演時は、春猿さんが1人二役だったけど、
今回は春猿さんはお百合さんに専念。
白雪姫には笑三郎さんが登場!

笑三郎さん
私のイメージする白雪姫は、恋に燃える奔放なお姫さんなんですよね。
で、それは八重垣姫よりももっとぶっ飛んでるというか、
そういう感じなんですよね。

そのイメージは、どちらかというと春猿さんに近い気がするせいか
笑三郎さんの白雪姫は、ちょっとイメージが違うかな~
という気がしました。

でも、想いに身悶えるところは、見ていて「う~、かわいそうだ~(/_;)」と
思うくらい、すごくリアルで、ここは春猿さんよりも笑三郎さんに
1本!という感じでした。

笑三郎さんの恋に燃える八重垣姫は、好きなんですけどね~。
うーん、なんだろう、こう、世間離れしたというか、そういう感じが
ちょっと笑三郎さんには薄いのかなぁ。

なんか、こう、笑三郎さんはとてもリアルな人になるんですよね。
本当に、そういう人がいそうな気がしてくるんです。
人間やってるときとか、乳母みたいな役をやってるときは、
そこが上手いと思わせるところのひとつにもなるんですけど・・・

というわけで、個人的には、百合を笑三郎さん
春猿さんを白雪姫という配役で見てみたいです。

段治郎さんと右近さん
お二人は配役変わらず。
さすが、安定してます。うん。


猿三郎さんと弘太郎君
♪や~まをか~わにしょ、しょ、しょ~
と二人で歌うところが好きです♪

ただ、あのままずーっと歌い+はね続けて花道引っ込みは、
くどいし、役者さんもキツイだろうな~(^_^;)
と思ってたら、無事そうならなくて、一安心。

弘太郎君の配役はしらなかったのですが、いい感じでした。
声聞くと、「ヘタルベだ~」と思ってしまうのですが、
でも、あの勢いが今回の役にはちょうどよかったみたいです。

猿三郎さんは、前回と同じ役ですが、
セリフが多くて、長くて、大変そう(^_^;)


猿四郎さん
おぉ、洋装だっ!
まぁ、役柄は置いておくとして(^_^;)
舞台滞在時間が長いのは、うれしいな~


猿弥さん
前回も猿弥さん・・・だったかな?
あ、あの靴? なんだろう、公家さんの靴みたいにも見えるけど・・・


動線
白雪姫の眷族のみなさん、引っ込む時も、出てくるときも
小走りに、きれいにラインを描いて行くんですよね。
それがとてもきれい♪

津波の予感
波幕を後ろでに持った眷族の人が、バタバタしている人間たちの間を
ゆっくりと歩いていく。
違う流れの2つの世界が二重投影されているような演出です。
津波の予感が、ゾクリ ときます。

「ここに鐘がある」
 萩原が山沢に、
 鯉七が大蟹五郎に
 万年姥が白雪姫に、
いろんな人がこのセリフを口にします。
繰り返される端的なセリフというのは、とても印象に残ります。
また、みんな言い方がうまいなぁ。


白雪姫のおみ足
銀の足袋だ~

万年姥
りりしいなぁ♪かっこいいなぁ♪

女の人
村人の中に、ホンモノの女性、いらっしゃいました??

ラスト
白雪姫真ん中で緞帳。
原作の山沢の合掌は前回もなかったな~

猿三郎さん情報によると
なんか玉さんのご意向で動きが結構、変わるとか。
うーん、何が変わるんだろう。後半、もう一回観にいきたいな~

■花道度:低
鯰さんの出とかくらいで、少ないです。
見えなくても問題なし。



2:高野聖
■配役
  女:玉三郎さん
 宗朝:海老蔵さん
 薬売:市 蔵さん
 次郎:尾上右 近さん
 猟師:男女蔵さん
 百姓:右之助さん
 親仁:歌 六さん


■のたりの眼
玉さんのあの妖しい肌出しポスター。
舞台では、どうなるのか、ちょっと楽しみ♪

オープニング
うーん、よく見えなかったのが残念なんですが、
薄幕になにかこう、綿みたいなのがついてるんでしょうか?
で、坊さんが舞台にいる??
えらく映画チックな、暗示的なオープニングでした。
あ~ あのオープニングだけ、もう一度近くで見たい~っ

男女蔵さん
あれっ?男女蔵さん??
めずらしい顔合わせなような。
でも、出番あれだけは、ちょっともったいないなぁ(^_^;)


海老蔵さん
あ~ 坊頭が似合いますね~。
日本一の坊頭が似合う色男かもしれない。
と ふと思いました。

しかし、眉の書き方でしょうか?
同じ坊頭でも、とても野生的な雰囲気の時も
ありますが、今回はとても純朴な感じが。
この印象の違いはさすがです。

玉さん
あ、玉さんのお役、役名ないんだ。
だから、イヤホンガイドの「耳で聞く歌舞伎」に
長ったらしい説明がついてたんだ(^_^;)

お散歩
めずらし~ 玉さんが客席に降りたーっ!
でも、シルエットでなんとなく役者さんの
動きとかがわかったのが、3階席の住人としては
うれしいところ♪

例の場面
うーん、玉さん、胸ありそう(^_^;)
髪の毛の使い方とか、うまいなぁ~。
以前、「エリザベス」の舞台観た時に、やっぱり
玉さんのナマ肌みたけど、今回の方が艶っぽいな~。

しかし、広い舞台に頭ふたつだけ(^_^;)
あれは玉さんと海老さんのアタマだから、
あれだけでも、存在感が大きかったんだろうなぁ。

舞台の広さ
終演後に家人と食事しながら↑の贅沢な舞台空間の話を
したとき、家人に言われてそうだな~と思ったんですが、
たしかに、この演目には、歌舞伎座の舞台は広すぎかも。
もっと小さい、セゾン劇場くらいでやるとちょうどいいような。

歌六さん
最後の長セリフ、一体台本何ページくらいあるんでしょう?
それをよどみなくとうとうと語る歌六さんてば、やっぱりすごいなぁ。
でも、あのいい声で、とうとうと語られると・・・
すみません、睡魔が・・・_| ̄|○

動物
黒子さん、大活躍。蛇に猿に蝙蝠にももんが?に馬。
馬は人が足やるやつじゃないんですよね。
それでもよさそうなんですが。

白い桃
って、ねぇ(^_^;)。

カメラ
花道の方にテレビカメラがいました。
どこのかまでは見えなかったんですが、ちょっと楽しみ♪

■花道度:中
お散歩の最終ルートが花道です。
あとは、最初の海老蔵さんの出とか、
最後の歌六さんも花道からかな?
コメント (4)
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2008年6月:歌舞伎座 夜の部

2008-06-13 00:29:49 | 書いたぞ: 感想書きました~
5月団菊 昼の部の感想、あげそこねてますが、とりあえずすっとばして
6月です。
6月は遠征が2個あるせいもあって、昼の部は日程のやりくりがつかず、
パスの予定です。


●概要
観劇日:2008/6/10(火) 16:30~21:20
劇場:歌舞伎座
観劇位置:3階正面上手より

【注意】ネタバレありです。


●演目・構成
1:義経千本桜 すし屋 105分
 幕間   30分
2:身替座禅 55分
 幕間   15分
3:生きている小平次 50分
 幕間   10分
4:三人形 25分

●おまけ
・1回目の休憩時間で売店は終了です
・舞台写真はまだでした(/_;)
・3階下手ブロックと西の袖がガラ空き。
平日だからかなぁ。勿体ない・・・


1:義経千本桜 すし屋
●配役
 いがみの権太  吉右衛門さん
     お里  芝 雀さん
弥助実は平維盛  染五郎さん
   梶原の臣  由次郎さん/桂 三さん/種太郎さん/吉之助さん
    おくら  吉之丞さん♪
   若葉内侍  高麗蔵さん♪
   弥左衛門  歌 六さん♪
   梶原景時  段四郎 さん

●のたりの眼
・吉右衛門さんの権太 は初めて。
似合いそうだし、他の配役もご贔屓そろいで期待大だったんですが、
うーん、思ったよりグッと来なかったな~
やっぱり、鮓屋は、「木の実・小金吾討死」とセットじゃないと
涙腺に来にくいのかも。
ちなみに1番最近観た権太は・・・仁左さんのかな?

・解説が観翁さんでした。
やっぱりわかりやすいなぁ。
セリフをわかりやすい現代語に翻訳?して言ってくれるからかなぁ。
でも、それは他の解説員の人もやってると思うんだけどなぁ。
うーん、その違いはなんなんだろう。謎だ。

・弥助「殿」と呼ぶ言い訳
おっかさんが弥助に「殿」付けはよしてくれ といわれたけど、
おっかさんは弥助=維盛卿と知ってるから、呼び捨てにするのは
どうにも抵抗がある。
そこで言い訳が「弥助は亡くなったつれあいの名だから」。
うまい言い訳だなぁ。

・染五郎さん
ありゃ、声がもうかすれ気味?それともこの気候だから、お風邪かな?

・兄さんびびびびび~
これは元になってる文楽の方には、ないんだそうで。
歌舞伎のオリジナルらしい。
忠臣蔵もそうなのかな?

・ベロは出ない
権太がウソ泣きするところ。義太夫は ♪鼻が邪魔して届かぬ舌の
と行くんですが、吉右衛門さんの権太はベロを出したりしてませんでした。
他の役者さんもそうだったのかな~

・あっ、歌六さんだったか!
配役をちゃんと見てなかったんで、てっきり段四郎さんがオヤジ様かと
思ってたら、歌六さんでした。
小金吾の首、袴でくるんできたんですねぇ。また上手いことくるめるんだこれが(^_^;)

・「てんじょぬけ」
お里ちゃんのセリフにあるんですが、意味は「底抜けに」ってことらしいです。
昔は底じゃなくて、天井が抜けたんですね~(^_^;)

・お三味線
おさとちゃんが、弥助と二人っきりにしてもらって、いそいそと寝る準備を
するところのお三味線、なんか好きだなぁ♪

・鮓桶
権太が桶をつかんで維盛一家の後を追いかけていくところで、はっきり
気がついたんですが、今回の上演は、鮓桶の場所が入れ替わらないやり方なんですね。

以前観た舞台(確か仁左さんの権太)では、確かオヤジ様が血のついた袴と
羽織を桶の下のモノいれに隠すのに桶の並びを変えてしまって、
それで権太が「自分が置いた」と記憶してるところの桶が首入りに
変わってしまう というのがあったと思ったんですが、

今回は桶の並びが変わるような演技がなかったので、
「あり?どうやって桶の位置が替わるんだろう?」と思ってたところ、
今回の権太は、自分が置いた桶の位置をはっきり覚えていなかったようで、
持ち上げてみたらそれらしい重さだったのでその桶をつかんで。
という流れでした。

・梶原の家来衆
うーん、いい声の人がそろってる♪
吉之助さんも発見!


●花道度:
出入りは割りと激しいです。
見所はやっぱり桶抱えて維盛一行を追いかけてひっこむ権太。
しかし、帯花道時間が長いのは、その権太をおっかけようと
飛び出したおとっつぁんが、家に向かう梶原一行に阻まれて
家の逆戻りすることになっちゃうところでしょうか。

尻っぱしょりして花道行ったおとっつぁんは、
梶原一行に押し戻される感じで本舞台に戻ってきた時、
裾をおろしていました。



2:身替座禅
●配役
 山蔭右京  仁左衛門さん
 太郎冠者  錦之助さん
 腰元小枝  隼 人さん
 腰元千枝  巳之助さん
奥方玉の井  段四郎 さん


●のたりの眼
・事前の期待
去年の7月、あの松竹座で観て以来かな。
そのときも仁左さんの右京でした。

今回の奥方は段四郎さん。
段四郎さんの奥方観るのは、初めてかな。

腰元衆が若手さんなのがちょっと楽しみ♪

・仁左さん
あれ?今月ってこれだけですか!
めずらしいな~

・右京さん
前半のところで、花子の元にGO!と花道を引っ込む時、
七三で袂を腕に巻きつけて、トントンと足踏みをして、
揚幕指して、うれしそうに一散に引っ込んでいくところが
好きだな~


・奥方
おぉ、年増じゃ、年増じゃ(^_^;)
段四郎さんの奥方って、どんなだろう?
と思ってたんですが、考えてみりゃ澤瀉屋さんで
長年やってきた段四郎さんですから、こういうおかしみは
お手のものなのかも。

・腰元連中
お~♪ 若い若い~♪ ぴちぴち~♪

巳之助君、きれいですね~艶気があってお姉さんです。
隼人君は、うーん、お父さんに似てるな~(^_^;)

そしてお二人とも、声が(^_^;)
年齢的に、キツイお年頃なのかな~。

踊ると、隼人君の方が、女性らしいやわらかさが
感じられますねぇ。首の振り具合、かな?

あれ?巳之助君、座って、ひざに乗せたたもとに
手を添えるとき、なんか動きが目立つなぁ。
動きが大きいのかな?それとも添えるときに手の平が
見えてしまうからかな?

・後半の右京さんVSと奥方
もう楽しくて楽しくて♪ 会場の反応もよかったですね~
(外人さん、多かったです)

●花道度:高
朝帰りの右京さんが、なかなか花道から本舞台にたどりついて
くれないんですよね~(^_^;)



3:生きている小平次
●配役
那古太九郎  幸四郎さん
小幡小平次  染五郎さん
  おちか  福 助さん

●のたりの眼
・お芝居について
大正時代に書かれた新歌舞伎。
夭折した作者の最後の作品だったそうで。

・舞台
幕開き、舞台には湖に浮かぶ小舟。
いきなりスモーク満々。
でも、暗い湖の雰囲気がよく出てます。
舞台の奥行きを上手く見せてるなぁ。
舟の仕掛けが、面白いです。初めてみるかな、あれ。

・新歌舞伎
なんで、音とかが写実的です。
例えば2幕目幕開きの雨の音は、現代劇並みです。
個人的には、そのへんは結構違和感を感じます。

このへん、普通のお芝居と歌舞伎の区別は
なんぞや ということを考えてしまいます。

そんなことを考えていたせいか、2幕目の幕開きは
えらく定式幕を引く音がえらく響きました。
普段のお芝居では、あんまり気にならないのですけどね。この音。


・福助さんのおちか
1幕目での太九郎と小平次の二人の話しと、なんか大分イメージが
違うなぁ(^_^;)
二人の話では、二人の男の間で、どっちも選べず、オロオロしている
小平次いわく「弱い女」で、はかないというか、個人的には、
はたきたくなっちゃうタイプの女性のイメージだったんですが・・・
うーん、どこが「弱い女」なんだか(^_^;)
どっちかというと したたかさあふれる感じなんですが・・・

そして3幕目では、さらにしたたかさ全開(^_^;)
「女って、怖いなぁ」と女の私が思ってどうする(^_^;)

・2幕?3幕?
チラシには「2幕」と書いてあるのですが、うーん、これって3幕では??
定式幕を引く暗転が2回あるんですよね~

・お星様
3幕目、逃亡途中のおちかさんのセリフに「星がきれいだよ」
というようなセリフが出てきます。
歌舞伎でお星様がどうこう ってセリフは、めづらしいかも。

・夫婦像
なんか 身替座禅の夫婦と似ているようで、好対照のようで(^_^;)
でも、ある意味、身替座禅の奥方より、遥かにコワイかも。

・観終わって
う~ん・・・よくわからん(^_^;)
ただ、最後、ものすごい嵐のような音の中、舞台中央にせりあがって出てきた
小平次は、ただ立ってるだけなんですが、ある意味、余韻たっぷりで
面白かったです。あ、「おかしい」という意味ではなく、です。

しかし・・・これって怪談ということでコワイ話のはずなんですが・・・
なんでこんなに笑えるんでしょう(^_^;)

あと、私、チラシ読んで筋を勘違いしてました。
おちかさんは、小平次と一緒に太九郎に殺されちゃうのかと
思ってました(^_^;)

●花道度:
最後に二人が走ってひっこむくらいです。
ちなみに 小平次は花道まで来ません。
しかし、1階席の人、一幕目はスモークで大変だったんじゃないかな~(^_^;)


4:三人形
●配役
傾城  芝 雀さん
若衆  錦之助さん
 奴  歌 昇さん

●のたりの眼
結構、みなさん、お帰りになっちゃって、
ちょっとさみしかったですが、でも私の前の列の人も
帰っちゃったおかげで、舞台がすごくよく見えたのはラッキー♪


・箱の中から出てくるお人形
という趣向なんですね。
出てくる時は下手から傾城・奴・若衆
でしたが、最後は奴・傾城・若衆
になってました。

・若衆
仙台藩の殿さんみたいだな~
あの紫の頭巾のせいかな~
お、イヤホンガイドの解説によると、白柄組なんだそうです、この若衆さん。


・奴
白地に海老茶のアクセントに金糸に刺繍。
あっ、赤旗は横綱のしめ縄みたいにふさ付だ♪

途中1枚むけると 緋色襦袢に金糸の首ぬき
豪華で派手だな~ こういう首抜きは初めてみたかも。

あ、ひざあても、内側が緋色なんだ!
足ぶみすると、チラチラ緋色が見えて、艶があるなぁ♪

しかし、すごい足拍子(^_^;)
歌昇さん、さすが!

・傾城
傾城 といっても、元禄風なのかな?
髷の感じがそんな感じです。
あと、うちわを使った踊りをします。
うちわを使った踊りがあるのは知ってましたが、実際に見たのは
初めてかな~

・最後の総踊り
同じ振りなんですけど、それぞれの役柄三者三様の踊りっぷりで、
違いが面白いですね~♪♪
すごく好きです。こういう趣向♪
なんか楽しいな~♪

楽しい気分で打ち出してもらいました♪

●花道度:
途中で奴と若衆が七三でしばらく踊るところがあります。
コメント (3)
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2008年5月:演舞場 昼の部

2008-05-19 00:37:46 | 書いたぞ: 感想書きました~
徐々に復帰してます。
リハビリ第3弾は演舞場の昼の部。
前2本よりもすこし 詳しく書いて見ました。

●概要
観劇日:2008/5/17(土) 11:00~15:35
劇場:新橋演舞場
観劇位置:3階正面上手より

【注意】ネタバレありです。


●演目・構成・タイムテーブル
1:彦山権現誓助剱毛谷村
 幕間   30分
2:上:藤娘/中:三社祭/下:勢獅子
 幕間   20分
3:一本刀土俵入


1:彦山権現誓助剱:毛谷村
●配役
 毛谷村六助:染五郎さん
 お園:亀治郎さん
 杣斧右衛門:吉之助さん
 一味斎後室お幸:吉之丞さん
 微塵弾正実は京極内匠:錦之助さん

●のたりの眼
・すみません、途中から大爆睡しました(^_^;)

【お園さん】
・イヤホンガイドによれば、今回の亀治郎さんのお園さんは、
雀右衛門さん指導のカラミの出てこない京屋型なんだそうです。
やっぱり、色々型があるんですねぇ。

・お園さんの眉って、すごい山型なんですね~
女武芸者だから、眉がキリッとしてるのはわかるんですが、
なんかちょっと怒ってるような感じすら(^_^;)

・亀治郎さん、最初の所、なんか声があまりにも、まんま立役で、
「うーん、亀治郎さんならもっと女形よりの声も出せるだろうになぁ。」
と思ってたら、女になってからの声も、
「亀治郎さんの女形の声って、こんなだったかなぁ<(ーー;)」
と、なんかいつものようなきれいな女声ではないように感じました。

後半は、あまり気にならなかったんで、戻ってたかな?

【六助どん】
うーん、もう折り返しは越えてると思いますが…染五郎さん、声、
千穐楽まで大丈夫かな~。ちょっと不安な感じのするかすれ具合でした。

しかし、この六助どん、やさしい人なのはわかるんですが、
八百長に乗るのは、やさしさとは別かと。

今回の話もそうですし、この前の双蝶々曲輪日記もそうですが、
バレても、バレなくても、お互い、後々いいことないですよ、八百長って。

ちなみに、最後、裸足だったんですが、裸足のまま、お城に乗り込むのかなぁ。
せっかく、上はおめかししたのに(^_^;)

【吉之丞さん】
ちょっとした仕草からでる雰囲気が、さすが。
特に今回は、回りが割りと若手の役者さんばかりだから、余計に
吉之丞さんの上手さが際立つ感じがしますね~。

お金のやり取りのところは、凛としたかっこいいババ様の姿がうれしいんですが、
お客さんからは、笑いが出るんですよね~。うーん、。

【ご贔屓発見】
・城から来た検分役の1人が延郎さんでした♪
・弾正の母役をさせられた老婆の死体を運んできた樵の1人が錦弥さんでした♪
・老婆の息子が吉之助さんでした♪ が…眉、眉が~(^_^;)

【その他】
・子役の子の見得が立派!
・子供をあやすおもちゃのひとつの、お獅子のカパカパ、あれ欲しいなぁ。

2:踊り三題
上:藤娘
●配役
  藤の精:福 助さん

●のたりの眼
まず、長唄の踊り。

・上手に5×5、下手にお囃子
長唄は里長さん。お囃子に傳左衛門さんはいなかった。

・舞台の藤の花房
サイズ的には「中」くらいだった??
ちょっと小さめに感じました。

・福助さん
最初、出てきたところの福助さんの微笑みは、ちょっと怖かった(^_^;)

お客様にご挨拶のところは、最初はびっくりしたような感じで、
最後ににーっこりと愛嬌たっぷりの笑顔になるんですが、
なんというか、これもちょっと怖かったかな~(^_^;)

でも、なんか、「ほんとにうれしいんだな~」という感じの
うれしさの感じが溢れかえってたので、なんかこっちもちょっと
うれしくなる感じがしました。

衣装は最初は左と右で色違い(オレンジと緑)の生地のお着物。
ちゃんと藤の刺繍がしてあるんですよね。
この左右色違いの衣装は お能の方にはよくあるらしい。
面白いですね~♪

次の衣装は藤色に、これまた藤の刺繍の入った華やかな衣装。
帯は黒地一色に、これも色とりどりの藤の刺繍。
着物の華やかなふわふわした感じを 帯の黒がビシっと引き締めてる
感じで、バランスがとれてるな~と思う衣装です。

最後はその藤色の着物を一枚むいて赤地の着物に、これまた藤の刺繍。
ほんと、どこまで行っても、藤尽くめです。(^_^;)

かんざしの藤も、最初は藤色でしたが、衣装を変えたところで、
白い花房のに変わったかな?
紅白の紙をクルンと丸く反らしたのを横に連ねたような飾りが、
簡単なつくりのようですが、華やかでした。

中:三社祭
●配役
 悪玉: 染五郎さん
 善玉: 亀治郎さん

●のたりの眼
今度は清元。

うーん、なぜか染五郎さんの月代が、ワックスを塗ったように
えらくツヤツヤしてます(^_^;)
同じ月代の亀治郎さんはそんなにツヤツヤしてるようにはみえないですが…

あ、二人とも、ナマアシじゃないんだ!
なんだ残念。(^_^;)

しかし、まぁ、お二人ともほんとピョンピョン、跳ねる跳ねる。
イキがいいのを越えて、せわしないくらい(^_^;)
お二人を比べると、染五郎さんの方がアタマがよく動いてるのかな。
髪の毛のしっぽの揺れぶりが大きく、且つ多い気がしました。

でも、そうか、やけにカクカクした動きだな~と思ったら
イヤホンガイドによると、人形ぶりなんですね。

あ、面白い。中に着込んでた衣装ってポンチョみたいなかぶりもの
なってるんですね~♪


下:勢獅子
●配役
鳶頭:歌 昇
鳶頭:錦之助
この他、ご贔屓いっぱい♪

●のたりの眼
最後は常磐津。あ、常磐津なんだ、勢獅子って!
ちなみに、イヤホン解説、3本のうち、これだけ観翁さんです。

さぁさぁさぁ♪これが楽しみだったんですよ、昼の部は♪
ご贔屓さんが満載~フフフ~♪

前ふたつは暗転からパッと舞台が明るくなって始まりますが、
三社祭は最後浅黄幕で終り、勢獅子はその浅黄幕の振り落としで始まります。

お~ いきなり勢ぞろい!

あ、吉之助さんだけ、法被に花がついてますね。
扇も二人の頭は白地に牡丹ですが、吉之助さんは青地に牡丹。
きれいな青ですね。でも、扇にはあんまり見ない鮮やかな青ですね~

鳶頭のお二人は首抜きに同じ蝶の模様。
あー、お二人とも紋は「桐蝶」で同じなんですね。
あ、歌六さんも時蔵さんも同じだ。萬屋さんはみんな同じなのかな。

吉之助さん、飛び乗りで馬のりしてたけど…、うーん、吉之助さん結構大きいよな~。
ってことは、飛び乗ったりすると、乗られる人は、かなりキツイよな~(^_^;)
ついでに、馬の被り物してない人にあんなふうに長く馬乗りするのは、
めずらしいような。

あ、錦弥さんと又之助さんがお獅子もってそっと上手に引っ込んだ!
お獅子、スタンバイですね~♪

で、その間に鳶頭のお二人によるボーフラダンスがあって、
お~ 出てきた、出てきた!お獅子、お獅子~♪

最後、お獅子のかぶりものをとって、中の二人が出てきて
決まるところが、また、絵になってかっこいいんですよね~♪

今回、ここのところのお二人の舞台写真が出てましたよ~♪
そういえば、舞台写真には、吉之助さんがお獅子もってるのが
あったけど、あれ?吉之助さんは、別にお獅子とからんだりしてないなぁ。
あの写真は一体??

と思ってたら、最後の幕引きに勢ぞろいで決まるところで、
お獅子持つのが吉之助さんでした。
これが、またかっこよくて♪♪

そういえば、法被の背中の文字、吉之助さんと鳶頭のお二人が
他の鳶(「祭」)の人たちとちょっと違ってたな~
なんて文字だったんだろう?うーん。画数の多い文字だったけど…

あーでも、ご贔屓堪能~♪♪幸せ~♪♪♪


3:一本刀土俵入
●配役
駒形茂兵衛:吉右衛門さん
お蔦:芝 雀さん
船印彫師辰三郎:錦之助さん
老船頭:由次郎さん
若船頭:種太郎さん
清大工:桂 三さん
掘下根吉:染五郎さん
船戸の弥八:歌 昇さん
波一里儀十:歌 六さん

●のたりの眼
旅から旅を股にかける で「股旅」モノ。
見終わって「うん、見ごたえあった」と思いました。


【歌昇さーん(^_^;)】
さっきまで、颯爽とした鳶頭だったのに…(/_;)
でも、薄汚れた格好の役ではあるけど、上手いな~歌昇さん。
この役が下手だったら、茂兵衛がひきたたないもんな~。

10年後の場面では、名前しかでてこないんですが、どんな風になったのか
観たかったな~(^_^;)
きっと、見かけは威張ってても、本質は10年前と変わらないんだろうから、
茂兵衛・お蔦さんと一緒に、その対比を見せても面白いと思うんだけどな。

【芝雀さん】
あー、いいな~芝雀さんのお蔦さん。初役だそうで。
でも、情味がたっぷり。
序幕、最後にひらひらと散ってくる黄色い銀杏の葉が、黄色いチョウチョのようです。


【吉右衛門さん】
渡しで お餅?食べてるところが、とっても、とっても、
おいしそうで、うれしそうで、見てる方が気持ちよくなりますね~♪
ああいう食べ方出来る人は、いい人です。うん。

一転して、こりゃまた、かっこいい博徒だな~
素人さんに対しては、折り目正しいところが、またかっこいい。
あぁ、これぞ侠客。

しかし、茂兵衛さんの10年には、何があったんだか。
あんなにおいしそうにうれしそうにご飯を食べてたお相撲さんが、
一見して凄みを感じさせる博徒になるには、
やっぱり、かなり、色々なことがあったんだろうなぁ。
ちょっと気になる10年です。

しかし、疑問なのは、最後、波一里儀十さんと
なんで、真剣勝負ではなく、取っ組み合いにしたのか

もしかして、波一里儀十さんも元お相撲さんだったとか。
で、お互い、相撲取りの匂いを嗅ぎ取って、無言のうちに
ああいう勝負になったのかな~
めずらしい名前だしねぇ。波一里儀十さんも。

【錦之助さん】
舟印とかいて「ダシ」と読むそうな。
ただ、この人、いい人かもしれないけど、
絶対、この先も、金で失敗しそうな気配が…(ーー;)


【ご贔屓発見】
・安孫子屋ではたらいてる人に吉之助さん。幕開きの口開けもでした♪
弥八の包丁回収がナイスタイミングで。
・安孫子屋の酌婦に芝喜松さん京蔵さん。阿多っぽさがなんとも♪
・弥八に絡まれた商売人夫婦?の旦那に錦弥さん
・子守女に京妙さん。いい声です♪

【その他】
・安孫子屋2階の雨戸の戸袋に書いてある(鏝絵かな?)
白浪に日の丸(上手)と鶴(下手)。きれいですね~

・うーん、確か以前にこれ、一度見ているはずなんだけど…
(たしか福助さんがお蔦さん)
頭突きがキーワードってこと、すっかり忘れてた(^_^;)

・角兵衛獅子の子役のお二人、うまいな~

・最後の桜の場面、桜が薄暗い舞台に白く浮き上がって、
とてもきれいでした。
最初の場面の黄色い銀杏といい、舞台効果が高いです。
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2008年5月:演舞場 夜の部 「四谷怪談」通し

2008-05-13 00:40:34 | 書いたぞ: 感想書きました~
リハビリ第2弾は演舞場夜の部。
このところ、夜の部は途中からの観劇が多かったですが、
せっかくの通しなんで、今回は早退して最初っから♪

今回もシンプル且つ断片的な「のたりの眼」のみです。

通し狂言 東海道四谷怪談


観劇日:2008/5/9(金) 16:30~20:50
劇場:新橋演舞場
観劇位置:3階正面上手より

【序幕】
・イヤホン借り忘れ
 →うーん、なんか物足りない。
 →遣り手のおばちゃんがいい味だしてたのに、誰だかわからず。
・幕開きの ♪どうぞ~叶えて~くだしゃんせ~ って唄が、なんか好きです。
これ、小唄 でいいのかな?
・「藤八五文奇妙!」って売り声も、結構、好きです♪


・遣り手ババ様?がいい味だ。誰だろ~
・お袖ちゃんと与茂七、再開の時の口論
(親のために身を売ってる女房を責める旦那
 VS そんな女房の苦労も知らず、仇討ちに粉骨砕身してると思ってたら
 女を買いに来てた旦那を責める女房)
 は女房のお袖ちゃんに軍配。まぁそうだわな。(^_^;)

【二幕目】
・おっ、吉之助さんだ~ でも、なんか口がへの字な役なんだ。うーん。

・おー、福助さんの立役だ~。観るの初めてかな?
あ、そうでもないか。先代萩で伊達の殿様やってたを観たことがあるか。
しかし…デカイなぁ(^_^;)

おぉ、めずらしいっ!福助さんのナマアシだーっ!!
女形の時は、まず、出さないもんなぁ。

あ、爪がなんかきれい。なんだろう、白くないからかな?

・乳の出をよくするもの:切餅・白味噌・鰹節
へぇ~そうなんだ。

・わー(>_<) お岩さん、水色隈がこわい~っ あばら…かな?も書いてあるし…

・うーん、子供嫌いかもしれないけど、岩にはやさしかったんだな~イエモンさん。
と伊藤様のおうちに出かける時に思ったのは、気のせいだったか…<(ーー;)

・おー 京蔵さんのおっかさんに京妙さんの娘の母子だー♪

・二幕目の浪宅の場の最後で、イエモンさんが「ハテ恐ろしき、執念じゃなぁ」
というようなことをいうけど、あれだけのことされたんじゃぁ、
執念深くて当たり前だろうよ。(ーー;)
お岩さんがそんなに執念深くなったのは、イエモンさん、
あんたゆえなんだと思うんだけど…わかってんのかなぁ<(ーー;)

・髪すきのあと、お岩さんのハゲ具合が、ナチュラルというか…
今までみたお岩さんって、髪すきのあとのハゲ具合がなんか不自然な
感じだったんだけど、今回のは、頂点から前の方、ばっさりと抜けてて、
あぁ、ハゲると確かに怖さ倍増。と思えた。

・お岩さんといえば、イエモンさんが蚊帳を持って行こうとするのを
「これだけは離すまい」と執念でしがみつくところ、
その執念の凄さに怖さも感じたけど、母親としてのお岩さんに
せつなさを感じました。
これが本来の「四谷怪談のお岩さん」なんだろうなぁ。

直近で見たのは、コクーンの勘三郎さんのお岩だと思うんだけど、
あの時は、なんか髪すきのところとかで笑っちゃった記憶しかないんだよなぁ…

・福助さん奮闘三役のその2として最後にもう一度出てきた小平は、
最初の時の小平の感じと口調がちょっと違うように感じられました。
やっぱりお岩さんから気持ちをスパっと小平に切り替えるのは、
むずかしいだろうなぁ。

・宅悦の歌六さんが 上手かった。
イヤホンガイドの解説で、この役は上手い役者さんがやる役
といってたけど、確かにそうなんだろうなぁ。
宅悦が下手だったら、お岩さんの怖さに集中できないし。

【大詰】
「首が飛んでも動いてみせらぁ」と大口たたいたわりには、
岩の幽霊がでてからは、ダメダメだったよなぁ、イエモンさん…

・うーん、戸板返し、小平の仕掛けがみえみえ(^_^;)
もう少し、なんとかならんかな、あれ。

・最後、お袖ちゃんがもう一度出てくるかと思ったけど、
出てこなかった。残念。

今回、上演はなかったけど、堀の場の後の場面で、
お袖ちゃんと直助権兵衛は実は兄弟で、そうとは知らず畜生道に
落ちちゃって、結局、お袖ちゃんは権兵衛の手にかかって、
権兵衛は自害してしまうそうです。

せっかく、与茂七生きてるんだから、せめて、お袖ちゃんくらいは、
幸せになって欲しかったんだけど…

あと、同じく今回上演されなかった場面で、小仏小平の幽霊が
薬をご主人に届ける場面もあるとか。
そこはまだ見たことないなぁ。

小平って、いつも戸板返しをやりたいがために出てくる感じで、
なんとなく、出番が半端な感じがするんだけど、その場面が
あったら、もう少し納得できるかも。見てみたいもんだ。

・蛇山庵室の場は、忠臣蔵と同時上演されるときは討ち入りと
同じ日という設定なので、雪の場面になるらしいが、
近年の四谷怪談の単独上演の時は、お盆の頃になってることが
多いらしい。
ちなみに今回は、雪の場面にしたらしい。

・幕切れは、吉右衛門さん、福助さん、染五郎さんがそろって
「まぁ~ず、本日は、これ切り~」とご挨拶。
この終り方も結構好きですわ♪
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2008年2月:歌舞伎座 昼の部

2008-02-11 22:55:56 | 書いたぞ: 感想書きました~
ら、来月分の感想からはHPに掲載できるようにがんばります・・・(^_^;)

観劇日:2008/2/9(土) 11:00~16:05
劇場:歌舞伎座会場
観劇位置:3階正面後方

◆演目・構成・時間配分

1:小野道風青柳硯約20分
幕間   10分
2:菅原伝授手習鑑 車引約30分
幕間   30分
3:積恋雪関扉約95分
幕間   10分
4:仮名手本忠臣蔵祗園一力茶屋の場約110分


◆余談
イヤホンガイドに言われて気がつきましたが、昼の部は
3/4が王朝(平安)モノなんですね。
めずらしいかも。


1:小野道風青柳硯
◆配役
役名役者
小野道風梅 玉さん
独鈷の駄六三津五郎さん



◆・演目について
初代吉右衛門が道風、初代白鸚が駄六を勤めた昭和21年の上演以来の上演だそうです。

◆のたりの眼
メモ
・始まりは浅黄の振り落とし
・上手2階の義太夫は葵太夫さん。太夫さん1人に三味線がお二人とちょっとめずらしい構成?


役者さん

・梅玉さん
 手にした傘は 助六さんがさしてる蛇の目傘みたいに白い丸の入った傘だ。
 上は黒で、あれだ、花札のスタイルなんだけど、本舞台来たら、
下は結構、派手なお召し物でした(^_^;)
 ところで小野道風って、小野小町とか「毛抜」に出てくる小野春風さんなんかと親戚筋??
 Wikipediaによると、小野篁のお孫さんらしい。
 ちなみに小野小町は小野篁の孫の小野良真の娘(かもしれない)らしいから、
 この二人は血縁みたいですね。

ちなみにこの道風さん、相撲に強いらしい。
あんまりそんなふうには見えないんですけど(^_^;)

あと!観そこねたんですが、もしかして、道風さん・・・
ようやく柳にしがみついたかえるちゃん、池にはたき落としました?

あと、取っ組み合いの最中に、もしかして、駄六のこと、噛みました??(^_^;)
うーん、あんまりおいしくなさそうですが・・・(^_^;)


・かえるちゃん
みどりが鮮やかな差し金のかえるちゃんですが、
思ったより小さかったかな(^_^;)
そのせいか、差し金を遣う黒子さん、結構目立ちました。
開幕してから正面の茂みのところから、横になんかくろい筒みたいのが
とびだしてるな~なんだろう、まさかスモークでも出てくるんだろうか
と思ったら、どうもあれはあの茂みにひそんでた黒子さんがもってた
差し金の先だったみたいです(^_^;)

ちなみにかえるちゃんの声は赤貝の貝を擦り合わせて出すそうです。


・三津五郎さん
おぉ~ 赤っ面だー。衣装がいいな~。ビロードの定式幕配色の縦ストライプの
お召し物。と思ったら、おっ、脱いだ♪ といっても、下は肉襦袢
なんですけどね(^_^;)

この肉襦袢、わたしてっきり、着ぐるみみたいに、背中に縦一直線に
チャックがあるのかと思ってたんですが、今日、よく観たら、
どうもナナメにあわせのように着るものなんですね。左の肩甲骨の辺りに
ナナメのあわせ目が見えました。

ちなみに柄フンです。白じゃないのは、強いからなのかな??
それとも単なるおしゃれ??

しかし、あの髪型のせいか、褌一丁になると、なんか金太郎さんのようだなぁ(^_^;)

この駄六、わりとあっさり道風さんに池に落とされちゃって、
道風さんが颯爽と花道引っ込んでいって、「これでおしまい?」
と思うと池から復活して、蛙になりきってかえるジャンプして観る側を
楽しませてくれます。

ちなみに このかえるジャンプの時、三津五郎さん、ものすごい高く後ろ両足
ハイキックしたんです。腕の力がつよいのかな~ すごいな~

ちなみに。チラシに「眼目の」とあった立ち回りの場面は、
結構意識が・・・(すみません^_^;)



◆花道度:中
道風さんの傘差してののんびりとした出と、駄六を池に落とした後の
颯爽とした引っ込み
最後は三津五郎さんが引っ込んでいきます。


2:菅原伝授手習鑑~車引~
◆配役
役名役者
松王丸橋之助さん
梅王丸松 緑さん
杉王丸種太郎さん
金棒引:藤内亀 蔵さん
桜丸錦之助さん
藤原時平歌 六さん



◆のたりの眼
ん?最近、松王丸=海老蔵さん というのがあったな。
と思ったら、私は観そこねたんですが、2ヶ月前の12月公演で
「寺子屋」がかかってましたね。
時間軸さかのぼり上演だ。

そういや今月と来月も、一之谷嫩軍記で、今月が「熊谷陣屋」、
来月が「陣門・組打」と時間軸さかのぼり上演がありますね。


メモ
一瞬、「あれ?今月、両花道だっけ??」と思いましたが、
違いますね、今月は。なんで、桜丸は上手の揚幕から登場。


役者さん

歌六さん
隈取がきれい。時平公って、青隈ばりばりなんですが、
わりとこの隈の入り方が激しい(^_^;)役者さんが多い印象があります。
なんというか、こう、荒事系の太く強くにじんでる入り方みたいな。

今回の歌六さんは、にじみが少ないのかな、なんか、こう、
そう、公家さん風の、端整にまとまってる感じの隈でした。
でも、迫力はありました。十分。

ところで、時平公が牛車に乗るのが、チラッと見えましたが、
かなり、ギリギリ直前なんですね(^_^;)

しかし、歌六さん、今月、これだけか~。勿体ないなぁ。<(ーー;)


亀蔵さん
うーん、やっぱり、よく通る、いい声ですねぇ亀蔵さん♪
金棒引きの声の響き具合が、なんとも耳にここちよい♪


種太郎さん
がんばっているのはとてもわかるのですが、
その調子の声の張り上げ方で行くと、多分、ひとつきもたないよ~(^_^;)
来月は、国立公演も控えてるんだけど、大丈夫かなぁ。

と心配になるぐらい、声ががんばっています。
おかげで杉王の場面でも、松緑さんの梅王と張り合い、見ごたえを
保ってる感じがするんですが・・・いや、まじめに、声、心配です(^_^;)


松緑さん
うーん。この気持ちのよい豪快さは、さすが松緑さん♪
そういえば、セリフに「時平のおとっつぁん」というのがあったんです。
おとっつぁん??なんていってたんですね。(^_^;)

「時平の大臣(おとど)」というのは聞いたことがあるような気がしますが、
「おとっつぁん」というのは なんか初耳かも(^_^;)
今までこの演目、何回もみてるんですが、気がつかなかったなぁ。


・錦之助さん
襲名の頃は、どっちかというと、梅王タイプ、五郎十郎でいえば、十郎の
お役が多かったような気がしましたが
個人的には、今回の桜丸や、五郎十郎でいえば、十郎の方が、錦之助さんには
なんとなくしっくりするかな~。
と思いました。


◆花道度:中
笠かぶった梅王:松緑さんの出。
金棒引きの引っ込み。
梅王と桜丸の引っ込み。(←ここの梅王のひっこみの迫力を一度間近で感じてみたいなぁ。)
梅王と桜丸の出。

3:積恋雪関扉
◆配役
役名役者
関守関兵衛実は大伴黒主吉右衛門さん
良峯少将宗貞染五郎さん
小野小町姫/傾城墨染 実は小町桜の精福助さん


◆作品について
関兵衛は白鸚さんがお気に入りの役だったそうです。

◆のたりの眼
ふはは、大爆睡(^_^;)
あー、もう、この演目、起きれてたことがないな。
というわけで、起きてたところだけの断片的メモです。

これも幕開きは浅黄の振り落としです。

吉右衛門さん
羽織の吉の字が3つ重なった模様がなんかかわいいですね~。
着物の方の香道で使う記号のような文様は、中村仲蔵の紋だそうです。
人が3つ書いてあって、あがらないおまじないの意味があるそうなんですが・・・
うーん、あの形、どこをどう見たら人の字3つになるんだろう<(ーー;)

と 思ったら私が見てたのは↓こんなのだったと思うんですが
関兵衛の柄

正解の紋は↓こっちみたいです。

関兵衛の柄_正解

これならわかるわ。たしかに人3つ。

福助さん
まずは小野小町。赤姫のようなお姿です。
うーん、小町って、髪を結ってる姿のイメージがないせいか、
「小野小町」と言われてもなんか悩みますねぇ(^_^;)


あぁ、昼の部終わって外でたら、こんな感じなんだろうか・・・<(ーー;)
と思ったんですが、全然大丈夫でした。よかった~♪


総踊り
この総踊りのとこ、好きだな~♪
3人がそれぞれのキャラで同じ踊りってのが、面白いんですね。
ここにくると目が醒めるんですよ(^_^;)


後半まとめて
墨染と関兵衛のやりとりは 熱が入ってきて双方絶叫状態になったあたりで
目が醒めます。うーん、これもいつもと同じパターンだな~<(ーー;)

双方ぶっかえったあたりから、どんどん勢いが出てきます。
墨染は灰色から桜色に、関兵衛はマックロに。
目に鮮やか、耳ににぎやかな舞台になってきます。

真っ赤なベロを出した関兵衛と墨染めの海老そり
きれいな構図だなぁ。福助さんやわらかいなぁ(^_^;)
どこもつかまずにあれだけ海老反れるのはすごいなぁ。

お互いが相手を探してぶつかって、「うん?」となる場面。
とても好きです♪

それにしても、この最後は、ほんと急に早送りで突っ走るような
展開スピードですねぇ(^_^;)

最後は墨染めが緋毛氈のお立ち台に立ち、その下で
関兵衛実は大伴黒主が自分の衣装の裾を背景にして
きまります。
関兵衛は白塗りのお顔が、黒から浮き上がるように見えます。
また墨染の淡い桜色との対比もあざやかで、とても絵になる幕切れでした。


◆花道度:低
福助さんの小町の出は七三が長いです。
あとは小町の引っ込みと、関兵衛と墨染がおっかけっこしながら
七三あたりまで出張することがあるくらいでしょうか。
他にもあるかもしれませんが、爆睡している時間が多かったため、
私の記憶にあるのはそのくらいです。


4:仮名手本忠臣蔵七段目~祗園一力茶屋の場~
◆配役
役名役者
大星由良之助幸四郎さん
寺岡平右衛門染五郎さん
大星力弥高麗蔵さん
斧九太夫錦 吾さん
矢間重太郎秀 調さん
富森助右衛門家 橘さん
赤垣源蔵友右衛門さん
遊女おかる芝 雀さん



◆作品について
白鸚襲名の時の披露狂言だったそうです。


◆のたりの眼
昨年の
 
玉さんお軽、仁左さん平右衛門、吉右衛門さん由良之助

の一力茶屋からちょうど1年。

今年は
 
芝雀さんおかる、染五郎さん平右衛門、幸四郎さん由良之助

という顔合わせです。

と、ここで思い出しましたが、そういえば、私、去年は
巡業でもう1回七段目を観てました。
そのときの顔ぶれは

 芝雀さんおかる、染五郎さん平右衛門、吉右衛門さん由良之助

ということで、ちょうど1年前と今年の顔ぶれの中間地点のような
状態でした。

ん~ そういえば、芝雀さんのお軽はなんか記憶があるなぁ。
でも 染五郎さんの平右衛門の記憶が・・・??

ん~ あれ?巡業の時の観劇メモがない。
・・・あっ、そうか!あの時、体調サイアクでメモまでたどり着く気力が
なかったんだった(^_^;)

というわけで、ほぼ初見状態です。

ご贔屓さん発見。
口切の仲居さんが芝のぶちゃんでしたー♪
錦弥さん・延郎さんも発見♪
京妙さんも仲居さんに発見♪


染五郎さん
うーん、声に、もうちょっと心配な気配が。大丈夫かなぁ。
一ヶ月、持つといいんですが・・・

ところで、平右衛門の衣装に四角囲みの「平」の字印なんて
ついてましたっけ??
ついててもおかしくなさそうだからついてたのかな。


高麗蔵さん
うーん、力弥・・・には、ちょこっと 薹が立ってるかな~(^_^;)
でも、個人的には、きれいで好きなんですけどね♪
それに、年齢的にはピンとくる役者さんがやってる時は、
セリフとかに物足りなさを感じることがあるのを考えると、
今回の高麗蔵さんは、その点は十二分に満足できました♪

でも、そう、今月、高麗蔵さんこれ一役なんですよね。
勿体ないなぁ・・・(ーー;)


見立て
前掛けの赤門に 懐紙で白鸚さんの紋だったという四つ花菱と
前掛けで勧進帳。
いずれもなかなか♪


伴内
なんか今回の伴内は、なめらかというか、自然体の愛嬌が
ありますねぇ。いいなぁ。
残念ながら役者さんの名前ききそびれたんですが、
どなただったんだろう。筋書き買ったら要チェックです。


勘平さんの享年
あ”、私と同い年(ーー;)


初心者向け・・・かな?
今、HPをしこしこ作ってる中で「歌舞伎好きに聞く100の質問」
というのに答えているんですが、その中で
「歌舞伎をよく知らない人に、まず三演目見せるとしたら何を見せますか。」
という質問があるんです。

今回、この舞台を見ていて、ふと、「七段目って、初めて見る人には
オススメかもな~」と思いました。

でも、五段目六段目も観ておかないと、この幕の面白さを十分に味わえないかなぁ。
やっぱり、勘平があのような死を迎えたと知っているからこそ、悲劇にもなり
喜劇にもなるところがあると思うんですよね。

実は私、この質問に「五・六段目」を三演目のうちのひとつに挙げてあるんです。
これに七段目も加えちゃえばいいかと思ったんですが・・・
うーん、でも初心者に五~七段目の通しは、きついかな<(ーー;)


由良之助
最後はしっかり着替えてきやがるな。と思ったりしました。
それから、これも今回、ふと思ったんですが、
七段目の由良之助って、前半はちょっと色々ありますが、
実は後半は出番最後だけで、結構ラクなのかも。


九太夫
これも今回、思ったんですが、九太夫、縁の下で
お軽と平右衛門のやりとりを聞きいて、笑いをこらえるのに
苦労してたんではないでしょうかねぇ・・・・


イヤホンガイド
観翁さんです。
うーん、タイミングといい、解説の内容といい、絶妙。
も少し欲しい時もありますが、役者さんの動きに合わせての
その演技の意味するところの解説は、ほんと絶妙です。
観翁さんのガイドの時の演目は爆睡率が低いような気がします。



◆花道度:高
出入りは

・赤垣ら御一行の出
・力弥の出とひっこみ
・石を載せた駕籠・伴内の引っ込み

くらいなもんだと思うんですが、
七三の枝折戸のところでの力弥と由良之助の会話や、
七三のお軽と本舞台の平右衛門とのやりとりなどがありますので、高かな。
でも、楽しいお軽と平右衛門のやりとりは、セリフを聞いてるだけでも
面白いですよ~♪
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2008年1月:国立:「小町村芝居正月」

2008-01-07 01:20:49 | 書いたぞ: 感想書きました~
◆観劇日:2008/1/3(木)【初日】
◆会場:国立劇場
◆観劇位置:2階後方
◆タイムテーブル:
序幕:(約25分)
     第一場江州関明神の場/第二場大内裏手の場
  (休憩:10分)
二幕目:大内紫宸殿の場 (約55分)
  (休憩:30分)
三幕目:深草の里の場(約25分)
  (休憩:15分)
四幕目:(約40分)
      第一場柳原けだもの店の場/第二場柳原土手の場
  (休憩:15分)
大詰:神泉苑の場(約35分)

◆配役
大伴真鳥黒主菊五郎さん
深草少将
(柳原の五郎又)
五位之助兼道菊之助さん
小女郎狐
(花売り娘:おたつ/
嬬恋のおみき/
名虎妹:初音)
紀名虎
(正月屋庄兵衛)
松緑さん
少将部下:
孔雀三郎松平
小野小町姫
(五郎又女房:おつゆ)
時蔵さん
黒主部下:
四の宮兵藤武足
團蔵さん
家主女房:おとら萬次郎さん
惟仁親王松也さん
惟喬親王亀蔵さん
家主:太郎兵衛
藤原良房権十郎さん
関寺の大刀自婆田之助さん
香取姫梅枝さん
虎王丸竹夜叉亀三郎さん
熊王丸月夜叉亀寿さん
小野吉実彦三郎さん
左中弁諸葛菊十郎さん
五代三郎政友 菊市郎さん


■のたりの眼
◆注意◆ 
ネタバレしてるところもありますので、まだ舞台をご覧になっていない方は
この先をお読みになる場合は、その点、ご了承願います。m(__)m



【序幕】
お酒も少々入って、気持ちよーく・・・すみません、正直、序幕・2幕目と
かなり断続的な観劇になってしまったので、話の展開がほとんど
わかりませんでした(^_^;)

・菊十郎さん:
白塗りの公家姿とはめずらしい(^_^;)

・團蔵さん
キンキラー♪
大伴黒主の家来=悪役サイドです。
菊市郎さんと團蔵さんのカラミーっ!!
新年早々にして、なんてすばらしい♪
あー、もうここ見ただけでも 十分満足!

しかし、舞台は立ち廻りの2人をそのままに盆がまわって次の場面へ。
あぁぁ、舞台廻さないでぇ~っ もう少し、もう少し2人のカラミを見せて~っ

・田之助さん
うーん、新年早々、なんか壮絶な格好の・・・(^_^;)

・松緑さん
こちらは、まぁ新年早々、豪快な衣装だなぁ。
お役は「紀名虎」。うーん、どっかで聞いたことがある、この名前・・・
と思ったら、筋書きの「思い出の舞台」に出てました。
猿之助さんの「競伊勢物語」!これこれ!
あー、ホント、よく見ると、「惟喬親王」「孔雀三郎」って、同じだ登場人物の名前が!

・だんまり
おや?いつの間にか登場人物が増えてる・・・(^_^;)

・ラストのセリでの演出
こういうセリの使い方、なかなかにダイナミックで好きなんですが、
設備がかなりしっかりしてないと、難しいですよねぇ、これは。
「国立ならではの演出」といえるのでは?


■花道度:中
 菊之助さんが出がてら松緑さんを本舞台に押し戻し。
 菊五郎さんのひっこみかけて立ち廻りとぶっかえり(?)


【2幕目】
うーん、團蔵さん舞台滞在率が高かったにもかかわらず、睡魔に負けた幕・・・(/_;)

・團蔵さん
惟喬親王と一緒に登場。
お衣装は 千本桜の駿河次郎と同じ?
なんにせよ、かっこいい 團蔵さんが堪能できるのはありがたいんですが、
密書を、わざわざ敵の前で落とすあたりが、どうにもお茶目というか・・・
その、マヌケというか・・・(^_^;)

・梅枝さん
菊五郎さんの黒主が惟喬親王に献上する品を持たせてきたきれいどころのお一人。
正確には紀貫之の娘です。
あー、なんか声がいいなぁ。あ、同じくきれいどころに菊史郎さんも♪

・亀三郎さん・亀寿さん
お2人そろって赤ッ面でしたか!
なんかかっこいい名前だな~と思ってましたが、どちらかというと
團蔵さんのような白塗りの悪役をイメージしていたので、ちょっとびっくり(^_^;)

・「草紙洗い」って
万葉集の入れ筆(追記)を水で洗い流すことなんですね。ほんとに洗うのか~(^_^;)

■花道度:低
・菊五郎さんときれいどころ'sの出
・時蔵さんの小町姫の出

あと、他にもあったかもしれませんが、スミマセン、なにぶん記憶が・・・(^_^;)

【3幕目】
小町姫と深草少将、少将の家来の孔雀三郎、少将に恩義を感じてる、
正体は狐の花売り娘:おたつの4人によって繰り広げられる踊りの一幕。
華やかで、明るくて、ここちよい踊りでした。
しかし、お食事タイムの後の舞踊によるこのここちよさは、致命傷<(ーー;)。
いつの間にかみなさんが片肌脱ぎになってたり・・・(^_^;)

・菊五郎さん・時蔵さん:深草少将と小町姫
青い着物に鴇色?のそでなし羽織のペアルック

・足拍子
そろってリズミカルで、通常なら眼が覚めそうなものなんだけど、
食後では、このリズミカルなところが~(^_^;)

・その他
 ・常磐津と長唄(4×4)の掛け合い
 ・常磐津の詞章にある「シイの少将」:=4位の少将=深草の少将

■花道度:低
・菊五郎さん・時蔵さん +松緑さんの出
・菊之助さんの出。黄緑の衣装がきれい~♪
花道でしばらく踊りがありますが、まぁ 見えますし。

【4幕目】
設定世界は前の幕と同じ。
菊五郎さんの深草少将と時蔵さんの小町姫、菊之助さんは3幕目とは違う女性に化けてる
ものの正体は同じ小女郎狐。
松緑さんだけ、役が1幕目で出てきた紀名虎(悪役サイド)になります。

なぜか、街中で、偽名を使ってけだもの屋の亭主夫婦におちついているのは
小町姫と深草少将。
この設定が、どうにもいまいち違和感が(^_^;)

・けだものや
店内、なんか着ぐるみがつってあるみたい(^_^;)
うーん、まな板の上の足がまた、ナマナマしいなぁ(^_^;)

・少将と小町??
のはずなんですが、2人の会話・口調からは、
どう考えても、結びつかない~<(ーー;) うーん・・・

・萬次郎さんと亀蔵さん:家主夫婦
これまた意外な組み合わせ(^_^;)
でも、亀蔵さん、もっと老けた感じにしたほうが家主さんらしく見えるかも。

・狐な菊之助さん:小女郎狐
序幕で紀名虎が奪った、皇位継承に必要な三種の神器のうちの一つ
村雨の剣を、立ち廻りの果てに奪い返すお役です。

狐コトバになるんですが・・・うーん?なんとなくあんまり・・・(^_^;)
ちなみに動きには なんか鬼気迫るような、ものすごいスピード感がありました(^_^;)

あ、雨乞い狐のロケットジャンプがありました!
しかし、すっかり、お正月国立の立ち廻り担当ですね、菊之助さん(^_^;)

あと、家人が「菊之助さん、お顔にケガしてなかった??」
といってたんですが、確認できず。
あったとしたら、犬四天の手の熊手で??

・犬四天
初めて見るタイプの四天(^_^;)
ぶち犬だ~。手は爪でしょうか、赤茶っぽい大きな熊手のようなものを装着。
あれ、つけたままで立ち廻りって、大変だろうなぁ。
アタマの手ぬぐいが耳に見えるのは上手い使い方ですね~
とんがり耳にも、たれ耳にもみえるところがまた♪

しかし、ほんといつ見ても見事なチームワークですね~菊五郎劇団のみなさん。
「子」の字もしっかりわかりました~♪

・お三味線
舞台の上手下手の2階に上手2人、下手3人配置で演奏。
これは、初めて見る演奏形態だな~

■花道度:中
・松緑さんの汁粉屋の出
・菊五郎さんと菊之助さんの出
・菊之助さんのひっこみ、追いかける松緑さんのひっこみ おふたりとも裸足。
・ぶっかえった狐の菊之助さん
狐な菊之助さんのスピード感を間近に感じてみたいかも

【大詰】
・大薩摩:
筋書きに「大薩摩」とあったので、スタンディングかと思いましたが
山台での演奏でした。

・團蔵さん
あれぇ?筋書きのコメントに「大詰めはハラ出しで」と書いてあったのに
舞台には 亀三郎さん・亀寿さんご兄弟のハラ出ししかいない・・・??
メンツから行くと・・・鯰入道???
と思ってたら、わーい♪亀寿さんに呼び出されて、花道から登場!!
イヤホンガイドによれば、舞台のお2人より格上のハラ出しなんだそうで。

ところで、イヤホンガイドさん、お願いですから
ハラ出しを「メタボ」といわんでください「メタボ」と(^_^;)

七三で止まって、本舞台のご兄弟のハラ出しとそろって
「やっとことっちゃぁ うんとこなぁ」(で、あってたかな?)
の掛け声。

私、ご贔屓さんでも、ハラ出しだと「うーん(ーー;)」と、いまひとつ
素直に喜べないことが多いんですが、今回の團蔵さんは、ハラ出しなのに、
どうにもかっこいいっ!
いや~ 至福のひと時でした♪

ところで、亀三郎さん・亀寿さんご兄弟と並んでみて気がついたんですが、
團蔵さん、ご兄弟より背が高いとは。
背が高い方だとは思ってましたが、亀三郎さんもかなり背の高い方だと
思ってたので、ちょっとびっくりしました。


・公家衆:菊十郎さん・橘太郎さん・大蔵さん・徳松さん
隈どりがお茶目な公家の皆様。
菊十郎さんは「大」の字です。しかし、やっぱり菊十郎さん、
なんとも愛嬌がありますねぇ。
あと、徳松さんが色んなトコロでナイス(^_^;)

・松緑さん:孔雀三郎
「暫」の鎌倉権五郎のような姿で登場。
「暫」のように七三でストップしてやりとりになるんですが、
うーん、サポートしてる後見さんが、花道から落ちそう(^_^;)

衣装と花道の幅からいくと、落ちそうになるのも無理ないと思うんですが
いつもこんなもんなんでしょうか(^_^;)?
歌舞伎座の3階からでは、花道のこんなところまで見えないんで
いつもがどんななのか、よくわからないんですよねぇ。
歌舞伎座の花道は国立よりもせまそうだし・・・

しかし、やはり松緑さん、声がよく通るなぁ。
そして衣装の模様は役名「孔雀三郎」にちなんで孔雀の意匠。
なんとなく袂の孔雀の羽の模様が、蛸の足のようにも見えたのは
きっと私が蛸を食べたかったからなんでしょう(^_^;)。

そして、本舞台で松緑さんの脱皮を手伝う裃後見さん(4名!)
ご苦労様でした~(^_^;)

・菊之助さん:
うーん、いい姐さんっぷりですねぇ♪
好きですよ~こういう姐さん♪

・龍:
おぉ~ でっかいぞ龍が!「鳴神」とかだと、いつも龍が小さくて
「なんかかわいいなぁ(^_^;)」と思うのですが、今回は大きくて
「おぉ~」という感じがしました。

・手ぬぐい撒き:
この大詰めの最後の方で撒かれます。撒き手ぬぐい、とったことないなぁ・・・
まぁ、めったに射程距離内のお席を取ることがないからなんですけど(^_^;)


■花道度:高!
・團蔵さんの出
・松緑さんの出

團蔵さんご贔屓は必見!!あぁ1階席にすればよかった~っ!
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2007年12月:国立劇場「それぞれの忠臣蔵」

2007-12-27 01:49:08 | 書いたぞ: 感想書きました~
今年の見納めの舞台に選んだのは 国立劇場公演「それぞれの忠臣蔵」。
ご贔屓のそろった舞台で期待大です♪
先週の土曜:12/22に観てきました。

1:堀部彌兵衛 四幕 (約85分:1~3幕目=40分/休憩=10分/4幕目=35分)
第一幕 高田馬場
第二幕 芝愛宕下青松寺の客間
第三幕 同(十日経過)
第四幕 米沢町弥兵衛宅(十五年経過)


◆のたりの眼
イヤホンガイド借りたのに、イヤホン紛失_| ̄|○
3幕目までイヤホンなしで観劇でした。

・誰だろう~
見物人の後方にいた、黄色っぽい着物着てた女形の役者さんが
雰囲気・仕草が本当に女性らしく、いい意味で目につきました。
誰だかわからなかったのがくやしいなぁ。

・縄襷はなぜ不吉?
安兵衛が高田馬場での決闘の助太刀に来たとき、
堀部弥兵衛が「縄襷は不吉」と扱きを渡すのですが、
なぜ縄襷が不吉なんでしょう?
WEBで検索したら死者の湯灌をする人が縄の帯に縄の襷で行う という
地域があるようなことがわかりましたが、これかな?

・1幕目と2幕目の幕間が長い~<(ーー;)
こんなに長いなら、タッとイヤホンガイドカウンターいって
イヤホン、もう一度借りてきたのに~っ

・奥さんがおんぶしてた子は孫?
「昨年21歳の息子を亡くした」というからその息子の忘れ形見かと思ったら、
なんと、実の娘でした。(^_^;)
この時点3歳ということは、弥兵衛が58歳の時の子ってことで・・・
まぁ、ありなのかな(^_^;)
ちなみに亡くなった息子は弥平太という名前だったらしい。

・「一足お運び」
と奥さんがいうので、何のことかと思ったら、「一局囲碁の対戦を」ということらしい。

・「山伏が夕立にあったようなこと」その心は「買いかぶり」?
住職と弥兵衛の会話の中に「山伏が夕立にあったようなことと思って」という
セリフが出て来て、「買いかぶる」と説かれるのですが、なぜ??
こちらもWEBで検索したら、わかりました。
山伏は夕立が降ると法螺貝を頭にかぶって雨露をしのいだことから出た言葉のようです。
今のお客さんには、私も含めて「???」という人が多いかもな~これは(^_^;)
イヤホンガイドつけてたらあたりで詳しく解説していてくれそうですが(^_^;)。

・「光るものあり、坊主の頭」その心は 「全く結う(言う)ところなし」
これは、わかりました♪

・実はキレもの?
私の中で、堀部弥兵衛という人は、四十七士の中の最高齢の頑固なじい様 という
イメージしかありませんでしたが、このお話を見ていると、弥兵衛がエラく
アタマの回転とキレのよい人だったんだ。と感じます。
さすが江戸家老になっただけのことはありますね~

・弥兵衛のセリフがおぼつかないのは・・・
・・・役作りですよねぇ(^_^;)

・なぜにこだわる「中山姓」
わからないんですよね~、これが。このお芝居で1番の謎でした<(ーー;)
4幕目に討ち入りを目前にして、堀部姓になることに合意する肝心要の場面、
寝こけてたし・・・<(ーー;)

・浪人・離別の覚悟
養子になる話の答えを渋る安兵衛に 弥兵衛が養子になってくれなければ
妻を離別し、自分は浪人 と言って安兵衛を驚かせ、観ているお客の笑いを誘います。

突拍子もないことを言い出すじい様だと思いますが、これが弥兵衛の話を聞くと、
ちゃんと理由はついてるんというか、筋は通っていて、決して突拍子もないこと
ではないんだ と納得してしまうんですよね~。
(それがどんな理由だったか、実は、もうあんまり覚えていないんですけど(^_^;)

これが安兵衛を「うん」といわせるための策略だったとしたら、ほんとこのじい様、
キレものだと思いますし、素だとすれば、それはそれで、すごいじい様だと
思うんですけど(^_^;)

しかし、このご夫婦、奥様も旦那様も ハタから観ると、なんともかわいい
(という表現が適切かわかりませんが(^_^;)ご夫婦ですねぇ♪

・その「半分」ちゃうんですが・・・(^_^;)
養子縁組をOKした安兵衛に早速自分たちの3歳の娘を許婚にしますが、
安兵衛が21歳に自分に3歳は・・・「せめて半分くらいの年の」と反論します。

そうですよね、さすがにこれは(^_^;)。光源氏と紫の上よりもすごい??

しかし弥兵衛は「15年後たったら娘は18歳、安兵衛は36歳、ちょうど半分
という見事な理屈で、あっさりと勝利します(^_^;)

この斬りかえしを間髪いれずに出来るというのは、養子ほしさのじい様の
頑固の一念のなせる業なのか、それとも、やはりそれだけアタマのキレる
御仁だったのか・・・

しかし、つい「あ、ほんとだ、半分になるわ・・・えぇ、どうして??」と
納得&びっくりしてしまった私は相当寝不足です・・・(^_^;)

ところで、安兵衛の意図したんだと思われる「年の差」の半分っていうと9歳ですよね。
ってことは娘が12歳だったら、ギリギリOKだったってことですかねぇ。
今で言えば大学生と小学6年生・・・
それも結構、犯罪の域に入りそうな気はしますが(^_^;)

・義経の絵と忠の字
討ち入り前日、同じく浪人の隣人の息子が、父親お手製の凧に
「義経の絵を描いて」 と弥兵衛に頼みに来ます。
しかし、弥兵衛は「それは難しいから」(だったかな?)と、代わりに書いたのは
達筆な「忠」の一文字。

子供は喜んで、早速その凧をあげに行きますが・・・
この子、この前の段階で、凧がなくていじめられてるんですよね。
で、「みんなみたいな凧を」と武者絵を望んだのに
シンプルな文字になっちゃって、実は内心「がっかり」だったり
しなかったんでしょうか(^_^;)

いや「忠」の一文字の凧もシンプルで、且つ意味深で、かっこいいとは
思うんですが、このくらいの小さい子にこのシンプルさのよさとか
「忠」の字の心意気とかが納得いくもんかなぁ と、つい思ってしまって(^_^;)

・残される女達
幕切れ、男たちは晴れがましく討ち入りの集まりに向かい、妻たちは
それを見送るわけですが、つらいですよねぇ、これは。

特に、娘のさちちゃんなんか、18で未亡人ですよ。
それも力弥よりもひどいことに初夜もなし。
こういう家庭環境で15年育ってきて、「仇討ちはおめでたいことなんだ」
という意識がすりこまれているにせよ、その心中、いかほどかと。

あと、この後のこの2人の暮らしも気になります。
男手がいなくなり、老母と娘2人だけ。
まぁ、きっと忠儀の浪士の家族ということで、色々と廻りが面倒をみては
くれるのかもしれませんが。
その辺は、仇討ちする身には、どうでもいいことなんでしょうかねぇ・・・

・ご贔屓チェック
・歌昇さん
出番がたくさんでうれしい~な~♪
途中、酒乱状態がでるんだろうか・・・とドキドキしましたが、なくてよかった♪

・吉之助さん
按摩で登場♪ 短い出番でしたが、盲目の手探りぶりとか、上手かったです♪

・吉之丞さん
私、吉之丞さん、好きなんですよね~。なんともいえない品というか、味というか・・・
今回もそれを堪能させていただきました。

筋書きのコメントによれば、吉之丞さん、以前にもこのお芝居に出演されたことがあるそうで、
そのときは、今回桂三さんがやってる浪人だったようです。ちょっとびっくり(^_^;)。

それに吉右衛門さんの「女房役」というのは、今回初めてだそうです。これもちょっと
びっくり。
今までは「女房」ではなく「おっかさん」だったそうです。なるほど!

吉之丞さん、「この年になって女房なんて恥ずかしい」というようのなことを
おっしゃってますが、私が感じる限りでは、先にも書きましたが、吉右衛門さんと、
とてもすてきなご夫婦になってたと思います♪

・松江さん
今月、これ一役?? なんか、もったいないな~


◆花道度:中
一幕目で歌昇さんが決闘の場に駆けつける出と、
最後、吉右衛門さんと歌昇さんが仇討ちに向かうひっこみ
あとは途中、松江さんの寺坂のひっこみ
とこの3回くらいだと思います。少なめですね。
でもご贔屓の歌昇さんがいっぱい花道を通るので「中」にしました♪


2:清水一角
◆のたりの眼
すみません、全編とおして、ほとんど寝こけてました(ーー;)
うーん、やはり昼食後というのが敗因でしょうか。

というわけで、この演目については ほんのちょっとだけ。

・歌六さん
いい声だ~っ♪

・ふすま
歌六さん扮する上杉家の武芸家:牧山さんちの漢詩のふすま、
濃い緑の太いふちどりで黒地に白で漢詩がかかれているものなんですが、
なかなかかっこよかったです。

ぴりっと部屋の空気が締まるような、感じといいましょうか。
でも、ちょっと威圧感があるので、寝室には嫌かもしれませんが(^_^;)。

・種太郎君
筋書きによると、今回のお役は芝翫さんにご指導を受けたそうです。
なぜ芝翫さんなんだろう??
ちょっとセリフにぎこちなさがありましたが、役へのチャレンジ意欲は
感じられました。


3:松浦の太鼓
◆のたりの眼
・年齢逆転。
松浦公と其角は、実際は松浦公がじい様で、其角がおじさんなのを
お話では年齢逆転させているらしいですが、そのままでも結構面白いんじゃないか
と思うのは、お茶目なじい様が好きな私ゆえ でしょうか?

・吉右衛門さんの笑い
あのスケベ笑い、好きだな~♪
いや、吉右衛門さんがスケベというわけではなくてですね(^_^;)。
あぁ、それにしても、この殿様も、かわいい人だなぁ♪

吉右衛門さん、筋書きのコメントで、このお芝居や1本目の「堀部弥兵衛」について
「やる方も楽しまないと、お客も楽しめないお芝居 とおっしゃってましたが、
ほんと、役者さんも楽しんでるのが、わかりましたし、たしかにこちらも楽しい
気分になりました♪」

・「佐久間」じゃなくて「左司馬」か!
松浦公の近習?の中でも1番格のお侍がご贔屓の吉之助さんでした~♪
松浦公が彼を呼ぶとき「佐久間」といっているように聞こえてたんですが、
今、筋書き見たら、このお役の名前は「鵜飼左司馬」。
「左司馬」って呼んでたようです(^_^;)

・又之助さんもいるぞ~♪
同じく近習に これもご贔屓の又之助さんも発見♪

・なぜか見つけてしまうんですよね、又次郎さん。
下手側にいた足軽衆のお1人です。
なぜか、私、又次郎さんに目が止まることが多いです(^_^;)。

そういえば、下手側にいた足軽衆は ちゃんと両膝あげて、えーと、
尾上辰巳さんのブログにでてましたが「蹲踞」というんでしたっけ。
その格好ですわってましたが、上手側にいた足軽衆は 片ひざついてました。
上手の足軽衆は新人さん?

・芝雀さん
ああいう娘お女中の姿は なんか久しぶり??
それにしても、さっきは吉良方の姉、今度は浪士側の妹と
正反対ですね~。なんか「芝雀さん 大忙し」って感じがしてしまいます(^_^;)

・山鹿流つながり
松浦公が内蔵助と同じ山鹿流の陣太鼓をやっていて、それなりの腕だった
というのは、覚えていたんですが、上杉家の千坂兵部も山鹿流の名手のひとり
だったとは!本当かどうかわかりませんが、面白いところでつながってるもんですねぇ。

・殿様の申すことはもっともか??
松浦公が内蔵助の放埓を責めて、「上に立つものが・・・」と文句をいったのに
其角が「御前様の申すこともごもっとも」というのですが、
その殿様自身、上に立つ身でありながら、対面や外聞を気にして、というか
個人的な好き嫌いの一存で、なんの落ち度もない女中を、そうとわかりながら
あっさりクビにしようとしてるんですよねぇ。
「人のことを言えないんじゃないかなぁ」となんかちょっとひっかかってしまいました(^_^;)

・雪幕、花道を走る
最後の幕の直前の幕間、花道を本舞台の方から白い雪幕がサーッと揚幕の方に
敷かれていきます。といっても、人が雪布の端をもって引っ張っていくわけでは
ありません。まるで生きているかのごとく、サーッと雪幕が揚幕にむかって
伸びていきます。
多分、揚幕の方から、ひもかなんかで引っ張っているんだと思いますが、
ちょっと「おぉっ」という感じでした。

・ちょっと「兄」は無理が・・・(^_^;)
最後、大高源吾が妹に「これからは其角殿を兄と思って・・・」といいますが、
実年齢ならともかく、お芝居の其角さんじゃぁ、ちょっと年を喰いすぎのような(^_^;)。
まぁ、そんなこと関係ないんでしょうけど(^_^;)。

・「風流はここじゃのう」「そこでございます」
最後の松浦公と其角のやりとりですが、すみません、セリフの響きとしては好きなんですが、「一体、なにがここでそこなんだーっ!」と無風流な私は突っ込みたくなってしまいました・・・(^_^;)

・大正解♪
好きですね~、これは、もう♪
これがあるから、今年最後の観劇は国立にしたんですが、やはり大正解でした♪
あー 楽しかった~♪

◆花道度:低
其角の出と源吾のひっこみ、其角とお縫のひっこみかけ、
最後の幕で、門番の出入りのあとに源吾の出。
くらいでしょうか。
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